■OSSのメールアーカイブ作成ソフト
最近はメールアーカイブ製品導入しているところが多いので、一応コストダウンの選択肢としてOSS製品を調べてみた。探し方の問題かあまり選択肢が出てこなかったのだが、以下が利用できるらしい。日本語対応等の詳細は未検証。
MailArchiva Linux用
http://www.mailarchiva.com/features.htm
http://sourceforge.net/projects/openmailarchiva/
MailArchiver (要Zope/Pythin環境)
http://oss.netfarm.it/archiver.php
Xineo XML Mail Archiver(古い)
http://freshmeat.net/projects/xineo-xma
メールアーカイブは、主に自社がやりとりしたメールの記録を残すことで、何か問題が発生した際に個人の情報保存状態に依存することなく調査を可能にしたり、裁判等での証拠として備えるためのもの。特に外資系企業とのやりとりについては、米企業の場合証券取引法等で電子メールの保存義務が課せられていることがあり、場合によっては先方には証跡があるがこちらにはないという状況で不利になる可能性もあるため、アーカイブを取得することがリスク対応となったりもする。
当然ながら複数年の比較的巨大なデータを保存することになるので、データの完全性安全性や検索機能が重要になるのだが、巨大なデータを素早く確実に検索するのは商用製品でも苦労している部分であり、この分野に関しては規模によってはOSS製品を勧めにくいと現時点では考えている。
■低コストで実現可能なCommuniGate Proでのメールアーカイブ実装
現在のところ、アーカイブ機能を低コストで実現するには、CommuniGate ProのCommunityライセンス(5ユーザまで無償利用可)を利用して、メインサーバからの転送メールを指定アカウントで受信し、メール振り分けルールで月単位等にメールボックスを分割して保管、Pronto Air版で検索するというのがオススメ。これならソフトウェアのコストはほぼ0。
振り分けの実装ではCLI/Perlのscript作成が自動化のために必要になるが、日付を指定したルールを手動作成しておくことでも対応可能なので、どちらを選択してもよい。
本格的な商用製品には劣るが、十分に実用的な管理が可能になる。