■Softbank 001HT (Android2.3.3)の動画再生検証メモ
 本日はGalaxyTabに続いて001HT Desire HDもGingerBreadアップデートを実行。001HT自体のアップデート改善報告はあちこちで出ると思うので割愛。ここではGalaxyTabのDLNA動画再生が改善されていたので、001HTにも期待を持って実験。mp4関連は明確に改善されていたのでメモ。aviは再生できなくなったパターンが発生。比較のための前回の検証はこちら。

■動画再生試験
 いつものようにファイルは同じ。DLNAサーバもMacOSX上のPlayback1.7.3。再生アプリはローカル/DLNA共にギャラリーアプリから標準ビデオプレイヤー。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

MicroSDでのローカル再生
 A映像速い B,M再生不可 I 音のみ再生 D,Eリストされず

DLNA再生
 A,I,O 音のみ B,M不可 N 一部コマ落ち D,Eリストされず

 ローカルでは以前あった一部720pのmp4が再生できなかった問題が解消。720pまでのmp4はほぼ問題なく再生できるようになった。一方、一部aviで再生に支障が出ておりサポートされるフォーマットが減ったのかもしれない。mkvも相変わらず無視されたまま。DLNA経由では明確に改善が見られ、mp4しか再生できなかった状況から、多少の難はあるもののローカル再生と同程度のavi/wmvの再生が期待できるようになった。今回mp4においてはWebOptimizedでないファイルも720pまでなら再生が可能になっていることも確認できた。しかしながらWebOptimizedされていない場合再生が明らかにカクついて大きくコマ落ちしている様子がわかるなど問題も多くあまり実用的とは言えない。

 ともかくAndroid2.3.3にアップデートされたことで、個人的にはmp4の対応が改善されたことが嬉しい。GalaxyTabには及ばないものの720pでも十分実用的な動画プレイヤーとして使えるようになった。こうした改善が実感できるのがAndroidの楽しいところかもしれない。ますます実用度が上がって使用頻度が高くなりそう。

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■Softbank 001HT (Desire HD) 小物メモ
 001HTをメイン端末として使うために小物をいくつか購入したのでメモ。

1)OverLay Plus for HTC Desire HD SoftBank 001HT 980円
 まずはアンチグレアフィルムの個人的定番、ミヤビックスのOverLay Plus。アンチグレア系のフィルムの中では一番貼りやすくて見やすいと思うので、ここんとこずっと指名買い。今回もバッチリホコリ無しに貼り付けできた。001HTは液晶画面の上下で角の丸さ加減が異なるので貼り付け時に注意。

2)メッシュ カラーシェルケース for HTC Desire HD SoftBank 001HT 980円
 ノーブランドのメッシュケース。割と薄くて手触りもさらりとしていい感じ。メッシュになっているので滑らず持ちやすい。電源ボタンや音量調節ボタンの操作にもあまり影響無し。安かったけど思った以上にいい感じ。

3)【Smart Holder for Biz】スマートフォン用 フリーサイズホルダー(スリムタイプ) 1680円
 思うところあってベルトクリップ付きのホルダーが欲しかったのだが、HTC純正が国内で売り切れのため入手できなかったので、とりあえず安そうなものを探してみた。このケースは内寸がW125xH64xD16mm(約)ということで、H68の001HTだと厳しいかなと思ったけど、Dに少し余裕があったので試しに購入。届いた製品に入れてみたところ上フタの折り目を少し工夫すれば問題なく利用できた。値段の割にしっかりしたケースで、PDairやMelkcoの001HT用ホルダーが4000円近いことを考えるとかなりお得な気がする。ホルダーに入れている時にはスピーカの音が聞えにくいのと、イヤフォン端子がそのままでは使えないので、BTを使うのでなければ少し加工が必要。

 ヨドバシ等の量販店では001HT用小物の扱いがあまり多くなく気に入ったものがなかったので、ネットでの購入となったが今回は当りでいい買い物ができたと思う。

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■SoftBank 001HT (Desire HD) 動画再生 レビュー
 ISW11HTの発売日に様子を見に行って、001HTを購入してきてしまいました。あれ?w 決め手になったのはドスパラの001HT新規一括9980円が再入荷していたことと、ヨドバシでWiMAX端末WM3500R(AT)が年間パスポート契約で1円になっていたこと。性能と維持コストのバランスが圧倒的に001HTの方が高いと判断したからです。(詳細は後述)

 ということで001HTを購入したので、動画再生やDLNAの再生テストを行ってみました。ちなみに001HTは前回発売直後にレビューしたのと同じビルド番号でした。root化+S-OFF+SIMロック解除+フォント変更は既に完了した状態でのテストとなっていますが、動画再生などに3rdパーティ製アプリなどは利用していません。全てデフォルトインストールのソフトで試しています。

 再生対象フォーマットはこれまで通り以下のものになります。
 A) 1280×720 H.264 AAC mp4
 B) 1920×1080 H.264 AAC mp4
 C) 640×480 H.264 mp3 avi
 D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv
 E) 640×480 DivX mp3 avi
 F) 640×480 Xvid mp3 avi
 G) 1280×720 x264 AAC mkv
 H) 480×272 H.264 AAC mp4
 I) 426×320 H.264 AAC mp4

 まずはギャラリーアプリからMicroSDにコピーした動画を再生した場合、A,B,G以外が再生可能でした。Eは再生可能なものの音ズレしてしまいました。DLNA経由での再生検証では、DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.7.4を利用して実験しました。001HTでは端末標準でDLNAクライアントとして動作するようになっており、動画はギャラリーアプリから、音楽は音楽アプリから直接DLNAサーバのコンテンツが参照再生可能になっています。DLNA経由ではH,Iのみ再生可能で他のコンテンツは再生できませんでした。GalaxyTabと同様にローカル再生可能なフォーマットもDLNA経由ではうまくいかないようで残念な結果となりました。また720p/24FPSのmp4でもファイルによってローカル再生はうまくいかず、こちらも期待していたのですが残念な結果となりました。※PermuteのMP4やAppleTV2設定で変換した720p/24FPSのmp4はローカル/DLNA経由のどちらでも再生可能だったので、ファイルに依存する問題のようです。

 動画の再生品質ですが、001HTの液晶が若干青っぽい傾向を持っているためか輝度が低い状態では、赤系の発色が大人しく少し寒い印象がしてしまいます。輝度を最大にすると気にならなくなります。再生フォーマットによっては音ズレこそしないもののコマ落ち感を感じる場合もあり、wmvでその傾向を顕著に感じました。

 ちなみに音楽再生ではmp3に加えて著作権保護のないm4aが再生可能でした。ただし.m4aでもAppleロスレスは再生リストに表示されるものの再生はNGです。.flacはリストに表示すらされないという感じでした。またVictorのHA-FXC71-Bで確認したところ、001HTはEVO同様に若干華やかさは抑えられるものの、音場が広く解像度が高い少し硬めの音という印象で、低音域が非常にしっかり出てくることと合わせて、イヤフォン向けのチューニングになっておりかなり聴きやすいと感じました。再生時にドルビーとSRSも選択可能ですがHA-FXC71-Bではブーミーになりすぎてしまって聴くに耐えません。エフェクト無しが一番いい感じでした。個人的にはHA-FXC71-Bと001HTの組み合わせはオススメできると思います。(購入直後のHA-FXC71-Bはかなり音が硬いため、24時間〜36時間程度ホワイトノイズによるエージングをすると再生音がとてもよくなると思います。)

 ということで、何で今更と思われるかもしれませんが、001HTを購入した理由ですが…

 今回の001HTのコストは 本体9980円+事務手数料2835円、ランニングコストがホワイトプラン980円+S!ベーシックパック315円+パケットし放題S for スマートフォン390円ー月々割980円(加入時条件のWホワイトと安心パックは即解約可能。基本料金は割引対象外なので月額合計は980円になる)x24ヶ月。初月のWホワイトと安心パック分を入れても、2年間運用コストは4万円弱となります。これにWiMAXコストを追加しても3880円/月x24ヶ月で9万3120円。一方ISW11HTは、新規一括68250円+事務手数料2835円、ランニングコストはプランEシンプル780円+IS NET315円+ISフラット5460円+WiMAX525円ー月々割2000円で5080円/月x24ヶ月、合計は19万3005円。実際には既にWiMAXをUQ契約で利用中なので、WiMAXは追加費用にはならないことを考えると、001HTは圧倒的にコストが低いことになります。ISW11HTでもWiMAX契約を切り替えることを考えればランニングをより低く見積もることが可能ですが、ISW11HTのWiMAXテザリングの実稼働時間が2.5時間程度であるらしいことを考えると、WM3500Rを追加購入(ヨドバシで購入即解約で事務手数料+解約金で約8000円)してUQ契約のメリットである現契約への追加機器登録を行うことで、WM3500R2台体制で実利用可能時間を延長させる方が運用上のメリットが大きいと考えたわけです。

 正直001HTがたった半年でここまで値段が安くなるとは思わなかったのでびっくりです。3月後半から同様の条件が出ていたことは知っていたのですが、ISW11HTの発売に合わせて同条件で再入荷するとは…。001HTというかDesire HDは既にいろいろな情報が公開されていて、CyanogenMod7などのカスタムROMも提供されているので、そういう点でもEVOよりも活用可能性が広いというのが魅力でした。EVOはWiMAXビルトインが魅力的で最後まで悩んだのですが、結局は長く使うことを考えると001HTの方が低コストでいろいろ楽しめるなぁということですね。とてもいい買い物になったと思っています。

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■SoftBank 001HT (Desire HD) レビュー
 仕事帰りにヨドバシ横浜店に寄ったところやっと001HTのホットモックが展示されていたので触ってきました。発売日前日にすらホットモックがないというくらいだったので供給量が不安だったのですが、今日の時点で数台在庫があるということだったので、それなりの数が入荷していたようです。やっと実機をみることができたので、噂の高速起動などを試してきました。

 4/16 001HTを購入したので動画再生他レビューを追加
 http://blog.isnext.net/issy/archives/971

■ハードウェア
 001HTを見て最初に感じることは「画面でかい!」だと思います。4.3インチWVGAの画面は非常に精細感があり美しい液晶で、ドット感もほとんどなくむしろシルキーな印象さえ受けるほどでした。正直もっと粗い感じになってしまわないか心配していたのですが全くの杞憂で、HTCのシック且つ重厚な画面デザインとキレイな液晶、そして渋い外装がマッチしてとても趣のある端末になっています。手に持った時に当然のように大きくずっしりとした重みを感じますが、プラスチックの安い感じが一切ない、非常に質実剛健な安心感のようなものを感じさせる作りだと思いました。前面の大部分が液晶画面で、下部にタッチ式のボタンが左から「ホーム、メニュー、戻る、検索」の順番に並んでいます。大きいのでかなり操作しにくいかと思ったのですが、個人的にはそれほど違和感はありませんでした。ただ、やはりある程度大きい手の方でないと持ち方を工夫しないと反対側のボタン操作時に手前でスクリーンに触れてしまい誤操作が多くなってしまうのではないかと思います。

 音量ボタンは本体左側面で、左手持ちの場合には使いやすいのですが右手持ちの時には大きさがあることもあって少し使いにくいと思いました。またイヤホン端子が下にあるので、使い方によってはちょっと微妙かも?シャツの胸ポケットに入れた場合(本体の重さが結構あるのでしっかりしたシャツでないと片下がりになりそうです)逆さに取り出すことになるので、ちょっと画面を表示するにも本体全部引き出して電源ボタンを押すことになり、メールや時間確認等で面倒だなぁと思ってしまいました。

 動作は非常に快適で再起動直後などは本当にキビキビ動きます。HTC Sense UIは他社より先行しているだけあって、レスポンスは本当に素晴らしいと思います。展示機を触る時には起動後23時間ほど経過して多くのアプリが起動していたのですが、それでもちょっと遅いかな程度なので、タスク管理を適切に行えばキビキビ状態で使い続けるのも難しくないと思います。タッチの精度も高いと思いました(画面が大きくなっていることもあると思います)。操作感についてはHTCは本当に優れたパフォーマンスを発揮してくれるなぁと思います。

 起動時間は電源オフと再起動で相当違うということで2種類測ってみました。起動時間短縮の試みが非常に有効に働いていることがわかります。

 再起動時(約52秒)
 再起動ボタン押下→HTCロゴ→7秒→電源ランプ緑のみ点灯→9秒→
 ランプ消灯→1秒→SoftBankロゴ→24秒→HTCロゴ→11秒→ロック画面

 電源オフ時(約7秒)
 電源オン→1秒→SoftBankロゴ→2秒→HTCロゴ→2秒→暗転→2秒→
 ロック画面

 電源オフからの起動は7秒と本当に速くびっくりしました。HTCの場合ロック画面を解除した後にSense UIで読み込む時間が少しあるので、そこで少しだけ待たされ感があるものの、これだけ速い起動が日常利用可能であればあまり問題ではないように思います。スマートフォンの起動時間は各社の努力で短くなっているものの、これだけ劇的に速いというのはちょっと感動モノでした。

■ソフトウェア
 もちろんAndroidは2.2,カーネルバージョンは2.6.32.21-g66cfb7a htc-kernel@and18-2 #1 Tue Oct 26 15:58:17 CST 2010、ビルド番号1.35.762.2 CL277010 release-keys、ベースバンドバージョン12.28b.60.140eU_26.03.02.26_M、ソフトウェアの番号1.35.762.2、ブラウザバージョンWebkit 3.1となっていました。HTCのバージョン管理は相当細かいというか…ちょっとすごいなぁと思ってしまいました。これほんとにリリース版?とちょっと疑いたくなる表示ですね。

 HTCはX06HTの時からそうだったのですが、かなり独自カスタマイズを入れてきているので、メニュー構成もAndroid標準とかなり違う印象です。今回気になったのは「個人設定」というメニューが追加され、壁紙の設定などが複数バージョン登録できるシーンという概念が導入されており、それをホーム画面の右下から直接簡単に呼び出して設定変更できたりと、パーソナル設定に力を入れているようです。また、USB設定が「PCに接続」となっていたり、システムソフトウェア更新の設定に「定期的なチェック」が追加されていたり、アプリケーションに「高速ブート」が追加されているなど、一般的にわかりやすい使い勝手の向上を狙っている様子がわかります。機能的にはテザリングがなくなっている代わり?に「インターネットパススルー」という項目が追加されており、USBで接続されたPCを経由してインターネット接続できる機能が追加されているようです。日本語入力にはiWnn IME for HTCが採用されています。Android2.2に特徴的なセキュリティ系のメニューで「デバイス管理者」というのがあるはずなのですが、それは見つけられませんでした。Exchange同期のリモートワイプ等のために必要な項目のはずなのですが、セキュリティメニューにないのです。HTCはAndroid2.1の時点でHTC独自拡張でリモートワイプ等に対応していたようなので、そちらの仕組みで吸収しているのかもしれません。

 アプリケーション面でもHTC HubやHTC LikesなどHTCのサービスに紐付いた独自アプリが導入されているのですが、こちらは試すことができませんでした。今回HTCも独自クラウドサービスを立ち上げ、001HTから利用可能にしていくということだったので(現時点で日本ではまだ提供されていません)、どのように展開していくのか非常に楽しみです。Google等のサービスと重複する部分もありますが、端末メーカーとしての実際に作り込みできる優位性を活かしたサービスが期待されます。

■まとめ
 大きさの面は評価が分かれると思いますが、端末としての完成度は非常に高くとても素晴らしい製品だと思います。HTCのスマートフォン戦略はとても成功していると思いますし、技術的にも相当に抜きんでていると感じます。惜しむらくはDesire等の出荷状況を見る限り日本のマーケットの優先順位がHTCにとって高くなさそうで常に端末不足感があることと、それに加えてやはり端末価格が高く購買意欲があまりそそられないことでしょうか。

 正直最近のSoftBank端末の価格付けを見るとSIMフリー化に向けて端末で損をしないよう、端末単体で利益確保できるよう、できるだけ高値誘導したいという意図が感じられて仕方ありません。海外でDesire HDは6万円以下程度でSIMフリー版が販売されているにも関わらず、円高環境下なのに国内でキャリア限定、機能も一部制限付き8万円オーバーという設定は納得しがたいものがあります。Android端末として製品自体はとてもオススメできるのに、SoftBankの価格設定の部分で残念ながら強くオススメできません…。

 いずれにしてもHTCの端末は非常に安心感があり、製品としてはぜひ他社との比較に見てみるべき端末だと言えます。まだまだホットモックは少ないかと思いますが、Android端末を購入しようと思ってお店で見かけたらぜひ手に取って確認してみることをオススメします。

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