■Mac mini late 2012 Core i7 2.6GHzの放熱対策
 サブマシンの代替で購入したMac mini late 2012 Core i7 2.3GHzがメインマシンのiMacより高性能になっていたので、いっそのことと思いメインマシンもMac mini late 2012 Core i7 2.6GHzに交換することにした。一応少しだけクロックアップしたのと、ディスクがやはりネックになるので速度改善のためSeagateのST750LX003に交換してみた(Fusionドライブは高いので…)。メモリはもちろん16Gに換装済み。実際に使い始めてみるとノーマルのMac miniより明らかに発熱が多い。やや発熱多めと言われていたST750LX003のせいだけでなく、ちょっと負荷のかかる処理をするとCPU温度が96度とかとんでもなく上がってしまうので、やむを得ず強制空冷のため以下のパーツを追加購入した。

 AINEX ファン用USB電源変換ケーブル CA-010
 AINEX ケース用14cmファン OMEGA TYPHOON G CFZ-140GL

 ケース用の静音ファンをUSB電源で動かしてMac miniの天板に向けアルミ筐体全体を冷やしてしまおうという方法だ。CFZ-140GLは14cmの大型ファンで回転数が800rpmと少ないことでノイズが非常に少ない(耳を近づけてもほとんど聴こえない)のに、そこそこ風量が実感できるので選択してみた。とりあえず以下のような感じで本体を立て本体内蔵ファンは上方排気をしやすくした上で、壁との間にCFZ-140GLを差し込む感じでファンの風を天板に当てるだけで思った以上に効果が発揮されることがわかった。

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 室温19度のところ、ファン無しの状態では57〜60度前後で安定していたCPU温度がファン設置後は50〜53度程度に下がっており、部屋の温度がある程度低い場合は効果が大きいことが確認できた。自室には自宅サーバが数台稼働しているため基本暖房を入れていない。これでしばらくは十分対策になりそうなので、安定させるための台を工夫することでよしとすることにした。

 Mac miniは前モデルでも発熱が大きかったらしく、ファン追加で放熱対策をされているブログをいくつも見かけたが、実際に90度越えなどを見てしまうとやはりなんとかしなくてはと思ってしまう。Mac miniの放熱対策とノイズ対策に悩んでいる方には上記ファンとケーブルの組み合わせは十分オススメできると思う。しばらく様子を見つつ、エンコード等で高温状態が長く続きそうなケースではファンを追加することも含めて運用の検討をしていきたい。

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■ロジクール Ultimate Ears 350vi レビュー (前)
 fansfans.jpのキャンペーンで「iPhone対応! ロジクール・高音質、遮音性イヤフォン Ultimate Ears モニタープレゼント」に応募したら幸運にも当選することができたので、早速簡単なレビューを書いておこうと思います。応募する時には一応モニター希望機種を指定でき600viを希望したところ、当選したのは350viでした。350viの特徴は「迫力のある低音重視設計」…むむむ、個人的に低音重視ではなく寧ろ繊細さクリアさとか艶重視なのでちょっとこれはミスマッチだぞと思いつつ、いつものことながらfansfans.jpさんが関与されるイベントでは「商品についての率直なご感想の掲載を」と、ちゃんと感じた通りに書いていいというお墨付きの一文が封入されていたので、ミスマッチ前提で感じた通りに書くことにしますw 今回レビューに敢えて(前)としたのは、開封直後に視聴した音とホワイトノイズでエージングした後の音を比較してみようと思ったからです。数日後に書くつもりの(後)では、エージングでどのような変化があったか比較になるように書ければと思っています。

 ということで今回はキャンペーンの募集要項にもあったようにiPhoneでのモニターが前提となりますので、いつも利用しているiPhone4Sで試してみることにしました。ちなみに日常で最も利用時間の長いヘッドホンはAKG K601で、自宅での音楽はこれをメインで聴いています。次点がこれまでのスマートフォンレビューでも度々登場するVictorのHA-FXC71とHA-FXT90LTDになります。どれも低音も十分に楽しめる製品ですが、高音が繊細でよりキレイに出るところを好んで使っているので、低音寄りの設計とされている350viでの試聴は最初やや不安を伴うものでした。その当りのバイアスがかかっている前提で以下をお読みいただければと思います。

 iPhone4Sのミュージックの設定は通常通り最初はイコライザをオフにしてスタートしました。350viには標準で5サイズのイヤーピースが付いてくるのですが、標準で付いているものが耳にぴったりで圧迫感も強くなかったので、その状態でリスニングを始めることにしました。装着感は良好でコンパクトな本体は耳の一部に当たってしまうようなこともなく非常に快適な感じです。遮音性はそれほど高いとは思いませんでしたが十分かと思います。タッチノイズはやや多めかなと感じましたが、HA-FXC71とはそれほど大きく変わりません。iPhone4Sではリモコンも利用可能で、ボタン操作も細い割にクリック感もほどほどにあり使いやすい印象です。あまり操作に迷うことはありません。通常は音量を上下のボタンで、真ん中のボタンで再生停止ができるようになっています。

 さて、実際に聴いてみた音の最初の印象は「これはブーミー過ぎる」というものでした。iPhone4Sは標準でも他機種と比べ比較的低音が出る方のスマートフォンだと思うのですが、350viとの組み合わせでは静かな室内で試聴した時に、低音ばかりが強調され聴くに堪えないものでした。締まった迫力のある低音ならまだしも、比較的広がり感のあるやや軽い印象の低音で女性ボーカルですらやや太ましく感じるほどに低音がかぶってしまうので、ちょっとこれはひどいと感じるレベルでした。ベースやドラムの音こそ一番に聴きたいという方には最適なのかもしれませんが、音のバランスとしては低音に全体が飲み込まれてしまって高音やボーカルの中音域もすべてスポイルされてしまったように感じました。ただ、解像感は感じることができ複数のボーカルの重なり具合などがVictorのものよりも聴き分けられそうな印象がありました。

 そこでiPhone4Sのミュージック設定からイコライザをBass Reducerにして再度聴いてみたところ、ブーミーだった低音はすっかり鳴りを潜めほどよい感じの低音(ややもの足りないくらい)に収まりました。そしてボーカルもすっきりとし解像感が非常に上がってきて、かなりよいバランスで聴けるようになりました。女性ボーカルやイージーリスリング系ではこちらの設定の方が圧倒的によいと思われました。350viでは音場にあまり奥行き感は感じられないのですが、解像感があることでエフェクトのかかり具合などが比較的よくわかるのと、ボーカルやコーラスのひとりひとりの声や位置の違いはそれなりに感じるので、使っているヘッドホンによってはこうした部分ではっと気付くような発見があって楽しいかもしれないなと思いました。少なくともHA-FXC71よりははっきりと違いを感じられたので素性は良さそうです。

 350viの宣伝的長所を否定するようで申し訳ないのですが、iPhone4Sで350viを利用する場合には音楽をバランス良く聴こうとするならBass Reducerを設定するのがいいのではないかと思いました。他にもイコライザ設定はあるのですが、単純に低音を抑えることが一番ヘッドホンの全体的な良さを引き出せているように感じました。開封直後ということもあり、おそらくまたエージングで音は変化してくると思うので、他のスマートホンも含めた音の比較は後編でお送りしたいと思います。

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