■第3世代iPadでDLNAクライアント動画再生比較検証
 第3世代のiPadが発売されたので恒例?のDLNAクライアウントの動画再生比較をしてみる。iOSのバージョンはもちろん5.1。iTunesも10.6になり1080pまで対応したということなので、ローカル転送での再生も一応確認してみた。画面解像度向上に合わせてGPU性能も上がっているということでどこまで再生可能か非常に興味深い。

 これまでのiPad DLNA動画再生比較はこちら
 iPad用DLNAクライアント動画再生比較検証
 http://blog.isnext.net/issy/archives/455
 iPad2でDLNAクライアント動画再生比較検証
 http://blog.isnext.net/issy/archives/942
 iPad2でDLNAクライアント動画再生比較検証2
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1072

■iPad用DLNAクライアントを比較して試す
 今回試用したのは以下の5アプリ。有料だが新しいDLNAアプリがあったので評価。3/16時点の最新版。
・AirPlayer 450円
・GoodPlayer 250円
・8Player 450円
・MediaConnect 450円(アプリ内決済)
・PlayerXtreme 85円(Network Access Add-onアプリ内決済)

■再生対象
 いつものテスト用ファイル。mp4は全てWebOptimizedなファイルです。例によってDLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.8.10を利用。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
  P) MP4 60fps w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  Q) MP4 60fps w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

■結果
・ローカル再生
 テストファイルを全て選択してiTunesのビデオにドラッグイン。当然mp4以外は登録されず…。
 その状態で同期によりiPadに転送できたのはQを除くmp4ファイル全て。1080p/60fpsはNGの模様。
 もちろん転送できたmp4は全て再生可能。

・AirPlayer(mp4はQTプラグイン、それ以外はffmpeg)
 全ファイル再生可能。ただしD,Eはぎこちなくコマ落ち気味。Qはロードしてしまえば問題なく再生可能。
 iPad2であったOの音ズレはなくなったものの、Oを再生するとタッチ操作が効かなくなる問題あり。
 D,E,Oの音ズレが感じられず、再生能力の向上を実感できる。

・GoodPlayer(mp4についてはiPodプラグインでの再生、それ以外はURLを直接再生)
 全ファイル再生可能。ただしBはコマ落ち多く実用不可。Qはロードしてしまえば問題なく再生可能。
 D,E,Oの再生はなめらかで問題無し。操作感は微妙だがAirPlayよりもmkv再生は優秀。
 DLNAサーバは画面右下アイコンからUPnP/DLNA クライアントを選択して表示可能。

・8Player
 全ファイル再生可能。Qはロードしてしまえば問題なく再生可能。D,Eの再生はややコマ落ち感あり。
 UIは割とキレイで使いやすい印象。FreeのLite版はフォルダにある先頭から5つのファイルのみ再生可能。

・MediaConnect + FlexPlayer
 全ファイル再生可能。ただしA,B,C,D,Eは再生時コマ落ち画像乱れあり実用不可。
 avi,mkv,wmvは無償のFlexPlayerを別途インストールして再生する。連携はうまく機能している感じ。
 Freeではフォルダにある先頭から3つのファイルのみ再生可能
 課金しないと全ファイル再生できないorz

・PlayerXtreme
 全ファイル再生自体は可能。ただし実用的な再生ができたのはA,C,F,G,H,J,K,L,Nと半分程度。
 1080pの全ファイルと60fpsの全ファイルがコマ落ちや画像乱れで実用不可。mkvもコマ落ち激しい。
 DLNAサーバ検出に時間がかかる上にフォルダを移動するたびスキャンするらしく動作遅い。
 UPnP接続にはNetwork Access Add-onの追加が必要。

 ※表示具合はともかくアプリがエラーを出さず再生動作を行っている場合、再生可能と表記しています。

■まとめ
 なんと1080p/60fpsの動画が(転送に左右されるとはいえ)DLNA再生できてしまって驚いた。さすがにデータ量が大きくロードより再生が先行してバッファリングを頻繁にしてしまうので、高速なWi-Fiに接続し再生開始前に相当量の先読込みをして大きなバッファを確保する必要があり、気軽にストリーミング再生するのはなかなか難しいと思われる。とはいえGalaxyTab7.7を始めとして手元のAndroid端末で1080p/60fpsをDLNA再生しきる端末はないので、第3世代iPadのA5Xプロセッサのパワーを実感することができた。アプリ面ではこれまで最強かなと思っていたAirPlayerを再生能力の部分で上回るGoodPlayerを見つけることができた。若干UIデザインが使いにくいとか動画再生時にまずフルスクリーン表示するとか微妙なところもあるが価格も安く、mkvのライブラリを多く持っている場合には有用な選択肢になりそう。

 第3世代iPadになったことで画面解像度が向上し720p以上の動画の美しさがとても心地よい。さすがにVGAサイズの動画などはボケ具合が気になることがあるが、HDコンテンツについてはあまり心配はいらないように感じた。写真や字が美しく見えるのはもちろんだが動画でも効果は高いということで、ソフトウェア面でもより高解像度多フォーマットに対応したDLNAアプリが増えてくれることを期待したい。

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とりあえず付けておく無駄ではなかったなまぁまぁ読めたちょっと役に立ったかなかなり良かったかも (2 投票, 平均値/最大値: 4.50 / 5)
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■Archos 80 G9 ICSアップデート レビュー
 Archos 80 G9に待望のAndroid4.0 ICSアップデートが来たので早速アップデートしてみました。当然ながらハード的には変わっていないので、ソフトウェア的な部分について簡単にレビューしておこうと思います。前回のレビューについては以下からどうぞ。

 Archos 80 G9 タブレット レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1686

■ソフトウェア
 Androidバージョンは4.0.3です。ファームウェアバージョン 4.0.4 ボードバージョン A80S-V5、OMAPバージョン OMAP4430 ES2.2、ブートバージョン 不明/5.05.000003-C0x00、ビルド番号 MR1.20120227.111632となっていました。ビルド番号の発番ルールが大きく変更されています。詳細な変更点についてはこちらから確認できます(ICSになったことでChangelogのURLが変更されたようです)。日本語入力はデフォルトでやはりオムロンのJapanese IME Ver.1.3.5が導入されています。

 アップデートファームウェアのダウンロードには少し時間がかかりましたが、アップデート自体はマイナーアップデートとほぼ変わらないくらいの時間で終了します。アップデート後は初期設定画面の言語選択から始まりますが、Googleアカウントやメディアデータなどはそのまま残っていますので一応安心です。ただ変更が結構大きいためか、設定終了後にいくつかのアプリでエラーが出たりしたため、一度フルリセットして設定をし直しました。再設定後は安定して使えています。ICSでは壁紙がシックなものに変更されており、ホーム画面のアイコンが少し大きく表示されるようになりました。LCD Densityの設定が少し変更されているような気がします(詳細は未確認)。日本語フォントは少しキレイに表示されているように思いますが、やはりモトヤでなくCJKフォントのままでした。

 設定アプリのメニューはGalaxyNexusとほぼ同等になっており、「開発者向けオプション」も存在しています。Archos独自の「3G stick」「Repair&formatting」項目も顕在です。Archos独自関連では「無線とネットワーク」に「Shared folders settings」「Remote Control settings」、ディスプレイに「Animation」「Overscan」、電池に「Deep Sleep」、言語と入力に「Archos Remote IME」「External Keyboard Layout」などが追加されているのがわかります。Remote関連はArchos Remote関連のものだと推測できます。今回はどうもIMEだけリモートのものを使ったり、USBの外部キーボードを使う際のキーボードレイアウトを指定できたり(日本語も設定できます!たぶんJIS配列対応)と、入力周りに一工夫がされているようです。日本語キーボードに対応してくれているのは嬉しいですが、それならフォントも何とかして欲しいところですね。

 全体的な動作は快適ですが、タッチでボタンを押す際などに稀に反応しないことがあるように思いました。おっ?と思ってやり直すことがあったのですが、これは3.xの頃にはほとんど感じなかったので少し気になります。いくつかアプリの動作確認をしたのですが、デフォルトブラウザがとても快適になっている感じがします。ページのロードも速く一旦ロードしたページではスクロールの動作がとてもスムーズです。一方Chromeをインストールして試したところ、ページをロードしきってからの動作は快適なのですが、ロード時間がデフォルトブラウザよりも遅いため、ロード中にスクロールした際のフォント表示がかなりもっさりに感じられてしまうことがしばしばありました。ICSというよりもChrome betaの問題だとは思いますが、80 G9のメモリが少ないことが影響している可能性もありそうなのでChromeを利用する際には一応気にしておいた方がいいかもしれません。ICSアップデート直後にマーケットがPlayストアに更新されましたが、こちらも問題なく利用できています。

 ICSになって動画再生も更に向上しているかと期待して確認してみましたが、こちらは前回レビューと結果は全く変わらずということで変化なしでした。元々の動画再生性能が高いのでこれ以上の改善は難しいのかもしれません。ただ、ヘッドフォンジャックからの音声出力が改善されているようで、いつものVictorのHA-FXC71-Bでの再生では音場がやや広くなり低音が増強されて、かなり良くなった感じがしました。全体的に柔らかい音の印象になっていますが、低音不足が改善されたことでより動画や音楽が楽しめるのではないかと思います。

■まとめ
 まだ短い時間しか利用していないので連続稼働の安定性などについては評価できませんが、当初心配された512Mしかメモリがないことが大きなデメリットになっているようには感じませんでした。むしろICSになったことで全体のスムーズさが増し使いやすくなったような印象の方が大きいと思います。少なくともArchos謹製のVideoアプリについては今のところ3.xの時よりも安定してくれているようなので、個人的には嬉しい感じです。あとこれも個人的な印象だけかもしれませんが、3.xの時よりも液晶の発色がキレイに見えるようなチューニングがされているように感じます。動画再生している時のシャープさや階調表示がキレイになっているような…。ともかく、できればフルリセットしてからご利用される方がいいと思いますが、Archos 80 G9のICSアップデートは(ICS非対応のアプリをメインでお使いでない限り)非常にオススメできるアップデートではないかと思います。またしばらく使ってみて気付いたことがあれば追記しようと思います。

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■docomo ARROWS X LTE F-05D 追加レビュー
 販売開始から少し経っていますが、MNP割引が増額されたことで購入しやすくなりdocomo ARROWS X LTE F-05Dを入手できたのでレビューを追加しておこうと思います。電池の持ちなどいろいろ問題が指摘される端末ではありますが、工夫次第で十分使える状態になるので、その辺り実際に試したことをベースに書いていこうと思います。

 前レビューはこちら
 docomo ARROWS X LTE F-05D ラウンジ版レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1778

 購入した端末のAndroidバージョンは2.3.5、カーネルバージョン 2.6.35.7 build@rx600s4-05 #1、ベースバンドバージョン C_L1_024、ビルド番号 V12R22Gとなっていました。日本語入力システムはNX!input ver.3.0.0、ATOK ver1.1.1です。これは以前のレビューで書いたラウンジ版と全く同じです。ということで詳しくはそちらをご覧ください。

 入手してまず行ったのは電池持ちの改善設定です。各所の情報によりプリインストールのいろいろなアプリが余計な負荷を増やしているということだったので、以下の作業を行いました。

 1)ホーム切替アプリで標準をランチャーに設定
 2)Google日本語入力をインストールして標準に指定
 3)設定>アプリケーション>アプリケーションの管理>ダウンロードから
   使用しないアプリを削除
  (おサイフ系とバックアップ・Gガイド番組表・ecoモード・声の宅配便以外は消してみた)
 4)再起動

 ホーム画面には時計のウィジェットとアプリのショートカットのみを配置して利用していますが、これでほぼGalaxy Nexus同等の電池持ち状態比べて2/3〜3/4くらいの電池の持ち状態が実現できています。基本的にドコモ依存のサービスを利用する理由がない(ずっとWillcomメインで使ってきている)ので、これで問題なく日常利用が可能です。F-05Dは電池が持たないと言われていますが、プリインストールアプリの不出来が一番の問題のようなので、ぜひこの辺りは改善してほしいところです。 前レビューで心配だった充電時の本体の発熱ですが、対策の効果か少なくともクレードルで充電している限り本体が熱いと感じたことはありません。また日常でも使っていて熱くなっているなと思ったことも今のところはないので一応対策効果はあるのかもしれません。

 F-05Dを使って一番感じたのはWi-Fiの感度が他機よりも低く転送速度が遅い実感があることです。DLNAを使っていても再生開始までの時間がやや長めで、他機よりもバッファリングのための停止がよく発生します。同じ場所で使っていてもF-05Dだけ再生が途切れることがあります。これは残念でした。メインで使う自室は元々電波環境的にはあまりよくなく、ワンセグも入らないし携帯等の電波もdocomoは0〜1本、SBで良くて2本程度、Willcomもフルにはならず、WiMAXもフルにならずと非常に入りにくいところです。ネットワーク的にはWi-Fiがメインなのに、それが感度が悪いのはちょっと困り者です…。

 ブラウザやRSSリーダーを使う分にはあまり問題はないので、まぁまぁ快適に利用できています。上記の通り自室ではLTEどころか3Gも入らない感じなのですが、マンションの外に出ればLTEでフルアンテナになることもあるので、ネットワーク速度の速さを実感することができました。待ち時間が短い実感があるのでやはり快適な印象です。東京横浜間の電車での移動中でもSBやWiMAXに比べて通信断になる時間が少ないように思いました。LTEのエリアが広がれば更に快適になるのではないかと期待しています。

 また使っていて皮脂跡が結構目立つことが気になってしまいました。普段がGalaxy NexusGalaxyTab 7.7など皮脂対策がかなり充実している端末を使っていることも影響しているのだとおもいますが、かなり不快な感じだったので主に皮脂跡対策を重視して、Micro SolutionのPRO GUARD AF 光沢防指紋を購入し使ってみました。フィルムは2枚入りでほこり取り用シールやクリーニングクロスも入って1000円程度(amazonで)なのでお買い得です。これでまったく皮脂跡は気にならなくなりました。持ち歩き用にレイアウトのマットタイプのケースも合わせて購入しましたが、ケース付けたまま充電も問題なく出来て、本体にも手にも非常にフィットした感じで支えるのでオススメです。

 いつも通り動画の再生実験もしてみました。ローカル再生はギャラリーアプリです。DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.8.8。mp4は全てWebOptimizedなファイルです。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
  P) MP4 60fps w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  Q) MP4 60fps w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

DLNA再生1:DiXiM Player v3.0
 mp4以外は全て再生不可。Pはコマ落ち激しく、Qは映像出ず。
 mp4以外のファイルはリスト表示されるが選択できず。ビルトインプレイヤーで再生の模様。
 mp4もバッファを多めに取るのか再生開始まで時間がやや長い。

DLNA再生2:Skifta
 mp4とmkvが再生可能。aviとwmvはメディアプレイヤーが起動するもエラーで再生不可。
 mp4は動画とメディアプレイヤーの選択画面が出るが、mkvはメディアプレイヤーで自動再生。
 こちらも再生開始までやや時間がかかる。

ローカル再生
 A,B,C,Q再生不可。Eは再生するが音は出ず。D,Eは再生開始時に若干映像乱れあり。
 標準の動画アプリでもドコモ製メディアプレイヤーでも結果は同じ。

 初めてDiXiM Playerを利用しましたがUIデザインはキレイでいい感じなのに、再生をmp4とTV録画ファイル(tsファイル)に限定しているようでちょっと残念です。OMAP4430を活かせていない気がします。DTCP-IP対応ということでRECBOXにあるレグザで録画した番組を再生してみましたが、確かに再生できます。…確かに再生できるのですが…ネットワークの速度の影響を大きく受けるようで音声は途切れ途切れバッファリングが頻繁に入り全く実用にならないという…。Wi-Fiの感度がフルになっている場所でないとLAN内にも関わらず切れまくることになります。これはデータ転送量が多いことが影響しているのだと思われますが、SHARPのスマートファミリンクのように端末サーバ間で転送量調整可能な仕組みのある相手同士の接続でないと事実上実用が難しいということになりそうです…。単にDTCP-IPに対応しているというだけでは快適な視聴環境を構築できるわけではなさそうなので注意が必要だと思いました。

 残念なネタが続いたので、良かった点も書いておこうと思います。一番使ってみて良かったのはカメラでした。前レビューでも面白そうと書きましたが、F-05Dのカメラはとても使い勝手がいいと思いました。特にエフェクト撮影はかなり楽しめる感じでHDR撮影は本当に手軽に逆光でも見やすい写真が撮れるので便利です。レンズが広角寄りなことと合わせて解像感も高いので、風景写真などもそれなりに撮影ができます。AFもそこそこ速くMacroとの切替もオートでうまく処理してくれ、WBも自然な感じなので室内のデスク上撮影も気軽にできます個人的にはこれまで使ったスマホや低価格コンデジのカメラ機能と比較しても一番楽でいい感じだなと素直に思いました。撮影で注意が必要なのがゴーストで、レンズ周りにあるリングが光を反射するためLEDフラッシュ撮影などで近距離に光を反射するものがあると強くゴーストが出ます。この辺は少し設計を見直してもらいたいところですね。

ヘッドホンジャックの音質も確認してみました。いつものVictorのHA-FXC71-Bで聴く限り、高域から低域まで非常にバランスがとれていて整った落ち着いた感じのする優等生的な印象です。ボーカルも引っ込みすぎず、それでいてサ行の鋭さも抑えられたとてもBGM的に聴きやすいバランスという感じ。海外機に比べると優等生過ぎて面白みには欠けますが、多くの人に好まれるのではないかと思いました。ATのCKM77に変えてみたところ、高中域が伸びやかに明るい感じになり、ボーカルの表情も出てきたのでこちらの方が合っているかもしれません。いずれにしても万人向けの良品質な音だなと思いました。またヘッドホンを挿すとヘッドホン側マイクを使うか本体マイクを使うか選択肢がダイアログ表示されるのも面白いと思いました。ただキャップ付きヘッドホンジャックを開けて挿してロック解除の上ダイアログ選択しないと音楽再生まで行けないという手順の多さには、少なくない人がちょっと面倒を感じるかもしれません。

 ということで全体的にマイナス面が多く記述されてしまいましたが、いろいろと対策したことで今は割と気に入って使う端末になっています。ドコモ関連アプリを使うことがないので、正直キャリアアプリフリーで出してくれていればもっといいのにと思ってしまいます。これまでのT/F系端末の実績から今後のアップデートとかいろいろ心配な面はありますが、しばらくメイン扱いで使ってみようと思っています。

※バッテリー持ち具合について修正。F-05DはNexusとほぼ同じ設定をして同じような使い方をして12時間ほどで残15%の警告になった。Nexusでは17時間くらいで同程度。電池容量が1400mAhと1750mAhの差を考慮して記述を修正した。電波状況にもよるのでまぁだいたいという感じ。やっぱりちょっとバッテリー弱いかも。もう少し工夫が必要かもしれない。

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とりあえず付けておく無駄ではなかったなまぁまぁ読めたちょっと役に立ったかなかなり良かったかも (1 投票, 平均値/最大値: 4.00 / 5)
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■Samsung GalaxyTab 7.7 P6800 HK版 レビュー
 expansys.jpで発注したGalaxyTab 7.7が届いたのでレビューを書いておきます。主に直接の競合であるXOOM2 MEとの比較をしながら書いていこうと思います。型番から判るように3G対応ですが、今回はそちらの動作確認まではしていません。電話関連の機能については機会があれば追加レビューしたいと思います。

■ハードウェア
 予想通りというか初代GalaxyTab同様に本当にコンパクトなパッケージです。非常にタイトになっていて、フタを開けて取り出そうとして箱を逆さにしても落ちてきません。右側に用意されたプルタブを引っ張って取り出す必要がありました。ここまできっちりパッケージにしていることにまず驚きました。付属品はHK用電源アダプタ・電源ケーブル(5V2A)・専用USBケーブル・ヘッドホンという感じで、expansysからの購入者向けには国内用のUSB電源アダプタ(5V1A)が付属してきます。出力が低いのでこちらを利用すると充電にかなり時間がかかるようです。iPad用など2A出力のあるUSB電源アダプタを利用するか、初代同様電源ケーブルはメガネ型コネクタタイプになっているので別途購入して利用する必要があります。

 取り出した本体は本当に薄くコンパクトですが、金属筐体故か軽さよりもしっかりとした重みがある印象でした。その質感はiPadのそれに非常に似ていて滑りやすい感じもなくとても高級感を感じる手触りです。本体が薄くXOOM2 MEよりも僅かに横幅も小さいため、片手でしっかりと鷲掴みでホールドすることが可能です。かなり持ちやすいと思いました。スペック上の重量は335gで、ホールドしても手首にあまり負担感はありません。これで初代よりも多い5100mAhのバッテリーが搭載されているのですから驚きです。

 メインのディスプレイは7.7インチ1280×800のSuper AMOLED Plusになります。さすがに発色は素晴らしくコントラストも非常に高いのでとても美しく見えます。XOOM2 MEのIPS液晶が落ち着いた優等生だとすれば、GalaxyTab 7.7は元気はつらつなスポーツマンという感じでしょうか。サムスンらしい派手な色味になっているので好みはあると思いますが、見比べた場合多くの人はGalaxyTab 7.7のディスプレイの方をキレイだと感じるのではないかと思います。ドット感もないわけではありませんが、基本的に輝度が高いせいかXOOM2 MEよりも気にはならない印象です。ただ長時間使う場合にはXOOM2 MEの液晶の方が目には優しいような気がします。Super AMOLED Plusはフリック等の操作しても残像感を感じることはほとんどなく、速いスクロールや動きのある動画などでも非常に見やすいと思いました。タッチスクリーンの反応もとても快適です。Galaxy Nexusでも感じましたが、最近のサムスン製品のスクリーンはガラス部分のしっとりした感じが操作していてとても心地よく、皮脂対策もかなり優秀なので使っていてとても快適です。同じように使っていてもXOOM2 MEでは皮脂跡がそれなりに残るのに、GalaxyTab 7.7ではほとんど気になりません。この差はかなり大きい感じがします。

 ボタン類は本体右側面に上から電源ボタン・ボリュームキー、左側面に上からSIMスロット(標準サイズ)・MicroSDとなっています。本体上面にはヘッドホンジャックとマイク、下面には両サイドにスピーカーと中央に独自コネクタとマイクがあります。ボタンはデザインに合わせて細目ですがクリック感のしっかりあるタイプ、スロットのフタは外しやすく閉めやすいいい感じに仕上がっています。この辺りの細かい使い勝手の良さはさすがだなと思います。外部スピーカーの音質は標準設定での中低音の充実感でXOOM2 MEの方に軍配が上がりますが、GalaxyTab 7.7も低音は出ないもののコンパクトなタブレットとしてはかなり聴きやすい音質になっていると思いました。逆にヘッドホン出力ではいつものVictorのHA-FXC71-Bで聴く限り、中高音が非常にクリアで音場も広く低音もしっかり出てくるGalaxyTab 7.7の方が圧倒的に好みでいいと思いました。最近お気に入りのGalaxy Nexusよりもクリアな上に艶があり更にいい感じです。

 起動時間は以下のような感じです。XOOM2 MEよりやや速い感じですね。
 電源長押し→3秒→Samsungロゴ→7秒→Samsungロゴ動画→18秒→ロック画面(合計約28秒)

■ソフトウェア
 Androidバージョンは3.2です。カーネルバージョン 2.6.36-P6800ZSKL2-CL599695 se.infra@SEP-64 #3 SMP PREEMPT Fri Dec 16、ベースバンドバージョン P6800XXKL1、ビルド番号 HTJ85B.ZSKL2 P6800ZSKL2となっています。システムの初期設定時から日本語は選択可能で日本語で設定等を行うことは可能ですが、IMEは組み込まれていませんし、フォントもCJKフォントになっています。この辺はXOOM2 MEと同じですね。Galaxyシリーズはフォント変更できる仕組みがあるのでマーケットからFontomizerをインストールして、FontomizerからJapanese Fontを選択しVLゴシック等をダウンロードしてそのapkをインストールし、設定>画面>画面表示>フォントスタイルで指定してやれば、root化をしなくても適切な日本語フォントで表示することができるようになります。現状で日本語フォントとして用意されているのはモトヤLシーダ・モトヤLマルベリ・VLゴシックの3つです。ATOKやGoogle日本語入力と組み合わせればほぼ問題なく日本語環境で利用することができるようになります。

 ホームアプリはサムスン独自のTouchWIZ UIになっています。キャプチャ用アイコンが用意されていたりウィジェットが使いやすくなっていたり、それなりに便利になっていますがレスポンスも悪くないのでチューニングがうまくできているのだなと思いました。CPUにサムスン独自の1.4GHzデュアルコアのExynos 4210が採用されており、サムスン製品で統一されていることが効果を上げているのかもしれません。ブラウザでのスクロールやピンチズームも非常にスムーズでITmediaの様な比較的重いページでも使っていてかなり快適に感じました。Android系端末でここまで快適な動作をするのは初めてではないかとちょっと驚いてしまいました。iPad2のスムーズさにかなり近づいている気がします。

 プリインストールアプリはサムスン製品らしく、All ShareやSocial HUBを始めとした独自Samsung Apps系がいくつか導入されていますが、それほど数は多くなく10コにも満たない感じで、アプリ全部でも39コという感じです。キャリア系の余計なものがない分非常にシンプルに感じます。独自アプリもほぼ日本語に対応しているので安心して利用可能です。GalaxyTab 7.7では本来Android3.xが電話機能をサポートしていないところ、7.0 plus同様サムスンの独自カスタマイズで対応させているということです。そのためマーケットから導入可能な各種電話関連のアプリとの互換性については注意が必要な場合がありそうです。

 とりあえずいつものように動画の再生関係のテストをしてみたので結果を書いておきます。DLNA再生アプリは動作結果が異なったので3種類試してみました。ローカル再生はギャラリーアプリです。DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.8.8。mp4は全てWebOptimizedなファイルです。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
  P) MP4 60fps w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  Q) MP4 60fps w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

DLNA再生1:All Share
 D,EのMKV以外が再生可能。P,Qは再生可能だがバッファリングが頻繁で実用にならず。
 4:3の動画も全て16:9再生になってしまい、アスペクト比変更ボタンはあるが機能せず。
 再生時間のスライダも表示されるものの機能せず。

DLNA再生2:Skifta
 mp4以外再生できず。P,Qは再生可能だがバッファリングが頻繁で実用にならず。
 アスペクト比変更ボタンは表示され適切に動作する。

DLNA再生3:AwoX MediaCTRL
 全ファイル再生可能。P,Qは再生可能だがバッファリングが頻繁で実用にならず。
 アスペクト比変更ボタンは表示されないが正しいアスペクト比で再生される。
 ビルトインのプレイヤーで再生されている模様。再生画面の操作系表示が異なる。

ローカル再生
 全ファイル再生可能。Qのみバッファの影響かコマ落ち激しい。
 こちらはアスペクト比変更ボタンがちゃんと機能する。

 DLNAアプリによって再生可能なフォーマットが異なるのにはちょっと驚きましたが、概ね動画の再生については初代同様非常に優れたパフォーマンスを発揮してくれます。特にローカル再生では同じMicroSDに入っていたflvの動画も再生できてしまいました。動画再生についてはディスプレイの違いも大きくXOOM2 MEとは圧倒的な差があると感じました。720pのmp4 60fpsの動画も問題なく、Super AMOLED Plusのディスプレイのおかげで残像感なく非常にキレイにスムーズに再生されるので、最強の動画再生環境と言えると思います。さすがに1080p 60fpsは厳しいですが、これまで試験したどの機種よりもコマ落ち度合いは少なく、高速な読み出しが可能なMicroSDなら相当いいところまで再生してくれそうな気がします(試験で使用したのはClass4の東芝製) かなりがんばっている感じはします(東芝製Class10 SD-C08GR6WAAでもコマ落ちするのでやはり再生自体が厳しいようです)。標準アプリのDLNAソフト All Shareでmkvファイルが再生できなかったのは残念ですが、初代でも同様だったのでしかたないところかもしれません。AwoX MediaCTRLではmkvも再生可能になるので、GalaxyTab 7.7では便利に使えそうです。

■まとめ
 総合的に見て非常に完成度満足度の高い製品だと思います。少なくとも個人的にはArchos 80 G9もXOOM2 MEももう使わなくなるかもしれないと思いました。軽くて薄くて長時間稼働で質感もいいということで、防水とかDTCP-IP対応とか求めなければ、現時点では7〜8インチクラスで最高のAndroidタブレットであるような気がします。動画プレイヤーとして使われる方には本当にオススメできると思いました。同クラスでは値段が一段高い製品になるのですが、その理由も納得できる感じです。とりあえずざっとレビューしましたが、これからメインタブレットとして使いこんでみて気になることがあれば追記していこうと思います。

参考:XOOM2 MEとの比較写真
 http://t.co/antwHjp0 横幅はあんまり変わらないけど縦がかなり違う
 http://t.co/Ndr4Twk8 スクリーンの反射はGalaxyTabの方が抑えられている感じ
 http://t.co/LRTcIEgB 設定アプリの標準テキストサイズがものすごく違う
 http://t.co/HGh4zDQu 同じholoを壁紙に設定して発色の違いを比べてみる

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■Galaxy Nexus GT-I9250 UK版 レビュー
 HandtecにオーダーしてあったGalaxy Nexusが届いたのでレビューを書いておきます。型番のGT-I9250は外箱のタグ等に記載はなかったのですが、パッケージ同梱のQuick Start Guideに型番記載があったのでそれを記載しています。基本的なハードウェア仕様はdocomo版SC-04Dとほぼ同じなので前記事を参照していただくとして、ここでは設定関連や動画再生について中心的にレビューをしていきます。

 到着したGalaxy NexusのAndroidバージョンは4.0.1、ボリューム制御の不具合があるまま出荷されたバージョンということになります。ベースバンドバージョンはI9250XXKK1、カーネルバージョン 3.0.1-ge2433f2 android-build@apa28 #1、ビルド番号 ITL41Dでした。リファレンスモデルということで当然のようにセットアップ段階から日本語が選択可能になっています。ただしフォントはCJKフォントでモトヤフォントは残念ながら導入されていませんでした。日本語入力プログラムは導入されていないので、マーケットからインストールする必要があります。とりあえずATOKを導入してみましたが、問題なく動作するようです。注意が必要なのはデフォルトで使うIMEを切り替えるためにテキストフィールドを長押しする方法が使えなくなっているようで、設定するために「設定>言語と入力>デフォルト」の項目を変更する必要があるということです。最初ちょっと戸惑ってしまいました。

 docomo版では延期されているテザリング機能も当然のように利用可能になっており、無線とネットワーク設定から選択することができます。Galaxy NexusではUSBやWi-Fiテザリングに加えてBluetoothテザリングも有効になっていてびっくりしましたが、何故かヘルプにはBluetoothテザリングの記述がなく少し不思議な感じです。リファレンス端末であることを証明するかのような開発者向けオプションは正式版でもそのまま残されており、USBデバッグ設定などはここでするようになっています。こちらの項目に開発端末IDという名称のものがありアルファベットのコードが表示されているのですが、用途はともかくデバイスを一意に特定可能なコードになっていそうなので扱いには注意した方がよさそうです。

 初搭載されたフェイスアンロックも試してみました。「設定>セキュリティ>画面のロック」から設定を行います。フェイスアンロックの設定をする際に注意が表示されるのですが、「フェイスアンロックは、パターン、PIN、パスワードよりも安全面で劣ります。」と適切に警告されていることには好感が持てます。フェイスアンロックが失敗した場合にパターンかPINで解除できるよう必ず設定させられるので、この辺りも適切だなぁと思いました。フェイスアンロックの認証動作は非常に早くカメラに顔が映ったなと思った瞬間に解除されています。試してはいませんが写真でも解除できてしまいそうなので、面白い機能ではありますがセキュリティとしての期待はあまり持たない方がいいかもしれません。

 SC-04Dのレビューで書いた通りメニューボタン相当の機能がアイコン化されアプリ内の配置が自由になったことで操作感が微妙になっている点ですが、やはりかなり影響があるなぁという実感です。持ち位置を直さないと左手持ちで指が届かない右上にメニューが出るアプリが、ブラウザ・ギャラリー・マーケット・Earth・カレンダー・トーク・プレイス・検索・電卓・電話など。画面下部に出るので支障がないアプリにメッセージ・Gmail・ナビ・マップ・音楽・ユーザー(旧連絡先)などとなっています。主要なアプリでもバラバラ、更にこれらのアプリでも画面上の配置が微妙に異なる(最上段だったり中段だったり、最下段だったりアクションバー内だったり)という具合で非常に統一性に欠けます。メニューボタンを統一的にアクションバーに入れなかったのは愚策としか思えません…。非常に残念です。

残念といえばひとつGoogleアカウント設定での注意があります。今回からGoogleアカウントの同期設定にGoogleフォトが追加されており、Galaxy Nexusで撮影した写真は放っておくと全てクラウド側に自動で同期されてしまうようです。GoogleフォトはおそらくPicasaのことになりますが、とりあえず設定して同期してみてもPicasaでは表示されず…。Google+の写真にも出てこないのでどこにどう同期されているのかよくわからないのですが、クラウド側に置いてしまって万が一ネット上で公開されてしまったりするとまずい写真がある場合には注意した方が良さそうです。風景とかならともかく友人知人が写っている場合にはやっぱり気になりますよね…。この辺り詳しいことがわかれば追記したいと思います。(どうもプリインストールアプリのGoogle+でログインをすると機能が有効に働くっぽい?)

 恒例の動画再生実験もやってみました。Galaxy NexusはMicroSDに対応していないので、動画や音楽ファイルの転送にはAndroid File Transferアプリを使用します。今回はMacOSX版をダウンロードして使いました。アプリはダウンロードしてアプリケーションフォルダにコピー、ダブルクリックで起動するだけです。USBケーブルでMac本体と接続されていればウインドウが開いて本体のフォルダ一覧が表示されるので、Moviesフォルダに動画ファイルをドラッグコピーすればOKです。同期等のコントロール機能があるわけではありませんが、転送も早くそれなりにお手軽という感じです。それなりに便利なのはiTunesのプレイリストから直接音楽のタイトルをドラッグアンドドロップして音楽ファイルを転送することができることで、使い勝手は悪くないかなと思いました。ただプレイリストは端末上で再構成しないといけないのでその点は少し残念です(プレイリストをドラッグすると含まれる曲がフラットにコピーされるだけ)。

 ということで動画のローカル再生は本体のストレージからとなります。DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.8.8で、再生アプリはローカルはギャラリーアプリ、DLNAはskiftaがローカルネットワーク上のDLNAサーバを見つけられない(Android4.0に未対応のせい?)ため代わりにAwoX mediaCTRLでの再生となります。mp4は全てWebOptimizedなファイルです。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
  P) MP4 60fps w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  Q) MP4 60fps w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

ローカル再生
 B,E,N,O以外全て再生可能。N,Oはリストすらされず。Bは音声のみ可映像不可。Eは音声不可。
 Qは再生自体は可能だがコマ落ち激しく実用は不可。全画面再生可能

DLNA再生
 B,E,N,O以外全て再生可能。Bは音声のみ可映像不可。Eは音声不可。
 P,Qは再生自体は可能だがコマ落ち激しく実用は不可。メニューバーとアクションバーが残存する。

 結果としてはOMAP4430を搭載しているArchos 80 G9とほぼ同様という感じですが、wmv系が非対応になっているのが残念なところです。上位CPUなので1080p 60fps mp4も再生できるのではないかと期待したましたが、こちらも残念な結果に終わりました。音楽の再生ではVictorのHA-FXC71-Bで聴く限りSC-04Dと同様好印象です。MDR-7506で確認してみてもやや固く締まった感じのあるHTC Radarに比べて音がやや明るく広がり感があるこちらの方が一般的にも好まれるのではないかと感じました。設定アプリの音項目にはイコライザーなどがありませんでしたが、音楽アプリの再生曲を表示している画面のメニューアイコンから「サウンド効果」を選択することでイコライジングが可能になっていました。音楽アプリの再生曲の画面ではメニューアイコンは画面右上、曲一覧画面ではメニューアイコンが画面右下と位置がころころ変わるので、この辺もやはり気になってしまいました…。

 Galaxy Nexusのカメラは画素数は高くないですがレスポンスはいいと前レビューで書きましたが、実機もその通りで非常に快速にシャッターが切れます。今回は動画の撮影もしてみたのですが、1080pまでの動画がmp4ファイルとして記録されます。撮影した動画の情報をMP4BOXでチェックしてみたところ以下のようになっていました。Baselineの4.1、音声はAACの1chです。撮影した動画はAndroid File TransferアプリでMacにコピーし、QuickTimeで問題なく再生可能でした。ちなみにAndroid File Transferアプリで接続している最中にカメラ撮影したファイルは次に接続し直すまで、Android File Transferアプリのウインドウ内では表示されないようです。

[code]* Movie Info *
Timescale 1000 – Duration 00:00:14.720
Fragmented File no – 2 track(s)
File Brand isom – version 0
Created: GMT Fri Nov 23 15:10:23 1945

File has no MPEG4 IOD/OD

Track # 1 Info – TrackID 1 – TimeScale 90000 – Duration 00:00:14.468
Media Info: Language “Undetermined” – Type “vide:avc1” – 347 samples
Visual Track layout: x=0 y=0 width=1920 height=1080
MPEG-4 Config: Visual Stream – ObjectTypeIndication 0x21
AVC/H264 Video – Visual Size 1920 x 1080
AVC Info: 1 SPS – 1 PPS – Profile Baseline @ Level 4.1
NAL Unit length bits: 32
Self-synchronized

Track # 2 Info – TrackID 2 – TimeScale 48000 – Duration 00:00:14.720
Media Info: Language “Undetermined” – Type “soun:mp4a” – 690 samples
MPEG-4 Config: Audio Stream – ObjectTypeIndication 0x40
MPEG-4 Audio AAC LC – 1 Channel(s) – SampleRate 48000
Synchronized on stream 1[/code]

■まとめ
 スクリーンの品質やハードウェア全体の品質は十分な仕上がりだと思いますが、やはりAndroid4.0(ICS)のUIの部分が非常に気になってしまいます。初期設定時にオーバーレイ表示するガイドやヘルプなど優れた改善もあるのですが、メニューアイコンの配置など日常的に重要な操作部分での微妙さがとても残念です。既存のアプリもインストールはできるのに実質的に機能しないものが結構あるなど、予想の範囲内とはいえdocomoからSC-04Dが正式発売された後のコンシューマーの反応はちょっと恐そうな気がします…。開発者向け端末としては非常に便利且つ実用的になっている面も多いと思うのですが、少なくとも初めてAndroid端末を使うという人にSC-04Dを売るためはAndroid4.0対応アプリが在る程度出そろうまで待った方がいいのではないかと思いました。そうでないとマーケットのレビューが悲惨なことになりそうです…。docomoの影響の少ない端末であるが故にSC-04Dに売れて欲しいとも思うのですが、いろいろな影響を考えるとやはりこの端末はAndroid4.0であることの意味を適切に理解できる方以外にはオススメできない端末となってしまいそうです…。

 ボリューム関連のバグのFixも遠からずOTAされるらしいので、いろいろ遊びながら気付いたことを追記していこうと思います。

■気付いたこと(随時追記中)
・3Gの掴みはiPhone3GSやHTC Radarに比べるとイマイチっぽい
・無線LANも同様(アンテナ受信感度が他機よりやや低く表示される)
・docomo SIMだとAPNが自動設定されるらしい(twitterで聞いた)
・softbank SIMは手打ちしないとAPN設定されない
・3G/Wi-Fiオンでもバッテリーの持ちはかなりよい
 (実使用状況にもよるかもしれないがHTC Radarと同程度な実感)
・一度だけマーケット操作中に画面フリーズ(電源長押しで終了)
・再起動したら10%以上一気にバッテリーが減少していた(謎
・外でも比較的画面が見やすい(NexusOneからは大きな進歩)
・画面をスクロールさせようとする時一瞬だが間があるように感じる
・CJKフォントでも画面の精細度が高いせいかフォントスタイルにはあまり違和感を感じない
・字形が異なる一部漢字はともかく、十分に見やすく使い慣れれば問題なさそう
・大画面化しているがAndroid2.x用アプリでもスケーリングに不自然さをあまり感じない
・やっぱりメニューボタン位置のおかげで左手持ち片手操作完結は無理orz
・本体スピーカの音質もなかなか締まったいい感じ
・デフォルトで入っている着信音やアラーム音はなんだか穏やかで優しい印象のものが多い
・通信データ量がアプリ毎で判るのはやはり便利
・通信データ量のマーカー設定が設定したい値が大きいほど微妙にやりにくい
・Android File Transferのファイル転送は約5Mbyte/秒(100Mbyteを20秒くらい)
・Android File Transferウインドウ内のファイルもコマンド+デリートキーで削除可能(確認有り)
・USBマスストレージモードはないみたい(メディアデバイスとカメラの2モードが設定可能)
・スクリーンの映り込みはあまり気にならない
・皮脂を目立たなくする加工はかなり優秀な気がする
・アンチグレアフィルムを貼るつもりだったが不要と思い始めた
・充電クレードルが欲しいかな
・標準音楽プレイヤーで画面スリープ時にいくつかのm4aで音飛び確認
・再生中に画面を点けると飛びが解消するので省電力制御の問題っぽい
・音飛びが発生する条件は歌詞が記録されていることらしい(発生曲に共通)
・歌詞がない曲は問題が発生しない模様
・APNが消える現象発生…原因特定できず…
・ワイシャツの胸ポケットより大きい携帯ってやっぱり微妙な気がする…
・熱はあまり気にならない、カメラ下がちょっとあったかいかなって感じ
・カメラの写りは微妙な感じ、思ったより暗所ノイズは多めorz
・WBもなんだか微妙なんだけどHTC Radarと比べたらいかんか…

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■Archos 80 G9 タブレット レビュー
 XGA 8インチというAndroidタブレットとしてはレアなディスプレイと最新タブレットにも負けないデュアルコアCPU OMAP4430を搭載したArchos 80 G9が到着したのでレビューを書いておきます。4:3のXGAを敢えて選んだのはiPadで使っていてブラウジングや動画再生で実際に使いやすいアスペクト比だと感じていたから。価格も送料込みで約27000円とスペックに対してお得感があり試してみるにはちょうどいいと思いました。ipadやGalaxyTab等と比較しながら書いてみたいと思います。あまりメジャーな機種ではないと思うのでリンクを紹介しておきます。製品リンク製品スペック

 Android4.0へのアップデートレビューはこちら
 Archos 80 G9 ICSアップデート レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/2026

■ハードウェア
 箱から最初に取り出そうとして感じたのは「薄い!軽い!」という驚きでした。スペック上重さは465gなのでそれほど軽量機というわけではないのですが、7インチ系タブレットと比較して一回り大きく、iPadに比較して一回り小さい226 mm x 155 mm x 11.7 mmというサイズから受ける印象と比べるととても軽く感じました。外装はプラスチック樹脂ですが、ガンメタな色が重厚感を出していて安っぽい感じはあまりしません。剛性はあまり高い感じがしないし、落としたら即割れそうですが、表面が過度につるつるしているわけでもなく手にしっとり馴染む感覚で持つことができるので落としやすいということはありません。重量バランスは良好で縦持ちでも横持ちでもあまり手首に負担がかかるようなことはありません。個人的に縦持ちの方が若干持ちやすいかなと思いました。

 液晶自体の発色は大人しめで、ドット感はある程度感じますが輝度も比較的高くかなり見やすい方だと思います。照度センサーがついていないため輝度設定にAutoはなく自分で随時調整する必要があります。8インチの液晶は発表当初IPS液晶採用と表記されていた気がするのですが、今はスペック表でもその表示はないようです。広視野角とは書かれていて、確かに視野角はA01HW等のTN液晶に比べてかなり広く相当ナナメな角度から見てもキレイに表示されています。残念なのは視野角に方向性があり、本体横持ち(Archosロゴが画面下にくる正対の持ち方)の場合に左と上ナナメ方向から覗き込む場合にはTN液晶のように白がやや黄色に黒が灰色に変化するような感じで見にくくなり、右と下ナナメ方向からなら真横に近くまでなってもキレイなまま見えるというような具合です。特性さえ把握してしまえば、縦持ちの際にも持ち手角度次第で良好な表示で楽しめますので大きな問題はないと思います。タッチパネルの操作感はいい感じです。MultiTouch testerで4点まで同時認識できました。ただ他機と比べて少し指紋が目立ちやすいのとふき取りにくいような気がします。

 Android3.2標準搭載ということで画面周りにタッチ式ボタンなどはありません。液晶左にフロントカメラが付いているくらいです。背面にカメラはありません。Archos 80 G9は横置きが正位置で背面にスタンドが組み込まれて自立可能な設計になっていることから、本体下部と上部にはコネクタ類がなく左右に振分けされています。右側面にはボリューキーのみ、左側面に上から3G Modem Stick用スロット・電源・MicroUSB・MicroSD・ヘッドホンジャック・MicroHDMI・電源LEDという感じになっています。MicroUSBとMicroSDは重なるように配置されていますが、MicroSDがフタ付きスロットでなく露出タイプなのでそれほど使いにくい感じはありません。充電はMicroUSB経由で行いますが、iPad等と同様に2Aの出力が必要なようで急速充電のためには専用のアダプタでの充電をオススメします。スピーカーは背面にひとつですが、音量も十分で思ったより聞きやすく十分実用的だと思いました。ボタン類はクリック感がしっかりあり使いやすいと思います。

 起動時間は以下のような感じです。速度は遅くないのですがロゴ表示1つなので時間を長く感じますね。
 電源長押し→8秒→Archosロゴ動画→31秒→ロック画面(合計約39秒)

■ソフトウェア
 Androidバージョンは3.2です。ファームウェアバージョン 3.2.56 ボードバージョン A80S-V5、OMAPバージョン OMAP4430 ES2.2、ブートバージョン Unknown/5.05.000000-C0c01、ビルド番号 HTJ85Bとなっていました(起動直後にファームウェアアップデートが表示されたのでアップデート後の内容です)。通常のAndroid端末とかなり表記方法が異なっています。起動直後の初期設定では日本語が選択できず、英語で設定を進める必要がありますが、起動後にLanguage & Inputから日本語を選択することで日本語表示は問題なく可能です。日本語入力は標準でOMRON SoftwareのJapanese IME Ver1.3.5が導入されていますが、何故か設定して入力しようとしてもキーボードが表示されないため別途ATOKやSimejiが必要になります。またAndroidマーケットは導入されているのですが、新規購入がうまくいかず、設定したアカウントでこれまでに購入したことがあるアプリしかインストールすることができません。新規アプリをインストールしようとすると購入に失敗したというエラーが出てリトライを繰り返してしまいます。実際WebでマーケットにログインするとArchos端末が登録されていないので、何か動作がおかしいことが推測されます。この辺は設定手順などの問題かもしれないので要検証だなと思っています。

 Archos端末の特徴として設定に「Repair & formatting」という項目があり、センサー調整や多種のリセットオプションが提供されています。通常端末のリセットは端末全体の初期化しかしないのですが、Archosはメディアライブラリの再構成・Android設定のリセット・追加データのみリセット・完全な初期化・初期設定のやり直しなど細かな設定が可能になっており興味深いところです。また無線関連設定にはArchosオリジナルの3G Stickの設定項目が用意されており専用アプリと合わせて3Gの利用が可能になっています(3G Stick自体は別売りです)。同じく無線関連設定にはRemote Control settingという項目があり、これもArchos独自の Archos Remote Controlアプリを利用することで、他機からArchos端末をリモコン操作できるよう設定することができます。VNCみたいなものですね。スクリーンショット撮影機能も用意されていて、設定>アプリケーション>開発の項目に「Take a screenshot instead of suspending」という部分がありここにチェックを入れると電源ボタンを軽く押すことでスクリーンショットが撮影できます。シャッター音などが一切ないので不安になりますが、ちゃんと撮れておりギャラリーから撮影画像を確認できます。

 Archosのプリインストールアプリとして面白いのはSystem monitor, Video, 音楽の3つでしょうか。System monitorはタクス管理アプリで稼働中のアプリをリストしてシングルタッチで強制終了できます(確認画面がないので触れたら即終了させてしまいます…こわい…)。またAlarmsという項目がありそこではデバイスをスリープから起動させるタスクと時間が一覧で参照できるのでバッテリー消費の問題解決に役に立ってくれそうです。Videoと音楽はどちらもDLNAとSMBのネットワーク再生に対応しているアプリケーションです(DTCP-IPには非対応です)。標準でDLNAやSMBに対応しているのは珍しい(他ではHTCくらいかな?)と思いました。また予想通り動画再生能力も非常に優秀で以下のようになっています。DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.8.8。再生アプリはVideoアプリでの再生となります(ギャラリーアプリ経由の再生でも同じ結果でした)。mp4は全てWebOptimizedなファイルです。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
  P) MP4 60fps w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  Q) MP4 60fps w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

MicroSDでのローカル再生
 B,E以外全て再生可能。Bはエラーで再生不可。EはAC3用のプラグインが必要とStoreへ誘導される。
 Qは再生自体は可能だがコマ落ち激しく実用は不可。

DLNA再生
 B,E以外全て再生可能。Bはエラーで再生不可。EはAC3用のプラグインが必要とStoreへ誘導される。
 P,Qは再生自体は可能だがコマ落ち激しく実用は不可。Pは転送速度次第では再生できるかも。

 他機で再生可能なBがエラーになる理由がよくわからないところです。Qについてはスペック自体に1080p 30fpsまで対応と書かれているので60fpsが再生できなくてもやむを得ないところです。ちなみにMicroSDには480p H263のflvファイルも入っていたのですが、こちらも再生できてしまってちょっと驚きました。驚きついでに1080p x264 AAC MKVファイルもDLNA経由で再生してみたらこれも難なく再生してしまいました。本当に動画再生タブレットとしてはかなり優秀なのではないかと思われます。音楽アプリの方もなんと標準でflacファイルの再生に対応しておりこちらもびっくりです。ヘッドフォンジャックにいつものVictorのHA-FXC71-Bつないで音質を確認してみたところ、若干低音が軽い印象を受けるもののまずまず聞きやすいバランスにまとめてあり、組み合わせるヘッドホン次第で悪くはないかもしれないなと思いました。

 ブラウザやmaps,Twiccaなどいくつかアプリの動作も確認してみましたが、4:3の画面は非常に見やすく8インチサイズでもフォントは拡大しないで十分認識可能です。ピンチズームの反応やフォント拡大時のスムージング処理も快適に動作していると思います。印象としては初代iPadと同じレベルくらいにはなってきていると思いました。日本語の表示では中華フォントの混じる微妙なゴシックになってしまうのですが、それなりに見やすく常用は十分できると思われます。可能ならフォントを変えたいところですが、調べてみたところまだ成功例はないようなので、もうしばらく待つ必要がありそうです。マップがかなりサクサク動作するのはやはり嬉しいですね。GPSの精度も高いようです。4:3の画面の情報量はやはりマップ利用時にも非常に有効だと感じました。

■まとめ
 マーケットがうまく動作しないなど微妙なところはありますが、コストパフォーマンスも高く非常に面白い端末だと思います。動画再生機としてはローカル再生にしてもDLNA再生にしてもGalaxyTab(GT-P1000)を超えて最良のマシンだと思いました。液晶面がキズ付きやすそうなので保護シートを貼ったりケースに入れたいところですが国内で販売されているはずもなく、これから対応するものを探そうと思います。個人的にはこれでGalaxyTabは完全にお蔵入りな感じです。これだけのコストパフォーマンスの製品が日本であまり話題にならないのはやはり残念ですね。EMOBILE辺りが導入すればかなり話題を攫っていけると思うのですが…。A01HWよりこちらの方が値段も安く数段いい感じな気がします…。

 個人的にはArchos 80 G9を非常に気に入ったので、iPad2と双璧で利用していく感じになりそうです。年末から来年にかけて容量とCPU性能をアップしたバリエーションが提供されるのでそちらも楽しみなところです。フォント関連も含めてぜひとも国内での展開を期待したいところです。

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■UL20Aの Ubuntu 11.10 にXBMCをインストールしたメモ
 DLNAでの動画再生のためUbuntu 11.10にXBMCをインストールしたメモ。XBMCは今の時点でも公式に11.04のPPAが用意されていないのだが、medibuntuや3rdパーティ製のパッケージと共にXBMCをインストール可能にするscriptが以下のblogで提供されているのでそれを利用した。導入されるバージョンは XBMC 10.1 Git:unknown (Compiled : Mar 9 2011)。

 Install XBMC Media Center on Ubuntu 11.10 Oneiric Ocelot
 http://www.noobslab.com/2011/09/install-xbmc-on-ubuntu-1110-oneiric.html

 リンク先のSkydriveから指定のインストールスクリプトをダウンロードして、実行権限を付与した後に実行するだけでインストール可能。(日本語フォルダ名にしている場合にはパスに注意)

 $ chmod +x ./Downloads/medibuntu-restricted-extras-xbmc-installer.sh
 $ ./Downloads/medibuntu-restricted-extras-xbmc-installer.sh

 sudoのパスワードを聞かれるので入力すれば、少し時間がかかるが後は待つだけ。成功したらDashホームからXBMCを検索して起動すればOK。

 日本語化は以下の通り。
 System>Setting>appearance>skin>font をArial Basedに変更
 System>Setting>appearance>international>languageで Japaneseに変更

 MacOSX上のPlaybackサーバとの接続では日本語の濁点等が一部文字化けしたが、PS3 Media Serverでは問題なく日本語表示された。どちらでも1080p HPのmp4動画まで問題なく再生可能だった。以下にいつものPlaybackサーバでの動作再生の結果を書いておく。mp4は全てweb optimizedなファイル。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

DLNA再生(有線接続)
 全ファイル再生可能、コマ落ち感無し

 medibuntuや3rdパーティ製のパッケージが効いているのか、比較的非力と思っていたUL20Aで全てのファイルが問題なく再生できてびっくりした。これで日本語の文字化けがなければubuntu最高の再生環境かもしれない。日本語文字化けのないPS3 Media Serverとの組み合わせではmp4再生での問題はないものの、mkvなどトランスコードをするタイプのファイルがエラーになり再生できなかった。この辺りは設定による可能性もあるがとりあえずPlaybackでの再生で問題ないので放置。かなり快適な再生環境になった。

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■HTC Radar UK版 レビュー
 予約してあったHTC Radar UK版が届いたのでOMNIA7やIS12Tと比較などしながらレビューしてみたいと思います。HTC Radarは同時発売のTITANと同様にWindows Phone 7.5 Mangoを最初から搭載し、前面カメラ+テザリングをサポートして発売された世界初の機種ということになります。IS12TはMango搭載は世界初でしたが早いリリースに合わせるため新しい機能の一部が間に合わなかった(もしくはauが不採用にした)ため、残念ながら前面カメラ+テザリングは搭載されていません。今後登場予定の機種スペックを見る限りMango端末としてはHTC Radarは標準仕様ということになると推測されます。(テザリングはキャリアにより採用されない可能性がありますが)

■ハードウェア
 注文したのはWhiteモデルだったのですが、到着したのはGraphite。Twitterなどを見ている限りどうやらHandtecに入荷したのは全てGraphiteになっているようです。製品の箱にはカラー表記がないのでWhiteは無しになったのでしょうか?(…他社ではWhiteが販売されているのでHandtecの事情のようですorz)そのGraphiteですが一目見た感じはNexusOneかと見まごう印象でした。すごく親近感を感じますw 背面までアルミボディになっているRadarの方が高級感はありますが、大きさや重さも比較的近いのでとても馴染みました。液晶パネルはWP7.5の仕様に沿って800×480の3.8インチと、最近のAndroidの高解像度化競争とは一線を置いてプラットフォームを堅持しています。OMNIA7の有機ELと違って輝度や発色は控えめなものの精細感があり(OMNIA7と比較して)とても美しく感じます。タッチの反応は上々。OMNIA7よりも俊敏でやはりIS12T同様にスクロールが早く快適に使える印象です。液晶下には左から戻る・スタート・検索のタッチ式ボタンが並んでおり、Androidのように機種毎に並びがバラバラということもなく、安心してボタンを操作することができます。

 ボタン類も仕様に沿ってシンプルで、上面には左からヘッドホンジャック・電源ボタン、下面にはマイク穴のみ、右側面には上からボリュームキー・シャッターキー、左側面には下の方にMicroUSB端子があります。クレードルを使うことが想定されているため、クレードルと接続するMicroUSB端子のある側面には他の端子はありません。個人的には左側面にボリュームキーがある端末(iPhone,OMINIA7,NexusOne,001HT)に慣れていたので、ちょっと使いにくさを感じています。背面上部には500万画素背面照射型CMOSのカメラとLEDフラッシュ1灯があり、その横にスピーカがあります。スピーカが結構音が大きく比較的ハッキリしたいい音で聴こえるので少し驚きました。上下にあるアルミ以外のパーツ部分は樹脂製のマットでややしっとりした感じの手触りですべりにくくなっており、OMNIA7の数倍持ちやすいと思いました。IS12Tと比べるとやや重さを意識しますが、持ちやすいのであまり気にはなりません。

 カメラはF2.2+背面照射型CMOSだけに室内でも非常に明るく撮影することができます。フラッシュオート設定での夜間室内でもフラッシュがあまり使われません。また28mm相当と画角が携帯カメラにしては広いので室内撮影でも広く撮れ便利だなと思いました。OMNIA7も画角は広い方で良かったのですが、Radarはそれよりも更に広く感じます。惜しいのは色が非常に薄いというか落ち着いているというか色ノリがイマイチなので、補正が必須かなと思われるところです。それを意識してか、Radarには標準でPhoto Enhancerという写真加工用ソフトがインストールされており、撮影した写真にエフェクトをかけられるようになっています。ただできることは限られるので、しっかり修正したい場合にはPC側で取り込んで作業する方がいいと思われました。撮影時のAF速度は快速です。シャッターボタン半押しで合わせて更に押し込んでシャッターを切るか、画面タッチでAFが動作しシャッターが切れます。シャッターを切る直前で一旦ボケたりするのでドキドキしますが、ちゃんと撮影されたものはピントがあっているので問題ありません。パノラマモードやバースト(連写)モードがなかなか面白いです。前面カメラの方はスペックが見つけられなかったのですが、普通の30万画素くらいの印象でややノイズも多い感じです。

 起動時間は以下のような感じです。WP7端末らしく非常に快適ですね。
 電源オン→3秒→白画面+HTCロゴ→15秒→Windows Phoneロゴ動画→6秒→メイン画面(合計約24秒)

■ソフトウェア
 Androidのようなスタート画面アプリ自体のカスタマイズの権利がそもそもないので、スタート画面はテーマのみカスタマイズされていました。標準ではグリーンのタイル+飾り枠付きの写真アイコンの組み合わせでhtcというテーマ名になっています。さすがHTC細かいところで差別化してきています。Settingメニューに入ると独自項目がいくつか追加されていて、OMNIA7と比較すると増えた項目は Internet Sharing(テザリング)・easy of access(TTY/TDD設定)・attentive phone(音量調節系)・camera modes(カメラ設定へ誘導)・sound enhancer(SRS等イコライザー設定)・SIM applications(SIM入れてないので未確認)という感じです。個人的には音声系の調整項目が増えているのと、イコライザ機能がまさに欲しいと思っていたので嬉しかったです。

 システムのバージョンは以下のようになっていました。
  ソフトウェア:Windows Phone 7.5
  OSバージョン:7.10.7720.68
  ファームウェアリビジョン番号:1600.2200.10803.401
  ハードウェアリビジョン番号:0002
  無線ソフトウェアバージョン:16.23.02.09_2_16.24.00.23U
  無線ハードウェアバージョン:2.102.0.D4
  ブートローダーバージョン:1.8.160015.3(131745)
  チップSOCバージョン:1.6.0.0

 HTCが独自導入しているアプリケーションとしてはDLNA対応のConnected Media、3G接続設定を行うらしいConnection Setup、Flashlight、日本語ヘルプにつながるHelp+How-to、天気予報・ニュース・HTC専用アプリ等を表示するHTC Hub、映画のプロモを見られるHTC Watch、位置情報を記録するLocations、メモを書けるNotes、写真にエフェクトをかけるPhoto enhancerという感じです。端末起動直後の初期設定(ネットワーク未接続状態)の途中でHTCアプリのインストール工程が入るため、WP7.5のOSとは別に専用アプリのインストーラがメモリ内に用意されているようです。ちなみに設定でregion+LanguageをDisplay Language以外はjapaneseに設定可能で、ブラウザの日本語表示や日本語入力等は問題なく利用可能です。またこの設定状況でMarketplaceにおいて日本語アプリがちゃんと表示されていることを確認しています。残念なのは日本語のフォントはあまりキレイではありませんOMNIA7はMangoアップデートでフォントがキレイになったのですが、新しいフォントはRadarには含まれていないようです。【追記】日本のWindows Live IDで設定し直して1日経ってから再起動したら日本語フォントがキレイになっていました。最初OMNIA7で使っていた英国IDだったので設定が適切でなかったのかもしれません。IE表示で比較してみたところ現在はIS12Tと同等表示になっているので、Mango用にビルドされたアプリであれば設定次第で適切な日本語フォントで利用することができるようです。

 ヘッドホンジャックの音質も確認しています。いつものVictorのHA-FXC71-Bを接続して聴いてみたところ、最初モコモコして低音ばかり強調されたひどい感じだったのですが、RadarではデフォルトでSRSエフェクトが有効になっており、設定→sound enhancerでMusicの設定をNo effectsに変更することで、ヘッドホン向けの音質で聴くことができました。001HT同様どうやらRadarもHA-FXC71-Bと相性はいいようで、しっかり芯のある低音と繊細でやや硬質さを感じさせる高音、センターで存在感を出すボーカルがとてもバランスがいい感じです。RadarではIS12TやOMNIA7に比べると低音がしっかり出ているのでより聴きやすい印象です。WP7系端末はIS12TやOMNIA7(Mango)とも共通して左右のセパレーションがしっかりしていて包まれるようなステレオ感がとてもよく出ているのと、ボーカルを含めた中〜高音がクリアで艶がある感じがしますね。この音に慣れるとiPhoneにはちょっと戻れないなと思います。MDR-7506などで聴くとボーカルのサ行がちょっと強く耳に痛い感じになることもありますが、HA-FXC71-Bでは全く気にならず、すごくバランスがいいのでかなりお気に入りです。実際のところイコライザー設定はありますがほとんど使わないで済みそうです。

 例によってテストファイルを使って動画の再生試験をします。DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.8.1。DLNA再生はConnected Mediaでの再生となります。mp4は全てWebOptimizedなファイルです。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

DLNA再生
 F,G,H,J,K,L,N,Oは再生可能。720pまでのmp4はほぼ再生可能。
 1080pのI,Mは再生不可。wmvはどちらもOK。mkvとaviはサムネは表示するも再生不可。

 720pまでのmp4であればHPでもコマ落ち感なく再生できたのでDLNAプレイヤーとしては十分使えそうなのですが、残念なことに4:3/16:9どちらのコンテンツも横画面固定且つ縦幅に合わせたフル画面(等比拡大?)再生になってしまい、表示の切替などが全くできないのでちょっと微妙な感じです。4:3なら上下が16:9なら左右が必ず一部欠けることになるので気になるかたはいるかもしれません。Windows Phone 7 Connectorでは720p BPのmp4までであれば無変換で転送でき、Zune Softwareで再生する分には画面の表示切替も行うことができたので、気になる方は転送を利用されることをオススメします。ちなみに動画の音声にもデフォルトでSRSエフェクトがかかっているので、ヘッドホンで視聴する場合には設定でオフにすることをオススメします。

■まとめ
 さすがのHTC端末という感じでしょうか。やはり高級感安定感完成度が素晴らしいと思いました。ディスプレイ輝度に関してだけはOMNIA7の明瞭且つキレイな有機EL発光に魅力はありますが、Radarの液晶の精細感がその分を補ってくれるかなと思います。使ってみて非常に満足度の高い端末で、十分にメイン端末として使うだけのクオリティがあると感じます。個人的にはかなりお気に入りです。音楽再生の音質がとても気に入ったので当面通勤時の音楽プレイヤーとして利用することになりそうです。今回クレードルは購入しなかったのですが、USBの位置的に充電しながら使うのは微妙なので、何気にクレードルがあった方が便利そうだなと感じました。WP7系端末はまだauのIS12Tしか国内では話題がありませんが、Mangoになってかなり全般的なクオリティが上がって使いやすくなっていると思うので、日本のキャリアでももっと扱ってもらえるといいのになぁと素直に思います。マーケティングや販売教育など課題は大きいかなと思いますが…。とりあえずWP7には興味あるけどIS12Tはいろいろちょっと…という方はディスプレイ言語のみ英語になったままで良ければHTC Radarは価格も安いですし、開発機等として試してみるにはちょうどいい端末になるかもしれません。

【追記】Connection Setupは挿入されたSIMに合わせて自動でネットワーク登録を行ってくれるアプリケーションの模様。通話設定は自動でOK。APN設定を行ってくれるわけではないので、データ通信のためのAPN設定は別途「Settings→mobile network→add apn」で設定が必要。APN登録はAPN名、ユーザ名、パスワードのみでほぼOK。Androidのように細かい設定はできない。一応黒SIMとU300で動作までは確認。

【追記2】日本のliveアカウントだと日本語関連がフォント含めて適切に利用できるのはいいが、一部アプリがダウンロードできないなど不便も多い模様…本家Twitterアプリがダウンロードできないとかどういうこと…orz

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■CEATEC: DTCP-IP対応アプリ sMedio True Link+
 fansfansの「最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2011」特別招待日にご招待!」に当選したので招待日にプレスとして参加してきました。そこで国内では第3勢力となるであろうDTCP-IP対応のDLNAアプリ sMedio True Link+ を見てきたので簡単にご紹介します。

 CEATECでは1A05スペースでDLNA関連展示が行われており、DiXiM PlayerのDigiOn社やNetfront Living ConnectのACCESS社などがAndroid製品等を展示していましたが、その中にsMedio社という耳慣れない社名で東芝製Androidタブレット上でDLNAアプリが展示されていたので、気になって少しお話を伺ってみました。

 東芝製タブレットAT300/24Cで動作しているDLNAアプリ sMedio True Link+ はこれまでのどのDLNAアプリとも違ってメディアプレイヤーとして非常に美しいインターフェース(しかもAndroid3.x系のデザインと親和性が高い)でサーバ表示やサムネイル表示が行われており、Android3.0+で動作するDTCP-IP対応アプリとのことでした。ひとつのアプリでDLNAクライアント・サーバ・コントローラの3つの機能を包含しており、表示画面では1画面の真ん中にコンテンツリスト(サムネ付き)、右下に接続しているサーバアイコン・レンダラーアイコンが表示され、今どのサーバに接続しどんなコンテンツをどの機器で見ようとしているのか常に確認できるというなかなか興味深い仕様になっていました。デモ機ではローカル接続のDLNAサーバから動画や音楽をリストして再生するという仕組みになっていましたが、サムネイルの表示も快速で動作も安定しており、プレイヤーも標準動画プレイヤーに渡すのではなくそのままアプリ内で再生しているようでユーザインターフェースがうまく統一されており、非常に使いやすいアプリになっていると思いました。

 sMedio True Link+のアプリアイコンが東芝スペースで展示されていたAT700/AT3S0にプリインストールされていたMediaPlayerアイコンと同一だったので、おそらくAT700/AT3S0のDTCP-IP対応はsMedio True Link+によるOEM実装なのだと推測できます。これまで事実上ほぼSHARP製スマートファミリンクと、DigiOn製DiXiMPlayerしか選択肢のなかったDTCP-IP対応アプリに新たな選択肢が提供されるわけで、しかもユーザインターフェースが良いとなれば、これは期待せざるを得ません。sMedioスペースで説明員さんにAndroid向けの単体アプリの提供予定はないのかと確認してみたところ、sMedio社としてはOEM提供を前提としていてアプリ単体でマーケットに出す予定はないとのこと。理由を伺ってみたところ、DTCP-IPの鍵を発行するためのライセンス管理がアプリでやろうとすると大変(メーカーだとデバイス単位でいいが、単体アプリだと購入の都度ライセンス発行することになる可能性がある)なこと、DTCP-IP自体のライセンスは高価ではないが万が一鍵が漏えいした場合の損害賠償請求が高額になる可能性があり小さな会社ではとてもそのリスクを負えないことなど、なるほどと納得のいく説明をしていただくことができました。鍵の漏えいはコンテンツ保護にとって致命傷になりかねないので、リスク対応をできる規模の会社でないとDTCP-IP対応に踏み込めないというのは非常に説得力があるなと思います。これではフリーのDTCP-IP対応アプリなど出てくるはずがありません。また有償であってもリーズナブルな価格でリリースできる可能性は皆無ということになると思います。

 sMedio社としてはDTCP-IP非対応のDLNAアプリとしてであれば、機能を限定したLite版などをアプリとして提供することは検討しうるということだったので、そちらはぜひとお願いさせていただきました。これまでSkifta辺りがそれなりにインターフェースにデザインを加えたアプリだったわけですが、sMedio True Link+ がリリースされれば一気にDLNAアプリのインターフェースのレベルが上がると思われるので、ぜひともLite版のリリースを期待したいと思います。sMedio True Link+ はAndroid3.xタブレット対応アプリですが、ハンドセット向けのsMedio True Link+ for Mobile も既に開発はされており、たぶんNexusSと思われる端末上でデモも見られるようになっていました。こちらはまだ提供時期も未定ということで、こちらのLite版にもぜひ期待したいと思います。CEATECに行かれた際にはぜひアプリインターフェースを1A05ブースでご確認いただければと思います。

 DTCP-IPはその敷居の高さから、家庭内ですらコンテンツ運用を難しくしてしまっている実態があり少し残念だなと思います。ライセンス管理や万が一の損害賠償などクリアすべき壁が大きすぎて普及できないというのは、まさにジレンマという他ありません。Hulu等の外国のコンテンツサービスに負けないよう、本当に利用者が望むサービスの在り方をもう一度国内の関連事業者の方々には考えていただきたいなぁと改めて思いました。

【3/31追記】DTCP-IPの鍵漏えいの罰金額はソフトウェアの日々さんの記事経由で確認したところ、やはり最大で$800万(90円換算で7.2億円)ということでした。確かに大会社でないとそのリスクは負えないですね…。ハードとセットでメーカー組込みの場合は鍵がひとつでいいのかもですが、ソフトウェアの契約単位で発行となると売れた数だけ鍵漏えいのリスクがあることになり、それに踏み出す会社はなさそうな気がします。またiPad等アップル製品に採用されることを期待される方も多いと思いますが、ほぼ日本国内でしか使われてない規格のためにアップルがそんなリスクを負うことはないと思われるので絶望的な気がします…orz

【11/29】Twonky BeamのiOS対応版がリリースされたことでiOSでもDTCP-IP対応の動画再生環境が可能となりました。Twonky BeamはPacketVideo社の製品であり、PacketVideo社はドコモの100%子会社ですので(こちらを参照)、今回ドコモが推進しているAndroid端末だけでなく、iOS端末のリスクまで負ってくれたということになります。残念ながら再生できる条件はやや厳しい(アプリの説明に互換性が確認されている機種が表示されているので必ず参照のこと)ものの、こうした対応をしてもらえるのは本当にありがたいことだと思います。ドコモの英断に感謝です。

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■DTCP-IP対応Android端末メモ(2012/11版)
 DTCP-IPに対応したAndroid端末のメモ。新しいものが追加されたら追記の上、更新月を変更で対応中。

 2012年6月よりマーケットで無償配布されているアプリTwonky BeamがDTCP-IP対応となったため、Android4.0以上を搭載したAndroid端末であればDTCP-IPコンテンツを再生出来る可能性があります。(東芝REGZA Z7000で外付けUSBディスクに録画したデータをRECBOXにムーブしたコンテンツを再生しようとしたところ、音声のみ再生され画像を表示することができませんでした。録画品質により再生できるかどうかの検証が個別に必要かもしれません。2012年11月にiOS版もリリースされていますがZ7000の録画は再生できずで同じでしたorz)

■DTCP-IP対応端末(端末組込み:カッコ内は対応アプリ)
・docomo
 SH-12C(スマートファミリンク対応アップデート有り)
 SH-13C(スマートファミリンク)
 SH-01D(おそらくスマートファミリンクと思われる)
 SH-02D(おそらくスマートファミリンクと思われる)
 SH-04D(おそらくスマートファミリンクと思われる)
 SH-06D(スマートファミリンク)
 SH-07D(おそらくスマートファミリンクと思われる)
 SH-01E(スマートファミリンク)Vivienne Westwood含む
 SH-09D(Twonky Beam)
 SH-10D(Twonky Beam)
 SO-04D(Twonky Beam)
 SO-05D(不明)
 F-01D(DiXiM Player)
 F-05D(DiXiM Player)
 F-07D(DiXiM Player)
 F-08D(DiXiM Player)
 F-10D(DiXiM Player & Twonky Beam)
 T-01D(DiXiM Player)
 T-02D(おそらくDiXiM Playerと思われる)
 N-04D(DiXiM Player)
 N-05D(DiXiM Player)
 N-06D(DiXiM Player)
 N-07D(おそらくDiXiM Playerと思われる)
 N-08D(DiXiM Player)
 P-02D(DLNA アルファシステムズ社製)
 P-05D(おそらくアルファシステムズ社製と思われる)
 P-06D(おそらくアルファシステムズ社製と思われる)
 P-07D(Twonky Beam)
 P-08D(Twonky Beam)
 HW-01E(アプリ不明)

・au
 IS11SH(スマートファミリンク)
 IS12SH(スマートファミリンク)
 IS13SH(スマートファミリンク)
 IS14SH(スマートファミリンク)
 IS15SH(スマートファミリンク)
 ISW16SH(スマートファミリンク)
 IS17SH(おそらくスマートファミリンクと思われる)
 INFOBAR A01(スマートファミリンク)
 INFOBAR C01(スマートファミリンク)
 IS11T(DiXiM Player)
 ISW11F(DiXiM Player)
 IS12F(DiXiM Player)
 ISW13F(おそらくDiXiM Playerと思われる)
 AT500/26F(不明)

・softbank
 006SH(スマートファミリンク)
 007SH(スマートファミリンク)
 009SH(スマートファミリンク)
 101SH(スマートファミリンク)
 102SH(スマートファミリンク)
 102SHII(スマートファミリンク)
 103SH(スマートファミリンク)
 104SH(スマートファミリンク:対応予定)
 106SH(スマートファミリンク)
 107SH(スマートファミリンク)
 101P(おそらくアルファシステムズ社製と思われる)
 101F(おそらくDiXiM Playerと思われる)

・他(ノンキャリア/単体販売)
 SV-MV100/Panasonic(アプリ名不明)
 SV-ME1000/Panasonic(アプリ名不明)
 UN-MT300/Panasonic(アプリ名不明)
 UN-W700/Panasonic(アプリ名不明)
 AT700/Toshiba(sMedio True Link+)
 AT3S0/Toshiba(sMedio True Link+)
 AT830/Toshiba(不明)(注1
 AT700/Toshiba(不明)(注1:2012/05/14発表モデル
 AT570/Toshiba(不明)(注1
 AT500/Toshiba(不明)(注1
 SonyTablet S/P(RECOPLA Android4.0updateで対応)
 FAR70A/Fujitsu(DiXiM Player)
 FAR75A/Fujitsu(DiXiM Player)
 LifTouch L/NEC(DiXiM Player)
 Xperia Tablet S/SONY(RECOPLA)

・DTCP-IP対応の可能性のある機種及びアプリ
 P-04D(おそらくアルファシステムズ社製と思われる)(注1
 102P(おそらくアルファシステムズ社製と思われる)(注1
 ビエラリモート2.0(対応の可能性有り。但し機種限定?)(注1

 (注1 公式にはDTCP-IPの記載無し。ただし機能的にDTCP-IP対応で実現されていると思われる内容が確認できる。
→ パナソニックhttp://panasonic.jp/viera/products/vt5/p_link.html
→ 東芝http://www.toshiba.co.jp/about/press/2012_05/pr_j1401.htm
 DTCP-IP対応サーバ接続での動作を確認された方の情報をお待ちします。

■DTCP-IP対応アプリ
 マーケット対応アプリ
 Twonky Beam(無償配布 Android4.0以上必須)
 RECOPLA(DTCP-IPについてはSONY Tablet専用)
 PowerDVD for Android(対応予定未発売)
 AwoX MediaCTRL(対応予定?)
 メーカープリインストールアプリ
 スマートファミリンク(SHARP専用非売アプリ)
 DiXiM Player/Server(非売アプリ)
 DLNA(非売アプリ アルファシステムズ社製)
 sMedio True Link+(非売アプリ Android3.0+)
 sMedio True Link+ for Mobile(開発中 非売アプリ)

※間違いや追加があればコメント欄へお願いします。
こちらのページでは主に再生用途を前提としてリスト作成しています。DTCP-IP対応サーバ機能などより詳細についてはよくコメントをくださるshigeorgさんのページもご確認ください。

 でじたるなくらし:各製品の DTCP-IP 対応状況一覧 (その3)
 http://shigeorg.web.fc2.com/dtcp-ip-3.html#table7

DiXiM PlayerはDTCP-IP対応版と非対応版があるので注意。IS04とT-01CにもDiXiM Playerが搭載されているが、DTCP-IP対応しているのは現在のところ上記記載分のみ。DiXiM Server含めて搭載機種と対応機能の詳細な記述がHPで公開されているので参照をオススメ。

AwoX MediaCTRLが株式会社グレープシステムのHPの説明によるとDTCP-IP対応済みのように記載されているので、Androidマーケットから購入(325円)しレグザからRECBOXにコピーしたTV番組で再生確認してみたが、エラーになり再生することができなかった。PS3からは適切に再生できるので、やはり現状(Ver.1.10)ではDTCP-IPには対応していない模様。

DTCP-IP対応アプリが非売アプリばかりでがっかりされた方へ。マーケットで販売されていなかった理由を知りたい時には以下の記事にその理由が紹介されていますのでよろしければどうぞ。※現在はTwonky BeamがAndroid版 iOS版ともにリリースされたので状況は変わっておりますのでご注意ください。

 CEATEC: DTCP-IP対応アプリ sMedio True Link+
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1538

【9/26】auの新機種発表を受けてISW11Fを追記。ケータイWatchの記事でDiXiM Playerを確認。
【9/29】Softbankの新機種発表を受けて101SH・102SH・103SH・104SHを追記。
【10/4】CEATECにてAT700/AT3S0を確認したので追記。
【10/6】見落としていたIS13SHを追記。SonyTablet S/Pが対応予定のみ発表したため追記。
【10/7】av watchの記事により101Pを追記。
【10/18】docomoの新機種発表を受けてSH-01D,SH-02D,SH-04D,F-05D,F-07D,T-01D,N-04D,P-02Dを追記。
【11/9】P-02DのDLNAアプリ(アプリ名がDLNA、プロセス名はMediaServerService)がサービス確認の画面でjp.co.alpha.dlna.dmsと記載されていたことから、DTCP-IP対応はアルファシステムズ社のSDKと特定できたため追記。
【12/6】auの新機種発表を受けてIS12Fを追記。
【12/19】auの新機種発表を受けてIS14SHを追記。
【1/6】IS12FのDiXiM Player記述を確定。
【1/12】富士通 ARROWS Tab Wi-Fiの発表を受けてFAR70AとFAR75Aを追記。
【1/21】INFOBAR C01のスマートファミリンク対応を確認したので追記。
【1/28】NEC N-05Dを追加とN-04DのDTCP-IP対応アプリ名を確認したので追記。
【2/2】docomoの新機種発表を受けてF-08DとP-05Dを追記。
【2/16】docomoの新機種発表を受けてSH-06DとN-06Dを追記。
【3/22】より詳細な情報を必要とする方のためshigeorgさんのblogへのリンクを追記。
【3/23】P-04D,102P,ビエラリモート2.0をDTCP-IP対応可能性有りということで注記付きで記載。
【3/28】DTCP-IP対応アプリの詳細へのリンクを追加、一部レイアウトを修正
【5/14】Toshibaの新製品発表によりAndroid4.0搭載AT830/AT700/AT570/AT500を注記付きで追記
【5/15】auの新製品発表によりISW13F/IS15SH/ISW16SH/IS17SH/AT500をAVWatchの記事に基づき追記
【5/16】docomoの新製品発表によりSH-07D/SH-09D/SH-10D/SO-04D/SO-05D/N-07D/P-06D/P-08DをケータイWatchの5/16 12:24の記事を参考に追記(今回公式資料よりDTCP-IP表記が省略されたため)
【5/17】DLNAアプリTwonky BeamがDTCP-IP対応&無償配布を発表したため追記。またshigeorgさんのコメント及びTwonky Beam搭載情報等からF-10D/T-02D/P-07Dを追記。
【5/30】Softbankの新製品発表により101F/102SHII/106SH/107SHを追記。SonyTabletのDTCP-IP対応及び対応アプリについて追記。
【5/31】Panasonicの新製品発表によりSV-ME1000/UN-MT300/UN-W700をAVWatchの記事を参考に追記。
【6/14】Twonky BeamがDTCP-IP対応版になり無償配布が始まったので記述を修正
【6/27】NEC LifeTouch Lの発表を受けて追記
【8/31】docomoの新製品発表によりN-08D/SH-01E/HW-01Eを追記
【9/6】SONYの新製品発表によりXperia Tablet Sを追記
【11/29】リンクの修正及びTwonky Beam iOS版リリースに伴い記事に注記を挿入

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