■WhisperCore 0.4アップデートメモ
以前インストールしたWhisperCoreが0.3から0.4にアップデートして機能も追加されたということでアップデートしてみたメモ。改良点はなかなか気が利いていると思った。
WhisperCore
http://www.whispersys.com/whispercore.html
WhisperCore 0.5アップデートメモ
http://blog.isnext.net/issy/archives/1272
NexusOneにWhisperCoreをインストールしたメモ
http://blog.isnext.net/issy/archives/1094
■WhisperCore 0.4改良点
・ロック画面で皮脂跡によるクラックを防止する機構を搭載
・システムのバックアップをクラウドにセキュア保存するFlashBackの搭載
・Android2.3.4へのアップデート
・kernel 2.6.35を採用
■アップデート
既に0.3をインストールしている場合は アプリ一覧から
WhisperCoreUpdaterを開き、Check for Updatesボタンを押すだけ
…だけだったはずが、なぜかリリース後1日経ってるのにnot found…
仕方ないので、0.4のインストーラをダウンロードしてインストールした
※端末が完全に初期化されるので注意(アップデートはなく新規のみ可)
■Smudge resistant screen unlock
Andoridではスクリーンのロック画面で指の軌跡を利用するパターンロックや、パスコードロックの設定が可能になっている。しかし利用状況によっては、皮脂により操作の跡が画面に残ってしまい、クラックする際のヒントになってしまう可能性がある。そこでWhisperCoreでは独自のPINコードパターンを追加したり、パターンロック解除後ワイプ操作を強制することで皮脂跡を残しにくい工夫を追加している。
1)独自PINコードパターン
設定>位置情報とセキュリティの設定>画面ロックの設定>SecurePINで設定
画面中央に1〜5の数字ボタンが縦に並ぶので、6ケタの数字を設定する
画面のロック解除の項目にForce screen wipeという項目が出るのでチェックする
ロック画面にして解除しようとすると同じく1〜5の数字ボタンが縦に並ぶ
PINコードを入力すると、スライダが表示される
1〜5のボタン位置をワイプするように縦に引き下ろす動作でロック解除
ボタンのどこを押したかワイプしてしまうため、特定されにくい状況が作られる
2)パターンロックワイプ
設定>位置情報とセキュリティの設定>画面ロックの設定>パターンで設定
画面でパターンロック設定を行う
画面のロック解除の項目にForce screen wipeという項目が出るのでチェックする
ロック画面にしてパターンを入力して解除する
次の画面でパターンのあった位置に☆マークが並ぶので全てワイプして★に変更する
全て★になったところでロックが解除される
パターンのあった位置を全てワイプするのでパターン自体が特定されにくくなる
■FlashBack
端末の内容やSDCardの内容までセキュアにクラウド上にバックアップを作成してくれるサービス。要アカウント登録。クラウドはAmazon S3を利用しており、アカウント登録時にamazon.comのアカウントも必要になるので注意。FlashBackは無料だが、amazonのストレージは有料?のように見える…微妙な感じなのでアカウントまでは作成していない。詳細はこちらを確認。暗号化部分の詳細についても公開されておりこちらで確認ができる。現状ではストレージがamazon S3限定なので、任意のWebDAVに保存させてくれると使い勝手がいいと思うのだが、WhisperSystemsはここで利用料金を取ろうと思っているようなので、ちょっと期待できないかもしれない。
■WhisperCore0.4の使用感
起動時の立ち上がり(電源ON時のパスフレーズ入力からホームが出るまで)は0.3より体感で速くなったように感じる。ちゃんと測定していないので正確ではないが5〜10秒ほど短くなっているように思う。ROMとしての安定感は変わらず。非常に興味深いパーソナルファイアウォール実装であるWhisperMonitorも0.3と変わらずしっかりとポートチェックをしてくれるので安心感はある。Android2.3.4になったことでの大きな動作変化(タッチレスポンスが劇的に速く変わったとか)はないが、短時間なりに使ってみた印象では安定ROMとして使うには十分と思われる。
個人的にはWhisperMonitorとそれに必要な部分だけでも他のROMで使えるようにして欲しいなぁと思う。端末自体を暗号化してデータを守る専用ROMというスタンスはわからなくはないが、むしろそちらのニーズよりはパーソナルファイアウォールとしてのアプリへのニーズの方が多いと思うので、今後WhisperMonitorが他ROMで利用できるよういくらか技術公開をしてもらいたいと願う。WhisperSystemsの提供しようとしているセキュアなAndroid端末環境は非常に興味深いので、今後もWhisperCoreをウォッチしていく予定。次のバージョンアップが楽しみ。
no comment untill now