■docomo ARROWS X LTE F-05D 追加レビュー
販売開始から少し経っていますが、MNP割引が増額されたことで購入しやすくなりdocomo ARROWS X LTE F-05Dを入手できたのでレビューを追加しておこうと思います。電池の持ちなどいろいろ問題が指摘される端末ではありますが、工夫次第で十分使える状態になるので、その辺り実際に試したことをベースに書いていこうと思います。
前レビューはこちら
docomo ARROWS X LTE F-05D ラウンジ版レビュー
http://blog.isnext.net/issy/archives/1778
購入した端末のAndroidバージョンは2.3.5、カーネルバージョン 2.6.35.7 build@rx600s4-05 #1、ベースバンドバージョン C_L1_024、ビルド番号 V12R22Gとなっていました。日本語入力システムはNX!input ver.3.0.0、ATOK ver1.1.1です。これは以前のレビューで書いたラウンジ版と全く同じです。ということで詳しくはそちらをご覧ください。
入手してまず行ったのは電池持ちの改善設定です。各所の情報によりプリインストールのいろいろなアプリが余計な負荷を増やしているということだったので、以下の作業を行いました。
1)ホーム切替アプリで標準をランチャーに設定
2)Google日本語入力をインストールして標準に指定
3)設定>アプリケーション>アプリケーションの管理>ダウンロードから
使用しないアプリを削除
(おサイフ系とバックアップ・Gガイド番組表・ecoモード・声の宅配便以外は消してみた)
4)再起動
ホーム画面には時計のウィジェットとアプリのショートカットのみを配置して利用していますが、これでほぼGalaxy Nexusと同等の電池持ち状態比べて2/3〜3/4くらいの電池の持ち状態が実現できています。基本的にドコモ依存のサービスを利用する理由がない(ずっとWillcomメインで使ってきている)ので、これで問題なく日常利用が可能です。F-05Dは電池が持たないと言われていますが、プリインストールアプリの不出来が一番の問題のようなので、ぜひこの辺りは改善してほしいところです。 前レビューで心配だった充電時の本体の発熱ですが、対策の効果か少なくともクレードルで充電している限り本体が熱いと感じたことはありません。また日常でも使っていて熱くなっているなと思ったことも今のところはないので一応対策効果はあるのかもしれません。
F-05Dを使って一番感じたのはWi-Fiの感度が他機よりも低く転送速度が遅い実感があることです。DLNAを使っていても再生開始までの時間がやや長めで、他機よりもバッファリングのための停止がよく発生します。同じ場所で使っていてもF-05Dだけ再生が途切れることがあります。これは残念でした。メインで使う自室は元々電波環境的にはあまりよくなく、ワンセグも入らないし携帯等の電波もdocomoは0〜1本、SBで良くて2本程度、Willcomもフルにはならず、WiMAXもフルにならずと非常に入りにくいところです。ネットワーク的にはWi-Fiがメインなのに、それが感度が悪いのはちょっと困り者です…。
ブラウザやRSSリーダーを使う分にはあまり問題はないので、まぁまぁ快適に利用できています。上記の通り自室ではLTEどころか3Gも入らない感じなのですが、マンションの外に出ればLTEでフルアンテナになることもあるので、ネットワーク速度の速さを実感することができました。待ち時間が短い実感があるのでやはり快適な印象です。東京横浜間の電車での移動中でもSBやWiMAXに比べて通信断になる時間が少ないように思いました。LTEのエリアが広がれば更に快適になるのではないかと期待しています。
また使っていて皮脂跡が結構目立つことが気になってしまいました。普段がGalaxy NexusやGalaxyTab 7.7など皮脂対策がかなり充実している端末を使っていることも影響しているのだとおもいますが、かなり不快な感じだったので主に皮脂跡対策を重視して、Micro SolutionのPRO GUARD AF 光沢防指紋を購入し使ってみました。フィルムは2枚入りでほこり取り用シールやクリーニングクロスも入って1000円程度(amazonで)なのでお買い得です。これでまったく皮脂跡は気にならなくなりました。持ち歩き用にレイアウトのマットタイプのケースも合わせて購入しましたが、ケース付けたまま充電も問題なく出来て、本体にも手にも非常にフィットした感じで支えるのでオススメです。
いつも通り動画の再生実験もしてみました。ローカル再生はギャラリーアプリです。DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.8.8。mp4は全てWebOptimizedなファイルです。
ファイル:
A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
B) AVI H264 mp3 640×480.avi
C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
N) WMV 24fps 640×480.wmv
O) WMV 60fps 640×480.wmv
P) MP4 60fps w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
Q) MP4 60fps w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel
DLNA再生1:DiXiM Player v3.0
mp4以外は全て再生不可。Pはコマ落ち激しく、Qは映像出ず。
mp4以外のファイルはリスト表示されるが選択できず。ビルトインプレイヤーで再生の模様。
mp4もバッファを多めに取るのか再生開始まで時間がやや長い。
DLNA再生2:Skifta
mp4とmkvが再生可能。aviとwmvはメディアプレイヤーが起動するもエラーで再生不可。
mp4は動画とメディアプレイヤーの選択画面が出るが、mkvはメディアプレイヤーで自動再生。
こちらも再生開始までやや時間がかかる。
ローカル再生
A,B,C,Q再生不可。Eは再生するが音は出ず。D,Eは再生開始時に若干映像乱れあり。
標準の動画アプリでもドコモ製メディアプレイヤーでも結果は同じ。
初めてDiXiM Playerを利用しましたがUIデザインはキレイでいい感じなのに、再生をmp4とTV録画ファイル(tsファイル)に限定しているようでちょっと残念です。OMAP4430を活かせていない気がします。DTCP-IP対応ということでRECBOXにあるレグザで録画した番組を再生してみましたが、確かに再生できます。…確かに再生できるのですが…ネットワークの速度の影響を大きく受けるようで音声は途切れ途切れバッファリングが頻繁に入り全く実用にならないという…。Wi-Fiの感度がフルになっている場所でないとLAN内にも関わらず切れまくることになります。これはデータ転送量が多いことが影響しているのだと思われますが、SHARPのスマートファミリンクのように端末サーバ間で転送量調整可能な仕組みのある相手同士の接続でないと事実上実用が難しいということになりそうです…。単にDTCP-IPに対応しているというだけでは快適な視聴環境を構築できるわけではなさそうなので注意が必要だと思いました。
残念なネタが続いたので、良かった点も書いておこうと思います。一番使ってみて良かったのはカメラでした。前レビューでも面白そうと書きましたが、F-05Dのカメラはとても使い勝手がいいと思いました。特にエフェクト撮影はかなり楽しめる感じでHDR撮影は本当に手軽に逆光でも見やすい写真が撮れるので便利です。レンズが広角寄りなことと合わせて解像感も高いので、風景写真などもそれなりに撮影ができます。AFもそこそこ速くMacroとの切替もオートでうまく処理してくれ、WBも自然な感じなので室内のデスク上撮影も気軽にできます。個人的にはこれまで使ったスマホや低価格コンデジのカメラ機能と比較しても一番楽でいい感じだなと素直に思いました。撮影で注意が必要なのがゴーストで、レンズ周りにあるリングが光を反射するためLEDフラッシュ撮影などで近距離に光を反射するものがあると強くゴーストが出ます。この辺は少し設計を見直してもらいたいところですね。
ヘッドホンジャックの音質も確認してみました。いつものVictorのHA-FXC71-Bで聴く限り、高域から低域まで非常にバランスがとれていて整った落ち着いた感じのする優等生的な印象です。ボーカルも引っ込みすぎず、それでいてサ行の鋭さも抑えられたとてもBGM的に聴きやすいバランスという感じ。海外機に比べると優等生過ぎて面白みには欠けますが、多くの人に好まれるのではないかと思いました。ATのCKM77に変えてみたところ、高中域が伸びやかに明るい感じになり、ボーカルの表情も出てきたのでこちらの方が合っているかもしれません。いずれにしても万人向けの良品質な音だなと思いました。またヘッドホンを挿すとヘッドホン側マイクを使うか本体マイクを使うか選択肢がダイアログ表示されるのも面白いと思いました。ただキャップ付きヘッドホンジャックを開けて挿してロック解除の上ダイアログ選択しないと音楽再生まで行けないという手順の多さには、少なくない人がちょっと面倒を感じるかもしれません。
ということで全体的にマイナス面が多く記述されてしまいましたが、いろいろと対策したことで今は割と気に入って使う端末になっています。ドコモ関連アプリを使うことがないので、正直キャリアアプリフリーで出してくれていればもっといいのにと思ってしまいます。これまでのT/F系端末の実績から今後のアップデートとかいろいろ心配な面はありますが、しばらくメイン扱いで使ってみようと思っています。
※バッテリー持ち具合について修正。F-05DはNexusとほぼ同じ設定をして同じような使い方をして12時間ほどで残15%の警告になった。Nexusでは17時間くらいで同程度。電池容量が1400mAhと1750mAhの差を考慮して記述を修正した。電波状況にもよるのでまぁだいたいという感じ。やっぱりちょっとバッテリー弱いかも。もう少し工夫が必要かもしれない。
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スマフォバッテリ長持ち対策あり。やはりプリインストールアプリからの脱却がキー→docomo ARROWS X LTE F-05D 追加レビュー http://t.co/FUll0wFB