■ [osiris]Tigerの某噂を検証?する
Tigerをインストールしたマシンでナニがナニするという某噂を検証してみるため、ファイル整合性チェッカーであるosirisを使って実験をしてみた。結論は既に前日掲載の通りだが、一応これまでの経緯をまとめて次の実験のための記録として残しておく。

検証用に使ったマシンと構成、Tigerのインストール方法は以下の通り。

iMacG4/800 768M 120GHD 別パーテーションのPantherユーザ情報を取り込みアップデート
PowerBookG4/12int/1G 768M 40GHD Pantherに上書きアップデート(Xcodeもアップデート)
PowerBookG3/500 384M 5GHD Vine3.1を消して新規にインストール
どれもインストール自体に問題(エラーなど)はなく、スムーズにインストールは完了。PowerBookG4のみXcodeがPantherの時からインストールされていたので、Tiger版をアップデートインストール。ほかの台は新規にTiger版Xcodeをインストールしておく。

検証を行ったosirisのバージョンと順番は以下の通り。

iMacG4/osiris-4.1.8 →4.1.8が動作怪しい 検証できず
PowerBookG4/osiris-3.0.4 →3.0.4自体はちゃんと動作しているっぽいが再起動で設定が飛ぶ
PowerBookG3/osiris-3.0.4 →ちゃんと動作しているが、噂の現象は発生せず
当初最新版のosirisの動作確認も含めてと考えていたのだが、残念ながらTigerとはうまくなかったようで、今4.1.8のインストール記録を見直してみると、3.0.4でインストールPathが/usr/sbinだったものが4.1.8では/usr/local/sbinだったり、3.0.4では標準でdefault.darwinが設定として認識されたのに4.1.8では適切に設定されなかったりと、あちこちに食い違う点が散見される。4.1.8を再度Panther環境下で検証する必要があるだろうが、Tigerにはうまく対応できていないと見るのがよさそうだ。(これについては別途検証するつもり)

iMacG4での不具合
昨日も書いているが、osiris-4.1.8ではedit-filtersコマンドの編集機能が変更されており、ウィザード形式からviでの直接編集形式になっている。公式サイトのドキュメントは4.0.5ベースの記述で4.1.8の変更部分について記載されていない。3.0.4ではソースに同梱されているDocも4.1.8のソース中には見当たらない。そこで書式自体は変更がないと推測し旧来のfilterと同じ書式で書いてみると、コマンドからfilter行であることは認識されているようでprint-filtersでちゃんと表示はされる。しかしながら、実際にscanをしてみるとfilterが全く反映されておらず、一回のスキャンでかなりの長時間かかる上に10万行以上のメールレポートとなり、チェックするだけでもかなり大変。

おまけにosirisを再起動orマシンを再起動すると、ホストの設定を忘れてしまうらしくconfigが未設定になり、毎回初回スキャンとなってしまい、本来の用途である差分評価ができない。管理コンソールであるosirismdを別マシンで動作させて、iMacG4をスキャンクライアントだけにすれば問題は解決すると思われるが、環境構築が間に合わないため断念。

osiris自体もedit-mhostで設定する際に、1回目の設定項目と2回目の設定項目が異なるなど、やや不自然な挙動をしていることからコンパイル等がうまくいっていない可能性も考えて、一旦検証を中止することにした。このままではTiger環境の問題なのかosirisの問題なのか区別できないからだ。

PowerBookG4での不具合
iMacG4での反省からPowerBookG4では最新版の4.1.8の代わりにPantherでの動作運用実績のある3.0.4を使ってみた。これならこれまでの動作と比較しておかしいところがわかりやすい。PowerBookG4にはPanther版のXcodeもインストール済みだったが、あえてXcodeを上書きインストールしてみた(Tigerは検証しようと思う前に既に上書きインストールしてしまっていた…orz)。アップデートされたXcodeでosiris-3.0.4をコンパイル、特に大きな違いはなさそうで無事make installまで完了。3.0.4は何台にもインストールしてきたのでお手の物。さくさくと設定して最初のスキャン。filter含め問題なく動作している模様。ファイルを増やしたり減らしたりしてスキャンをし、スキャン結果は想定通りに返ってくることを確認。3.0.4は問題なく動いていると判断し、再起動による実験にはいったところで問題が発生。iMacG4で4.1.8を使った時と同様にホストの設定が一部消失し、再起動の都度初回スキャンになってしまう現象が起きる。これはPantherでは起きていない現象(のはず)。実際に運用している他のosiris-3.0.4とほぼ同じ設定(違うのはスキャン実行間隔くらい)なので、これはTiger環境下の不具合と思われる。こちらでも再起動後の差分評価ができない状態のため、Tigerをちょっと疑いはじめる。

PowerBookG3での評価
上と同時にもう一台Pismoを使って実験をしてみていた。こちらはVineLinux3.1ppcをインストールしていたものを消去してTigerを完全に新規インストールしてみる。メモリも多くないし、HDも手狭だが検証には十分だろうということで試したのだが、結果としてはこれが一番まともに動作する結果となった。TigerとXcodeをインストールし、osiris-3.0.4をコンパイルしてインストール。インストールの過程は至って普通で問題なし。設定もさくっと終えて、osirisの動作確認も問題なく完了。再起動の実験に入ったところ、こちらも一部設定がなくなる現象は発生するものの、push-configするだけで回復し、再起動後も前回との差分評価が問題なくできる。これならまともに検証できるということで、default.darwinのconfigに/etc,/Applications,/Users以下をRecursive yes,IncludeAllで追加。filterでnew,missingのみを検知するようにし再起動実験に入る。

実験方法は以下の通り。

  • ユーザをログアウトする
  • 再起動する
  • 上記を5回繰り返したらosirisでスキャン
  • これを3セット行う

    再起動回数では15回程度と少ないが、翌日出かけなければならなかったことと、この時点で既に朝の3時になっていたため、あまり時間をかける余裕がなかったので仕方ない(w。主立ったファイルが無くなれば検知できる状況なので、また改めて時間をとって再起動を続けてみようとは思う。この回数の中では問題は発見できず、某噂は確認することができなかった。

    実験の結果
    某噂の真贋はともかく、同じバージョンのosirisをコンパイルインストールして動作結果が違う、ということの方が大きな問題だと感じた。Tigerではユーザ環境を継承したインストールでは新規インストールした場合とOS自体の挙動が異なるか、少なくともXcodeを上書きインストールするとコンパイル結果が異なってしまう可能性があるということになる(そもそもXcodeを上書きインストールするのが暴挙という話もあるが)。/Developer/Tools/以下にあるuninstall-devtools.plを利用して前環境を消去してからインストールするくらいは最低限しないと駄目だということで。

    ■ [osiris]PowerBookG3再起動検証中
    とりあえず帰ってきたので動作が安定しているPowerBookG3で再起動実験継続中。以下のscriptをアプリケーションにして自動ログイン設定したユーザの起動項目に設定。

    [code]tell application “Finder”
    activate
    delay 30
    restart
    end tell[/code]

    実際には再起動回数を把握するための項目も入ってるんだけど、稚拙すぎなので省略(w。まぁログ追えばわかるしね。先ほど75回目でscanチェックした際には噂の現象は発生しておらず。500回くらいまではやってみる予定。

    本当はAutomatorで書いてみたかったんだけど、再起動とかそういうイベントは用意されておらずFinderやシステムのイベントで指定できないらしい。そこでTerminalコマンドとして設定したみたところsudoはおろかsuすらAutomatorからは認証できないらしく(書き方に問題有りなのか…)認証のエラーばかりが残る始末。まぁAppleScriptでいいかと妥協したという…orz。

    Autometor自体はなかなか面白そうなのでもうちょっと試行錯誤してみたいところ。

    (追記1)175回目の再起動後チェックでも異常無し
    (追記2)250回目の再起動後チェックでも異常無し
    (追記3)280〜300回目の再起動後チェックで…うーん、解析後報告します
    (追記4)PowerBookG4は22回目の再起動で障害発生 検証暫定中止します

    ToDo
    PowerBookG3の検証終わったら、これをマネージメントコンソールにしてPowerBookG4とのC/S動作検証を行ってみる。時間があればPantherでosiris-4.1.8の検証をしてみようと思う。

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    とりあえず付けておく無駄ではなかったなまぁまぁ読めたちょっと役に立ったかなかなり良かったかも (まだ評価されていません)
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