■DebianベースのUTM untangleのインストール
諸事情でUTMの検証をすることに。最終的に採用するかどうかは未定ながら、一応特徴を把握しておくために実際に使ってみる。要件は前日記の通り。あまりシステムに詳しくない担当者でも状況把握がしやすいとベター。ということで管理GUIが日本語対応しているuntangleから試す。
とりあえずインストールの記事を書こうと思ったが、DebianベースにしてはインストールGUIが非常に良くできていてWizardの通りに進めればインストール完了まではほとんど苦労はないものと思われる。
なので、ここでは気付いた点をいくつか付記する。
以下よりuntangle-7.2.isoをダウンロード。
http://www.untangle.com/
500M以下くらいのサイズなので、isoをCDに焼く。
untangleは基本的にEthernetが2口必要なので、対象マシンには必要に応じてEthernetカードを増設。
無線LANカードもDebianで認識できるものはInterfaceとしてリストされるが、無線LANの設定を行うGUIが一切ないので、Terminalから設定ができるスキルがないと使えない。ちなみにDebianはlennyらしい(aptのsource.listのコメントアウト部が全てlennyだった)。
CDを対象マシンに挿し込んで、CDから起動しGUIのインストールを選択すればほぼ後はWizardで。
インストール時点から日本語を選択して進めることが可能。
インストール完了後、Web管理画面が自動的に開き言語選択を迫られるが、ここで日本語を選択するとフォントの関係で正しく表示されないため、最初はEnglishのまま進めること。難しい英語ではない。
初期設定が終わってuntangleのラック状管理画面が開くと、設定した各モジュールのラックが追加されていく(ダウンロード時間が必要なので少し待つ)ので、全てが完了したら別のマシンから以下のようにしてアクセスする。
https://host-IPaddress/
これでWeb管理画面にアクセスできる。ログインには初期設定で付けたパスワードが必要。
ここで日本語設定にすれば問題なく日本語表示に変更可能。
untangleのインストールされたマシンにはterminalからログイン可能なアイコンが表示されるが、一番最初にクリックした際にパスワードを設定するよう求められる。ここで設定したパスワードがrootのパスワードになるので必ずインストール直後にやっておくこと。untangleのコンソールはなぜかパスワードロックがかからなかった(何か設定があるのか?)ので、rootのパスワード&コンソールへのアクセス管理はとても注意が必要。
インストール後メモリ使用量を見ると1Gのメモリ搭載マシンでは直後で7割近く使ってしまっているので、最低でもメモリ2Gは欲しいと思われる。CPUもPCMark05で3000以上はあった方がいいと思う。まだ具体的な動作評価はしていないが、PentiumM1.8GHzのマシンではCPU負荷が結構ある。untangleは重いという噂だったが、確かにそうかもしれない。インストールの内容を見る限りDebian上にuntangle専用のVMを動作させているようで、若干オーバーヘッドがあるのかもしれない。CPUパワーのあるマシンを利用することをオススメ。
インストール後の検証評価はまた後日。
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