■iOS/Android/WP7.5のバッテリー耐久テストをしたメモ2
スマホのバッテリー消費がおよそ同条件でほんとはどれくらい違うのかを試してみたメモ。1回目にF-05Dがあまりに酷い結果だったのでバッテリー持ち対策をして試した追検証結果。以下テスト条件と結果を簡単に。
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update後F-05Dのバッテリー耐久が向上したメモ
http://blog.isnext.net/issy/archives/1990
■追検証機種とバッテリー容量
1)ARROWS X LTE F-05D Android 2.3.5 1400mAh
2)NexusOne Android 2.3.6 1400mAh
■評価条件
・初期化(データリセット)を最初に行う
・標準設定のまま追加アプリはインストールしない
・同じWi-Fi設定を行う
・同じGmailアカウントをPush設定で作成する
・同じExchangeアカウント(CommuniGate Proを使用)をPush設定で作成する
・3Gの影響を受けないようフライトモードに設定し、Wi-Fiのみ有効にする
・設定後再起動して標準タスクのみが動作している状況にする
・バッテリー残量表示の出る画面を表示(設定アプリ内の端末の状態の画面)
・表示を確認したらすぐにスクリーンオフ
・途中何度かテストメールを送り受信状況を確認する
・準備ができたら端末をフル充電状態にしてスタート
※基本的には前回と同じだが、F-05Dは端末初期化後デフォルトホームをランチャーに変更するなど簡易的なバッテリー持ち対策をして評価した。
■バッテリー残量経過
スタート
対策済みF-05D/100% NexusOne/100%
4.5時間経過
対策済みF-05D/89% NexusOne/99%
6.5時間経過
対策済みF-05D/86% NexusOne/98%
8時間経過
対策済みF-05D/83% NexusOne/98%
13.5時間経過
対策済みF-05D/77% NexusOne/97%
■結果
消費度合い
対策済みF-05D/23% NexusOne/3%
一時間当りのバッテリ消費
対策済みF-05D/1.7% NexusOne/0.22%
■まとめ
今回は仕事の都合で半分の時間での計測となったが、F-05Dのバッテリー持ち対策は一定の効果は見られたようで、前回の1時間当りバッテリー消費が3%から1.7%に減少していることが確認できた。それでも実用レベルとしては微妙なところ。ちょうど本日F-05Dのアップデートが行われたので、少し条件は変わるが念のため再計測してみたいと思う。
今回メール受信件数とサーバ通信回数を省いたのは、Android2.3.x系は3Gが無効の場合、Wi-Fi接続では一定時間でスリープになることが両機でログから確認できたため。F-05DではスクリーンをOFFにした時点でWi-FiがOFFに、NexusOneではスクリーンOFFから15分後にスリープでWi-FiがOFFになる(それまでは2分おきに接続する)ようだ。実質的に通信量がバッテリーに与える影響は無視できると考えた。3Gを有効にすれば継続的な動作確認は可能になるが、検証のためにはキャリアとAPNを揃える必要があり、その条件を満たせないため3Gでの検証は見送り。いずれ条件が整えばまた試してみたい。
残念ながら多少の改善は見られたものの、簡易的なバッテリー持ち対策では多くのアンインストールできないキャリア組込みの各種プロセスが動作してしまっているため、やはりF-05Dのバッテリーの耐久度合は他機に比べて著しく低いと言わざるを得ないようだ。バッテリー容量も等しくリファレンス端末であるNexusOneとの比較においてこれほどの差があることは、(プロセッサのコア数や世代等ハードが大きく違うとは言え)非常に残念なことだと思う。アップデート後の再計測で多少改善されていることを期待したい。