■au IS11SH / IS12SH 簡易レビュー
 fansfansのシャープ「AQUOS PHONE IS11SH」「AQUOS PHONE IS12SHタッチ&トライイベントに参加することができたので、両機種の簡易レビューを書いておこうと思います。イベントの定員は10名と狭い枠でしたが、それだけにSHARPの開発担当の方と直接お話する時間もとれ、とても面白い情報を知ることができ個人的に非常に有意義なイベントでした。両機種のファーストインプレッションはこちらの記事にありますのでぜひご参照ください。イベント参加後のレビューと比較していただくと変化がわかって面白いかもしれません。

 どちらの機種もCPUがかなり高速になっており、タッチ動作も良くホームの操作感も悪くありません。UIそのものは好みがあると思うので、ホームアプリなどは入れ替えた方が使いやすいケースはあるかもしれませんが、ほぼそのまま使っていけるかなと思いました。ここでは機種ごとの特徴的な部分のレビューと、両機種に共通でインパクトのあったものを紹介していこうと思います。

■IS11SH
 スライド式テンキーを特徴とする端末で、個人的にはHybrid W-ZERO3 (WS027SH)を彷彿とさせるので非常に興味深い端末です。一応メインターゲットしては女性を意識していてパンフレットもそうした装丁になっていました。WS027SHの実機を持ち込みIS11SHと実際に比較してみましたが、IS11SHの方が薄くやや幅広な感じでスライド時の使い勝手も含めてとても好感触でした。WS027SHとIS11SHは製造している事業所も異なり、WS027SHは奈良、IS11SHは広島で、現在のSHARPのスマートフォンの開発主力はガラケ部隊がそのまま移行した広島の事業部なのだそうです。残念ながらWillcom端末を手がけた部門はスマホ系の主力とは違う流れになっているようで、WillcomからSHARP製のAndroid端末が出てくることを期待していたのですが、少し難しいかもしれないなと思ってしまいました。

 IS11SHはスライドした場合でも戻るキーがハードキーで用意されていたり、タッチキーにも簡単に指が届くなど、使い勝手にかなり配慮されていることがわかります。ガラケには普通にある通話終話キーは存在しないのですが、これは10キーが主にメール入力用途で想定されているためで、Android携帯としてスライドしなくてもタッチ操作で通話できるのでハードキーはあえてつけなかったということでした。またイヤホンジャックもないのですが、こちらはスペース的な要因によるもので、イヤホンジャックの代わりにauからMicroUSB-イヤホンジャック変換のケーブル(IS06で付属していたようなもの)が別売りで提供されるようです。IS11SHには付属品としては付かないとのことでした。

 液晶がqHDでありながら3.7インチとスマホとしては小さめなサイズのため画面表示は非常に精細感があり、手持ちの720p動画を再生してみたところ素晴らしくキレイに見えて「おおっ!」とちょっと驚いてしまいました。大きめな画面で少し粗めに見えるより、小さめでも精細感のある画面の方が動画の満足度は高いのかもしれないなと思い直してしまいました。3D表示ももちろん可能ですが、3D表示の際に解像度が下がって見える問題はやはりこのサイズでも顕著で、個人的にはやはり2Dでしか利用しないだろうなと思いました。

 起動時間は以下のようになっています。CPUクロックの割に速い感じがありません。
 電源オン→2秒→Android auロゴ→37秒→AQUOS PHONEロゴ→24秒
 →au ICカード読み込み表示→3秒→ロック画面(合計約66秒)

 Androidのバージョンは2.3.3、カーネルバージョンは 2.6.35.7-perf nbproj@TG8Y0507 #1、ベースバンドバージョン 01.00.04、ビルド番号 01.00.04.R6160 release-keysとなっていました。日本語入力は iWnn IME – SH editionですがバージョンがわかりませんでした。日本語入力に追加で手書き入力が加わっていて、こちらは「MyScript手書き入力」となっておりバージョンが1.0RC3 shaとなっていました。

■IS12SH
 こちらは3Dカメラを搭載した一般的なスマホタイプの端末です。IS11SHに比べると角が丸い感じでやや重く大きく感じます。qHDで4.2の液晶はもちろんキレイなのですが、IS11SHほどの精細感が感じられないためむしろ普通に感じてしまいました。3Dカメラが一番の特徴になると思うのですが、3D自体にあまり興味がなくハードウェア的には他に個人的に魅かれる点があまりなかったので、ほとんどIS11SHばかりをチェックしてしまっていました。そのためIS12SHのレビューはあまり書くことがありません…。

 こちらにはイヤホンジャックがあるため音質は確認してみました。使用したヘッドホンは今回もVictorのHA-FXC71-Bです。手持ちのMicroSDと差し替えて試聴してみたところ、IS12SHはHA-FXC71-Bと相性が比較的良いようで、非常に聞きやすい組み合わせでした。音場はやや狭めですがボーカル等中音域がはっきり大きめに出てきて気持ちよく聴けます。低音は質的にやや軽い部分と低くしっかり出る部分のバランスが微妙かなと思うところはありましたが、量的には十分でやはり聴きやすいと感じました。これまで比較したiPhone3GS/ Xperia arc/ ISW11HT/ 001HTのいずれと比べても一番一般的に好まれるのではないかと思う聴きやすさだと感じました。

 起動時間は以下のようになっています。IS11SHとほぼ同じ感じです。
 電源オン→1秒→Android auロゴ→36秒→AQUOS PHONEロゴ→25秒
 →au ICカード読み込み表示→4秒→ロック画面(合計約66秒)

 Androidのバージョンは2.3.3、カーネルバージョンは 2.6.35.7-perf nbproj@TZ6Z1103 #1、ベースバンドバージョン 01.00.02、ビルド番号 01.00.02.R6160 release-keysとなっていました。日本語入力はIS11SHと同じです。

■DLNA対応
 両機種に共通で最もインパクトのあった部分は、実はDLNA対応にあります。SHARP製のアクオスTVとの連携でカタログ等に「スマートファミリンク」と名付けられている機能です。これはアクオスシリーズのTVやBDレコーダーに録画された番組を端末側で見ることができるというものでした。そうです、両機種はAndroidスマートフォンで初めてDTCP-IPに対応したDLNA機能を搭載しているということになります。こちらのDTCP-IP対応についてはカタログ等には一切表記されていませんが実は対応しています。Android端末初のDTCP-IP対応はセールスポイントになると思うのになぜカタログに表記しないのか確認してみたところ、女性向けのマーケティングだったりわかりやすさを追求したりということで細かい機能名は入れなかったということでした。実際のところはアクオスシリーズとしか動作確認していないということだったので、DTCP-IP対応と記載することで他メーカーのTV等と非互換になった場合のリスクヘッジなのかなと感じました。DLNA周りは実装により微妙なところがいろいろあるので表示してリスクを負うよりは、むしろアクオスシリーズ連携の便利さを追求することを選ぶのはマーケティングとしては当然のところかとは思いました。

 使用する際にはファミリンク用の専用アプリを起動して利用することになるのですが、skifta等のDLNAアプリのように汎用のUIデザインではなく、明示的にアクオスとの接続を意図した画面デザインになっているので、アクオスTVがないと使えないんじゃないかと思ってしまうような感じになっています。実は中身はDLNAなので(おそらく)他のDLNAサーバにも接続できると思われます(実際その場では時間がなくて他のDLNAサーバとの接続テストまではできませんでした)。

 送受信するデータはmpeg2だということだったので、送受信時のデータ量が多くなってしまうはずのところどう対処しているのか確認してみました。TVから受信する場合はファミリンクのネゴシエーションの中で端末側のqHDの画面サイズを認識しそのサイズに合わせたデータを送信するようにしているので、データが少なく安定した送信ができるのだということでした。それでも無線LANを使うためやはり電波状況が悪いとうまく表示できない場合はあるとのことでした。端末内の動画をTVで表示する場合には、なんと端末側にトランスコーダーが搭載されていて、端末内でmpeg2にトランスコードしてTVに送り出しているそうです。高いスペックのCPUを搭載できたからできることだと話されていました。トランスコードして再生可能なフォーマットまでは確認できませんでした。

■メール関連
 両機種に共通でインパクトがあった部分でもうひとつ、メール関連の機能拡張があります。「速デコ」という機能はメール作成時に本文をスクリーニングして本文の内容に合ったデコレーション(背景や絵文字を挿入)を自動で行ってくれるというものです。余計なお世話という気もしなくはないのですが、技術的に面白いのとスマートフォンの機能としてはなかなか思い切った感じだったので印象に残りました。また「自動再送信/送信予約」という携帯だからこそ欲しい機能も追加されています。自動再送信はメール送信時に電波が悪くて遅れなかったりした場合、後で自動で再送してくれる機能。送信予約は日時指定してメールを送信できる機能です。スマホにあったらいいなぁと思ったことがあったので、これはちょっとうらやましくなりました。

■OSアップデート
 今回他キャリアも含めて非常にギミックに凝った端末を多数展開されているので、今後のAndroid OSアップデートに追従できるのか、開発担当の方に直接伺ってみました。すると「2011春夏モデル以降であれば、OSのアップデートを意識して設計しているので原則的には大丈夫なように作っている。ただOSアップデートはSHARP単体では決められずキャリア等が関わってくるので、アップデートを必ず実現しますとは言えない。」ということでした。IS03は微妙なところ、IS05以降は大丈夫そうという感じのようです。海外を含めて複数キャリアに端末を提供しているのだから、GoogleのOSアップデート保証ガイドラインにSHARPとして単独でも参加してはどうかと聞いてみたところ、「開発の立場としては参加したいと思っている」ということでした。Android端末は既にPCと同じくらいのセキュリティリスクを負っているため、アップデートが担保されることは非常に大きな意味を持つので、ぜひガイドライン参加を実現し、積極的なアップデート実現のためのキャリアへの働きかけをしてもらいたいと思いました。

■まとめ
 正直なところIS11SHは実際見て使って、自分でも欲しいなと思うようになりました。パンフレットが女性向けなデザインオンリーになっているのがちょっと残念に感じるくらいです。主に経済的な理由で購入はできませんが、オススメできる端末だと思います。docomoのパレットUIみたいなものを加えたらもっとガラケぽい販促もでき、女性向けに売れるのではないかと感じました。IS12SHについては3Dに興味がないと、ハード的には突出したものがなく電池容量も決して多くない(むしろ少ない)ため、あまり選択されない端末になってしまうかもしれません…。(ちなみにSHARP製の端末はなぜ電池容量が少ないのか質問してみたところ、自社で電池を作っていないため設計の自由度が低い&コストが高くなるからというちょっと悲しい答えが返ってきました…orz)

 イベントでは入場時にIS11SHとIS12SHをそれぞれ1台ずつ手渡され、自由に利用できるようになっていました。本体のみだったため、パッケージや付属品についてはそこでは説明はありませんでした。MicroSDは試験用の2Gのものが始めから挿入されていましたが、参加者向けに8Gメモリが別途提供されており、実機で写真を撮影し持ち帰る場合にはそちらと差し替えて使うようにと説明されていました。イベント前半はSHARPの開発担当の方の説明があり、ケータイWatchの編集長さんの話を挟んで、アクオス連携のデモ、その後自由な質疑応答などと続きました。都合約二時間、全体的に人数も少なかったことで非常に和やかに進んでいたと思います。実機を触りながら話を聞いたり質問できたので、非常にわかりやすかったと思いました。今後もこうしたイベントがあればぜひ参加したいと思います。秋冬モデルにも更に新たな端末が提供されてくるようなので、SHARPのAndroid端末への取り組みには興味を持ってこれからもウォッチしていこうと思いました。

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■ASUS Eee Pad TF101 Transformer 簡易レビュー1
 本日予約しておいたASUS Eee Pad TF101 Transformerが届いたので簡単なレビューを書いておきます。とはいえ、ハードウェア自体は事前のメディアレビューでほとんど語られてしまっているので、DLNA関連と個人的な感想を中心に。TF101としてのメディアレビューでは個人的にはこちらのPCWatchのレビューが詳細でお勧めです。こちらのレビュー1は主にタブレット部分のレビューです。キーボード付きにした状態のレビューはレビュー2でお届けする予定です。(7/30追記 レビュー2は以下)

ASUS Eee Pad TF101 Transformer 簡易レビュー2
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1255

■ハードウェアの感想
 タブレット部はスペックで見るとそこそこ大きく初代iPadくらいに重いのですが、実機を持ってみると厚みもほどよくそれほど重い感じを受けないことに驚きました。普段使っているiPad2より気持ち重いかなと思いますが、重量配分や背面の加工のおかけで持ちやすいためかあまり負担感がありません。特に縦持ちの際のバランス感はiPad2よりも持ちやすい印象です。液晶はIPSだけあって非常に見やすく美しいと思いました。iPadと比べても悪くない印象です。タッチスクリーンの反応も悪くないしホームもさくさく動作するのですが、ガラス表面がやや指がすべりにくいようで、少し引っ掛かりを感じるのが残念です。保護フィルムなどで工夫をした方がいいかもしれません。スイッチやコネクタ類も十分使いやすいのですが、MicroSDスロットについては少し深めになっていて出し入れが少し不便に感じました。あまり取り出し等をしない前提の設計になっているようです。画面両サイドにあるステレオスピーカは高音はそれなりにキレイに出ていると思いますが、中低音がやはり厳しく非常に軽い音になってしまっています。セリフ等は比較的聞きとりやすいとは思いますが、長時間の動画視聴では少し疲れるかもしれません。スピーカが両側面下部にあるため、手持ちするとスピーカを手で覆ってしまうことになりやすいのが残念と言えば残念です。

■ソフトウェアの感想
 Androidバージョンは3.0.1、カーネルバージョン 2.6.36.3-00004-g069b8b5 android@Mercury #1、ビルド番号 HRI66.JP_epad-8.2.3.13-20110511でした。WiFiモデルなのでベースパンドバージョンの項目はありません。OSのカスタマイズは比較的少ないようですが、XOOM等に比べて戻るボタン等のデザインが変更されているなど細かいところでいろいろと手が入っているようです。ホームを含めた全体の動作感はXOOMと同等という感じです。日本語入力は標準でFSKAREN Ver1.4.2HAS01003が導入されており、組込みのため標準の設定画面では無効にすることができません。個人的にはタブレットとして利用した場合FSKARENのソフトキーボード画面は数字や記号への遷移がとても使いにくく(もちろん慣れの問題はあると思いますが)常用に堪えないと感じてしまいました。キーボードを付けた場合にはまた評価が違ってくるかと思いますが、タブレット中心で利用を想定する場合には別のIMEが必須だと感じました。

 ブラウザ等のレスポンスも良く、通常のブラウジングは非常に快適に操作できると思います。フォントも丸ゴシック系のものが採用されており、比較的見やすいと感じました。当然のようにFlash対応しているのでニコニコ動画も再生は可能ですが、コマ落ちが多く再生品質も決して高くありません。ここを期待している方は注意した方がよいと思います。縦持ちでブラウザを利用する場合、液晶比率が16:10のためやや横幅が狭く感じ字も小さくなるため年齢の高い方には少し辛いと思われる場合がありそうです。この辺りは4:3比率になっているiPadの方がバランスがいいと感じます。

■ローカル及びDLNA動画再生について
 例によってテストファイルを使って動画の再生試験をしてみました。DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.7.5。再生アプリはローカル再生はギャラリーアプリから標準動画プレイヤー、DLNA再生はTF101標準で導入されているDLNAアプリ「MyNet」での再生となります。mp4は全てWebOptimizedなファイルです。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

MicroSDでのローカル再生
 F,G,H,Iは適切に再生可能。K,L,Mは再生可能だがコマ落ち激しい。他は再生不可
 何故かmp4なのにJのファイルは読込み不可になった MainProfileがダメ?
 D,E,N,Oを再生しようとした後はボリューム操作が不能になる

DLNA再生
 F,G,H,Iは適切に再生可能。J,K,L,Mは再生可能だがコマ落ち激しい。他は再生不可
 D,E,N,Oを再生しようとした後は他の再生がうまくいかなかったりボリューム操作が不能になる

 フルHDでもBaseline Profileなら確かに再生は可能だったので一安心。ただアクションバーがある関係でローカル/DLNAどちらも液晶画面全画面での再生とならないことが残念です。またちょっと驚いたのがaviやmkvを再生しようとした後にほぼ100%の再現性でボリューム操作が事実上不能になることでした。最大音量でfixされてしまうようでボリュームボタンでオフになるまで下げるしかなく、現在のところ元に戻すには端末自体を再起動するしかないようです。サポートされていない動画ファイルとはいえ、ちょっとこのバグはどうかなと思いました。せっかくの大画面タブレットなので動画再生可能フォーマットの拡大はぜひお願いしたいところです。

■まとめ
 動画再生面で若干の不満はあるものの、全般的なレスポンスは良く比較的使いやすいデザインになっていると思います。今回はタブレットのみでレビューしましたが、次回はキーボードを付けた状態でのいくつかの想定シチュエーションを前提にしたレビューをお届けしたいと思います。日本ではキーボード付きのパッケージのみ販売ということでXOOMはともかく、Acerのタブレットに対して価格面で若干不利な状況になっているようですが、個人的にASUSはノートPCやマザーボードやビデオカードなどでよくお世話になっているので、ぜひ国内でがんばっていただきたいと思っています。

※しばらくの間随時追記します

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■極私的Android端末メーカーランキング ハンドセット編
 間違いだらけのAndroid端末選びを踏まえた、極私的な選択眼で選ぶ買っても後悔が少なそうな(=外れが少なそうな)メーカーランキングのハンドセット(携帯電話)編。各種リリースされてくるAndroid携帯を買ってひどくがっかりしないための一応の目安に2011年6月現在の各種状況から個人的趣味嗜好で勝手にランキングします。メーカーによっては製品単位で完成度等いろいろとバラ付きはあると思いますので、あくまで目安ということで。記載のないメーカーはオススメでもオススメじゃないわけでもない中庸の位置づけということでご理解いただければと思います。日本メーカーは個人的に後1年後がターニングポイントになるような気がする。がんばって!

↑オススメできる

・HTC
 端末の質感・安定感・バージョンアップ対応など最も安心できると思われる。
 機種によるがカスタムROMも豊富にあり楽しめる度合いは大きい。

・Samsung
 Galaxy Sシリーズはガチ。ファーム情報やカスタムROMも豊富。
 公式のバージョンアップは若干遅い気がする。

・Google
 メーカーというのは微妙だがリファレンス端末の出所なので。
 最新のOSをいち早く利用でき、カスタム等も最も安心して遊ぶことができる。

・Sony Ericsson
 Xperiaシリーズは初代こそ微妙だったがメーカーとして品質は平均して高い。
 初代のアップデートに努力する企業姿勢は素晴らしいと思った。

・NECカシオ
 非常に個性のあるハードウェアデザインが興味深い。
 ソフトウェアのアップデート対応など今後の動向に注意する必要はある。

・Pantech
 IS06では不具合もあったが技術力は非常に高いと思う。もっと国内で展開してほしい。
 ハイエンドデュアルコア端末の展開に期待したい。

・LG
 国内ではまだ未発売だがOptimus系列のハイエンドは興味深い。
 国内導入済みの低価格機種も個性があって用途を割り切れる分には面白い。

・Huawai
 S42HWが非常に興味深い。IDEOSなど低価格路線で独自の存在感を出している。



・SHARP
・富士通東芝
・パナソニック
 

↓オススメできない

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■極私的Android端末メーカーランキング タブレット編
 間違いだらけのAndroid端末選びを踏まえた、極私的な選択眼で選ぶ買っても後悔が少なそうな(=外れが少なそうな)メーカーランキングのタブレット編。各種リリースされてくるAndroidタブレットを買ってひどくがっかりしないための一応の目安に2011年6月現在の各種状況から個人的趣味嗜好で勝手にランキングします。メーカーによっては製品単位で完成度等いろいろとバラ付きはあると思いますので、あくまで目安ということで。記載のないメーカーはオススメでもオススメじゃないわけでもない中庸の位置づけということでご理解いただければと思います。…日本メーカーがんばって!

↑オススメできる

・Samsung
 GalaxyTabシリーズはガチ。個人的本命はGalaxyTab 8.9だと思う。
 7インチはファーム情報やカスタムROMも豊富。

・Motorola
 XOOMはリファレンス端末。ROMも各種入手可能。
 Android3.1への対応も非常に早かった(リファだし当り前か)

・ASUS
 TF101はIPS液晶搭載長時間駆動且つ低価格。Android3.1対応も早かった。
 Android3.0ベースではrootも取得されているのでいろいろ期待。

・LG
 L-06CはXOOMとの比較では微妙なところだが十分良くできている。

・HTC
 Flyerは良さそうだけど実機確認していないので…

・Huawai
 A01HWは意外な伏兵かも。実機確認できたらランク変わるかも…



・NEC
・マウスコンピュータ
・東芝
 

↓オススメできない

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■続「99.7%のAndroid端末に不正アクセスの危険」検証メモ
 こちらの記事の続き。HTCへの通知から約20日経過した本日、やっと日本HTCサポートセンターから電話があり直接お話をすることができた。blogに書いていいと確認を取れた事項は僅かだが、Googleアプリの認証トークンの再確認と合わせて再度記事とする。

■今回HTCに通知した内容
 前回の実験によってHTC sense用Twitterアカウントで同期すると平文で通信をしており認証トークンが見えてしまうことがわかった。大本になったこちらで指摘されているGoogle製アプリと同様の問題がHTC製アプリにもあるということを確認したということになる。厳密に言うと、HTC sense用Twitterアカウントは作成時に「SSL セキュリティを有効にする」というチェックがあり、確かにアカウント作成時にはHTTPSで認証が行われているのだが、その後のコンテンツ同期にはHTTPが用いられるため、認証トークンが見えてしまうという問題である。Twitter製アプリを利用すれば問題は回避可能なので致命的問題ではないが修正を期待して通知してみた。

■HTC日本サポートセンターの回答(掲載了解済みの内容)
・HTCよりアップデートが提供されるまで待って欲しい
・Googleアプリの修正もアップデートまで待って欲しい(=サイレントフィックスは適用されない)

 問題は認識していただいたようで、なぜすぐに対応できないかなども説明をされたが詳細を書く了承は得られなかったので、ここで書けることは以上となる。もちろんいつアップデートが提供されるとかそういう情報はそもそも一切なし。…おっと、ちょっと待ってほしい。Googleがやると言っていたサイレントフィックスもアップデートまで適用されないって本当?何度か念を押したが上記の通りらしいので、その時は電話を切ったのだが、夜になってなんとなく心配になって現状の動作確認をしてみた。検証方法は前記事と同様である。問題だと思われたのはGoogle AccountのContactsとCalendar。そしてGoogle Marketの通信である。

■Googleアプリの再検証結果
1)Google Account
 全ての同期通信がHTTPS化されていた。サイレントフィックスされていることを確認!

2)Google Market
 変わらず、User-Agent: Android-Market/2 (ace GRI40) がHTTP平文でPOSTデータ中にrequest=から始まるコードを送信。何らかの認証コードが含まれているように見えるが、推測でしかなく黒とは断定はできない…。

 マーケットは微妙なところだが、少なくとも問題だった連絡先とカレンダーのアプリは通信がHTTPS化されていることが確認できた。サイレントフィックスは間違いなく行われており、手元の001HTには適用されている。…HTC日本サポートセンターの回答間違ってる?掛かってきた電話番号が+886からで台湾発の発信番号だったが、日本語は自然だったしアクセント等にも違和感は感じなかったし、ちゃんと話も通じてると思っていたのだが…用意されていた回答そのものが不正確だったということか…。…HTC大丈夫?と少し不安になってしまった。

■まとめ
 少なくともGoogleのサイレントフィックスは確かに行われているようだ。一方HTC製アプリについてはいつになるかわからないがアップデートを待って欲しいとのことなので、HTCユーザはそれまでの期間Twitter謹製アプリを利用することを推奨する。

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CommuniGate Pro v5.4リリース(正式Android対応)

■CommuniGate Pro v5.4リリース(正式Android対応)
 5ユーザまで無償利用可能な統合メッセージングサーバ CommuniGate Proがv5.4のリリースで正式にAndroid対応したので、動作検証したメモ。これまでもExchange ActiveSyncアカウントを設定することでメールや連絡先の同期が利用できたが、今回からカレンダーやAndroid専用アプリPronto!が提供されるなど、Android対応の範囲が拡大した。アップデートに伴い既存Androidユーザは注意が必要なので以下に説明をする。

■CommuniGate Proのアップデート
 最新バージョンはv5.4となるが、アップデートする場合にはv5.3の最新版であるv5.3.14に一旦アップデート後、v5.4にアップデートすることをオススメする。必須とはされていないようだが、過去経験上その方が問題が少ないと思われる。以下CentOS i386版でのバージョンアップ手順。メジャーバージョンアップなので後者をオススメ。

手抜き版
# cd ~/download
# wget http://www.communigate.com/pub/CGatePro/5.4/CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# rpm -Uvh CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# service CommuniGate stop
# service CommuniGate start

慎重版(サービス停止してバックアップ取得後v5.4へ入れ替え)
# cd ~/download
# wget http://www.communigate.com/pub/CGatePro/5.4/CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# service CommuniGate stop
# tar zcvf CGPBK.tar.gz /var/CommuniGate/
# rpm -e CGatePro-Linux
# rpm -ivh CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# service CommuniGate start

■v5.4の主な変更点
・Flash UIのPronto!がバージョン4にアップデート UIデザイン刷新
・専用アプリPronto! for Android 1.0b11が新規追加(XIMSS接続なので注意)
・AirSyncプロトコルが最新になりAndroidに正式対応
・MAPI Connector version 1.54.0.3へアップデート
・リバースチェックでIPv6のDNSレコードに対応
・XMPPがSSL/TLSに対応
・AESの暗号化に対応
・CalDAV/FileDAV/CardDAVに幅広く対応
・SMSの送受信に対応(SMPPの新規追加)
・STUNに対応 などなど

■Androidに関わるv5.4アップデートの注意点

・Android端末でAirSync接続をしていた場合、アカウントを作り直すこと
 Exchange Activesync設定を一旦削除し、再度作成し直すことが必須
 作り直さないとMailアプリが強制終了したりする
 Android対応で変更された仕様の影響と思われる
 iPhone/iPadでもアカウントの再設定が必要のようです
 →iPhone/iPadでは端末再起動で問題が解消されるケースもあるようです

・Android用専用アプリPronto!はまだベータなので注意
 サーバ接続にはXIMSSを利用するのでサーバ側でport 11024(標準)が
 利用可能になっていること(11024は平文なので注意)
 SSLが利用可能な場合にはこちらを参考にport11025でSSL接続をオープンにする
 利用可能な機能はIP電話・IM・連絡先となる(メール等は同期設定で利用)

 001HTではアカウントを作成し直すことでメール・連絡先・カレンダー全て問題なく同期できた。またPronto!アプリも問題なく動作しているように見える。ただPronto!は明示的に終了させる方法がアプリに用意されていないため、電池の消費がやや気になる。ちなみにVersion情報がアプリ上では1.0b10となっていた(リリース文ではb11なのに)。リモートワイプは未実験だがHTC端末については5.3.11でもワイプ可能だったので問題なく利用可能と推測する。

 WhisperCore0.4(Android2.3.4)をインストールしたNexusOneでもメール・連絡・カレンダーが問題なく同期されることを確認。ワイプ機能は同期アカウント設定時に変わらず「デバイス管理者」の設定通知が来ないため動作せず。正式にAndroid対応と言っているのにこれはまずい気がする…。どうもこれまでの経緯的にCGS社はHTC端末でしか動作確認していないように見える。

■その他の気になったこと
・管理画面のレスポンスが向上した気がする
・管理画面のメニュータブが結構増えて項目位置変更も多く把握が大変
・Pronto!はv4とv3を選択的に利用可能
・Windows版/MacOSX版のアプリもダウンロード可能になっている
・Linux用はAirアプリがダウンロード利用可能
・AirSync利用時は端末側で再設定が必須になるというのが微妙

随時追記の予定

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■Appleの使用IPアドレスはClass A(スパムチェック手法)
 Apple名義でiTunes Storeのアンケートが送られてきたのだが、クリックで誘導される先がhttpsではあったものの、www.itunespulse.comという聞慣れないドメインでwhoisによるとApple所有のドメインにも関わらず、証明書の名義がSocratic Technologies, Inc.になっていたのでちょっと気になって調べてみたメモ。ちゃんとアンケート自体に「アップルの調査の実施は、独立マーケティングリサーチ会社であるSocraticによって行われています。」という一文があるので適切な説明はされているのだけど、やはりSSL証明書が別企業になっていてデザインがアップルっぽいのものになっているとちょっと気にしてしまう。で、フィッシングを警戒して調べてみたらAppleってClass A のIPアドレスレンジを所有してるんだなと言うことがわかってちょっと驚いた。

■調べた手順
0)URLやSSL証明書の所有者を確認
 ANSI Whoisなどで所有者検索
 SSL証明書はブラウザから詳細を確認
1)メールヘッダを解析
 Recievedヘッダにあるサーバ名とIPアドレスをチェック
 Return-Pathの確認
2)SPFの確認
 Return-PathのアドレスにあるドメインのTXTレコードをdigで確認
3)TXTに書かれたIPアドレスを確認
 ANSI Whoisなどで所有者検索

 結果どれもAppleの正当な所有のもと発送されたメールであると判断できるものであったが、それであればなおのことSSL証明書だけが別会社名義というのが残念な感じ。apple.com名義のSSL証明書の不正利用を懸念してこうした構成にしているとするなら、本来はアップルが取得した上で自管理サーバ上にインストールし、Webアプリと集計データのみをSocratic社のコントロール範囲とすべきと思う。

 で、この経緯の中digの結果が以下であったことから、「え?流石にAppleがClass Aの17.0.0.0全体を所有してるとかないんじゃね?相当適当にSPF書いちゃってるのかなぁ?」と思ってWhoisで所有者を確認したところ、以下にあるように正当な所有者でしたと…(滝汗 一体いつの間に…Sunに買収されるかもという時期にオンタイムでApple関連企業で仕事していた身としては今の企業成長度合には常々びっくりしてはいたものの、このIPv4が枯渇しようかという時期にClass Aを所有できるようになっていたとは…とか思ったけどwhoisでは初回登録が1990-04-16になってるから、ほんとネット草創期からAppleが保有したままだったのね。17とか早い番号を所有しているのも納得。先駆者メリットだったんだなぁ…

■digのTXTレコード取得結果
 ;; ANSWER SECTION:
 apple.com. 3600 IN TXT “v=spf1 ip4:17.0.0.0/8 ~all”

■Whoisの結果
 NetRange: 17.0.0.0 – 17.255.255.255
 CIDR: 17.0.0.0/8
 OriginAS:
 NetName: APPLE-WWNET
 NetHandle: NET-17-0-0-0-1
 Parent:
 NetType: Direct Assignment
 RegDate: 1990-04-16
 Updated: 2010-04-09
 Ref: http://whois.arin.net/rest/net/NET-17-0-0-0-1

 OrgName: Apple Inc.
 OrgId: APPLEC-1-Z
 Address: 20400 Stevens Creek Blvd., City Center Bldg 3
 City: Cupertino
 StateProv: CA
 PostalCode: 95014
 Country: US
 RegDate: 2009-12-14
 Updated: 2010-04-06
 Ref: http://whois.arin.net/rest/org/APPLEC-1-Z

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■SNS用超低消費電力高C/Pサーバの構築
 夏に向けて節電も兼ねて超低消費電力且つ高C/Pのサーバを構築する。停電対策として現在の環境にはUPSを導入してはいるものの、消費する電力は少ないに越したことはない(UPSで稼働可能な時間も延長できる)ので、コンパクトで静音という条件も加えて検討した。最終的に以下の構成でFix。

■構成パーツ
ケース
 岡谷 MX1203-BK Mini-ITX 200W SFX電源付き ¥5,980
CPU
 Intel Core i5 i5-2500 BOX ¥17,480
CPUクーラー
 サイズ 薄型CPUクーラー KOZUTI ¥3,000
マザー
 ASRock H67M-ITX ¥8,898
SFX電源
 SilverStone SST-ST45SF 80PLUS Bronze対応 ¥7,880
メモリー
  CFD Elixir DDR3 SDRAM PC3-10600 4Gx2 ¥6,436(合計8G)
HDD
 Hitachi Z7K-320 ¥4,270(2.5インチ 7mm 320G)
SSD
 Micron C300 MTFDDAC064MAG-1G1 ¥8,980(2.5インチ 64G)
VGA
 オンボード
HDD4台用5インチベイラック
 CVS CV-EB6400-BK ¥4,980
SATA 20cmケーブル
 Owltech OWL-CBSATA-SS20(SL) ¥720×4

合計金額 70,744円

■組立上で気にした(なった)こと
・MX1203-BKに追加されたサイドファンは低速ではとても静か
・H67M-ITXのファンコントロール機能で調整可能なので便利
・むしろ電源の方がMX1202-BKよりも煩い(ロットによる?)
・KOZUTIはMX1203-BKにぴったり!ただし2600回転越えると煩い
・H67M-ITXはCPU周辺に背の高いパーツがないのでKOZUTIでもOK
・ただしPCI Expressスロットは干渉して利用できない
・H67M-ITXはメモリの相性にシビアらしいがElixirは問題なく起動した
・ディスクを4つ詰める5インチベイラックを導入したのはI/O分散のため
・マザボはRAID対応だがSATA 3Gx2 SATA 6Gx2という構成
・3GをHDDに、6GをSSDに割当て長期的なI/O分散を意識
・サーバ交換後既存サーバのディスクを時期を見て追加予定
・CV-EB6400-BKは低価格&ファン付きで冷却が良さそうなので購入
・ファンは静かで問題なしだがトレイが樹脂製なのでHDDよりはSSD向き
・7mmのZ7K-320を選択したのはやはり冷却を意識して
・SSDは4kランダムの性能を重視して価格バランスを見て選択
・電源は安定出力と低消費電力&静音のバランスを見て80Plusからを選択
・MX1203-BKの大きさの制約上奥行き10cmのSST-ST45SFで決定
・SST-ST45SFはめちゃくちゃ静か!排気効率もいい!
・CPUはクロックとコストのバランスでi5-2500を選択
・現i7 860に対してスレッド数は半分になるがクロックが上がるので相殺
・ロードアベレージが高くないので1タスクの処理時間短縮を狙う(検索とか)

■消費電力と静音性
 Ubuntuでの動作実験では起動からアイドル状態になるまでの消費電力は、現在のサーバがピーク93W・アイドル32Wのところ、この構成のサーバではピーク56W・アイドル21Wで安定しており、約3割の消費電力削減に成功した。静音に関してはCPUクーラーのKOZUTIが最大の騒音原因になるが、H67M-ITXのBIOS上でのファンコントロール機能で通常レベル3に設定することで2400回転程度で動作、CPUのアイドル状態の温度は約41度安定(室温26度)という感じで、僅かに音は感じるがほとんど気にならないレベルに抑えることができている。現状のCore i7 860でCPU Usageが200%をめったに越えず、load avarageも平均で0.7、最大でも16程度なので、控えめなファン回転数でも十分対応可能と推測する。

■まとめ
 この構成は約7万でコンパクト且つ静音、そして超低消費電力且つ高C/Pとおよそ目標を果たせたと思う。とりあえず約3割の消費電力削減が可能になったが、夏場に向けて温度変化を確認するための長時間稼働試験などが必要になると思っている。MX1203-BKは容積が小さいため、排気がうまくいかないと熱がこもりやすく障害につながることが容易に推測されるので、実際のサーバ設定などを入れてある程度の負荷試験を行い、内部温度変化などをチェックする必要があると思われる。設置スペースの関係で小さなケースを選択したが、Linuxサーバとしては非常にコンパクト且つ高スペックになっているので、この構成でうまく行くと非常に嬉しい。サーバOSとしてはこれまでのCentOSに変えてScientific Linux 6を導入予定なので、こちらの設定記事も安定したら書こうと思う。

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■iPadスタンド iProp 簡易レビュー
 遂にフレキシブルアームを使ったiPadスタンド「iProp」が到着したので、実際使ってみた感想など。発売予告から実際入手できるまですごく長かった気がしますが、これは入手して良かったと思いました。とても便利です。若干工作精度が低いなど残念な点はありますが、それを無視できるほど個人的には利便性が高いツールでした。ということで簡易レビューをどうぞ。

 iProp公式サイト
 http://www.iprop.com/

■購入から着荷まで
・発表時に発売通知の登録
・何度がお知らせが来て5/24に発売の通知が!
・事前予約一切無しだったのは好感度アップ
・5/24に即購入 Paypalでの支払い
・Aspire Innovation, LLCでチャージされた
・公式サイトで現在も$79.95で発売中(通常価格は$99.95)
・オプションで3mのiPad充電ケーブル$19.95もあるけど今回はパス
・日本への送料はUPS $76.19
・オーダーと同時にiProp販売側とのコンタクトサイトが用意される
・Aspire Innovation, LLC名義のメールでID/Passが送信されてくる
・重要なお知らせはメールで通知が来てサイトへアクセスすることに
・購入後5/29に通知が来る
・海外の場合現地で税金がかかるかもしれないがキャンセルするか?とのこと
・UPSだと消費税がかかることがあるのは承知していたので問題ないと即答
・6/1に発送お知らせが来て着荷は6/5
・UPSからは消費税は請求がなかったので、合計$152.14。
・日本円でおよそ12770円。
・箱は結構大きく重いので送料にも納得

■組立てと使用感
・スタンド部とそれを台座に止めるネジの工作精度が低く取付けにかなり力が必要
・六角レンチはついているがハンドルなどを付けないと力加減厳しい
・最終的にネジ部がコンマ数ミリ台座から出るため完全フラットにならないorz
・完全に安定させるには台座底面にフェルトなどの工夫が必要
・iPad取付け部は初代専用に設計されているので、iPad2用スペーサーが付属
・スペーサーはウレタンパッドを両面シールでくっつける感じ
・シールの保護紙がはがれにくい
・iPad取付け部はアジャスタブル機構はないので完全にiPad専用
・iPad取付け部背面のスタンド接続部分のダイアルロック部が超固い…
・iPad取付け部の樹脂は弱そうなので折れないよう注意
・ダイアルロックを緩めてスタンド部と組み付けるが安定感は高い
・フレキシブルアームの操作感は固めでちょうどいい感じ
・iPad取付け後スタンド上で操作しても操作のしにくさはあまり感じない
・全高が1m程度なのでベッドサイドやソファでの利用に便利
・長期間使った際に取付け部の樹脂劣化とダイアルロック部の摩耗度合いが心配
・個人的には機構部分の安定感が高く満足
・台座安定感などは工夫で対処できるので問題ない

 個人的には非常に満足度高いです。これで工作精度が高ければ完璧なのにとは思います。最終的に12770円ということで、床置きiPadスタンドとしては安いとは言えない値段にはなってしまいましたが(本体より送料が高いとかw)、国内で販売されるようになればもう少しリーズナブルなお値段で入手できるようになるのではないかと期待して、ぜひ追加購入もしたいので国内販売されることを願いたいと思います。

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WhisperCore 0.4アップデートメモ

■WhisperCore 0.4アップデートメモ
 以前インストールしたWhisperCoreが0.3から0.4にアップデートして機能も追加されたということでアップデートしてみたメモ。改良点はなかなか気が利いていると思った。

 WhisperCore
 http://www.whispersys.com/whispercore.html
 WhisperCore 0.5アップデートメモ
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1272
 NexusOneにWhisperCoreをインストールしたメモ
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1094

■WhisperCore 0.4改良点
・ロック画面で皮脂跡によるクラックを防止する機構を搭載
・システムのバックアップをクラウドにセキュア保存するFlashBackの搭載
・Android2.3.4へのアップデート
・kernel 2.6.35を採用

■アップデート
 既に0.3をインストールしている場合は アプリ一覧から
 WhisperCoreUpdaterを開き、Check for Updatesボタンを押すだけ

 …だけだったはずが、なぜかリリース後1日経ってるのにnot found…
 仕方ないので、0.4のインストーラをダウンロードしてインストールした
 ※端末が完全に初期化されるので注意(アップデートはなく新規のみ可)

■Smudge resistant screen unlock
 Andoridではスクリーンのロック画面で指の軌跡を利用するパターンロックや、パスコードロックの設定が可能になっている。しかし利用状況によっては、皮脂により操作の跡が画面に残ってしまい、クラックする際のヒントになってしまう可能性がある。そこでWhisperCoreでは独自のPINコードパターンを追加したり、パターンロック解除後ワイプ操作を強制することで皮脂跡を残しにくい工夫を追加している。

 1)独自PINコードパターン
  設定>位置情報とセキュリティの設定>画面ロックの設定>SecurePINで設定
  画面中央に1〜5の数字ボタンが縦に並ぶので、6ケタの数字を設定する
  画面のロック解除の項目にForce screen wipeという項目が出るのでチェックする
  ロック画面にして解除しようとすると同じく1〜5の数字ボタンが縦に並ぶ
  PINコードを入力すると、スライダが表示される
  1〜5のボタン位置をワイプするように縦に引き下ろす動作でロック解除
  ボタンのどこを押したかワイプしてしまうため、特定されにくい状況が作られる

 2)パターンロックワイプ
  設定>位置情報とセキュリティの設定>画面ロックの設定>パターンで設定
  画面でパターンロック設定を行う
  画面のロック解除の項目にForce screen wipeという項目が出るのでチェックする
  ロック画面にしてパターンを入力して解除する
  次の画面でパターンのあった位置に☆マークが並ぶので全てワイプして★に変更する
  全て★になったところでロックが解除される
  パターンのあった位置を全てワイプするのでパターン自体が特定されにくくなる

■FlashBack
 端末の内容やSDCardの内容までセキュアにクラウド上にバックアップを作成してくれるサービス。要アカウント登録。クラウドはAmazon S3を利用しており、アカウント登録時にamazon.comのアカウントも必要になるので注意。FlashBackは無料だが、amazonのストレージは有料?のように見える…微妙な感じなのでアカウントまでは作成していない。詳細はこちらを確認。暗号化部分の詳細についても公開されておりこちらで確認ができる。現状ではストレージがamazon S3限定なので、任意のWebDAVに保存させてくれると使い勝手がいいと思うのだが、WhisperSystemsはここで利用料金を取ろうと思っているようなので、ちょっと期待できないかもしれない。

■WhisperCore0.4の使用感
 起動時の立ち上がり(電源ON時のパスフレーズ入力からホームが出るまで)は0.3より体感で速くなったように感じる。ちゃんと測定していないので正確ではないが5〜10秒ほど短くなっているように思う。ROMとしての安定感は変わらず。非常に興味深いパーソナルファイアウォール実装であるWhisperMonitorも0.3と変わらずしっかりとポートチェックをしてくれるので安心感はある。Android2.3.4になったことでの大きな動作変化(タッチレスポンスが劇的に速く変わったとか)はないが、短時間なりに使ってみた印象では安定ROMとして使うには十分と思われる。

 個人的にはWhisperMonitorとそれに必要な部分だけでも他のROMで使えるようにして欲しいなぁと思う。端末自体を暗号化してデータを守る専用ROMというスタンスはわからなくはないが、むしろそちらのニーズよりはパーソナルファイアウォールとしてのアプリへのニーズの方が多いと思うので、今後WhisperMonitorが他ROMで利用できるよういくらか技術公開をしてもらいたいと願う。WhisperSystemsの提供しようとしているセキュアなAndroid端末環境は非常に興味深いので、今後もWhisperCoreをウォッチしていく予定。次のバージョンアップが楽しみ。

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