■SoftBank 003SH 更新ビルド 簡易レビュー
003SHのホットモックが最新のファームになっているらしいという噂を聞いてヨドバシ秋葉原店で確認してきました。更新が確認できたので簡単にレビューしておこうと思います。簡単にまとめると「確かに良くなっているがまだまだ安定にはほど遠い」という感じです…。前回のレビューは以下です。
SoftBank 003SH ヨドバシ秋葉原版 レビュー
http://blog.isnext.net/issy/archives/473
今回更新されたビルドは、Androidバージョン2.2、ベースバンドバージョン00.00.00、カーネルバージョン2.6.32.90perf sharp@TG440901 #1、ビルド番号RB128でした。ベースバンドバージョンにまだ未完成である様子がはっきりと見てとれます。全体的な動作は非常に改善されており、タッチレスポンスとソフトウェアの反応は2.2らしくキビキビとした印象に変わりました。アプリの縦スクロールメニューなどはとても快適に操作できます。ホームのフリック操作の追従性もかなり良くなっていますが、NexusOneで2.1を使っている感じ。2.2端末としてはもう一息がんばってほしいところです。タスクマネージャーもかなり動作が改善されていて、まぁなんとか使えるようになりました。SHARPの開発の方の努力が本当に感じられる改善度合と言っていいと思います。
しかしながら、説明員の方によると本体ハードウェアは以前から提供されているものに新しいビルドを入れただけということで、ハード的な完成度の低さの面からか現在でもかなり不安定になるとのこと。6台ある端末のうち3台しか稼働できてないということで、安定度の質問される度申し訳なさそうに応対されていて、ちょっと気の毒でした…。今回は起動時間が測定できるかと思って再起動してみたら、電源ONからロック画面表示までに1分30秒以上かかってしまったので詳細を書くのを止めます。やはり展示機はハード面で課題があるようで、あまり評価すべきではないと感じました。
ソフトウェア面では、SH-03Cが3Dデモ動画が削除できない仕様とdocomo製品内覧会で聞いてびっくりしたので、003SHの3Dデモ動画が削除できるのか確認してみました。こちらはちゃんと削除できるようでメニューから削除が選択できるようになっていました。機体によって動画の数も違ったので確かに削除できているようです。今回ワンセグの表示も試したのですが、これはIS03の方が圧倒的に表示がキレイだと思いました。液晶の解像度の差が出ているのかと思います。
今回のSHARPが出す端末の中では003SHの筐体デザインは好みなので、もっとしっかり評価したいと思うのですが、説明員さんが弱ってしまう完成度ではなんとも…。これだけ展示機で問題が出ているのだからハードウェアもより安定したものに入れ替えしていかないと、正直SHARPの開発者の方々の努力が伝わらないと思うし、実際に販売の最前線にいる方々もモチベーションが下がりまくるんじゃないかと心配になります。これで8万円台の価格を提示するSoftBankは本当にAndroid端末を自社ラインナップとして売るつもりがあるのか疑ってしまいます…。ということで、プラス評価ができるモックかリリース版が出るまで003SHについては、何か更新があっても追加記事を書くのはやめておこうと思います…。