■Endian UTMにおける複数固定IPアドレスの設定
かもめインターネットの固定8IPサービスを利用する場合に行った設定。
他のサービスで同様に設定可能はわかりません。
設定を確認するためにEndian UTMの代理店プラムシステムズの山崎様にアドバイスをいただきました。ありがとうございました。
■接続の前提条件(かもめインターネット固定8IPサービス)
PPPoEでの接続
Ethernetは2口(DMGなし)
割当IPアドレスは 211.xxx.xxx.16/29 とする(固定8IPの場合を想定)
211.xxx.xxx.16はネットワークアドレス
211.xxx.xxx.23はブロードキャストアドレス
■「システム」>「ネットワークの設定」で「ネットワーク設定ウィザード」を使う場合
ステップ1:レッドインターフェースの種別を選択
PPPoE
ステップ2:ネットワークゾーンを選択
なし
ステップ3:ネットワーク設定
グリーン
IPアドレス 192.168.0.1 network mask /24-255.255.255.0
追加アドレスの登録:なし
インターフェース:1(eth0)にチェック(LAN側の結線が内蔵イーサネットの場合)
ホスト名:efw-xxxxxxxx(任意)
ドメイン名:example.local(任意)
ステップ4:インターネットアクセスの設定
インターフェース:2(eth1)にチェック(Internet側の結線が外付けイーサネットの場合)
ユーザ名:プロバイダ指定のアカウント
パスワード:プロバイダ指定のパスワード
認証方式:プロバイダ指定の方式
MTU:空白
DNS:automatic(プロバイダ指定の値があればmanual)
サービス:空白
Concentrater name:空白
ステップ5:DNSサーバの設定
DNS: automatic(manualを選択した場合ここで値を入力)
ステップ6:Configure default admin mail
Admin email address:管理者のメールアドレス(宛先)
Sender email address:送信者のメールアドレス(送り主)
スマートホストのアドレス:送信に使うSMTPサーバのアドレス
ステップ7:設定変更の適応
設定の適応ボタンを押す
ステップ8:完了
これでダッシュボードに戻って「Uplinks」で「主アップリンク」のステータスがUPになればOK。
同様の設定は「ネットワーク」>「インターフェース」から「主アップリンク」の編集ボタンを押すことでも変更可能。
この設定を行った上で、「ファイアウォール」>「ポート転送/NAT」>「Port forwarding / Destination NAT」にて各グローバルIPとLAN内IPの紐付けを行う。
内部に設置するサーバはゲートウェイ/DNSアドレスに192.168.0.1を設定する。
これでUplinkが成立すれば、外部から指定のIPで指定サーバにアクセス可能になる。
以上。
ちなみに…
ステップ4において以下の設定をしても同様に動作します。
追加アドレスの登録:
211.xxx.xxx.17/29
211.xxx.xxx.18/29
211.xxx.xxx.19/29
211.xxx.xxx.20/29
211.xxx.xxx.21/29
211.xxx.xxx.22/29
最初こちらを追記していたのですが、プラムシステムズの山崎様より書かなくても動作するとのことで、上記設定の通り確認したところちゃんと動作しました。追加アドレスを各場合と書かない場合ではネットマスク値の扱いが変わるとのことでしたが、外部からアクセスしてみたところ何か動作上に変化があるのかどうかわかりませんでした。
Endianの内部的には追加アドレスを記述した場合、「ファイアウォール」設定等で追記アドレスが選択項目にリストされるので多少分かりやすいというメリット?はあるかなと思います。
【7/13追記】
使用用途にもよりますが、上記の追加アドレスは設定した方がよいと思います。追加アドレス登録しない場合、ソースNAT設定においてLAN IPとグローバルIPの割り付けができないので、全て211.xxx.xxx.16のネットワークアドレスから外部発信することになります。サーバとグローバルIPを1対1で対応させたい場合には追加アドレス登録は必須だと思います。