FUSION SMARTalk インプレッション

■FUSION SMARTalk インプレッション
 いつものようにfansfans経由でフュージョン・コミュニケーションズ社主催の「IP電話革命を起こせ!「SMARTalk」ブロガーイベント」に当選し参加させていただきました。SMARTalk自体は発表時から知っており興味もあったのですが、利用しないままで来ていたのでこのイベント当選を機会に登録をし利用させていただいています。その辺りの感想も踏まえて簡単ながらインプレをしていきたいと思います。

■SMARTalk
 今回はiOS版のみで試用していますのでインプレはiOS版のものになります。Android版も存在しますが、現在Android端末をメインには使っていないので後で述べる仕様上の制約と合わせて検討の上、iOS版のみを使用しているという状況です。まずは端的にポイントを書き出してみます。

【評価できる点】
・050番号が無料で手に入る(ユニバーサル料はFusionが負担)
・アプリの安定性が高い(Acrobitsを採用)
・音質はかなりよい(PHSと同等かと感じる)※ただし電波状況による
・通話録音が可能
・操作性が非常によい(特に履歴と録音確認はやりやすい)
・留守録が無料かつメールで通知とリンクが届くので便利
・留守録はスマホからでもPCからでも確認できる

【改善して欲しい点】
・SIPSに対応していない
・同一アカウントの複数デバイス同時着信呼出に対応していない
・HP等の案内で無料の範囲がわかりにくい

 このblogでもSIPアプリの検証で何度か取り上げていますが、iOS版では動作に定評のあるチェコのAcrobits社のSIPアプリを採用し、自社社員をチェコにまで送り込んで開発をしたという部分は非常に評価できるなと思いました。過去の検証でもAcrobits Softphoneは安定しており音声の遅延も少なく非常に使えるアプリだと感じていましたので、それを2chを含めて様々な情報収集の中から選び出すというところに本気度も感じましたし、実際のアプリも日本人に十分判りやすく作成されており、単なるローカライズにとどまらない使い勝手が実現されていると思います。またサーバ側設備も原則自社開発をすることでこうした低コストのサービスをできるよう努力されているということで、非常に素晴らしい姿勢だなと思いました。

 通話品質は帯域に余裕のあるWiFi接続時と3G/LTE接続時ではコーデックの切替えがされているとのことでしたが、3G/LTEでも原則64kのG711uLawを試み必要に応じて32kでSpeex等が利用されるとのことで通話品質にも十分な配慮がなされていることが伺えました。実際電波状況のよいところではPHSからの着信にほぼPHS同等の音声品質で通話ができており、快適さを実感することができました。電波状況の悪いところではやはり厳しいようですが、32k用コーデックでは通信ヘッダ込みでおよそ100k、64k用コーデックではヘッダ込みで256k程度の帯域があれば通話ができるはずとのことでしたので、昨今のプラチナバンドLTE対応のスマホであれば比較安定的に通話できるのではないかと期待します。

 サービス面においても、スマホ用IP電話ということで着信や通話の不安定性をカバーすべく、留守電録音や転送設定は無料で利用でき、通知も含めて実際の使い勝手に沿った実装がなされていると感じました。PHSから録音した限りでは十分聞取りやすい録音でしたので、実用になんの問題もないと思われました。転送については設定自体は無料なものの、実際の転送先への接続には料金がかかるケースがあるので注意が必要です。転送先が一般固定電話や携帯番号だった場合、転送電話が転送されている時間の分SMARTalkでの通話と同じ8.4円/30秒の料金がかかります。

 このようにメリットが十分に感じられるIP電話アプリではありますが、実際の使用には注意すべきことがあります。上記の改善要望点でも書いたようにSIPSプロトコルに対応していないため、無料WiFiやWEP等の脆弱な暗号設定のWiFiを利用した場合、非常に簡単に通話盗聴される可能性があります。SIPの盗聴や盗聴データの音声化はかなり容易と言っていい技術なので、通話時には3G/LTEをできるだけ使うか、WiFiで利用する場合には十分信頼できる経路か、VPN接続経由での利用をオススメしたいと思います。Acrobits社自体はSIPS対応のSIPアプリをOEMでもリリースしていたはずなので、ぜひとも選択的に利用可能にしてもらえるといいなと思います。(SIPSは暗号化の分帯域を余計に使いますので、3G/LTEでは通話品質に影響がでやすくなることと、サーバ側の負荷等から実装選択されてないのだと思いますが、必要に応じてユーザが選択的に利用可能とする分には安全な通話オプションとしてコストをかけすぎず有効なサービスになると思います。)

 また、ひとつの050番号のアカウントを複数のスマホ端末で利用することはアプリのインストールとアカウントの設定で可能は可能とのことなのですが、発信では問題なくても、着信時にそのいずれか一台にしか着信できない(SIP的には全てのデバイスを鳴らすことは可能なのですが、サーバ側の負担等の制約から、最も直近でSIPレジストした端末だけに着信するように制限をかけているとのことでした)ため、取り逃ししないように注意が必要になります。不在になった場合でも不在通知のお知らせは届きますので気付くことはできるのですが、複数デバイスで利用するとリアルタイムの着信を逃すリスクがあることは常に覚悟しておく必要があります。

 個人的にはこのサービスは非常に嬉しい内容になっていると思いますし、着信メインで使用しつつ発信でも低コストで利用できるので、このまま050番号をしばらくメイン番号と併用してみようと思っています。フュージョン・コミュニケーションズ社は常に非常に意欲的なサービスを展開されているので、ぜひこのままどんな会社の傘下になろうとも、わくわくするようなサービスを続けていってもらいたいと思います。

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EPSON EP-976A3 インプレッション

■EPSON EP-976A3 インプレッション
 fansfans経由でエプソン販売株式会社主催の「カラリオ・プリンター 新フラッグシップモデル新商品体験+モニターイベント」に当選し参加させていただきました。モニター製品の到着は9月下旬とのことなので、先行してイベントで体験したフラッグシップモデル EP-976A3 を中心にインプレッションを書いておきたいと思います。プリンタのイベントは正直初めての参加でしたが、実際に複数のハイエンドプリンタ用紙で自撮影の写真を印刷して比べられるというのはとても面白いですね。量販店でも印刷を試させてくれるケースはあるようですが、紙を比べたりは容易ではないですしとても嬉しいイベント体験だなと思いました。この辺りのイベントの様子については最後にもまた触れたいと思います。ということでまずはフラッグシップのインプレを書いていきます。

■EP-976A3
 エプソンでは主に写真用途に向いた顔料インクを使うプロセレクションシリーズが存在していますが、今回はフラッグシップと言っても染料インクを使うカラリオシリーズの方のフラッグシップモデルということになります。ターゲットが一般家庭ということで、プレゼンテーションの中でも、今回の新製品シリーズでは一層の小型化・スマホと連携する・リビング等で手軽に楽しめるなどが主な訴求ポイントになっていました。印刷品質やヘッドなどはほぼ前シリーズと同じで、ソフトウェア的な改善はあるものの、抜本的に見直しされたということではないようです。それでもEP-976A3にはインプレッションとして取り上げたくなる大きな魅力が感じられました。それは二代前のEP-804系(A4対応プリンタ)とほぼ同じ程度の大きさなのにA3印刷対応(手挿しのみ)しているということです。

 現在写真用にプロセレクションシリーズからA4対応のPX-G930を購入して使用しているのですが、通常のサンプルとしてはA4で十分なものの稀にA3での出力をしたくなることがあり、時々悩ましいと感じます。PX-5V/7VのA3対応機はやはり少し大きくてたまに使う用途のために購入するのは躊躇してしまうのですが、EP-976A3のようにA4プリンタの大きさでA3まで対応可能というのは、スペース的にもコスト的にも非常に魅力的に感じられました。惜しむらくは染料インクという部分なのですが、PX-G930もほぼ同型の染料インクを使ったCシリーズからの派生モデル?なので、きっと顔料インク対応モデルが出てくれると信じたいところですw

 この小型でA3対応という部分はもちろんなのですが、他にも使い勝手に優れたポイントがいくつかあります。
・A3印刷のスピードが速い(1枚約3分)
・スキャナトップのフタが一部折れるようになっていて位置確認がしやすい
・余白だけでなく余黒のフチ指定が可能(フチ設定)
・SD/CF/MSに対応しておりメモリカードからExif付きサムネイル出力が可能(撮影情報付印刷)
・プリンタ上で写真の色味変更を一覧でチェックできるサムネイル出力が可能(色補正一覧印刷)
・スマホやタブレットからEPSON iPrintを使うことで直接印刷指定が可能(LINEやfacebookにも対応)

 スキャナトップ以外は今シリーズ共通の特徴ということなので、EP-806系でも同じものが利用できます。EP-976A3とEP-806ではプリンタヘッドなどは共通ということなので、A4のみでいいからよりコンパクトなプリンタが必要な場合は EP-806 を選択されるとよいと思います。正直なところパソコンでiPhotoやPhotoshop Elementsなどを使ってデジカメ写真をされている場合には撮影情報付印刷・色補正一覧印刷・スマホ対応等はあまり活用する意味がないような気もしますが、余黒フチ指定ができる部分は実際にサンプル印刷させてもらってかなり使えるなと感じました。額装する場合には写真の周りを黒で〆るというのが容易なのですがややコストもかかりますし、余黒設定をすることでアクリルスタンド等でも簡単に黒で引き締まった写真が見せられるというのは、ちょっといいなと実感しました。

 メモリカードからダイレクトに出力できるということで色空間への対応の件を質問したところ、sRGBでもAdobe RGBでも写真のExif情報から必要な色空間を読み出し自動で対応するとのことでした。出力時には紙指定などももちろんできるようになっており、それぞれ設定に合わせてAuto Fineによる最適な出力が得られるようになっているということです。このAuto Fineが若干曲者な感じはしましたが(サンプルの出力結果で若干色合いがあれ?という感じのものが…)、sRGBのものでは概ねきれいな出力結果が得られたので通常用途ではあまり問題ないかなと思いました。Adobe RGBのサンプルを持っていかなかったのは失敗でしたが、こちらはモニター機が届いたら試してみたいと思います。

 少し気になったのは、スマホ・タブレット対応で、実際にiPadに読込んだ30MくらいのNikon D600で撮影した高画質のjpag画像をEPSON iPrintからA4印刷指定してみた時に非常に時間がかかったことと、転送しながら同時に印刷も進んでいくので途中転送に失敗したりバッテリ不足になったりした場合など問題が発生しやすそうだなということでした。基本的にはスマホやタブレットで直接撮影したあまりデータ容量の大きくない画像を想定しているようなので、実際に問題になることはあまり多くないのかもしれません…。

■EP-806
 こちらはA4まで対応の普及機ということになりますが、ほぼ機能的にはEP-976A3と同じでサイズが非常にコンパクトになっています。横幅と手挿し部分のパーツを除いてほぼEP-976A3と同等なので、置き場所を重視の方はこちらを選んでもよいかと思いました。最近のエプソンの小型化への取り組みは前シリーズの製品でも理解しているつもりでいましたが、本シリーズでは更に小さくなっておりちょっとびっくりしました。ただ、小型化に伴ってインクカートリッジも小さくなる傾向でちょっとこの辺りはコスト的なところも含めて気になってしまいますね。

■イベントまとめ
 エプソン販売さんの会議室をお借りしてのイベントでしたが、地味ながら体験型のよいイベントだったかと思います。会場にBGMがながれておらずすごく静かな印象だったのと、写真を撮影するにはちょっと暗かった感じではありましたが、これは会議室ということで仕方ないかなと思いました。イベントの進行はスムーズでしたし、プレゼンも安定しており内容も分かりやすく良かったです。プリント体験では1人づつ1台(EP-976A3とEP-806の2種類のどちらか)が利用できるように準備されている上に、各テーブル(4名)に1名以上のサポート担当の方が付いてくださり、使い方やサンプル印刷のフォローをしてくださっていました。この辺りの行き届いた配慮は日本企業らしいなと思いました。しかし、それでも用紙指定ミスやインク切れ・ノズル詰りなどの小イベントが次々に起きてしまうところが、イベントの難しさというか面白さというかですね…。真摯に対応してくださったエプソンの皆さんにはとても感謝しております。

 ということで一端インプレは終了とさせていただき、後はモニター機が届いた後にPX-G930との比較などをまた記事にしたいと思います。

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■HP Android Slateシリーズ インプレッション
 fansfans経由で日本ヒューレット・パッカード株式会社主催の個人向けAndroid新製品の発表会に参加させていただいたので、新製品について簡単なインプレッションを書いておきたいと思います。fansfansではこういう新製品に触れられる機会を設けてくれるので感謝しています。しかしながら、今回はやや厳しめのことを書かざるを得ないと思っていますので、HPファンの方は読まれない方がよいかと思います。ということで…早速。

■HP Slate 7
 今回最も低価格で発売される7インチのWiFi対応Androidタブレット。HPダイレクトの予定価格は13680円とのこと。普及している7インチタブレット市場に低価格で参入するということで、画面解像度が1024×600に抑えられている他、CPUもTegra等のメジャー級ではなくいわゆる中華Padと同等の中身と言っていい内容。MicroSD(最大32G)が利用できるのは嬉しいところ。中華Padと異なる部分と言えば、外装がソフトタッチの塗装になっておりグリップ感があり持ちやすいとされるところと、オーディオにbeats audioを採用していることくらい。Androidバージョンも4.1ということで、正直な感想を言えば、HPとしてとりあえずラインナップに7インチはありますよと体裁は揃えてみましたという印象。低価格なのにbeats audioをわざわざ採用して差別化していますよと言っているにも関わらず、付属品にbeats audioのイヤホン・ヘッドホンはなく、別途購入しなければならない(並行輸入の一部を除いて市場ではそれだけで1万以上する)など戦略的にどうかと思うちぐはぐさ。HTCのbeats audio付属スマートフォンを持っているユーザ向けですかと皮肉のひとつも言いたくなる印象です…。もちろん中華Padと違い大手のHPだけに低価格なりにユーザ向けのサポートには期待できるところがあるかと思いますが、その辺りについてはなんら説明はなく実際に想定するユーザと必要な機能のバランスが非常に悪いと感じました。実際製品を試せる体験時間でもSlate 7のコーナーは人が少なく興味があまり持たれていないように思いました。せめてキャンペーン等を行って、並行輸入で4000円程度のbeats audio対応イヤホンを販売するなどしてほしいところです。

■HP SlateBook 10 x2
 今回発表された中では個人的に最も興味を惹かれた製品です。Android 4.2を搭載しタブレットとキーボードを分離合体して利用できるHybridタイプの端末で、デザインもHPらしいシンプルなものになっています。CPUにはTegra4 1.8GHzを採用。メモリもDDR3L 2Gを搭載しています。内蔵メモリ(eMMC)は16Gと64Gが選択可能。タブレットとキーボードを合わせたバッテリー駆動時間は約15時間(重量は1.25kg)ということで十分な性能を持っていると感じます。競合製品としてはASUSが何種類か出していますが、実際過去使い勝手も良かったので(関連記事はこちら)最新かつHPデザインの端末ということで、これはかなり期待しています。

 OSがAndroid 4.2.2(カーネルバージョン 3.4.35+ H.M@Android-Build-System #1 Sun Jun 9 00:07:10 CST 2013, ビルド番号 4.2.2-17r14-09017) 、標準でMiracast・HPePrint対応ということで使い勝手は良さそうです。プリインストールアプリもあまり余計なものは入っておらず安心です。残念なのはネットワークがWiFiのみ対応で3G/LTEの対応予定がないこと、キーボード側のSDカード対応が32GまででSDXCに対応しないことでしょうか。IPSフルHD液晶の発色も良くタッチパネルの感度も非常にいいと思いました。キーボードのキーはアイソレーションタイプとしては平均的なもので良くも悪くもない印象。タッチパッドの反応も普通かなという感じです。展示は英語キーボードのものでしたが、国内では日本語キーボードのもののみが発売されるとのことでした。こうした製品として売る以上キーボード品質は結構大切だと思うので日本語キーボードには期待したいところです。個人的にはあまり使いませんが、HDMI出力とUSB2.0端子がキーボードにあるのも使い勝手としては嬉しいですね。

 直接的な競合は製品はASUSのTF700Tシリーズになると思いますが、今回のSlateBook 10 x2は16Gで5万円くらい、64Gでも6万円台で購入できるとのことなので、CPUや価格性能比ではかなりいい勝負になるように思います。実際に商品が発売されたらキーボードと日本語入力対応状況(後述)を確認して持ち出し用に購入を検討したいところです。

■HP slate 21
 こちらは据え置き型の大画面Android端末です。フルHD21インチIPS液晶の大きな画面でAndroidがさくさくタッチ操作することが可能です。正直なところ需要あるのかな?とやや懐疑的だったのですが、昨今はPCを持たずスマホでなんでも対応してしまう世代が増えてきているということなので、Androidスマホとアプリが共有利用できる端末ということでは、今後需要が増えてくる端末なのかもしれないと思いました。残念ながら付属フルキーボードとマウスは有線接続で、本体も5kgでバッテリ無しと家の中でもあちこち持ち運んで使うというような用途は想定されていない据置端末のようですが、CPUにはTegra4(最大1.8GHz)、Andoroid4.2搭載と最新のものが採用されておりマルチユーザ端末として十分な性能が見込まれる内容になっています。ただし、内蔵メモリが8G、SDカードも16Gまでしか対応しないなど容量的には不足感が否めません。質問したところ、EthernetやUSB端子があるからそちらを活用して欲しいということでした。外付けHDDやNASをということなのでしょうが、最初から家庭内でマルチユーザを意識して作られた端末という想定なのにそれでいいのか?とは思いました。4万円程度で発売とのことだったので価格設定の問題はあるのでしょうが、少々残念に感じます。もっともフルHDで使うIPS液晶のサブ端末としてはかなり安価で利用できそうなので、個人向けよりは企業などの情報表示端末等で活躍しそうな気もします。

■HPの本気は…?
 個人向け新製品発表ということで期待していったのですが、内容的には正直残念感の方が多かったと言わざるを得ません。3種類全て既に競合他社が先行している製品の後追いでしかなく、HPとしての新しさは全く皆無と言っていいものでした。もちろんHP ePrintなど自社製品によるシナジー効果などを見込んではいるのでしょうし、HPの品質管理により安定した製品供給は期待できるかもしれませんが、ユーザにとって本当に何が必要か考えてHPが造り上げた製品ではなく、OEM供給可能なものでHP的化粧をして揃えて見ましたという印象がぬぐえません。キーボード付き製品に最も重要な要素である日本語入力プログラムは9月発売予定なのにこの発表時にまだ未定、OSのアップデートはお客様の意見を伺いながらこれから検討など、本気でAndroidに取り組む気があるのか疑わしいとしか感じられない質疑応答の内容には失望を隠せませんでした。

 ただHPがAndroid製品を国内で個人向け販売するメリットはもちろんあると思っています。PC市場が低価格帯に移行しつつあり、タブレットに市場を席巻されている状況で、HPというブランドがそこに存在しないというのは将来的にやはり致命傷になると思います。まずは製品をリリースして選択肢のひとつとしてHPブランドが検討されること。そしてCM等で認知されることはHPがこの先もコンシューマ市場で生き残るために必要な戦略であると判断したのだろうと推測します。そしてHPがAndroid製品をCMすることはAndroid製品のPC的利用法の認知向上にもつながっていくでしょうし、ここには期待したいなぁと思っています。

 ぜひHPには次期製品で独自性を発揮してもらいたいと思います。昨今高性能なデジカメがブームなので、高性能なビューワーとしてSDXCのSDカードに対応したsRGBフル表示のIPS高解像度液晶搭載の8〜10インチタブレットとかどうですかね?ハイエンドミラーレスからデジタル一眼ユーザ向けにすごく訴求できる製品になると思うんですがw(個人的にすごく欲しいです)

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■ロジクール Ultimate Ears 350vi レビュー (後)
 fansfans.jpのキャンペーンで「iPhone対応! ロジクール・高音質、遮音性イヤフォン Ultimate Ears モニタープレゼント」に応募したら幸運にもUltimate Ears 350viのモニターに当選することができたので、エージング無し評価の前編に続いてエージング後の後編をお送りしたいと思います。エージングはホワイトノイズで60時間行いました。今回は比較のためスマホ3機種を2週間(通勤時間を含めていろいろなシチュエーションで)使ってみて、各機種毎での使用感を中心に350viの最適な使い方を探ってみた内容を書いていきたいと思います。

1)iPhone4S (iOS6.0.1)
 エージング前と比較してブーミーさが抑えられて低音がややはっきりとして聴きやすくなった印象。イコライザをBass Reducer設定にしなくてもそれなりに聴ける感じ。中域もしっかり出て聴きやすいものの、反面高域がやや伸び切れないというかかなり高い音域がカットされているような印象が強く出てきたように感じてしまいました。尖った部分が削れて丸くなっているような物足りなさです。Bass Reducer設定ではそれが多少緩和されるものの、やはり高域に物足りなさを感じます。女性ボーカルの繊細さはやや控えめな感じですが、声のリアル感はよく出ていて、コーラスなどの聴き分けもエージング前よりもそれなりにはっきりしているので解像感が上がっているようです。低域が締まって中域が向上したことで高域の物足りなさがよりはっきり出てきたという感じでしょうか。
 音楽を聴いている分にはやや高域が物足りない感じが出るのですが、Webラジオなどの低ビットレートの音源を聴くケースではいやなノイズ感が抑えられていて非常に聴きやすく疲れにくいというのが実感できました。元よりヘッドセットという点を考えると通話等の低ビットレートの音声利用時を想定したノイズ対策がされているものと考えていいのかもしれません。個人的にはPodcastやWebラジオは350viでならより積極的に聴きたいと思えるなぁと感じました。

2)Arrows X F-05D (Android 4.0.3)
 こちらもイコライザオフでまずは確認。MicroSDにiPhone4Sと同じ曲を入れてPlayミュージックで再生した評価です。残念ながら他機に比べて軽くやや浮ついた軽い印象の音になっており、必ずしも悪いものではないのですが聴き比べると残念な感じです。350viは単なる低音強調型のヘッドセットかと思っていたのですが、むしろスマホ本体の音質をかなりストレートに表現するタイプのヘッドセットかもしれないと思うようになりました。F-05Dではイコライザでバスブーストや3D効果などの強調が可能なのですが、調整するほどバランスが悪くなる印象で個人的には350viとの相性が非常によくないと感じました。正直F-05Dであまり長く聴いていたくないと思いました。350vi自体はiPhoneシリーズ用と銘打っているので、Androidで利用するために敢えて選ぶ方はいないと思いますが、リモコンも中央ボタンでの再生と一時停止しか利用できず、音量調整もダブルクリック等での曲操作もできないので注意が必要です。

3)HTC Radar (WIndows Phone 7.5)
 こちらにはWinodws Phone 7 Connector改めWindows Phone.appとなった専用転送ツールから曲を転送しています。残念ながらiTunesで購入した曲はDRM無しのデータでも転送してくれないので(同じ曲がAndroidでは再生できているのに…)、自リップ曲のみ転送してのチェックでした。以前のレビューでも書いていますが、HTC Radarは音質がHTCらしいしっかり締まった低音と硬質感のあるキレイな高音が特徴で音楽プレイヤーとしても非常に気に入っているスマホです。今回350viとの組み合わせでは双方の長所がうまく発揮されているようで、3機種中最も好みのバランスの音になりました。350viの特徴としてカットされているような高域部分は改善されることはないのですが、元々の硬い感じの高域がちょうど聴きやすく緩和されるというか耳に優しい感じになり、しっかり低音はしっかりのまま素直に再生されて密度感のあるとてもまとまりのある音楽になります。奥行き感はあまり感じないのですが、横への広がりは解増感の高さも加わって非常にいい感じです。これは音楽用途でオススメできる組み合わせだと思うのですが、ヘッドセットしては中央ボタン長押しの音声入力呼び出し以外一切リモコンが機能しない(何故長押しだけ使えるのか…orz)という残念仕様なので、わざわざこのために買う必要はないと言わざるを得ません…。この辺りの操作性は共通にして欲しいなぁと率直に思いました…。

 ということで、残念ながらヘッドセットとして各種操作を期待する場合にはiPhoneシリーズしか実用にならないことも確認できたので、いろんなデバイスで使いたいガジェットマニアな皆さんにはオススメできないのですが、iPhoneシリーズをお持ちでWebラジオやPodcastを中心に利用される方には、聴き疲れも少なく十分にオススメできるのではないかと思います。むしろWebラジオなどは結構長時間聴き続けることもあると思うので、そういう方には嬉しい製品になるような気がします。後、アニメ動画を見る場合でも聴き疲れが少なくて良かったですね。通勤途中で音楽などを聴き流すような感じで使われる場合にもいいかなと思います。350viを使って感じたのは、自室でじっくり音楽を聴くような用途では微妙でも、耳に負担をかけない音質で通勤や聞き流しに便利な「疲れない音」のバランスを狙っているんだろうなということでした。低音の調整は個人の好みで必要かなと思いますが、「聴き疲れない音」をお探しの方は試してみられてもいいかもしれません。

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■ロジクール Ultimate Ears 350vi レビュー (前)
 fansfans.jpのキャンペーンで「iPhone対応! ロジクール・高音質、遮音性イヤフォン Ultimate Ears モニタープレゼント」に応募したら幸運にも当選することができたので、早速簡単なレビューを書いておこうと思います。応募する時には一応モニター希望機種を指定でき600viを希望したところ、当選したのは350viでした。350viの特徴は「迫力のある低音重視設計」…むむむ、個人的に低音重視ではなく寧ろ繊細さクリアさとか艶重視なのでちょっとこれはミスマッチだぞと思いつつ、いつものことながらfansfans.jpさんが関与されるイベントでは「商品についての率直なご感想の掲載を」と、ちゃんと感じた通りに書いていいというお墨付きの一文が封入されていたので、ミスマッチ前提で感じた通りに書くことにしますw 今回レビューに敢えて(前)としたのは、開封直後に視聴した音とホワイトノイズでエージングした後の音を比較してみようと思ったからです。数日後に書くつもりの(後)では、エージングでどのような変化があったか比較になるように書ければと思っています。

 ということで今回はキャンペーンの募集要項にもあったようにiPhoneでのモニターが前提となりますので、いつも利用しているiPhone4Sで試してみることにしました。ちなみに日常で最も利用時間の長いヘッドホンはAKG K601で、自宅での音楽はこれをメインで聴いています。次点がこれまでのスマートフォンレビューでも度々登場するVictorのHA-FXC71とHA-FXT90LTDになります。どれも低音も十分に楽しめる製品ですが、高音が繊細でよりキレイに出るところを好んで使っているので、低音寄りの設計とされている350viでの試聴は最初やや不安を伴うものでした。その当りのバイアスがかかっている前提で以下をお読みいただければと思います。

 iPhone4Sのミュージックの設定は通常通り最初はイコライザをオフにしてスタートしました。350viには標準で5サイズのイヤーピースが付いてくるのですが、標準で付いているものが耳にぴったりで圧迫感も強くなかったので、その状態でリスニングを始めることにしました。装着感は良好でコンパクトな本体は耳の一部に当たってしまうようなこともなく非常に快適な感じです。遮音性はそれほど高いとは思いませんでしたが十分かと思います。タッチノイズはやや多めかなと感じましたが、HA-FXC71とはそれほど大きく変わりません。iPhone4Sではリモコンも利用可能で、ボタン操作も細い割にクリック感もほどほどにあり使いやすい印象です。あまり操作に迷うことはありません。通常は音量を上下のボタンで、真ん中のボタンで再生停止ができるようになっています。

 さて、実際に聴いてみた音の最初の印象は「これはブーミー過ぎる」というものでした。iPhone4Sは標準でも他機種と比べ比較的低音が出る方のスマートフォンだと思うのですが、350viとの組み合わせでは静かな室内で試聴した時に、低音ばかりが強調され聴くに堪えないものでした。締まった迫力のある低音ならまだしも、比較的広がり感のあるやや軽い印象の低音で女性ボーカルですらやや太ましく感じるほどに低音がかぶってしまうので、ちょっとこれはひどいと感じるレベルでした。ベースやドラムの音こそ一番に聴きたいという方には最適なのかもしれませんが、音のバランスとしては低音に全体が飲み込まれてしまって高音やボーカルの中音域もすべてスポイルされてしまったように感じました。ただ、解像感は感じることができ複数のボーカルの重なり具合などがVictorのものよりも聴き分けられそうな印象がありました。

 そこでiPhone4Sのミュージック設定からイコライザをBass Reducerにして再度聴いてみたところ、ブーミーだった低音はすっかり鳴りを潜めほどよい感じの低音(ややもの足りないくらい)に収まりました。そしてボーカルもすっきりとし解像感が非常に上がってきて、かなりよいバランスで聴けるようになりました。女性ボーカルやイージーリスリング系ではこちらの設定の方が圧倒的によいと思われました。350viでは音場にあまり奥行き感は感じられないのですが、解像感があることでエフェクトのかかり具合などが比較的よくわかるのと、ボーカルやコーラスのひとりひとりの声や位置の違いはそれなりに感じるので、使っているヘッドホンによってはこうした部分ではっと気付くような発見があって楽しいかもしれないなと思いました。少なくともHA-FXC71よりははっきりと違いを感じられたので素性は良さそうです。

 350viの宣伝的長所を否定するようで申し訳ないのですが、iPhone4Sで350viを利用する場合には音楽をバランス良く聴こうとするならBass Reducerを設定するのがいいのではないかと思いました。他にもイコライザ設定はあるのですが、単純に低音を抑えることが一番ヘッドホンの全体的な良さを引き出せているように感じました。開封直後ということもあり、おそらくまたエージングで音は変化してくると思うので、他のスマートホンも含めた音の比較は後編でお送りしたいと思います。

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■docomo GalaxyNote SC-05D SGNBN版レビュー
 28日に行われたSAMSUNG GALAXY BLOGGERS NIGHT IN TOKYO (SGNBN)に参加してきたので、GalaxyNote SC-05Dのレビューを書いておこうと思います。イベントでは展示機が多数用意され、SC-05Dの特徴であるペン入力を存分に試すことができるようになっており、多数のプロの似顔絵描きの方々が参加者の似顔絵を描いてくれる等の製品アドバンテージを活かしたプレゼンがされるなどとても的確な演出がされていたと思います。詳しい様子はTwitterのハッシュタグ #SGNBN で検索していただくと写真なども多数掲載されていて盛り上がり具合がわかっていただけると思います。既に海外で500万台以上販売されており、レビューも続々と登場するでしょうから、ここではいつもどおり気になったポイントに絞って書いていこうと思います。

■ハードウェア
 白カラーのボディのみが発売されるという珍しいパターンですが、実機を最初に確認した印象では大きさよりもまず、白が非常にクリアでツヤがあり思った以上にキレイだなと感じました。ケース背面の白は樹脂パーツですが初代GalaxyTab SC-01Cと同様に安っぽさをあまり感じさせない上品な印象の素材なので、所謂中華Padの白ケースとは趣が異なります。SC-04Dと同様パキパキ外すことができるくらい薄い素材なのに…Samsungのコーティング技術は結構すごいなと思いました。手に持った感じも特に滑りやすいわけでもなく、サイドが丸みを帯びていることで手に馴染みしっかりホールドできていい感じです。人によっては薄く巨大になったiPhone3GS白という印象を持つかもしれませんw サイズが一般的なスマートフォンに比べ大きめであることは確かですが、ペンを使った両手持ちでの操作を前提と考えれば、常に持ち歩いてすぐに使えるメモサイズということでとても納得できる大きさだと思います。大きさに合わせてバッテリーは2500mAhということで大きめです。LTEに対応していることで、これでも十分と言えるかは微妙なところかなと思いますが、流石にF-05Dのように夕方になると残量を心配しなくてはいけないということはなさそうなので少し安心でしょうか。

 ディスプレイは5.3インチのHD SUPER AMOLED、解像度は1280×800ということで1280×720のSC-04Dより少し大きめ広めになっています。画面の精細感が多少落ちるかとも思ったのですが、全くそのような印象はなく非常にキレイで精細感のある美しいディスプレイだと感じました。特筆すべきはその圧倒的な輝度で、イベント会場の強烈なライトアップにも全く怯まずGalaxyNexusやGalaxyTab7.7の最大輝度と比較しても、70%程度の設定で同等の明るさを実現していました。展示用に特別な設定がされていたのでなければ、GalaxyNexus以上に日中の太陽光の下でも美しい表示を実現できる明るさになっているのではないかと思われます。ただ液晶下左右にあるタッチ式ボタン2つはイルミネートして表示されるのですが、白地に白で輝くため室内でもやや目立ちにくく太陽光の下ではほとんど見えないのではないかと心配になりました。

 タッチスクリーンは非常に快適で反応は非常に素晴らしいと思いました。ペン入力が可能ということで一般的なデジタイザを想像するとタッチスクリーンの美しさにはびっくりするかもしれません。見た目は普通のスマートフォンのスクリーンと全く変わらない画面に、ペンによって書き込みが可能になっています。しかも128段階の筆圧感知対応ということで本当にこれには驚かされました。iPad向けEN309iなど静電式タッチパネルで効果的なペン入力を可能にするツールをレビューしていたり、静電式パネル対応スタイラスや古くはWACOMのペンタブやTabletPCもいくつか試したことはありますが、Galaxy Noteはそのいずれとも異なる次元の快適な入力が可能になっています。リニアに非常に滑らかな線が引かれますが、描画しながらベクタライズを行っているので0.1秒未満程度とはいえわずかなタイムラグはどうしても感じます。それでもおそらく容易に入手可能な製品では最高レベルのペン入力が実現されているのではないかと素直に感動しました。Sペンという本体添付のペンは一見任天堂DS用のよくあるタッチペンぽい印象ですが、ボタン操作と組み合わせることでGalaxyNoteで様々な操作も可能になるなど、非常によく設計されており唸らされます。イベントの中で「GalaxyNoteは体験型の商品」という表現をされていたのですが、まさにその通りでこれはぜひ量販店等で他のペン入力機器と比較して欲しいと思います

 カメラも必要十分なものが付いていると思いますが、どうも少し熱に弱いようでカメラ設定画面を撮影していたら急に「温度上昇を検知したため、カメラを終了します。」とダイアログが表示され強制終了してしまいました。GalaxyNoteの本体は全体にほんのり暖かい程度で、SC-04D同様ややカメラ下部付近が熱くなる傾向があるようですが、そのダイアログが表示された時点ではカメラ周りも他部位よりは暖かいと思うものの熱いというほどではなく、この程度で強制終了?とちょっと意外に思ってしまう感じでした。場合によってはケースなどを選ぶ際に放熱は意識した方がいいのかもしれません。展示機ということで連続充電や照明等の外的要因もあるのかと思いますが、製品版ではカメラ付近の発熱が改善されていることを期待したいと思います。

■ソフトウェア
 Androidバージョンは2.3.6、カーネルバージョン 2.6.35.11-SC05DCMLCE-CL1049364 se.infra@SEP-51 #2、ベースバンドバージョン SC05DOMLCE、ビルド番号 GINGERBREAD.OMLCEとなっていました。UIはTouchWIZですが、ディスプレイの影響かややすっきりした印象になっています。当然のようにプリインストールアプリてんこ盛りで75個も入っています。再起動直後に動作しているプロセスも少し多く26で、メモリも229M使用と使用可能メモリ654Mの35%程度が使われてしまっていました。相変わらずdocomoプリインアプリが起動するので、マチキャラとかiチャネルとか地図ナビとかどうでもいいものはすぐに消した方がいいかもしれません…。特筆すべきは日本語手描き入力として7note with mazec-Tがプリインストールされていることです。個人的にはあまり手描き入力に興味がなかったのですが、今回試用してみてSペンの仕組みと合わせて非常に面白く感じられました。相当ラフに書いてみても判別してくれます。一筆で草書のようにしてもそれなりに合ってるなど、なかなかがんばってくれるなぁというのを実感できました。おそらくGalaxyNote用にうまく調整されているのだと思いますが、他機ではうまく認識されない悪筆な方でも一度試してみてもいいのではないかと思います。

 個人的にカメラの設定がいろいろできるところがちょっと面白かったので紹介しておきます。最大撮影サイズは3264×2448です。シーン撮影の選択項目が非常に豊富に用意されており「なし・ポートレイト・風景・夜景・スポーツ・パーティー/室内・ビーチ/スキー場・夕焼け・夜明け・紅葉・花火・テキスト・キャンドルライト・逆光」とすごく盛り盛りです。夕焼けと夜明けとかどうパラメータが違うのか興味深いところです。撮影モードも「通常撮影・スマイル撮影・美肌モード・パノラマ・アクション撮影・マンガ調」などが用意されていました。美肌モードはSペンで操作するメイクアップアプリ(イベントで紹介されてましたがちゃんとメモとらなかった…)などと連携して利用できると思いますので女性にはうれしいかもしれません。ちょっと気になったのはISO設定で100〜800までの範囲にとどまり、シーンが重視されているなど他オプションが豊富な割に選択肢が少なくなんとなく物足りないかもという感じがしました。

 MicroSDにテストファイルを入れて持って行ってたので、動画の再生テストも試させていただけました。さすがにDLNAまではやりませんでしたが、ローカル再生は以下のような感じです。再生はギャラリーアプリから動画を選択して再生しています。(docomo製メディアプレイヤーは試していません)

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
  P) MP4 60fps w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  Q) MP4 60fps w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

ローカル再生
 全ファイル再生可。ただしQのみ映像出ず。
 ほぼ全てのファイルがスムーズに再生された。

 さすがGalaxyシリーズという感じで、1080p60fpsのQだけは映像がうまく出ませんでしたが、それ以外は全てスムーズに再生してくれました。GalaxyTab7.7同様flv動画も再生出来ました。5インチで画面も大きく精細感のある表示なので、動画のビューワーにもバッチリな感じです。この点だけで言えばSC-04Dが格安で入手できる状況ではそれほどの大きなポイントにはならないかもしれませんがw

■まとめ
 革新的とまでは言わないまでもこれまでのどの製品よりも使いやすいと思われるレベルのペン入力と、その対応アプリを装備したことでGalaxyNoteは現状ほぼ並ぶもののない最強メモデバイスになっていると感じました。ペンタブでは当り前になっている筆圧検知をこれほど見直しさせられるとは思っていませんでした。もっと改善できると思う操作ポイントはないわけではありませんが、これまでのペン入力にがっかりさせられた方でも一度試してみる価値はあると思います。韓国では相当に売れているようですが、おそらく国内でもかなり売れるのではないかと思いました。Samsungは発売に合わせて全国でGalaxyNoteが体験できるイベントを用意されるようなので、ぜひ実感されることをオススメします。噂では若干高めの価格になるようですが、きっと入手しやすくするキャンペーンなども用意されるのではないかと思っています。個人的にも入手してみたいと思うのですが、経済的理由で安価になるのを待たざるを得ないかなと思っています…。

 このデバイスは単にスマートフォンにペンを足しただけではない可能性をもたらしてくれるような気がします。Android4.0のアップデート対応はSamsungとしては積極的であるとのことなので、やるかどうかはdocomo次第になりそうです。更なる進化を見てみたいと思わせるデバイスなので、購入される方はぜひdocomoにアップデート要望をしていただきたいなと思いますw

以下Twitterでポストした写真のリンクです。(抜粋)
(注 Twiple廃止のためリンクを削除しました)

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■Archos 80 G9 ICSアップデート レビュー
 Archos 80 G9に待望のAndroid4.0 ICSアップデートが来たので早速アップデートしてみました。当然ながらハード的には変わっていないので、ソフトウェア的な部分について簡単にレビューしておこうと思います。前回のレビューについては以下からどうぞ。

 Archos 80 G9 タブレット レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1686

■ソフトウェア
 Androidバージョンは4.0.3です。ファームウェアバージョン 4.0.4 ボードバージョン A80S-V5、OMAPバージョン OMAP4430 ES2.2、ブートバージョン 不明/5.05.000003-C0x00、ビルド番号 MR1.20120227.111632となっていました。ビルド番号の発番ルールが大きく変更されています。詳細な変更点についてはこちらから確認できます(ICSになったことでChangelogのURLが変更されたようです)。日本語入力はデフォルトでやはりオムロンのJapanese IME Ver.1.3.5が導入されています。

 アップデートファームウェアのダウンロードには少し時間がかかりましたが、アップデート自体はマイナーアップデートとほぼ変わらないくらいの時間で終了します。アップデート後は初期設定画面の言語選択から始まりますが、Googleアカウントやメディアデータなどはそのまま残っていますので一応安心です。ただ変更が結構大きいためか、設定終了後にいくつかのアプリでエラーが出たりしたため、一度フルリセットして設定をし直しました。再設定後は安定して使えています。ICSでは壁紙がシックなものに変更されており、ホーム画面のアイコンが少し大きく表示されるようになりました。LCD Densityの設定が少し変更されているような気がします(詳細は未確認)。日本語フォントは少しキレイに表示されているように思いますが、やはりモトヤでなくCJKフォントのままでした。

 設定アプリのメニューはGalaxyNexusとほぼ同等になっており、「開発者向けオプション」も存在しています。Archos独自の「3G stick」「Repair&formatting」項目も顕在です。Archos独自関連では「無線とネットワーク」に「Shared folders settings」「Remote Control settings」、ディスプレイに「Animation」「Overscan」、電池に「Deep Sleep」、言語と入力に「Archos Remote IME」「External Keyboard Layout」などが追加されているのがわかります。Remote関連はArchos Remote関連のものだと推測できます。今回はどうもIMEだけリモートのものを使ったり、USBの外部キーボードを使う際のキーボードレイアウトを指定できたり(日本語も設定できます!たぶんJIS配列対応)と、入力周りに一工夫がされているようです。日本語キーボードに対応してくれているのは嬉しいですが、それならフォントも何とかして欲しいところですね。

 全体的な動作は快適ですが、タッチでボタンを押す際などに稀に反応しないことがあるように思いました。おっ?と思ってやり直すことがあったのですが、これは3.xの頃にはほとんど感じなかったので少し気になります。いくつかアプリの動作確認をしたのですが、デフォルトブラウザがとても快適になっている感じがします。ページのロードも速く一旦ロードしたページではスクロールの動作がとてもスムーズです。一方Chromeをインストールして試したところ、ページをロードしきってからの動作は快適なのですが、ロード時間がデフォルトブラウザよりも遅いため、ロード中にスクロールした際のフォント表示がかなりもっさりに感じられてしまうことがしばしばありました。ICSというよりもChrome betaの問題だとは思いますが、80 G9のメモリが少ないことが影響している可能性もありそうなのでChromeを利用する際には一応気にしておいた方がいいかもしれません。ICSアップデート直後にマーケットがPlayストアに更新されましたが、こちらも問題なく利用できています。

 ICSになって動画再生も更に向上しているかと期待して確認してみましたが、こちらは前回レビューと結果は全く変わらずということで変化なしでした。元々の動画再生性能が高いのでこれ以上の改善は難しいのかもしれません。ただ、ヘッドフォンジャックからの音声出力が改善されているようで、いつものVictorのHA-FXC71-Bでの再生では音場がやや広くなり低音が増強されて、かなり良くなった感じがしました。全体的に柔らかい音の印象になっていますが、低音不足が改善されたことでより動画や音楽が楽しめるのではないかと思います。

■まとめ
 まだ短い時間しか利用していないので連続稼働の安定性などについては評価できませんが、当初心配された512Mしかメモリがないことが大きなデメリットになっているようには感じませんでした。むしろICSになったことで全体のスムーズさが増し使いやすくなったような印象の方が大きいと思います。少なくともArchos謹製のVideoアプリについては今のところ3.xの時よりも安定してくれているようなので、個人的には嬉しい感じです。あとこれも個人的な印象だけかもしれませんが、3.xの時よりも液晶の発色がキレイに見えるようなチューニングがされているように感じます。動画再生している時のシャープさや階調表示がキレイになっているような…。ともかく、できればフルリセットしてからご利用される方がいいと思いますが、Archos 80 G9のICSアップデートは(ICS非対応のアプリをメインでお使いでない限り)非常にオススメできるアップデートではないかと思います。またしばらく使ってみて気付いたことがあれば追記しようと思います。

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■docomo NOTTV対応 SH-06D/N-06D 気になったことメモ
 雪の中、有楽町の東京国際フォーラムでやっていた「スマートフォン&タブレット2012春」に行ってきたので、帰りにスマホラウンジに寄っていくつか新製品を見てきたのでメモの続き。今回はNOTTV対応で話題の2機種。どちらもたまたま?06Dが付いている。NOTTV自体はまだ放送開始していないのでパスワードで保護がかかっていてアプリは使えない状態になっていた。とりあえずここではハードウェア面中心に気になったことをメモ。

■AQUOS PHONE SH-06D
・Androidバージョン 2.3.5
 ベースバンドバージョン 1.00
 カーネルバージョン 2.6.35.7+ build@Sharp #1
 ビルド番号 00.01.05.R2200 release-keys
・ファームが既にリリースバージョンになってる!
・SH-01D/102SHの系統っぽい OMAPは4460
・展示色は白だけだったような…
・ちょっと背面がゴツイ印象(女性ウケしなさそう)
・ゴツイのにボタン類は小さい…使いにくくね?
・質感はやや重みはあるもののプラスチッキーな感じ
・戻るやホームボタンが本体の一番下端なのでちょっと持ちにくい
・ただその位置に合わせて電源やボリュームが配置されているので下持ちに慣れれば平気かも
・LTE対応じゃないのはバッテリーの関係?
・展示にクレードルはなし 接点がたくさん並んで武骨な感じ
・液晶は4.5インチだけど大きく感じない SHARPらしくキレイ
・背面デザインはデジカメ意識してそうだけど物理シャッターボタンはない
・NOTTVのウィジェットはバッテリー食いそうな印象…
・エンタメタブにはNOTTVやBeeTVやワンセグやら…なにを見せたいのか…
・SH SHOWアプリも用意されていた(メーカーアプリって名前で微妙…)
・MediaJetという3rdパーティアプリでPCとWi-Fiでコンテンツ同期できるらしい
・しかしMediaJetはWindows用しかない上に最低要件は2GHz以上のCPU…
・NOTTV以外にSH-01Dを超えるメリットはあるのだろうか…

■NEC MEDIAS Tab N-06D
・Androidバージョン 2.3.6
 ベースバンドバージョン M0005131
 カーネルバージョン 2.6.35.11-pref ncmc@ncmc #3
・端末色 Sliverってモデル番号表示の下にあるんだけど別色出るのかな?
・横置き前提のデザイン…ディスプレイ枠とか奇をてらってる…?
・背面はシンプル…高級感はないな…
・重さはあまり感じないけど、軽いという印象でもない不思議
・本体上面にボタン類が集中配置されていてわかりやすい
・上部右上のアンテナ出しにくい
・モバキャス設定に「外付けアンテナを使用する」ってあるけどどこに接続?
・液晶画面はまぁキレイ 壁紙が安っぽい印象…
・Xi対応で電話もかけられるけど、これで通話するのか?
・あんしん遠隔サポートに対応(N-05D以降は入るらしい)
・独自のMEDIAS NAVIの画面はなんか寂しい感じ…
・Felica搭載&ICカードリーダー搭載でタグの読み取りが可能
 読込みアプリの画面もう少し工夫してほしいなorz
・Felicaを使う時には端末をスリープかロック画面にしろと注意が…
 これで改札通る人いるのかしら…
・ケーブル接続中や充電中はFelica機能は利用できないとのこと
・主にデザインが微妙でタブレットとしての魅力はあまり感じられない…
・防水やクレードルがあるから台所用サブTV兼用って感じ?
・それにしても女性ウケするデザインでもないなぁ…
・7インチDTCP-IP対応という部分がある程度の購買理由にはなるかな?
・購買ターゲットがよくわからない
・すぐに値段下がるような気がするw

 どちらも正直ハードウェアとしての訴求力はあまり感じない仕上がりだった。NOTTV以外のメリットがあまりアピールできていないような気がするので、NOTTVともども苦戦を強いられると思われる…。最近のdocomoの戦略は利用者にとってあまりメリットがない方向に行っているような気がして仕方ないなぁ…。

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■docomo Xperia NX/Acro HD 気になったことメモ
 雪の中、有楽町の東京国際フォーラムでやっていた「スマートフォン&タブレット2012春」に行ってきたので、帰りにスマホラウンジに寄っていくつか新製品を見てきたのでメモ。

■Xperia NX SO-02D
・展示は白黒それぞれ1台ずつ
・スマートで厚みを感じさせないデザイン
・マットな塗装の質感が非常にいい
・上質な印象はあるが高級感ではない
・Xperiaシリーズの液晶はきれいだと寒い感じがする…
・フローティングプリズムはデザインはいいけど誤タッチしやすい
・アイコンのあるところをタッチしたくなる…
・カメラの操作は快適でシャッターボタンも使いやすいと思う
・タッチシャッターが気持ちいい
・ボタンよりタッチシャッターの方が撮影ラグが少ないような…
・ボタン類も操作している感じが上質な印象がする
・印象が地味になりかねない…経年劣化した時塗装の印象が心配
・Arcが安く流通してきたからNX苦戦するかも…

■Xperia Acro HD SC-03D
・展示はブルーとピンク
・ブルーはマット塗装(レイアウトのマットケースみたい)だがピンクはツヤテカ
・ブルーの色の印象が個人的には非常に良い感じ
・持った感じはちょっと厚みがあってホールドしやすい
・物理ボタン類はNXの方が使いやすい印象
au版のAcro HDよりもボタンは改良されてる?
・タッチボタンは位置がハッキリしているのでNXよりこちらが使いやすい
・こちらもカメラが快速で心地よい
・やはりタッチシャッターが速くてオススメ
・液晶は精細感あるがやはりどこか寒い印象
・充電がフタ付きなところはちょっと微妙だけど…
・これはかなり人気出るような気がする
・ブルーちょっと欲しいかも…白ROM出たら検討w

 元々発表時はNX狙いだったのですが、しばらく前に実機を見てちょっと思い直してみたり。むしろAcro HDの方が個人的には好みな感じ。ちょうどMWCでXperiaの最新シリーズが発表されたばかりですが、いろいろと思い入れがあって個人的にはXperia Pのシルバーを購入決定かなと思っているので国内版は見送り。そんなこんなであまり真剣にチェックできなかったのでメモということで…。

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■softbank 104SH 気になったことメモ
 ヨドバシ横浜店で104SHが展示されていたのを触って気になったことをメモ。いつもなら簡易レビューとか書くところだけどなんとなくメモにしておく。disるつもりとかないです、むしろ端末としては好印象。

・個人的にはこれまでのSHARP端末で最も購買意欲をそそられた。
・外観のデザインはシンプルで好み。
・RISING SUNは赤胴で作られたマグを思い出した。高級感あり。
・スクリーンは発色もよく美しい。エコ設定すると輝度がすごく落ちる…。
・ボタン類は極少。電源もボリュームキーも小さい。
・防水なのにヘッドホンジャックがフタ付きでないのがすごく嬉しい。
・Android 4.0.3。タッチ式ボタンは2.x系に慣れた人には嬉しいかも。
・4.0のアクションバー無しだけど4.0向けアプリの画面表示互換性はどうなんだろう?
・ホームアプリや設定など相当カスタマイズされている。
・設定の並び順すら相当にカスタムされててちょっと驚いた。
・動作は快適そのもの。GalaxyNexusを十分凌駕してる。
・ロックスクリーンからカメラ画面(起動済み)に遷移するスピードが速い!
(GalaxyNexusはこの時にたまに落ちる…)
・カメラのシャッター速度速い!
・カメラのシーン設定アイコンに画像が…w 逆光設定がHDRなのかな?
・LEDフラッシュがないのは惜しいかも…
・ブラウザも速いけど、モリサワ新ゴはなんだか重いな。
・ホームはSHARP製1つのみ。ランチャーとか初期は導入されておらず選択できない。
・ガラスマ機能取っ払ったらSHARPはここまでやれるのか!
・キャリアのプリインストールアプリなかったらもっと快適になるんじゃね?
(実際メディアサーバがかなりバッテリー消費してたし)
・むしろSIMフリーにして余計なアプリ無くして国内海外問わず単品発売すべき!
・この機種ならHTCやSamsungと戦える!(バッテリー除くw)
・Sony(旧ソニエリ)やLGのグローバルモデルは超えたんじゃね?(バッテリー除くw)
・次のリファレンス端末はSHARPに声が掛かってもいいかもだ!
・やっぱり国内向けの機能が結局国内メーカーの足かせになってしまっているような…
・それにしてもこんなにカスタマイズして今後のバージョンアップ大丈夫なのか…?
・SHARPのハイエンド端末は4.0でみんなこんな感じのUIに統一されるのだろうか…
(auはOceanUIだし、docomoはPaletteUI押しだからsoftbankだけがSHARP謹製標準かも)
・やっぱ単機で判断するのはまだ危険だよな…
・SHARPのアップデート展開の様子を見てから考えるべきか。
・予約はやめておこう。

※適宜追記するかも

てな感じ。ヨドバシ横浜に2台あったくらいなので思ったよりデモ機は出回った様。実機を確認することをオススメ。ヨドバシ横浜ではsoftbankジャケットを着た店員さんでなく、SHARPジャケットを着た店員さん(ヘルプかな?)が自信に満ちた声を張り上げて展示アピール。確かに自信持って見てくださいって言える製品だと思う。SHARP端末への評価が変わるかも。

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