■docomo Galaxy S CEATEC版レビュー
 本日CEATECで発表されたGalaxy Sも当然のようにじっくり触って来ましたので、こちらもレビューします。ちょうど発表時間の最中にDocomoブースに着いたので巨大なステージパネルで発表会見を見ることができました。FAQが終わって中継が終了、ステージでコンパニオンが実機を華やかに紹介した後に、Galaxy SとGalaxy Tabの展示コーナーの黒幕が取り払われ、他コーナーも含め各15台程度の実機が試せるようになりました。ここではGalaxy Sのレビューを紹介し、Galaxy Tabは別途記事にしたいと思います。

■ハードウェア
 国際版の発売が先行し、Docomoがそれにどこまで手を入れてくるのか期待と不安の混じった中での発表でしたが、基本的に引算のみのやや残念な改修となりました。Docomoの説明員の方に伺ったところ、ハード的にはワンセグやFMラジオ等の機能を削った代わりにSPモード用の部品が僅かに追加されたくらいで大きな変更はないとのことでした。気持ち薄め幅広な印象の本体は手の小さい方にはちょっと使いにくいかもしれません。ディスプレイが大きいのでやむを得ないですね。
 やはり一番のセールスポイントはディスプレイのようで、展示機はほぼ全て輝度を最大にして展示してあり、画面の大きさ美しさを強調していました。実際NexusOneの輝度最大と比較してもワンランク明るく明瞭な表示は、確かに最良のディスプレイと評価してよいと思います。タッチパネルの反応もよくAndroid2.2とマッチして非常に快適な操作感覚が味わえます。

 電源となるUSBケーブル口は本体上部になるため外部バッテリーを利用しても操作等の邪魔にはなりませんが、挿し込んでいる様はちょっとかっこわるいかも…。本体はどうもかなり熱くなるようで、ディスプレイの輝度最大なこともあってか、午後に再度触った展示機では本体の熱のためカメラが起動できないエラーに見舞われていて、カメラの確認をするために電源オフにして送風冷却しなければいけませんでした。

■ソフトウェア(OS)
 初期の予想をいい意味で裏切り、Galaxy Sとしては世界初、日本国内のAndroid携帯として初、Android2.2を標準採用して発売されることになりました。展示機の実際の表示はAndroidのバージョンは2.2、カーネル 2.6.32.9 root@sep-40#1、ビルド番号 FROYO.OMJI9a でした。マーケットもDocomoマーケットとGoogleマーケットの両方が利用可能なので安心です。

 非常に気になる国際版でのプチフリが、今回の製品でどうなっているかですが、説明員の方にがっつり聞いてみました。説明員の方はプチフリという単語では認識していなかったのですが、国際版で話題になった「日本語入力などの操作時に1秒程度止まってしまう現象」と伝えたところピンと来てくれたらしく、「Android2.2での発売にこだわったのは理由があります。そのような現象は発生しませんよ。」と自信あり気に返答してくださいました。その方は結構使い込んだ上で経験的に発生しなかったと確認されたそうで、システム的に改善された根拠については詳しく伺うことができませんでした。ただ実使用上問題ないレベルに改善されている可能性はありそうなので、不安要素は減ったと思っていいのかもしれません。

■ソフトウェア(アプリ)
 Docomo版の改修で面白かったのは、アカウントと同期の設定で「facebook」「MySpace」「twitter」「mixi」「docomo」が追加されていたこと。SNSなどのコミュニケーション関連が強化されていることでDocomoがスマートフォンをどう使って欲しいかという狙いが見えてきます。ビジネス向けの観点でもExchange連携はかなりテストをされたようで、ちゃんとリモートワイプができる(XperiaではMoxierデータのみ消去)点を強くアピールされていました。パーソナルもビジネスも含めて日常のコミュニケーションをこれ一台で集約できるようにして、手放せない存在にしたいという強い意志を感じます。
 また通知バーが大きく変更されていて、上部から通知バーを引き下げると、そこにWiFiやBlueTooth,GPS,マナー、画面回転を設定するアイコンが並んでいます。通常ウィジェットで済ませるようなものですが、通知バーにあって驚きました。どの画面からでもすぐに引き出せるという点で利便性を高めようした結果なのだと思いますが、これは結構便利そうなのでNexusOneでも使いたいなぁと思ってしまいました。

■まとめ
 正直なところ国際版でもNexusOneがあれば特に買い替えの必然性を感じない端末だったので、個人的には購買意欲は湧かないのですが、日本国内向けにチューンされた最新のAndroid端末としてはとても魅力あるものに仕上がっていると思います。価格とプランの組み合わせ次第では相当売れるのではないかと思います…が、発表会見の質疑応答で国際版にある機能(ワンセグとかテザリングとか)を削った理由を「日本のユーザの要望に答えるため」というような選択の覚悟がないとも取れる発言で返答してしまうようでは、あまり大胆な設定は期待できないだろうなぁと思います。また今回の発表はたまたまGalaxy Sが存在していて端末スペックが良かったからこそ評価されたのであって、今後出てくるであろう他廉価系端末はやや出来栄えが心配になります。杞憂であってくれればいいのですが…。

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とりあえず付けておく無駄ではなかったなまぁまぁ読めたちょっと役に立ったかなかなり良かったかも (まだ評価されていません)
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