docomo Optimus LTE L-01D ラウンジ版レビュー■docomo Optimus LTE L-01D ラウンジ版レビュー
 docomoから発表になった新製品がスマートフォンラウンジで展示開始されているということで早速見に行ってきました。展示されていたのはLTE対応機種ではOptimus LTE L-01DとGalaxy S II LTE SC-03Dだけで、残りのArrow X LTE F-05DとMEDIAS LTE N-04Dは調整中だが今月中くらいの展示開始になるのではないかとのことでした。注目のGalaxy Nexusもまだ展示時期未定とのこと。展示台数もまだ少なくL-01DもSC-03Dも2台ずつ、少し残念でしたが個人的にはL-01DがLTE対応機種では一番注目していたのでじっくりとチェックしてきました。

■ハードウェア
 最も注目されるのは 1280×720 1677万色表示の4.5インチTrue HD IPSディスプレイですが、非常に美しい液晶でした。輝度もハデさがなく一見地味に見える発色ですが、その精細感と自然な印象は非常に好印象でした。ドット感はほとんど感じませんし、アイコンや字が非常に落ち着いた感じで見やすく疲れにくいと思います。フォントが標準で丸ゴシック系になっているのですが、この精細度なら明朝系でもキレイに違和感少なく表示できそうな気がしました。液晶画面下にはタッチ式ボタンが左からメニュー・ホーム・戻ると並んでいますが、非常に使いやすくなっています。4.5インチと大きいサイズの割に横幅がそれほど広がっていないのと、本体下部をホールドした時に指が届きやすいようにボタン類の位置が調整されているようで、ボリュームキーなども含めてほとんど違和感なく操作できるようになっていました。SC-03Dは画面が大きく幅が広くなった分ボタン類の操作が非常にやりずらく感じたので、個人的にはL-01Dではここが一番感心したところでした。タッチパネルの反応も良くぎこちなさはなく、非常に安定感を感じます。

 本体のボタン類は最小で本体上部に左からヘッドホンジャック・MicroUSB・電源ボタン・ワンセグアンテナ、左側面にはボリュームキー、右側面には何もなし、下部にはマイク穴のみととてもシンプルになっています。横置きでクレードルを使う想定なので右側面には何もないということになるのですが、ラウンジではクレードル自体は展示されておらず、どんな感じなのか確認することはできませんでした。カメラは背面上部中央にレイアウトされ、背面の真ん中やや下辺りにFelicaマークが表示されています。本体背面は全面を覆う感じのカバーになっており、樹脂製なのですがマットで滑るような感じはなく非常に持ちやすいデザインになっています。このタイプは大容量バッテリーが提供されやすい形状だと思うので、ちょっと期待したいところです。全体的に地味な印象になっているのですが、ホームボタンやカメラ周辺に金属的装飾がされていることで少し高級感を感じることができます。好みは分かれるところかと思いますが、個人的には好印象でした。

 カメラは810万画素で最大撮影サイズが3264×2448となっていました。カメラ周りの操作画面は若干野暮ったい印象で、設定できるオプションも豊富というほどではありません。連写やパノラマ・タイマーなどの機能的には揃っています。しかしながら、ISOの設定が100/200/400/AUTOしかないなど全般的にオプションの選択肢にやや物足りない印象があります。撮影自体は快速でフォーカスも早いと思いますし、画像も本体で見る限りキレイだと思いましたが、様々なシチュエーションで撮影することを考えると最近は裏面照射型CMOS搭載の機種が増えてきている状況ですし、カメラの基本性能部分に若干の物足りなさを感じるかもしれません。

 起動時間は以下のような感じです。
 電源オン→7秒→LGロゴ→8秒→docomoロゴ→3秒→Optimus LTEロゴ動画→20秒→ロック画面(合計約38秒)

 起動は決して遅くはないのですが、最近のWP7.5系やS42HWのようなAndroidでも快速起動する機種と比較するとやはりちょっと待つ感じはしてしまいますね。Optimus LTEのロゴ動画がスピード感あるものになっている分、それが何度も繰り返し再生される様子を見るのは微妙な感じです。

■ソフトウェア
 Androidバージョンは2.3.5、カーネルバージョン 2.6.35.11、ベースバンドバージョン L01D-MDM9200B-V08a-OCT-4-2011-XX 1 [Oct 4 2011 13:34:20]、ソフトウェアバージョン V08a-OCT-4-2011、ビルド番号 GRJ22となっていました。日本語入力プラグラムは iWnn IMEで Ver.2.1.4.jp-type2-ABC-dcm-01-LG-22となっています。ホーム画面やアプリ一覧画面はLGカスタマイズが施されており、こちらも比較的シンプルな印象のものになっています。ドコモ機種はプリインストールアプリが非常に多い印象なのですが、今シーズンの機種も同様で最初から70を越すものすごい数のアプリが導入されています。早くICSを導入してフォルダ整理するようにしてほしいものです。

 設定画面ではドコモサービス・ジェスチャー・外部接続というメニュー項目が追加されていました。無線とネットワーク項目にはWi-Fi Direct設定という項目が追加されており、SC-02Cから導入されている機能ですが、Wi-Fiデバイス間で直接のやり取りが可能になっています。外部接続項目にはLGの特色であるOn-Screen Phoneという項目があり、対応ソフトをダウンロードすることでWindows端末上でAndroid端末の画面操作が可能することができます。まだL-01D用のダウンロードページは用意されていないようですが、近いうちにこちらからダウンロードできるようになると思われます。

 今シーズンのdocomo機種からdブランドでコンテンツサービスが開始されますが、その中で物議を醸しているものにプリインストールされるメディアプレイヤーで、特定条件下(PlayReadyライセンス取得下とされている)で端末のIMEIをHTTPヘッダに入れて送信するというものがあります。残念ながら送出条件にはhttps等暗号化接続下に限定されることを明示するものが確認できず、IMEIが通信上で保護された状態であるかは不明と言わざるをえません。通信自体が保護されていたとしても、仮に取得事業者経由でIMEIが漏えいした場合、IMEIに依存した認証でサービス提供をする仕組みを利用する場合において技術的に成りすましされる可能性があり、当該サービスに個人情報を登録編集する機能が存在した場合個人情報が漏えいする可能性があります。アカウントは通常変更可能ですが、IMEIは買い替えしない限り変更はできません(ハックすることは不可能ではありませんが)し、IMEIが消せない以上転売することもできません(転売すればリスクが発生する)。非常にリスクが高い仕組みと言えます。これまでにもかんたんログイン等で同様の問題がわかりやすく指摘されていたのに、スマートフォンにまでこうしたリスクを敢えて持ち込むのは理解に苦しみます。

 PlayReadyはMicroSoftが開発した著作権保護技術DRMで現在SilverLightで利用されています。すなわち機種固有のデバイスIDを必須とする必然性はなく(通常PCにはそうしたものが存在しませんし)DRMのためにdocomoがIMEIを送出しなければならない理由はないということになります(何らかの識別符号で代替が可能と考えられる)。リスクの方が大きいと思われる現状の仕組みを考えると、docomoのメディアプレイヤーは使用しないことをオススメせざるを得ません。アンインストールできればいいのですがさすがにスマホラウンジで試すわけにもいかず、厳密な意味で起動禁止するため、無償で利用できる特定アプリ起動禁止設定を可能にするアプリを探してみたのですが、適切なものがないようで、企業向けのMDMツールか、有償のi-フィルターなどを利用する必要があるようです。L-01Dに限らず今シーズン以降のdocomoのAndroid機種を選択する場合には、こうしたリスクについて十分に注意をする必要があるということになります。ハードウェアの仕上がりが良いと思われるだけに非常に残念なことです。

■Xiサービス
 今回初めてXiの通話可能機種がリリースされたことで、料金面にも新しいコースが設定されています。詳細はケータイWatchのこちらの記事を確認いただくとして、今回のL-01Dには通常サイズのXiSIMが搭載されているのですが、これを既存のFOMA対応機種に挿してもサポート対象外ではあるが問題なく動作するとのことでした。APNはSPモードになるということで、FOMA機種でテザリングしてもXiのプランの上限が適用されるとのことでした。Xi対象機種のIMEI制限はないということになります。さすがに海外のSIMフリー機で使えますかとは聞けませんでしたが、利用できればかなり魅力的なプランになると思われるので試してみたい気はします。ちなみにLTE対応エリアは首都圏でもかなり狭いのですが、L-01D等のLTE対応機種ではLTEと3Gはスムーズに切替されるので通常の利用において切替を意識する必要は全くないということでした。実際の切替時に待ち時間が発生するのかどうか(auでWiMAXと3Gの切替ではそれなりにかかる)など詳しい部分は、少なくとも設定項目で明示的にLTEをオフにするような仕組みはないため、実際に移動して使ってみないとわからなそうです。

■まとめ
 個人的には価格次第の部分はありますが、購入決定かなと思っています。特にディスプレイ部は期待通りで非常にわくわくします。今後発売予定のLTE対応4機種の中では最も地味な印象ですが、実際に使ってみたサイズ感と安定感は非常に好感触でした。作りがシンプルなのも好みで、重さもほとんど気になりませんでした。バッテリーも1800mAと比較的大きいので、テザリングの動作時間と合わせて期待したいところです。動画の再生テストも可能なら事前にしておきたいところですが、スマホラウンジでは試させてもらえないのが残念なところです。動画再生時のメディアプレイヤーの実際のところの動作も気になるので、キャプチャしつつその辺りも確認できればと思っています。多すぎるdocomoのプリインストールアプリをうまく取り除ければいいのですが、その辺の試行錯誤も購入したら記事にしたいと思います。現状では正直なところdocomoの新機種はソフトウェアサービスのリスク部分で手放しにはオススメできないと思っているのですが、L-01Dのハードウェアとしては非常に好みで期待できるので、早くソフトウェア部分の懸念を解消できたらいいのになぁと感じます…。


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とりあえず付けておく無駄ではなかったなまぁまぁ読めたちょっと役に立ったかなかなり良かったかも (3 投票, 平均値/最大値: 5.00 / 5)
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  4. 冬春モデル共通のセキュリティ脆弱性に関する記事は必見→docomo Optimus LTE L-01D ラウンジ版レビュー http://t.co/pqZbq1C0