■Acer 10インチAndroidタブレット試作機 簡易レビュー
 本日秋葉原で開催されたダイワボウ情報システム社主催の「DiSxAndroid展2011」でAcer社の10インチAndroidタブレットの試作機が展示されていたので、触らせていただきました。担当者さんに確認の上、写真撮影してblog記事にしても大丈夫ということだったので、簡単なレビューで紹介したいと思います。とはいえ、このblogは画像を置かないことにしているので、端末画像についてはEngadgetの以下の記事をご参照いただければと思います。トップの写真及び「ギャラリー: Acer Android Tablets」と題されている写真の機種がそれになります。

 Acer のAndroid タブレットは7型・10型デュアルコア、来年4月出荷
 http://japanese.engadget.com/2010/11/23/acer-10-7-android-4/

 試作機のOSはAndroid2.2、カーネルバジョン 2.6.32.9-g0c9a381 jackstar@jackstar-laptop #1、ビルド番号 Acer_Picasso_0.017.01_EMEA_GEN1_CES02、ベースバンドバージョンはUnknownとなっていました。Engadgetの記事でも2.2となっていますので、ほぼ同じものだと思われますが、Acer独自UIはアンインストールされているそうで、インターフェースはほぼアンドロイド標準となっていました。正確な名前はまだないとのことでしたが、ビルド番号からはPicassoというのが10インチの開発コードのように見えます。

 試作機のハードウェアはAcerのAspire Timelineシリーズ同様、背面にヘアライン加工したアルミニウム天板?のような素材となっていて非常にメカっぽい質実剛健さと高級感があります。重さはiPad程度ということでしたが、持った感触ではややiPadより軽いように感じました。液晶の解像度の確認は忘れてしまったのですが、Engadget記事と同じとすると1280 x 800だと思われます。発色は悪くなく、ナナメ方向の視野にも強い液晶でGalaxyTabと同等クラスかそれ以上の液晶ではないかと感じました。同じTegra250搭載Androidタブレットで、マウスコンピュータのLuvPadやONKYOのTA117C1/3と比べても液晶自体は高品質だと感じました。(会場ではTA117C1/3がデモ機用にたくさん展示されていました。LuvPadと中身はほぼ同じらしいということで、こちらはあまり触りませんでした)

 基本は横向きで使う前提となっており、下部にドック接続用のコネクタがあります。上部には音量ボタンとmuteスイッチ?そしてMicroSDスロットが1つ、その横にも同じサイズのスペースがあったのでバリエーションによってダブルでSDスロットが使えるようになるのかもしれません。左側面に電源ボタン、イヤホン、HDMI出力。右側面にAC電源、USBなどが用意されています。たぶんフロントカメラだと思われるものが液晶左面上側に、背面のカメラは裏面右上にあります。面白いのはフロント面には一切のスイッチ類(タッチ式含む)がないこと。ほとんどのAndroidタブレットが液晶の側にタッチ式か物理ボタンを用意しているのに、Acerのタブレットにはそれがありません。どうやって戻るとかホームの操作をするのかと思ったら、液晶右下を画面外から画面内向きにフリックすると「戻る、ホーム、メニュー」の順に上から並んだパネルがするりと画面出てきます。そのパネルのアイコンをタッチすることで操作をするようになっているのですがこれがまた曲者で、エラー等でアラートのダイアログなどが出続けてしまうような状態になると、事実上操作不能に陥ることがありました。会場で実際そのような状態になってしまったため、早急に解決策を検討するとおっしゃっていました。

 動作自体は非常に軽快で、フリック等の追従性応答性は非常に高いレベルになっています。正直上記のような問題はあるものの、それさえ解決されれば2.2タブレットとしてこの状態で製品として販売しても十分いけるのではないかと思われました。Acerとしては現状は今年の6月〜9月の間にかけての販売を計画しているとのことで、その時にAndroidのバージョンがどれになるのかは現時点では確定していないとのことでした。また今回10インチを展示していたものの、国内でどのサイズのタブレットが販売されるかについても未確定で、展示機にはいろいろアプリもインストールされていたのですが、何がインストールされるかも当然未確定ということでした。Android関連についてはスマートフォンでもやや後発となってしまったこともあり、Acerとしては独自性を打ち出すためにも非常に慎重に取り組んでいるように感じられます。Engadgetの記事では3.0(Honeycomb)をターゲットにしているようでしたが、発売時期を考えても、ぜひとも国内向けに最速で3.0タブレットを導入して欲しいと思います。

 国内ではAspireシリーズのNetbookで知名度を上げたAcerですが、時期的にコストパフォーマンスが突出した端末をリリースすることが多く非常に期待感のあるメーカーだと思っています。個人的にもUL20AのオーナーだったりTimelineシリーズのファンだったりしたので、AcerのAndroidタブレットリリースには期待したいと思っています。

画像をTwitpicに上げたのでリンクを紹介。

前面
http://twitpic.com/3tajnw
背面
http://twitpic.com/3tak1i
操作ボタンパネル
http://twitpic.com/3takm8

,
とりあえず付けておく無駄ではなかったなまぁまぁ読めたちょっと役に立ったかなかなり良かったかも (まだ評価されていません)
Loading...
Trackback

2 comments untill now

  1. Acer 10インチAndroidタブレット試作機 簡易レビュー http://blog.isnext.net/issy/archives/719 「DiSxAndroid展2011」でAcer社の10インチAndroidタブレットの試作機に触ってきました。

  2. Linux/CGP作業メモ » Acer 10インチAndroidタブレット試作機 簡易レビュー: ■Acer 10インチAndroidタブレット試作機 簡易レビュー 本日秋葉原で開催されたダイワボウ情報システム社主催の「D… http://bit.ly/gGuFAp