■EMOBILE Sony Ericsson Mini S51SE レビュー
 fansfansの「Sony Ericsson mini タッチ&トライ ブロガーミーティング」に参加して、イーモバイルから明日発売されるS51SEをじっくり触ってくることができたのでレビューを書いておきます。とっても小さいのにflash/GPS等グロスマfull機能で使いやすく明るく音もいい、まるで「種島ぽぷら」のような端末です(WORKING!!大好きですw)。これまでの端末ラインアップを見てもイーモバイルには小っちゃいモノ好きの方がいるような気がして仕方ありませんw 性能は今となっては突出したものではないのですが、低価格コンパクト機にありがちなCPUや動画再生能力に関する妥協がほとんどありません。ちょっとだけ厚めのグラマラスなボディも持ちやすく気持ちいい感じです。このサイズに1年前のハイエンドレベルの性能を凝縮したソニエリの開発力は素晴らしいと思いました。ということで若干のバイアスがかかりつついつものようにレビューしていきます。

■ハードウェア
 日本最小・最軽量と謳うだけあって最初の印象は本当に小さいなという感じでした。その割に厚みが少しあってちょうど手の平の中にすっぽりと収まってしまう感じです。背面がマットな感じのカバーになっているのですべりにくく、しっかりとフィットしてくれます(同梱のピンクとブルーのカバーはマットでなくつるつるした表面になっています)。前面の液晶は3インチHVGAということでS31HT Ariaと同じく480×320と解像度がやや粗いため精細感はなくドットは少し目立ちます。液晶自体は発色も良く明るく視野角も広いので非常に好印象です。Xperiaシリーズ同様のカスタムされたホーム画面のカラーがよく映えます。タッチパネルの反応も非常にいい感じで、動作もコンパクト機らしくないサクサクした操作感を味わうことができます。画面が小さいとアイコン類も小さくなりがちですが、後述する「4 Corner UI」のおかげで常用する操作は非常に快適に行うことができます。

 液晶下には最近のソニエリデザイン同様左から戻る・ホーム・メニューの順でボタンが並び、ホームが物理ボタン、他はタッチ式になっています。本体のコンパクトさからかRayよりは操作がしやすいと感じました。本体上面には左から電源・通知用LED・セカンドマイク穴があり、右側面には上からボリュームキー・シャッターキー、下面に左からMicroUSB(フタ付き)・マイク・ストラップホール・ヘッドホンジャックとなっています。右側面のキー類はクリック感もあり非常に押しやすい印象でした。左側面には何もありません。MicroUSBのフタは気持ち開けにくい感じで充電のたびにここを開けるのはちょっと面倒かなと思ってしまいました。背面にはカメラとLEDフラッシュ・スピーカがあります。下の方にソニエリロゴが配置されているのですが、小さいのに何かすごくインパクトがあります。ストラップホールとヘッドホンジャックがほぼ同じ位置にあるのは、ネックストラップ型ヘッドホンと相性が良さそうです。

 カメラの動作がかなり速いのが印象的でAFもシャッターもほとんどラグなく撮影できる感じです。液晶が小さいので画像の評価はできませんが、これだけ動作が快適というのはコンパクト機としては非常に素晴らしいと思いました。ちなみに液晶が3D対応ではないのですが、カメラは3D撮影に対応しており、パノラマ3D撮影などが可能になっていました。撮影した画像を本体で見ようとすると「3Dで表示する場合、3Dをサポートする機器を使用してください。」と出てしまうのがご愛嬌、3Dブラビアなどが必要になるということのようです。シャッターキーはカメラ起動もできるのですが、WP7端末のようにロック画面から直接起動できるような機能はなく、ロック解除後の使用中の状態であればシャッターキーでカメラに移動できるという感じです。最近WP7系に慣れてきてたのでちょっとここは残念な感じがしました。

 起動時間は以下のような感じです。まずますの速度ですね。
 電源長押し→11秒→ソニエリロゴ→13秒→ソニエリロゴ動画→6秒→EMOBILEロゴ
 →9秒→ロック画面(合計約39秒)

■ソフトウェア
 Androidバージョンは2.3.4、カーネルバージョン 2.6.32.9-pref SEMCUer@SEMCHost #1、ベースバンドバージョン 8x55A-AAABQOAZM-203028D-58、ビルド番号 4.0.2.A.0.58となっていました。日本語入力プログラムはPOBox v4.3ということです。標準で中国語入力にも対応しています。設定から開く項目にはSony Ericsson項目があり、Sony Ericsson端末用Facebookの設定やPC Companionのインストール設定などが可能になっています。テザリング設定も当然可能です。ソニエリということで映像にはブラビアエンジンの設定があり、音の設定にもxLOUDの設定が追加されています。特徴的なアプリではDLNA対応のConnected devicesやLiveWareマネージャー・SE Storeが初期状態でインストールされています。イーモバイル端末としてモバゲーやGREEなど国産アプリも標準でいくつか導入されていました。

 S51SEではホームが大きくカスタマイズされていて、海外のXperiaシリーズのコンパクト機に標準導入されている「4 Corner UI」が採用されています。これは画面の四隅にアイコンエリアを設けて、片手親指操作だけでほぼ必要な動作がシンプルに実行できるようになっている非常に優れたUIです。実際使ってみると画面のサイズが小さいおかげで全画面エリアを親指だけでカバーでき、小さい画面に対してアイコンの大きさなどが適切に調整されていることで誤操作をほとんどすることなく非常に容易に目的のアイコンを実行することができます。Androidではホームのカスタマイズ例は多岐に渡って存在しデザイン重視の事例が特に多いのですが、これほど機能と操作性がベストマッチしているカスタム例は希有ではないかと思いました。とても素晴らしいと思います。また、電源キー長押しで出てくる再起動ダイアログで、スクリーンショットが撮れるようになっているのはなかなかいいなと思いました。

 日本語入力のPOBoxも小さい画面に合わせて高度なカスタマイズがされており、不要なキーを非表示にしたり、次に入力可能なキー以外を無効にするなど小さい画面を有効に使う工夫が随所にされています。キーの大きさ自体も利用度合や位置によって細かく変化させてあるなど、日本人的心配りが見てとれます。画面が小さいことでキー操作自体が難しいという方向けに音声入力も用意されており、キー入力画面から簡単に音声入力を行うことができるように工夫がされていました(音声の変換効率は試していません)。POBox自体評価の高いプログラムだと思いますが、S51SE用の最新バージョンは本当に本体に合わせた工夫が素晴らしいと思いました。

 DLNA対応のConnected devicesはS51SEをサーバとして利用するもので、ブラビアを始めとするDLNA対応TVに端末内のコンテンツを表示できるようにするのがメインの機能のようです。他DLNAサーバのコンテンツを端末側で再生することができるかはわかりませんでした。

 画面は小さいのですが、一応MicroSDにテストファイルを入れて動画再生テストもしてみました。MicroSDからの再生結果は以下の通りでした。再生アプリはギャラリーアプリから標準動画プレイヤーです。mp4は全てWebOptimizedなファイルです。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
  P) MP4 60fps w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  Q) MP4 60fps w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

MicroSDでのローカル再生
 F,G,H,J,K,Lは再生可能。Pは音声のみ再生可能。
 mp4以外はリストすらされず。mp4でも1080pファイルはサムネ表示も再生も不可。

 画面が小さいのに720pまでのmp4動画はしっかり再生可能でした。この辺りの妥協のなさは素晴らしいですね。画面が小さいのと粗めなのでキレイとは行きませんが、十分視聴には堪えると思います。ちなみに音声の方もいつものVictorのHA-FXC71-Bで確認してみましたが、Xperiaシリーズの中で一番相性がいいようで、xLOUD=オフ・イコライザ=フラットの設定で非常に明るく聞きやすいバランスのいい音で音楽を聴かせてくれました。イコライザはほとんど使わなくていい感じです。音像が締まった感じでなく広がりのある印象なので好みはあるかもしれませんが、音楽プレイヤーとしてもかなりオススメできると思いました。xLOUDの設定は本体スピーカではオンにするととても聞きやすく効果があるのですが、ヘッドホンではあまり効果が感じられませんでした。

■まとめ
 小さいコンパクト機が欲しいが性能にあまり妥協したくないという方にはバッチリな端末だと思います。100gを切る重さはネックストラップにもマッチすると思いますし、日常首から下げていてもあまり疲れない現状唯一のスマートフォンなのではないかと思います。イベントの中でソニエリの開発担当者の方々が工夫を語ってくださったのですが、その全てが非常に高度に凝縮されてうまく実装に反映されている素晴らしい端末だと思いました。ただ個人的には割と動画重視だったりするのでこの端末自体はすごいと思うのですが、画面の小ささ粗さ故に残念ながら購買意欲はあまりかき立てられませんでした。バッテリーも1200mAとやや小さめ(実質テザリング時間聞くの忘れた…)なので、大容量バッテリーが出るといいなとは思いました。多少厚さが増しても持ちやすさにあまり影響がなさそうですし、背面カバーも全取っ換え可能で大容量バッテリーが発売されやすいタイプだと思うので、テザリング重視の場合そこはぜひ期待したいところですね。

 イーモバイルとしては女性向け若者層向けの商品展開ということのようですので、ぜひスマートフォン界の「種島ぽぷら」というキャッチフレーズで販売してくれることを要望したいと思いますw

【追記】「全部入り」表記はガラスマと誤解されかねないので修正。テザリング時間は240分だそうです。


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■EMOBILE S42HW レビュー
 fansfansの「国内初!テンキー付ストレート型Androidスマートフォン EMOBILE「smart bar(S42HW)タッチ&トライ ブロガーミーティング」に参加して、イーモバイルから発売されたS42HWをじっくり触ってくることができたのでレビューを書いておきます。正直なところいろいろと惜しい部分はあるものの、非常にこだわりを感じる素晴らしい製品になっていると思いました。帰ってきて速攻で白ロムの価格を調査して購入するかどうか悩むくらい個人的にはヒットな端末でした。そういうバイアスが少しかかったレビューと思って読んでいただけると幸いですw イベント当日の様子はこちらからご確認いただけます。またイベント参加者による記事がこちらでご参照いただけます。合わせてどうぞ。

■ハードウェア
 国内初のテンキー付きストレート端末と銘打つくらい特徴がハッキリした端末です。テンキー付きはIS11SHが初物でしたがスライド式だったためストレート端末として初ということになります。個人的にはWillcom Nineやadesを長くストレート端末として使っていたので、Androidのテンキー付きストレート端末には非常に興味があり期待をしていました。液晶は3インチWVGA液晶ということでサイズは決して大きくありませんが、約310dpiと非常に高解像度になっているため精細感があって非常にキレイに感じます。機体表面から若干奥まって液晶が配置されているような感じで最初少し違和感を感じるところもありましたが、これはすぐに慣れました。液晶自体はA01HWと同じ感じで視野角があまり広くないタイプです。少しナナメから見ると白が黄色っぽく見えるのですが、そもそも画面が小さいので通常利用ではほとんど気にならないと思います。タッチの反応は非常によく感じますが、アイコン等が小さいのでタッチ中心で操作するには誤タッチが多くなりそうです。同時認識は二点までとのことですが、これもそもそも画面が小さいので十分な感じですね。

 液晶下にはタッチ式ボタンで左から戻る・メニュー・ホーム・検索と並んでいます。この位置が実に絶妙でその下に続く物理ボタンによるキー類とうまく配置されていて、片手親指の届く範囲でほとんどの操作が完結できるように設計されています。テンキー部上部はセンターボタンの回りに十字キー。その左右に2つづつボタンが並び、左側は上:メールボタン・下:アドレス帳ボタン、右側は上:ブラウザボタン・下:アプリ一覧/テザリングボタンとなっており、必要な時に液晶に表示される機能表示と合わせてガラケのように文字種変更だったり記号だったりと臨機応変に利用できるように工夫されています。テンキー部下部は15キーで構成されており、最上段は左から通話キー・Clear/マナーキー・終話キーとなっています。終話キーはホームキーとしても動作します。その下は通常の数字キーが並ぶようになります。ボタンはスペースの都合上やや小さめですが、角度がつけられていることでそれなりに使いやすくなっています。もう少し角度があると更に使いやすいと思うのですが、フラットなデザインを損なうためあまり角度を付けなかったとのことでした。キーは十分クリック感もあり操作感は悪くないと思います。

 本体側面にあるボタンや端子類は比較的シンプルで、右側面に上から赤外線・ボリュームキー・電源・シャッターボタン、左側面には上からMicroUSBフタ無し・MicroSDフタ付き、上面にはなにもなし、下面にはマイクとストラップホールがあるという感じです。ヘッドホンジャックがないのは残念。電源はボタンが小さく突起も少ないのですが、通常あまり使わなくていいような工夫が別途センターボタンによりされているため、使い勝手的には問題にならないと思います。ボリュームキーやシャッターキーは押しやすくクリック感も悪くない印象です。背面にはカメラがありますがLEDフラッシュはありません。本体側面はプラスチック系樹脂ですが安っぽい感じはありません。背面は梨子地っぽい?感じに加工された樹脂でキズはつきやすそうな印象がありますが、こちらも安っぽすぎないギリギリな感じで比較的品質は高いように感じます。軋んだりするわけではないのですが、剛性はあまり高い感じではないので、尻ポケ運用は結構危険かもしれません。

 本体重量は114gと超軽量とまではいきませんが、ストレート端末の形状ゆえか持ちやすくあまり重さを感じません。横幅もWillcom Nineに比べれば大きいですが、携帯としては一般的なサイズだと思います。サイズの制限上バッテリーが1100mAとAndroidスマートフォンとしては頼りない感じですが、CPUや液晶サイズのバランスでテザリングでも3.5時間利用できるとのことなので、とりあえず十分かなと思います。バッテリーが本体最下部に配置されていたりするので、ストレート端末ということもあり充電接点がないかと思ったのですが、その用意はなくMicroUSBで本体左上部から充電することになります…これはちょっと残念でした。充電スタンドが欲しかった…。

 動作中は本体背面のカメラ下中央辺りがほんのりと暖かくなりますが、心配になるほどではありません。カメラの動作は比較的快速でAFも素早くシャッターもラグは少ないと思いました。ただCMOSの残像感というか素早く動かした時の歪みの出方は結構大きいので、注意が必要かなと思うとともにこれは結構面白い写真が撮れそうだぞとも思いました。

 起動時間は以下のような感じです。無駄なロゴ表示とかが少なく非常に起動は早いです。
 電源長押し→8秒→EMOBILEロゴ→18秒→ロック画面(合計約26秒)

■ソフトウェア
 製品企画の方からも説明がありましたが、Android OSに対する外観的なカスタマイズは本当に最小に抑えられています。その代わりにテンキー操作についての作り込みにものすごい工夫と工数がかけられているように感じます。Android自体のバージョンは2.3.4、カーネルバージョン 2.6.35.7、ベースバンドバージョン 1.00、ビルド番号 GINGERBREAD、バージョン1.30Aとなっていました。バージョン表記の類いまでシンプルですw 日本語入力はFSKAREN Version 2.0.1 HH06007です。ASUSのTF101でも感じましたが、FSKARENは日本語入力プログラム単体として評価するとそれなりなのですが、組込みキー入力のカスタマイズ対応ソフトウェアとしては非常に優秀なのだなと改めて思いました。

 前述の通りAndroidカスタムについてはほとんどないので、あまりアプリ的に書くことはないのですが、テンキー操作の快適さは特筆するものがあります。個人的に最も興味深かったのは、十字キーの真ん中センターキーの使い方です。通常Android端末はスリープから電源キーを押して回復した後、ロックスクリーンをタッチ操作で解除するのですが、S42HWはそれをどちらもセンターキーでできるようにしています。センターキーの長押しでロックスクリーン解除できるという仕様はちょっと面白いなと思いました。またホーム画面表示の時に十字キーでウィジェットやアイコンの操作ができることはもちろん、ホーム画面の左右への移動やホームに戻る操作もキーで快適に操作できるようになっています。ブラウザのスクロールもタッチ操作ではぎこちない感じですが、十字キーではとてもいい感じに遷移してくれます。数字キーを押せば当り前のように電話画面になり、押した数字がちゃんと電話番号として入力され、本当にガラケのように操作できるようになっています。正直IS11SHの時に感じた操作の違和感が全くと言っていいほどありません!ここまでこだわって作り込んだ開発の方々には尊敬の念を抱いてしまいます。技術的にCキーに戻るボタンを割り当てることができなかったのが残念と話されていたのがとても印象的でした。このS42HWはAndroidとテンキーをうまく組み合わせた実装のリファレンスモデルと言っていいと思います。SHARPさんもぜひがんばってくださいw

 ちなみにS42HWのFSKARENの設定を変えることでテンキーでのポケベル打ちも可能になっているそうです。結構需要があるそうで、テンキー+ポケベル打ちを快適にスマートフォンでやりたい!と思っている方には最良の選択肢になっているかもしれません。こうしたテンキーの使い勝手はぜひ店頭の実機で確認して欲しいと思うのですが(男性だと物理キーが小さいと感じるかもしれませんし)、発売後ヨドバシ横浜に行った時にも店頭実機が展示されておらず、コールドモックが数点あるのみと、ちょっとA01HWと合わせて残念な扱いになっているのが気になります。EMOBILEとしては、そうした販売を推奨しているわけではなく量販店側の判断での販売方法とのことですが、どちらも地味な割にいい機種なのでぜひ大型量販店の方は販売方法を見直してあげて欲しいと思いますw

 組込みの赤外線ポートはアドレス帳のやり取りのみ対応とのことで、機能的には付いているけどあまり使い勝手までは手が回っていない感じでした。受信は「設定→無線とネットワーク→赤外線をONにする」で待ち受けになり、送信は「連絡先→メニューボタン→赤外線で送信」で開いている連絡先を送信できるという感じにUIがバラバラです。この辺りは折角赤外線を搭載しているので、専用アプリにするなど普通に使える容易さを実現してほしかったなぁと思います。

 CPUスペックや液晶サイズ的にアレかと思いましたが、一応動画の再生テストもしてきました。MicroSDからの再生結果は以下の通りでした。再生アプリはギャラリーアプリから標準動画プレイヤーです。やっぱりちょっと動画プレイヤーとしては厳しいですね。ただ液晶が高解像度なので表示された動画はとてもキレイに感じました。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

MicroSDでのローカル再生
 A,F,Gが再生可能。H,Iは音声のみ再生可能。一応全ての動画がリストにはされるもののサムネイル無しがほとんど。クリックすると再生できませんダイアログを表示。

■まとめ
 テンキー操作に開発者のこだわりを感じる素晴らしい端末だと思います。Android端末のほとんど(タッチでしかできない操作もやはりありますので)をテンキーで自在に操作できる感覚はとても新鮮で感動的でした。IS11SHで感じた僅かな違和感をも払拭し、テンキー操作ってやっぱりいいなと思わせてくれました。個人的に強く感じたのは「昔Willcom HYBRID W-ZERO3に期待した操作感覚はこれだったのか!こういう快適さが欲しかったんだ!」というものでした。MSC2011の講演でもほとんどなかったことのように扱われたWM6系最後のZERO3には本当にがっかりしたものでした。最新だから改良はされているのだろうと期待して買ったその機種は、ハードはそれほど悪くないのにWM6.5の使い勝手の悪さに辟易となり、すぐにadesに戻された悲劇のスマートフォン(当社比w)。S42HWはHYBRID W-ZERO3をストレートに変形させたような印象で(特にブラウンカラー)、OSをAndroidに変えて新たに生まれ変わったかのようなそんな感覚を感じてしまいました。S42HWにW-SIMが刺さればなぁ…とか本当に思ってしまいました…。

 ちょっと感傷的なテキストが多くなってしまいましたが、S42HWは地味ながら店頭で実機を触って確かめてみる価値のあるスマートフォンだと思います。バッテリー容量が少ないことやヘッドホンジャックがないこと、動画の再生能力が低いことなど欠点とされてしまっておかしくないことはありますが、テンキーによる快適な操作感覚は長くガラケを使ってきた方々にもきっと「おおっ!」と思ってもらえる素晴らしいポイントだと思います。ぜひお近くの量販店等で展示実機はないのかとプッシュして一度体験してみていただければと思いますw


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■EMOBILE A01HW タブレット レビュー
 ビックカメラ有楽町店でEMOBILEの7インチタブレット A01HW の展示が始まっており、ゆっくり試させてもらったのでレビューをしておきます。展示機はちょうど昨日9/10の夜に入荷して本日が初展示だったとのこと。EMOBILE的にはA01SHがイチオシのようでA01HWはネットにすら繋がっていない状態で隅っこにひっそり?展示されていました。個人的には4:3の7インチXGAというサイズに非常に興味があったので実機を確認できてラッキーでした。

■ハードウェア
 廉価設定で販売されるタブレットということで外観の品質がちょっと心配でしたが、トータルでは思ったよりも高級感を感じ意外な印象でした。液晶の品質は高いとは言えずTN液晶で視野角は狭い感じですが、輝度と精細感は十分にあり実用に耐えるものでした。タッチパネルの反応はいいのですが、操作感という点ではサクサクとまではいきません。側面は中華パッドっぽいプラスチックな印象ですが、背面が黒のアルミヘアライン加工に見えるデザインになっており、ここが外観を引き締めています。背面下部にあるEMOBILEのロゴがとてもかっこよく映えて印象的でした。縦持ち前提のデザインになっており、上面には左からヘッドホンジャック・マイク・電源、下面には左からUSB・MicroUSB・スピーカー、右側面に上から画面回転ロック・ボリューム・MicroSDとなっています。左側面にはなにもありません。電源やボリュームキーはクリック感が浅いものの操作性は悪くありません。SDカードはフタ付きになりますが使いやすい印象でした。

 手に持った感覚は大きさに対してちょっと重いかな?という感じ。約500gということで他の7インチタブレットに比較すると100gほど重くなっているのが原因だと思います。本体に在る程度厚みがあるので持ちにくいという感じはしません。縦持ちでも横持ちでも偏った重さは感じなかったので、重量バランスはうまくとれているようです。画面が4:3比率のため縦持ちでも本体幅が13.3cmとなり、他の7インチタブレットのように片手で背面から両端を鷲掴みという持ち方にはならず、片手で片側を持って使うという感じになります。このホールド感について好みがわかれる点かもしれません。バッテリーは4800mAhで、7時間動作と表示されていました。充電はMicroUSB端子で行います。カメラも少し使ってみましたが、動作はややもっさりな印象です。撮影時のUIは使いやすい感じでした。(画質に関してはカバーフィルムが付いていたので未確認です)

 起動時間は以下のようになっています。起動は極めて速いです。
 電源長押し→4秒→EMOBILEロゴ→11秒→Androidロゴ→9秒→ロック画面(合計約24秒)

■ソフトウェア
 既報の通りAndroidのバージョンは2.3.4、カーネルバージョン 2.6.35.7、ビルド番号 HuaweiS7-901w、バージョン 1.26bと表示されていました。認証情報も画面上で確認できるようになっています。日本語入力はFSKARENが採用されており、バージョンは2.0.2HH05001でした。内部メモリは4Gで初期状態で2.95G空いていました。通常の利用であれば十分な空き容量だと思います。全体にAndroid標準をそのまま利用していてカスタマイズはほとんどされていないように思いました。Androidバージョンが2.3.4なのでもうちょっとスクロール等がスムーズでもいいような気がするのですが、全般的にぎこちない動作になっておりチューニングが足りていない感じでそこは少し残念です。

 プリインストールアプリも数が少なく、AdobeReader・BookLive! Reader for EM・ハンゲーム・プチセイムパズル・芸能ニュースの5つが標準でインストールされてくるそうです。芸能ニュースというアプリ名はちょっと意外でしたが、一応EMOBILEの説明員さんが最初から入ってきますと説明されていたので、そういうことなんだろうと思います。

 説明員さんにネット設定をお願いして、MAPやブラウザを利用してみましたがシングルコアS5PV210AA0(1GHz)ということで、動作速度はそれなりという感じです。Tegra2のサクサク度合いに慣れてしまうと、やはりちょっと遅いかなと感じてしまいますが、実用上では十分な早さで動作していると思います。ここでも画面スクロールでぎこちなさが出てしまうのですが、メモリが512Mと今となっては少ないことが影響しているように感じます。しかし4:3の画面比率のおかげである程度情報が読みやすく、縦持ちでも画面ズームしないである程度ブラウジングすることが可能です。フォントがゴシック系標準になっており、それなりに視認性はいいようです。

 実機で見てみて、個人的にはやはり7インチは4:3の画面の方が情報のブラウズという観点ではメリットが大きいのではないかと感じました。また同時にAppleが7インチのiPadを出さなかった理由もなんとなくわかりました。7インチでブラウザを利用するとやはり字が小さくて一見して見にくいという印象を受けるからです。16:10の7インチタブレットでは縦持ちで3ペインのWebサイトを表示しても字が小さすぎてそのまま見る気力はありませんが、4:3の7インチ画面なら慣れれば大丈夫かなという感じです。この差は結構大きいように感じました。これでスクロールが快適ならいい感じだったのに…。

 EMOBILEの説明員さんに手持ちのMicroSDを挿入して動画の再生確認をしたいとお願いしてみたところ、快諾いただけたのでMicroSDでの動画再生結果を書いておきます。再生アプリはギャラリーアプリから標準動画プレイヤーです。驚いたことに1080p HP4のmp4を難なく再生してくれました。コマ落ち感もほとんどなくmp4の再生性能は非常に高いことが確認できました。ヘッドホンジャックの音質も特別にいいわけではありませんが、ヘンに軽かったり低音ブーストしたりしていない、バランスの取れた聞きやすい音質でした。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

MicroSDでのローカル再生
 D,F,G,H,I,J,K,L,Mが再生可能。Eは動画は再生するが音が出ず。D,Eはややコマ落ち感あり。aviとwmvはリストに表示すらされず。

■まとめ
 質感が高いとは言えないものの、十分な実力を持ったタブレットだと思いました。3.5万円という価格は実に微妙なところだなと思いますが、2.8万くらいになれば結構売れるんじゃないかなと思いました。元々A01HWは法人向けを想定して設計されていたそうで、EMOBILEの説明員さんの話によると個人向けにも店頭在庫を持たずに受注納品で販売するそうです。店頭で発注して2日くらいで届くという感じになるのではないかとのことでした。法人では書類等の表示に4:3の画面が便利ということなのでしょう。A01SHのように展示機をバンバン出してアピールすることはない模様です。それでひっそり展示だったことに合点がいきました。

 mp4動画プレーヤーとしての性能が高い上に電車でも使いやすいサイズ、デジタル書籍と相性のいい画面比率ということで、A01SHと比べてもそれなりに需要はありそうな気がします。店頭在庫しないという販売戦略は見直した方がいいのではないかと感じました。SHARPイチオシなのはやむを得ないとして、折角ラインナップとして持っている貴重なサイズのタブレットなので、もうちょっとアピールしてもいいのではないかと思います。大型量販点ならひっそり展示されている確率が高いと思うので、興味の在る方はぜひ探し出して試してみていただければと思います。個人的には4:3の小型タブレットはやはりいいと思ったので、Archos 80 G9にもちょっと期待しつつ、購入に悩んでみようかなと思います。

【9/27追記】本日S42HWのイベントでEMOBILEの方に伺ったところ、A01HWの背面パネルは日本製なのだそうです。いろいろ材料を選ぶ中で背面パネルの質感にこだわった結果の選択とのこと。妙に質感が高くてかっこいいのに合点がいきましたw


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■EMOBILE GALAPAGOS A01SH タブレット レビュー
 fansfansの「Android 3.2搭載タブレット GALAPAGOS(A01SH)タッチ&トライ ブロガーミーティング」に参加して、イーモバイルから発売されるA01SHをじっくり触ってくることができたのでレビューを書いておこうと思います。イベントの様子はこちらで紹介されています。イベント参加者のblogはこちらでまとめて紹介されるそうなので合わせてどうぞ。イベントでは発売元のイーモバイル、開発元のSHARP、CPU製造元のNVIDIAがそれぞれプレゼンで製品のアピールをした後、質疑応答・タッチ&トライという順番で進みました。質問は若干少なめな印象でしたが、タッチ&トライでの参加者同士の意見交換がかなり活発だったので、面白い意見が聞けたり有意義なイベントになりました。

 A01SH自体は国内メーカー初の7インチサイズタブレットでAndroidバージョンも最新の3.2ということで注目度も高く、既に発売日も8/30と迫っており価格も44,800円と明示されていますので、興味を持たれている方も多いと思います。そこで分かりやすくするため比較用にGalaxyTab (GT-P1000)TF101を持ち込んでいろいろと比べてみましたので、その辺りの比較を中心にして書いていきます。

■ハードウェア
 基本は横持ちを前提としているようで、全てのスイッチとコネクタ類は左右側面に振分けられています。上下は背面から回り込んだアルミでカーブして覆われていてスイッチ類は何もありませんし、画面前面にもスイッチ類は一切ありません。左側面には上からスピーカー・電源ボタン、ボリュームキー、ヘッドホンジャック。右側面には上からスピーカー・AC電源・HDMI・MicroUSB・MicroSDスロットとなっています。横持ち前提で工夫されているのが左右側面上部に配置されたスピーカーで、両手持ちをしても手がスピーカーを覆わないため視聴を妨げません。TF101はスピーカーが側面下部にあり両手持ちの時に手がスピーカーを覆ってしまうので、A01SHの方が実用的な設計になっています。電源とボリュームキーは小さめでストロークも浅めですが、クリック感はしっかりあるので特別使いにくいということはありません。MicroSDスロットはフタがある関係で穴が深めになっており少々出し入れがしにくいのがちょっと残念な感じでした。

 液晶はモバイルASVではなく普通のTFT液晶っぽいですが、SHARPらしいドットの目立ちにくい精細感のあるもので若干メタリックな感じの艶を感じさせるものでした。GalaxyTabと比較してみて高輝度の時にはどちらも同程度に美しい表示だと思いましたが、低輝度の際の表示品質はA01SHの方が良好と感じました。GalaxyTabは低輝度では液晶にざらつき感を感じることがあるのですが、SHARPの液晶ではそのような感じはなくキレイなまま暗くなるので、夜ベッドサイドで電気を消して利用する際にもいいのではないかと思います。液晶自体の美しさではIPS液晶を搭載したTF101が圧勝かなと思います。液晶が7インチサイズということで、本体もほぼGalaxyTabと同じサイズになっていますが若干A01SHの方が大きめです。SHARPの商品開発部の方がプレゼンでこのサイズにこだわったと力説されていたのですが、個人的にはGalaxyTabでも常用するには縦持ちでやや幅が大きく感じる(おそらく欧米マーケットを狙ったグローバルなサイジングのため)ので、何故日本人向けに国内メーカーが作ったものが同じようなサイズになるのか理解に苦しみました。7インチの既存タブレットはどれもGalaxyTabの模倣かと思うようなデザインですが、7インチの利用時は縦持ちでも片手操作は実質無理でほぼ両手使いになり片手手のひら全体でしっかりホールドしもう片手で操作をするようになるため、本体を支える理由で液晶周辺ベゼルを太く取る必要はないと思います。縦持ち時の想定で両サイド(長辺)をもう5mmずつでも幅カットしてもらえると、日本人の手でも持ちやすくなるのに…と感じてしまいました。隣の参加者の方もGalaxyTab持ちでやはりベゼル部分は半分でいいと発言されていました。商品マーケティングの説明の中でも「国産のブランドを求めている人達がいるのでこのサイズのタブレットを作ることにした」という話があったのですが、だとすればちゃんと日本人の手にあったサイジングを検討すべきではないかと、少々残念に感じました。

 本体の重さもGalaxyTabとほぼ同じでちょっと重め。A01SHは1620mAのバッテリーを2つ搭載しており、4000mAのGalaxyTabには少し及びませんが、Tegra2の省電力性能と合わせて長時間動作を実現しているということになるようです。特別に重いということではないのですが、上記のようにベゼル部分のカットができればもう少し軽くできるのではないかと思うので、ぜひ次モデルでは国産の意地で更なる軽量化をお願いしたいと思います。実物のスペックやプレゼンを聞いていても感じたのですが、SHARPは世界最高の7インチタブレットを作ろうとしたのではなく、GalaxyTabを目標に高スペックのタブレットを作ったように感じました。プレゼンにあった「国産のブランドを求める人達に」ではなく、最高のタブレットを求める人達に向けて設計したら、もっと違った発想や設計ができたのではないかと思ってしまいました。その辺りの志の揺れ具合というかは液晶のアスペクト比の質問でも感じていて、GALAPAGOSというブランドで電子書籍をアピールする戦略を取りながら、「なぜアスペクト比を電子書籍やデジタルコミックと親和性の高い4:3にしなかったのか?」という質問に対して「社内で議論はあったがアクオスと連携するなど映像面を重視して16:10を採用した」と、動画重視の決定だったという回答がされたところに、なんとなく日本のメーカーがアップルに勝てない理由を垣間見たような気さえしてしまいました。(もっとも実際は類似デザインによる訴訟を避けるとか別の思惑がある可能性は否定できませんが…)

 タッチスクリーンの感度は非常に高く、やや過敏すぎる印象もないわけではありませんが、コツを掴めば非常に快適に操作が可能でした。Android3.2と相まってTF101よりも高速且つ快適にホーム画面の操作が可能です。この差は同じCPUを搭載しているとは思えないくらい快適と言っていいくらいのものでちょっと驚いてしまいました。ただマップやブラウザでのピンチズームなどでは若干ぎこちなさを感じる場面もあり、全てにおいてベタ褒めできるというところまではいきませんが、操作感の快適さレベルはとても高いと思います。

 起動時間は以下の通りです。
 電源長押し→5秒→EMOBILEロゴ→8秒→GALAPAGOSロゴ→17秒→ロック画面(合計約30秒)

 起動は快速で電源オンから30秒で利用可能になります。SHARP製のスマホは起動時間が長いものが多いのですが、A01SHは非常に素早く立ち上がるのでこれは嬉しいポイントですね。

■ソフトウェア
 Androidバージョンは喧伝のように3.2です。カーネルバージョンは2.6.36.3、ビルド番号は5031_1_200でした。日本語入力プログラムはiWnn IME Ver.2.1.2.jp(SHHC-A)となっていました。スマホではiWnn IME for SHとかおまけが付いているのに、タブレットではfor SHがない表記になっているところが面白いですね。ホームアプリやメニュー項目などのカスタマイズはあまりなく、ほぼ標準のAndroid3.2を採用しているような印象でした。独自ウィジェットもGALAPAGOSアプリのものくらいで、NVIDIAのデモのためTegraZoneアプリやゲームがいくつか導入されていましたが、他に特筆するようなものはなかったと思います。

 最新のAndroid3.2でもあり、一応いつもの動画再生テストファイルを持ち込んでいたので再生テストをしてみました。DLNAはさすがに検証できませんでしたが、MicroSDからの再生結果は以下の通りでした。再生アプリはギャラリーアプリから標準動画プレイヤーです。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

MicroSDでのローカル再生
 D,F,G,H,I,J,K,Lが再生可能。A,B,C,Mはリスト表示されるもののサムネイル無し、クリックすると再生できませんダイアログを表示。Eは映像は表示されるものの音声が出ず。WMVについてはリストにすら出て来ない。

 NVIDIAの方がいらっしゃったので、1080p HighProfが再生できない理由を伺ってみると、TegraとAndroidの両方でチューニングが間に合っていないとのことでした。サムスン製品がAndroid2.3環境でも1080p HighProfを再生可能にしていることはご存知でしたが、これはサムスンの独自チューニングによるもので、Android側でもバランス調整の問題がまだ残っているとのことでした。少なくともA01SHではSHARP独自で動画再生の調整が入っているというようなことはなく、Android3.2で標準的に再生できるものということになるようです。ちなみにイヤホンジャックの音質も動画再生時に確認してみたのですが、いつものVictorのHA-FXC71-Bとは相性が悪いようで、中音から低音がブーミーになってしまい聴くに堪えない感じでした。小さいスピーカーで出力する時に軽くなり過ぎないようにチューニングされた音をそのままヘッドホンジャックでも流してしまっているような印象でした。A01SHと組み合わせるヘッドホンは低音控えめか低音をしっかり抑えて鳴らしてくれるものを組み合わせた方がいいような気がします。

■まとめ
 個人的な印象は和製GalaxyTabという感じです。しかし動画プレイヤーとしては、CPUスペックに劣るGalaxyTab (GT-P1000)の方が再生能力が高く、aviやwmvも難なく再生できてしまいますしコマ落ち感はあるものの1080p HP4の動画も再生は可能で、実用上優れていると感じました。大きさも重さもほぼ同じで、3Gがついた白ロムの価格も3万円前後で安定しているSC-01Cと、Android3.2の最新版が利用可能とは言え正式対応アプリもまだ少なくWiFiのみ44,800円の価格で対抗するのは非常に厳しいのではないかというのが率直な感想です。もちろん国産ブランドやアクオス連携を気に入って購入される場合には別ですが、A01SHだからこそという部分はあまり見えて来ないと言わざるを得ません。本当に主観的で申し訳ないと思いますが、GalaxyTabを目標にして作られたように思えてなりません。そして越えられていない。そんな印象になってしまいました。プレゼンを見ていてSHARPはA01SHを世界で売る気はないのだと感じましたし、それで世界をターゲットにして予算を投入し開発された製品に勝とうとするなら、より日本人に使いやすいサイズや使い方をもっと真摯に追求するべきだったのではないかと思います。SHARPのAndroidに対する製品開発姿勢は素晴らしいと思いますし、ぜひとも今後よりよい製品を出していただければと願います。


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■EMOBILE Pocket WiFi S (S31HW) 簡易レビュー
 Pocket WiFi SことS31HWが発売になったということで、ヨドバシ秋葉原店で触ってきました。ハード的には先にレビューした日本通信のIDEOSとほぼ同じで、通信対応方式の違いなどはいろいろなところで紹介されているので、ここではソフト的な違いの部分などを簡単にレビューしたいと思います。日本通信のIDEOSのレビューは以下をどうぞ。

 b-mobile IDEOS 簡易レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/655

 S31HWのAndroidバージョンは2.2、カーネルバージョン 2.6.32.9-pref huawei@server-1 #1、ベースバンドバージョン 22201003、ビルド番号 U8150V100R001C26B830でした。ホームなどはカスタマイズは最小らしく、ほぼAndroid標準でIDEOSとあまり変わりません。最も違うのは日本語関連部分で、S31HWは日本語入力プラグラムとしてFSKAREN Version 1.0.1H01101が導入されており、フォントも日本語が正しく表示できるようになっています。日本通信のIDEOSは標準では日本語入力プログラムは無く(TouchPad選択でひらがな入力はできるが漢字変換できない)、OpenWnnなど別途マーケットから対応アプリをインストールする必要がある上、フォントはCJKフォントのため一部中国簡体字で表示されてしまいます。この部分は正式にローカライズされているS31HWの優位なところですね。ただ実際には液晶画素が粗いため、若干S31HWの方がフォントが丸っこいかな?というくらいで、あまり大きな違いとして意識されることはありません。中国漢字については違和感を感じることもあるかもしれませんが、小さい表示ではこちらもあまり気になりません。(NexusOneで慣れただけかも…)そのフォントにしてもIDEOSをroot化して変更する方法はあるので、圧倒的な優位とまでは言えません。

 正直なところEMOBILEのテザリング対応なAndroid端末としてはHTC Ariaの方が、メールやWebを日常使用するものとしては圧倒的によい端末だと思います。S31HWはベーシックでも19800円という低価格は魅力的なので、テザリングメインで使うか、低い維持コストで電話番号をもうひとつ持ちたいというニーズには合っていると思います。ただテザリングメインということであれば、現状ではWiMAXを利用する方が規制もなく速度も十分出るので、敢えて規制の強いEMOBILEを選択する必要はないのではないかと思ってしまいます。WiMAXの場合電話番号が持てないことになりますが、コヴィアネットワークスが提供するFleaLine Lightのような月400円から利用できる050番号のIP電話をSipdroidで利用するという方法もありますので、これなら日本通信のIDEOSとU300の組み合わせで使えるIP電話サービスと同様の利用形態になると思います。

 コヴィアネットワークス FleaLine Light
 http://www.covia.jp/net/flealine-light01.html

 非常に微妙なところですが、個人的には低価格以外の魅力を感じられませんでした…。使い続けられる魅力はあまりないように思います。とても主観的で申し訳ないのですが、Android端末としていろいろ使ってみたいと思ってS31HWをご検討の方にはHTC Ariaのご検討をぜひともオススメしたいと思います。


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■EMOBILE HTC Aria S31HT 簡易レビュー
 発売から間がありますが、こちらもやっと実機を試すことができたので簡単にレビューしておこうと思います。国内では数少ないテザリング対応機種ということで、ヨドバシ横浜店でかなりプッシュしていたため、展示機をじっくり試させていただきました。EMOBILEでは機種コードS31HTよりはHTC Ariaというブランドを中心にセールス展開しているようで、展示もAria表記メイン、店員さんも普通に「アリア」と説明していました。

 本体は非常にコンパクトで、デザインも良く特徴的な背面ケース部分はマットでスウェードっぽい手触り。触り心地は好き嫌いがあるかもしれませんが、個人的には好感触で心地いいと思いました。交換も容易なので別のケースは必要なさそうに思います。手に持った時軽く小さく収まる感じも安心感があります。スクリーンは小さめ3.2インチHVGAで480×320になりますが、輝度も高く発色がとてもキレイで、それほど粗さを感じることなく利用可能です。低価格帯で競合になるだろうL-04Cや003Zと比較しても、こちらの液晶品質は段違いに高いと思いました。さすがHTCというか、Sense UIの配色の巧さと合わせて非常に好印象です。

 システムはAndroid2.2.1、カーネルバージョン 2.6.32.21-g771416e htc-kernel@and18-2 #1 Tue Nov 23 02:10:08 CST 2010、ビルド番号 2.15.881.1 CL291883 release-keys、ベースバンドバージョン 47.60.35.21U_7.14.35.11。HTCの独自項目としてソフトウェアの番号 2.15.881.1、ブラウザバージョン WebKit3.1と表示されていました。なんというかリリースソフトにここまで細かい表示を入れるHTCはすごいというかなんというか…。細かい管理が行き届いているんだろうなと感心させられます。実際CPUが非力なQualcomm MSM7227 600MHzにも関わらず、同じCPUと搭載した003Zに比べて、こちらはとても快適に動作するように感じられます。一瞬これ800MHzか1GHzだったっけ?とスペック確認してしまうくらいの応答性でした。HTCのSense UIのインテグレーションが優れていることがとても実感できます。

 こちらも起動時間を測ったのですがCPUの非力さは出ています。
 電源長押し→8秒→EMOBILEロゴ→16秒→HTCロゴ→35秒→ロック画面(合計約59秒)

 Sense UI部分のためかロック画面までが結構長いのが判ります。また電源が実際どこで入っているのかわかりにくく、すごく長く押しているような感覚でした。またロック解除後も15秒ほどホーム表示まで待たされることになります。ただ起動してしまえば、やはりこちらも快適に操作できますので、あまりCPUの非力さは感じなくて済むと思います。ボタン類はタッチ式で、左からホーム、メニュー、戻る、検索となっています。スクリーンが小さい分、指の行きやすい場所にボタンがあるので操作はしやすいと思いました。ボタン類の一段下中央に光学ポインタもあるのですが、こちらの反応も悪くありません。ただ基本的にポインタはあまり使う必要がないと思います。

 全般的に端末品質は高く非常に優れたパッケージングだと感じました。EMOBILE回線が電話として不安のない地域で利用される分には1台目としてもメールやblogサイト中心の運用なら十分活用できる端末だと思います。低価格帯では一番のオススメ端末と言っていいと思いました。EMOBILEが発表した際にはいいところ持ってくるなぁと思いましたが、やはりHTCは堅い選択でしたね。自宅ではEMOBILEが入らないので(EM-ONEで実証済み…orz)、個人的には日本通信さんがIDEOSのようにAriaを販売してくれるといいなぁと期待しています。


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