■au IS05 KDDIデザイニングスタジオ版 レビュー
 KDDIデザイニングスタジオで1月の終わりから展示されていたIS05にやっと触ってくることができたので、今更感はあるかもしれませんがレビューしておこうと思います。昨日までは2Fで展示されていたそうですが、本日からHTC EVOやXOOMが展示されるのに合わせて1Fのメイン展示へと昇格?したということで、スタジオの正面入口から入ると真正面にIS05とIS04の展示コーナーがどどんとお出迎えしてくれます。2Fも合わせて台数もかなり出ているので、ゆっくり触ることができる状況でした。今日は雨だったこともあり来客も少なく複数台で動作確認することも容易でした。

■ハードウェア
 IS03をスリムにしたような形で、既にモック自体は確かめたことがあったのですが、改めて実機を触ってみて本当に日本人サイズで持ちやすい端末だなと思いました。電源が入りっぱなしの展示機体はさらりとした手触りでほんのりと暖かく、これまた好感触に一役買っていたように思います(夏場は微妙かもですが)。コンパクトな筐体ですが厚みはそれなりにありちょうど気持ちよく手の中に収まる感覚でホールドすることができます。小さめ3.5インチWVGA液晶スクリーンも品質は十分で精細感もあり、スクリーンに合わせて表示やアイコンもやや小さめになるため、持ち替えしなくても指で操作可能な範囲が広く使い勝手はいいように感じました。

 液晶下のタッチ式ボタンは左から「メニュー・ホーム・戻る・検索」となっていて、液晶からやや離れているものの、使い勝手は悪くないと思いました。本体右側面には上から電源ボタン、ボリュームキー、シャッターボタンがあります。電源ボタンは小さくやや押しにくい感じですが、他のボタンはそれほど違和感はありませんでした。シャッターボタンは半押しフォーカス、全押しシャッターということでデジカメと同じように使え、反応もよい感じでした。本体上面にはイヤホンジャックとワンセグアンテナ(アンテナの先端パーツが壊れている端末もありました…弱いのかも)があります。本体左側面にはMicroUSBとHDMI端子があるのですが、MicroUSBが比較的上についているので、ケーブルを挿して充電しながら操作してもあまり邪魔にならない位置でした。これは結構重要な気がします。

 起動時間も測定してみました。
 電源オン→4秒→Android auロゴ→37秒→IS05ロゴ→17秒
 →au ICカード読み込み表示→5秒→ロック画面(合計約63秒)

 ISシリーズ共通な感じでAndroid auロゴの時間が長く感じます。残念ながら展示機のCPUクロックが800MHzなのか1GHzなのか確認するのを忘れてしまいました。動作の印象では800MHzぽい感じがしますが、あくまで印象ということで。ロック解除は最初ややぎこちない動きをしますが、すぐに安定して動作するようになります。

■ソフトウェア
 Androidバージョンは2.2.1、カーネルバージョンは2.6.32.9-pref nbproj@TG712205 #2、ベースバンドバージョン 00.01.00、ビルド番号R1145.00.01.00となっています。IS03に比較するとAndroidバージョンからしてもかなり変わってきていますので、全体的な動作のスムーズさが向上していることが実感できると思います。設定関連メニューの構成はIS03とほぼ同じ(テザリングも当然なし)ですが、ワイヤレスネットワーク設定に「DLNAサーバー設定」が追加されており、DLNAのサーバとして動作するようになっています。残念ながらDLNAクライアントアプリはインストールされていないようです。

 ホームは相変わらずOcean UIですが、2.2になってずいぶん反応自体はよくなっていると思いました。タスクの一覧の操作感も遅くて使えないというほどではなくなっています。タッチパネルのフリックの応答性や追従性は悪くないのですが、やはりUIの動作の仕方でもっさりに見えてしまっているのが残念なところです。IS05でもホームアプリは変更した方がいいと思いました。アプリケーションの起動などの動作自体は爆速とは行きませんが、十分快適だと感じました。

■まとめ
 正直なところIS03からソフトウェア的にはバージョンアップしているものの、動作の快適さなどの向上面が主で新しい要素というのはあまり感じることはできませんでした。IS05の特徴としてはやはり日本人サイズの横方向のコンパクトさに尽きるような気がします。NECのMEDIAS N-04Cもコンパクトではありましたが、薄さ軽さに特化したのであって端末前面の面積は決して小さくありません。IS05はおそらく高校生の女の子でもちょうど持ちやすい使いやすいサイズと感じられ、狙い通り女性ターゲットでかなりヒットする端末になるのではないかと思いました。横幅の持ちやすさという意味では現状オンリーワン端末になっていると思います。端末の厚みが結構あるのでビジネスマン向けには微妙かもしれませんが、若年層や女性層には相当訴求できる端末だと感じました。Android端末はこうした個性がいろいろ出てくるのが面白いところですね。価格的にはコンパクトさ故にIS03よりもやや下げて欲しい感じではありますが、端末の完成度は高いと思うので同程度で出してきてもおかしくないような気がします。ユーザの層を広げるという意味でもauにはぜひ価格面でがんばっていただきたいなぁと思います。

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とりあえず付けておく無駄ではなかったなまぁまぁ読めたちょっと役に立ったかなかなり良かったかも (2 投票, 平均値/最大値: 4.50 / 5)
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2 comments untill now

  1. au IS05 KDDIデザイニングスタジオ版 レビュー http://blog.isnext.net/issy/archives/776 #au #is05 #androidjp

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