■EMOBILE GALAPAGOS A01SH タブレット レビュー
 fansfansの「Android 3.2搭載タブレット GALAPAGOS(A01SH)タッチ&トライ ブロガーミーティング」に参加して、イーモバイルから発売されるA01SHをじっくり触ってくることができたのでレビューを書いておこうと思います。イベントの様子はこちらで紹介されています。イベント参加者のblogはこちらでまとめて紹介されるそうなので合わせてどうぞ。イベントでは発売元のイーモバイル、開発元のSHARP、CPU製造元のNVIDIAがそれぞれプレゼンで製品のアピールをした後、質疑応答・タッチ&トライという順番で進みました。質問は若干少なめな印象でしたが、タッチ&トライでの参加者同士の意見交換がかなり活発だったので、面白い意見が聞けたり有意義なイベントになりました。

 A01SH自体は国内メーカー初の7インチサイズタブレットでAndroidバージョンも最新の3.2ということで注目度も高く、既に発売日も8/30と迫っており価格も44,800円と明示されていますので、興味を持たれている方も多いと思います。そこで分かりやすくするため比較用にGalaxyTab (GT-P1000)TF101を持ち込んでいろいろと比べてみましたので、その辺りの比較を中心にして書いていきます。

■ハードウェア
 基本は横持ちを前提としているようで、全てのスイッチとコネクタ類は左右側面に振分けられています。上下は背面から回り込んだアルミでカーブして覆われていてスイッチ類は何もありませんし、画面前面にもスイッチ類は一切ありません。左側面には上からスピーカー・電源ボタン、ボリュームキー、ヘッドホンジャック。右側面には上からスピーカー・AC電源・HDMI・MicroUSB・MicroSDスロットとなっています。横持ち前提で工夫されているのが左右側面上部に配置されたスピーカーで、両手持ちをしても手がスピーカーを覆わないため視聴を妨げません。TF101はスピーカーが側面下部にあり両手持ちの時に手がスピーカーを覆ってしまうので、A01SHの方が実用的な設計になっています。電源とボリュームキーは小さめでストロークも浅めですが、クリック感はしっかりあるので特別使いにくいということはありません。MicroSDスロットはフタがある関係で穴が深めになっており少々出し入れがしにくいのがちょっと残念な感じでした。

 液晶はモバイルASVではなく普通のTFT液晶っぽいですが、SHARPらしいドットの目立ちにくい精細感のあるもので若干メタリックな感じの艶を感じさせるものでした。GalaxyTabと比較してみて高輝度の時にはどちらも同程度に美しい表示だと思いましたが、低輝度の際の表示品質はA01SHの方が良好と感じました。GalaxyTabは低輝度では液晶にざらつき感を感じることがあるのですが、SHARPの液晶ではそのような感じはなくキレイなまま暗くなるので、夜ベッドサイドで電気を消して利用する際にもいいのではないかと思います。液晶自体の美しさではIPS液晶を搭載したTF101が圧勝かなと思います。液晶が7インチサイズということで、本体もほぼGalaxyTabと同じサイズになっていますが若干A01SHの方が大きめです。SHARPの商品開発部の方がプレゼンでこのサイズにこだわったと力説されていたのですが、個人的にはGalaxyTabでも常用するには縦持ちでやや幅が大きく感じる(おそらく欧米マーケットを狙ったグローバルなサイジングのため)ので、何故日本人向けに国内メーカーが作ったものが同じようなサイズになるのか理解に苦しみました。7インチの既存タブレットはどれもGalaxyTabの模倣かと思うようなデザインですが、7インチの利用時は縦持ちでも片手操作は実質無理でほぼ両手使いになり片手手のひら全体でしっかりホールドしもう片手で操作をするようになるため、本体を支える理由で液晶周辺ベゼルを太く取る必要はないと思います。縦持ち時の想定で両サイド(長辺)をもう5mmずつでも幅カットしてもらえると、日本人の手でも持ちやすくなるのに…と感じてしまいました。隣の参加者の方もGalaxyTab持ちでやはりベゼル部分は半分でいいと発言されていました。商品マーケティングの説明の中でも「国産のブランドを求めている人達がいるのでこのサイズのタブレットを作ることにした」という話があったのですが、だとすればちゃんと日本人の手にあったサイジングを検討すべきではないかと、少々残念に感じました。

 本体の重さもGalaxyTabとほぼ同じでちょっと重め。A01SHは1620mAのバッテリーを2つ搭載しており、4000mAのGalaxyTabには少し及びませんが、Tegra2の省電力性能と合わせて長時間動作を実現しているということになるようです。特別に重いということではないのですが、上記のようにベゼル部分のカットができればもう少し軽くできるのではないかと思うので、ぜひ次モデルでは国産の意地で更なる軽量化をお願いしたいと思います。実物のスペックやプレゼンを聞いていても感じたのですが、SHARPは世界最高の7インチタブレットを作ろうとしたのではなく、GalaxyTabを目標に高スペックのタブレットを作ったように感じました。プレゼンにあった「国産のブランドを求める人達に」ではなく、最高のタブレットを求める人達に向けて設計したら、もっと違った発想や設計ができたのではないかと思ってしまいました。その辺りの志の揺れ具合というかは液晶のアスペクト比の質問でも感じていて、GALAPAGOSというブランドで電子書籍をアピールする戦略を取りながら、「なぜアスペクト比を電子書籍やデジタルコミックと親和性の高い4:3にしなかったのか?」という質問に対して「社内で議論はあったがアクオスと連携するなど映像面を重視して16:10を採用した」と、動画重視の決定だったという回答がされたところに、なんとなく日本のメーカーがアップルに勝てない理由を垣間見たような気さえしてしまいました。(もっとも実際は類似デザインによる訴訟を避けるとか別の思惑がある可能性は否定できませんが…)

 タッチスクリーンの感度は非常に高く、やや過敏すぎる印象もないわけではありませんが、コツを掴めば非常に快適に操作が可能でした。Android3.2と相まってTF101よりも高速且つ快適にホーム画面の操作が可能です。この差は同じCPUを搭載しているとは思えないくらい快適と言っていいくらいのものでちょっと驚いてしまいました。ただマップやブラウザでのピンチズームなどでは若干ぎこちなさを感じる場面もあり、全てにおいてベタ褒めできるというところまではいきませんが、操作感の快適さレベルはとても高いと思います。

 起動時間は以下の通りです。
 電源長押し→5秒→EMOBILEロゴ→8秒→GALAPAGOSロゴ→17秒→ロック画面(合計約30秒)

 起動は快速で電源オンから30秒で利用可能になります。SHARP製のスマホは起動時間が長いものが多いのですが、A01SHは非常に素早く立ち上がるのでこれは嬉しいポイントですね。

■ソフトウェア
 Androidバージョンは喧伝のように3.2です。カーネルバージョンは2.6.36.3、ビルド番号は5031_1_200でした。日本語入力プログラムはiWnn IME Ver.2.1.2.jp(SHHC-A)となっていました。スマホではiWnn IME for SHとかおまけが付いているのに、タブレットではfor SHがない表記になっているところが面白いですね。ホームアプリやメニュー項目などのカスタマイズはあまりなく、ほぼ標準のAndroid3.2を採用しているような印象でした。独自ウィジェットもGALAPAGOSアプリのものくらいで、NVIDIAのデモのためTegraZoneアプリやゲームがいくつか導入されていましたが、他に特筆するようなものはなかったと思います。

 最新のAndroid3.2でもあり、一応いつもの動画再生テストファイルを持ち込んでいたので再生テストをしてみました。DLNAはさすがに検証できませんでしたが、MicroSDからの再生結果は以下の通りでした。再生アプリはギャラリーアプリから標準動画プレイヤーです。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

MicroSDでのローカル再生
 D,F,G,H,I,J,K,Lが再生可能。A,B,C,Mはリスト表示されるもののサムネイル無し、クリックすると再生できませんダイアログを表示。Eは映像は表示されるものの音声が出ず。WMVについてはリストにすら出て来ない。

 NVIDIAの方がいらっしゃったので、1080p HighProfが再生できない理由を伺ってみると、TegraとAndroidの両方でチューニングが間に合っていないとのことでした。サムスン製品がAndroid2.3環境でも1080p HighProfを再生可能にしていることはご存知でしたが、これはサムスンの独自チューニングによるもので、Android側でもバランス調整の問題がまだ残っているとのことでした。少なくともA01SHではSHARP独自で動画再生の調整が入っているというようなことはなく、Android3.2で標準的に再生できるものということになるようです。ちなみにイヤホンジャックの音質も動画再生時に確認してみたのですが、いつものVictorのHA-FXC71-Bとは相性が悪いようで、中音から低音がブーミーになってしまい聴くに堪えない感じでした。小さいスピーカーで出力する時に軽くなり過ぎないようにチューニングされた音をそのままヘッドホンジャックでも流してしまっているような印象でした。A01SHと組み合わせるヘッドホンは低音控えめか低音をしっかり抑えて鳴らしてくれるものを組み合わせた方がいいような気がします。

■まとめ
 個人的な印象は和製GalaxyTabという感じです。しかし動画プレイヤーとしては、CPUスペックに劣るGalaxyTab (GT-P1000)の方が再生能力が高く、aviやwmvも難なく再生できてしまいますしコマ落ち感はあるものの1080p HP4の動画も再生は可能で、実用上優れていると感じました。大きさも重さもほぼ同じで、3Gがついた白ロムの価格も3万円前後で安定しているSC-01Cと、Android3.2の最新版が利用可能とは言え正式対応アプリもまだ少なくWiFiのみ44,800円の価格で対抗するのは非常に厳しいのではないかというのが率直な感想です。もちろん国産ブランドやアクオス連携を気に入って購入される場合には別ですが、A01SHだからこそという部分はあまり見えて来ないと言わざるを得ません。本当に主観的で申し訳ないと思いますが、GalaxyTabを目標にして作られたように思えてなりません。そして越えられていない。そんな印象になってしまいました。プレゼンを見ていてSHARPはA01SHを世界で売る気はないのだと感じましたし、それで世界をターゲットにして予算を投入し開発された製品に勝とうとするなら、より日本人に使いやすいサイズや使い方をもっと真摯に追求するべきだったのではないかと思います。SHARPのAndroidに対する製品開発姿勢は素晴らしいと思いますし、ぜひとも今後よりよい製品を出していただければと願います。

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■ASUS Eee Pad TF101 Transformer 簡易レビュー2
 ちょっと間が空きましたがASUS Eee Pad TF101 Transformerのキーボードを装着した場合のレビューをしておこうと思います。Androidバージョンも3.1にアップデートされているのでその辺りも軽く触れておきます。TF101としてのメディアレビューでは個人的にはこちらのPCWatchのレビューが詳細でお勧めです。前回のレビューは以下になります。

ASUS Eee Pad TF101 Transformer 簡易レビュー1
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1224

■キーボードの感想
 Android3.0タブレットのリファレンス端末であるXOOMでなくTF101を購入したのは、何よりこのドッキング形式のバッテリー内蔵キーボードが存在するからでした。Android端末はBlueTooth経由でキーボードが使えるのですが、Android専用キーのついた一体設計や拡張バッテリーとして利用できるよう設計され長時間稼働を可能にする工夫など、TF101には通常のキーボードの組み合わせでは得られない魅力がありました。画面タッチで長文書くのはどうしても慣れなくて個人的にはそれなりの長さの文章書くならキーボードは外せない要素なのです。キーボードの品質自体は各所でレビューされているようにネットブックと同程度で、特別に秀でたところはないかと思います。ノートPCと変わらない一体感というのがポイントで、ASUSのUL20Aを持っていますがそれを使っているのとあまり変わらない感覚で利用できるというのが、なかなか面白い感じです。個人的にはAndroid専用キーである「戻る・ホーム・メニュー・検索」の各ボタンの位置が好みの配置で、方向キーも十分使いやすくできているところを非常に気に入っています。長文を入力するのも(日本語変換をATOKにすれば)とても快適に利用できます。実際出張の際に実験してみましたが、UbuntuのノートPCを使う際よりも長時間稼働してくれ、文書作成効率のいいATOKのおかげで長文テキスト作成もより快適に利用することができました。昼間出かけて外で少しネット、夜2〜3時間テキスト作成に使うという感じで4日間無充電で使えていました。それでもバッテリー警告が出るところまで行かなかったのでちょっとびっくりしてしまいました。

 以前タブレットで使う場合にはFSKARENは常用に堪えないと書きましたが、キーボード入力の場合には一転して評価は変わります。キー割当を含めて完全に動作するよう設計されているため、非常に快適に利用することができます。変換候補の表示も非常に高速で、キー入力に合わせて選択肢がリアルタイムに変わっていく様は気持ちいいくらいです。キーボードでATOKを利用することももちろん可能ですが、漢字キーやひらがなキーなどファンクション部分が機能しないため、必要に応じて画面タッチで操作せざるをえず快適さは大きくダウンしてしまいます。それでも日本語変換性能に限ればATOKの方が意図した候補が選出される確率が高く修正が少なくてすむため、長文を作成する場合には選択するメリットは十分あると感じました。

 キーボードの物理接続部分は比較的しっかりしていると思いますし、通常の取付け操作であまり不安はありません。カッチリはまっているのかと気になることもないわけではありませんが、不具合というほどのことではないと感じます。Android3.0だった際には時々スリープ状態から戻った時にキーボードが認識されていない(取り外して再度接続するまで使えない)ことがありましたが、3.1になってからはまだそうした問題は起きていません。

 キーボードを付けて約1.3kgというのは決して超軽量級というわけではありませんが、レスポンスや液晶品質の良さと稼働時間の長さ、そして価格を考えると非常にリーズナブルなマシンだと思います。アプリケーションが必要用途に足るのであれば、業務で利用しても素晴らしいコストパフォーマンスを発揮してくれると思います。

 ちなみに実際にsshでキーボードを使って気になったことがあった関連記事もあるのでこちらもどうぞ。

Android3.0タブレットで公開鍵を使ってssh
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1234

■Android3.1の感想
 更新されたAndroidバージョンは3.1、カーネルバージョン 2.6.36.3-00007-gd357ac7 android@Maple #1、ビルド番号 HMJ37.JP_epad-8.4.4.12-20110715でした。FSKAREN Ver1.4.5HAS01001へ更新されています。相変わらずFSKARENは標準で利用チェックが入っており外すことはできません。Android3.1でUI的な部分ですごく変わったと実感するようなところはあまりないのですが、問題だったFlashの動画再生も確かに改善されており、ニコニコ動画でもコマ落ち感はずいぶんマシになりました(なくなってはいない)。またギャラリーの動画再生についても改善は確認できました。ということでローカル及びDLNA動画再生について変化を確認してみます。

 例によってテストファイルを使って動画の再生試験をします。DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.7.8。再生アプリはローカル再生はギャラリーアプリから標準動画プレイヤー、DLNA再生はTF101標準で導入されているDLNAアプリ「MyNet」での再生となります。mp4は全てWebOptimizedなファイルです。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

MicroSDでのローカル再生
 F,G,H,I,J,K,L,N,Oは再生可能。Mはコマ落ち激しい。
 Dは再生不可だが、Eは映像のみ再生可能。aviは全て不可。

DLNA再生
 F,G,H,I,J,K,L,N,Oは再生可能。Mは再生不可。
 Dは再生不可だが、Eは映像のみ再生可能。aviは全て不可。

 3.0であったボリューム関連の問題はなくなっていました。aviやmkvの再生ができないのは変わらず。特にmkvではMyNetがフリーズ状態になるケースがあり。wmvは再生できなかったものが再生できるように。しかも再生品質がとても高く見やすく感じました。mp4はほとんど再生できましたがフルHDでHPのものはコマ落ちあり。約4M/sのビットレートの問題?ともかく再生対象ファイルが増えたのは歓迎できます。aviやmkvはVPlayerなど当面は別アプリが必要ですね。

■まとめ
 個人的にはキーボードを付けたTF101は、使う用途次第でネットブックやCULVノートを凌駕してしまう存在だと感じます。価格とスペックのバランスはとても素晴らしいと思いますし、これからの出張には欠かさずお供に連れていくことになるだろうと思っています。しばらくMacbook Airを購入しようか悩んだ時期がありましたが、とりあえずこれがあれば不要かなと思えるくらい。ネットが使えて長文テキストが効率良く書ければいいので、本当に十分という感じです。WiMAXルータのWM3500Rとセットでとても活躍してくれています。3GのSIMスロットが付いてくれればb-mobileのSIM入れて使うというのも魅力的だと思います。WindowsやMacでこのアプリが動かないと困るという限定的な目的がある方は難しいと思いますが、ブラウザやTwitterなどのネットアプリをメインで使っている方で、キーボードが必要でノートPCを選択している場合には積極的にTF101を検討してみてもいいのではないかと思います。

 現時点でも国内発売されているAndroid3.xタブレット自体としてはXOOMがオススメなのは変わりませんが、上記のようなキーボードが重要な要素になる方にはTF101はとてもオススメできると思います。日本のアップデート提供はやや遅れ気味ですが、ASUS自体は非常に積極的にバージョンアップに取り組んでくれていますので、そういう観点からも安心して選択してもらえる製品ではないかと思います。

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■Android3.0タブレットで公開鍵を使ってssh
 ASUS Eee Pad TF101 Transformerで自宅サーバに公開鍵暗号方式でsshアクセスした設定のメモ。キーボードって素晴らしい。とはいえ、いろいろと不便なことも。その辺の覚書。

■ConnectBot
・マーケットからConnectBotをインストール。
・起動してメニューボタンを押して公開鍵管理を選ぶ
・もう一度メニューボタンを押して生成を選ぶ
 インポートの場合は事前にSDカードに鍵を用意しておき選択するだけ
・鍵の名前を入力し、必要な設定を行う
 起動時に鍵をロード、使用時に確認するはチェックをオススメ
・ランダマイズ用に表示される領域をタッチして鍵を生成する
・生成された鍵に名前がついてリスト表示されるので鍵マークが緑なのを確認
 赤のロックされた鍵マークの場合は使用できない状態という意味
・戻るボタンで接続画面に戻す
・下部メニューからsshを選択し、user@hostname:portの形式で入力して改行
・これで問題なければ接続する(最初は確認ダイアログが出る)
・二回目以降は接続画面で前回接続の表示が出るのでそこから選択でOK

自宅のCentOS5.6サーバにsshで接続したところ、ConnectBotでは接続以降英語キーボード配列での入力になるので注意。日本語キーボードを使っているとやや不便を感じる可能性あり。Tabキーによるコマンド補完も機能せず。またShift+数字キーが全てファンクション扱いになる(Shift+1キーが!でなく<F1>となる)ため、記号入力に若干の工夫が必要。パイプ(|)などはShift+バックスラッシュで入力できる。CtrlやESCは画面をクリックすると左下に表示されるので、指かマウスポインタでクリックすると入力待機状態になる。一応Android3.0でも大きな問題なく動作してくれている。若干使いにくいところではあるが、とりあえず利用可能なのでOKとする。設定などで使い勝手を向上できそうな気はするが、エミュレーション設定などでは変化がなく今のところ打つ手無し。あくまで緊急避難用なので深く追求しないかも。

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■ASUS Eee Pad TF101 Transformer 簡易レビュー1
 本日予約しておいたASUS Eee Pad TF101 Transformerが届いたので簡単なレビューを書いておきます。とはいえ、ハードウェア自体は事前のメディアレビューでほとんど語られてしまっているので、DLNA関連と個人的な感想を中心に。TF101としてのメディアレビューでは個人的にはこちらのPCWatchのレビューが詳細でお勧めです。こちらのレビュー1は主にタブレット部分のレビューです。キーボード付きにした状態のレビューはレビュー2でお届けする予定です。(7/30追記 レビュー2は以下)

ASUS Eee Pad TF101 Transformer 簡易レビュー2
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1255

■ハードウェアの感想
 タブレット部はスペックで見るとそこそこ大きく初代iPadくらいに重いのですが、実機を持ってみると厚みもほどよくそれほど重い感じを受けないことに驚きました。普段使っているiPad2より気持ち重いかなと思いますが、重量配分や背面の加工のおかけで持ちやすいためかあまり負担感がありません。特に縦持ちの際のバランス感はiPad2よりも持ちやすい印象です。液晶はIPSだけあって非常に見やすく美しいと思いました。iPadと比べても悪くない印象です。タッチスクリーンの反応も悪くないしホームもさくさく動作するのですが、ガラス表面がやや指がすべりにくいようで、少し引っ掛かりを感じるのが残念です。保護フィルムなどで工夫をした方がいいかもしれません。スイッチやコネクタ類も十分使いやすいのですが、MicroSDスロットについては少し深めになっていて出し入れが少し不便に感じました。あまり取り出し等をしない前提の設計になっているようです。画面両サイドにあるステレオスピーカは高音はそれなりにキレイに出ていると思いますが、中低音がやはり厳しく非常に軽い音になってしまっています。セリフ等は比較的聞きとりやすいとは思いますが、長時間の動画視聴では少し疲れるかもしれません。スピーカが両側面下部にあるため、手持ちするとスピーカを手で覆ってしまうことになりやすいのが残念と言えば残念です。

■ソフトウェアの感想
 Androidバージョンは3.0.1、カーネルバージョン 2.6.36.3-00004-g069b8b5 android@Mercury #1、ビルド番号 HRI66.JP_epad-8.2.3.13-20110511でした。WiFiモデルなのでベースパンドバージョンの項目はありません。OSのカスタマイズは比較的少ないようですが、XOOM等に比べて戻るボタン等のデザインが変更されているなど細かいところでいろいろと手が入っているようです。ホームを含めた全体の動作感はXOOMと同等という感じです。日本語入力は標準でFSKAREN Ver1.4.2HAS01003が導入されており、組込みのため標準の設定画面では無効にすることができません。個人的にはタブレットとして利用した場合FSKARENのソフトキーボード画面は数字や記号への遷移がとても使いにくく(もちろん慣れの問題はあると思いますが)常用に堪えないと感じてしまいました。キーボードを付けた場合にはまた評価が違ってくるかと思いますが、タブレット中心で利用を想定する場合には別のIMEが必須だと感じました。

 ブラウザ等のレスポンスも良く、通常のブラウジングは非常に快適に操作できると思います。フォントも丸ゴシック系のものが採用されており、比較的見やすいと感じました。当然のようにFlash対応しているのでニコニコ動画も再生は可能ですが、コマ落ちが多く再生品質も決して高くありません。ここを期待している方は注意した方がよいと思います。縦持ちでブラウザを利用する場合、液晶比率が16:10のためやや横幅が狭く感じ字も小さくなるため年齢の高い方には少し辛いと思われる場合がありそうです。この辺りは4:3比率になっているiPadの方がバランスがいいと感じます。

■ローカル及びDLNA動画再生について
 例によってテストファイルを使って動画の再生試験をしてみました。DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.7.5。再生アプリはローカル再生はギャラリーアプリから標準動画プレイヤー、DLNA再生はTF101標準で導入されているDLNAアプリ「MyNet」での再生となります。mp4は全てWebOptimizedなファイルです。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

MicroSDでのローカル再生
 F,G,H,Iは適切に再生可能。K,L,Mは再生可能だがコマ落ち激しい。他は再生不可
 何故かmp4なのにJのファイルは読込み不可になった MainProfileがダメ?
 D,E,N,Oを再生しようとした後はボリューム操作が不能になる

DLNA再生
 F,G,H,Iは適切に再生可能。J,K,L,Mは再生可能だがコマ落ち激しい。他は再生不可
 D,E,N,Oを再生しようとした後は他の再生がうまくいかなかったりボリューム操作が不能になる

 フルHDでもBaseline Profileなら確かに再生は可能だったので一安心。ただアクションバーがある関係でローカル/DLNAどちらも液晶画面全画面での再生とならないことが残念です。またちょっと驚いたのがaviやmkvを再生しようとした後にほぼ100%の再現性でボリューム操作が事実上不能になることでした。最大音量でfixされてしまうようでボリュームボタンでオフになるまで下げるしかなく、現在のところ元に戻すには端末自体を再起動するしかないようです。サポートされていない動画ファイルとはいえ、ちょっとこのバグはどうかなと思いました。せっかくの大画面タブレットなので動画再生可能フォーマットの拡大はぜひお願いしたいところです。

■まとめ
 動画再生面で若干の不満はあるものの、全般的なレスポンスは良く比較的使いやすいデザインになっていると思います。今回はタブレットのみでレビューしましたが、次回はキーボードを付けた状態でのいくつかの想定シチュエーションを前提にしたレビューをお届けしたいと思います。日本ではキーボード付きのパッケージのみ販売ということでXOOMはともかく、Acerのタブレットに対して価格面で若干不利な状況になっているようですが、個人的にASUSはノートPCやマザーボードやビデオカードなどでよくお世話になっているので、ぜひ国内でがんばっていただきたいと思っています。

※しばらくの間随時追記します

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■GalaxyTab(P1000)をAndroid2.3.3にアップデートしたメモ
 GalaxyTabのUK版P1000用にAndroid2.3.3の公式ROMがリリースされたということで、早速P1000XXJQ1(p1000xxjq1 p1000xxjq1 p1000xxjpz)をXDAのこちらを参考にしてアップデートしてみた。注意する点はdbdata.zipの当て方くらい。再起動後連続してダウンロードモード(Vol.Down+電源)に入ることと、dbdata書き込み後再起動で更に連続してリカバリモード(Vol.Up+電源)に入ること。うまくいかないと起動時に/dbdataの初期化でエラーを吐いて起動画面が出てもSAMSUNGロゴが点滅したまま起動しないようになる。

■気付いたこと
・Android 2.3.3、カーネル2.6.35.7 se.infra@SEP-52 #2
・ベースバンド P1000XXJPZ、ビルド番号 GINGERBREAD.XXJQ1
・起動音が変わった!
・当然日本語ロケール対応無し
・More Locate2で日本語化しても設定アプリ等はこれまで通り英語(まぁ当然)
・相変わらずのCJKフォント
・動作全体にキビキビ感が向上している
・特にブラウザの操作感やスクロール反応が向上している
・Quadrantのスコアは1003〜1017
・Android2.3系なのにIP電話設定は無し(SAMSUNG独自の電話アプリだからか…)
・Videoアプリの動画のリスト表示速度が向上、再生もスムーズな印象
・All ShareがアップデートされてPlaybackサーバの動画再生が可能に!(詳細後述)
・Samsung Appsが起動すると即アップデートするが不明アプリを許可しないといけない
・Sumsung Appsが日本語対応になってる(前違ったような?)
・Digital Frameとか以前日本語ロケールで起動すらできなかったアプリが軒並み利用可能に
・カメラのシャッター速度ちょっと遅くなったような…
・とりあえずLagFixは不要そう

■All Share でのDLNA動画再生試験
 とりあえずMacOSX上のPlayback 1.7.3での確認。動画ファイルは以下。

 ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

 今回はAll Share +標準プレイヤー(Video)の組み合わせでD,Eを除く全てが再生可能だった。mp4はWeb Optimizedなファイルでなくても再生可能。ただし残念ながらDLNA経由で再生した場合アスペクト比変更が(アイコン操作はできるのに)機能せず、全て全画面再生となってしまうため、4:3のコンテンツは微妙。MicroSDに入れてローカル再生させると全て再生可能かつアスペクト比変更も可能、音ズレ等も無しという感じなので、動画プレイヤーとしては最強と思われる。

■所感
 GalaxyTabにおいては2.3.3はレスポンスや機能面において大きな変更というよりは、確実な性能向上安定性向上という印象。非常にオススメできると思う。そろそろ海外ROMでも標準でDroidSansJapanese.ttfをちゃんと入れるようになって欲しいなぁとは思うものの、とりあえず英語メニューでもあまり困ることはないので、このまま常用の予定。

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■docomo Optimus Pad L-06C 製品版ビルド レビュー
 発売日までにもう間もないのですが、本日有楽町のdocomoスマートフォンラウンジでOptimus Pad L-06C 製品版ビルドを触ってきたので、簡単にレビューしておこうと思います。説明員さんに製品版ビルドであることを確認したのでたぶん間違いないと思います。今回も更新分ということで気付いたことを書いていきます。前回のレビューはこちら

 製品版はAndroid 3.0.1、カーネルバージョン 2.6.36.3+ OptimusPad@withGoogle #2、ビルド番号 HRI66、ベースバンドバージョン L06C-V10fとなっていました。Androidバージョンが上がり、カーネルにもwithGoogleが明示されるなど、製品版としての自信が現れているようです。Optimus Padはどうしてもauから発売されるMotorolaのXOOMとの比較になってしまうのですが、Android3.0のリファレンスモデルとされているのはXOOMの方なのにXOOMの本体には(auサイトの画像で確認する限り)Googleロゴの表示がなく、Optimus Padには背面中央にwithGoogleの表記がどーんと明示されているのが面白いところです。

 タッチスクリーンのレスポンスは悪くなく、ホームアプリの動作にもぎこちなさを感じた部分はなくなり、とても安定して動作する印象を受けました。ただXOOMと比較すると俊敏さは感じられず、どちらかというとスムーズに動くことを重点にチューニングされている印象を受けました。決して遅いということではないのですが、フリック操作をした場合でもコンマ1秒反応が遅れたように画面が動くというか、動作はスムーズなのに後ノリになっているというか、そんな微妙な感覚を受けます。これはホーム画面だけでなくGoogleMapやブラウザを使ってピンチ操作やスクロール操作した場合にも感じましたので、意図的なチューニングなのかなと思いました。指の動きにリアルに追従はしないけど、操作自体には的確に付いてくるので慣れればあまり問題ないような気はします。

 日本語入力はiWnn IME for Tabletで、Ver.2.0.4.jp-tablet-25となっていました。キーボードはシンプルですが微妙に記号や数字入力に切り替えるキーの位置がAndroid2.xと異なるので、最初少し慣れがいるような気がします。日本語関連ではフォントが変更されたのかレンダリング精度が変更されたのか、前回よりとても見やすくなった印象です。撮影してきた写真で比べても丸ゴシック系のフォントで書体変更はなさそうなのですが、ドット目立ちがなくきれいに表示されているように見えます。これは結構嬉しい修正だと思いました。通信関連部分でdocomoではこの端末はデータ端末という位置づけなのでテザリングが許容されていますが、Wi-Fiテザリング設定でOpenかWPA2 PSKしか選べなくなっているようで、ニンテンドーDSを接続したかったりする場合はちょっと微妙な気がします。

 本体に取扱説明書がインストールされていたので、起動してみるとネットワークにアクセスして新しいバージョンがあると表示されました。アップデートしようとしたところAndroid Market経由のインストールでないためセキュリティ機能でアップデートがブロックされてしまいました。取扱説明書なのでこれは問題なくアップデートできるようにしておいてもらいたいところですね。

 全般的にいろいろ操作してみましたが、マーケットアプリやホームアプリを含めてUIはとてもキレイになっていると思います。しかしながら前回も感じましたがAndroid3.0で変更されたUIで、ユーザの操作する動線が右上と左下に対角分散してしまうこと、メニューやダイアログの表示方法が右スライドで出たり中央にポップアップしてみたり全画面書き変わったりと不規則になっているように感じることなど、Android2.xに慣れた人にはかなり違和感を感じるであろう状態はそのままでした。初めて使う方にはあまり問題ないのかもしれませんが、携帯として2.x系のものを後で利用するようになった時に、同じAndroidなのに不便を感じてしまうような気がします。これはXOOMも同じなのでOptimus Pad独自の問題ではないのですが、短期的にAndroidが使いにくいという印象を与えることになってしまわないか心配です。

 31日に発売ということなので、もうすぐ販売店店頭でモックを確かめることができるようになると思います。正直なところ急いで購入してしまうのでなく、実機を確認して(可能ならXOOMと比較をした上で)購入判断をされるのが望ましいと思います。3.0に対応したアプリはまだ多くはないようですし、焦らなくてもいいのではないかと思います。ただ動画のビューワとして主に利用するということであれば、液晶の発色もキレイで密度感もあるOptimus Padは現時点でなかなか良い選択肢だと思います。動画の再生対応やDLNAでの再生対応状況までは確認できていませんが、720pの対応フォーマットであればドットバイドットでかなりキレイに見られるのではないかと期待します。残念ながら外部メモリスロットがないのは残念ですが、機会があれば試してみたいとは思います。

 個人的にはXOOMやiPad2の方が買いかなと思いますが、キャリアやサイズ・入手性などでOptimus Padを選ばれるのもいいのかもしれません。GalaxyTabのように短期間でよい条件が出るといいなぁと思います。

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■b-mobile Light Tab 簡易レビュー
 昨日から発売になった日本通信のZTE製7インチAndroid2.2タブレットLight Tabを、ヨドバシ秋葉原店で見てきましたので、簡単にレビューしたいと思います。土曜だったこともありかなり店内は混雑していましたが、IDEOSの時のように順番を待つことはなく、比較的余裕を持って見ることができました。日本通信の説明員の方もIDEOSの時よりもとても慣れていらっしゃっていろいろとお話を伺うことができました。

 ハードウェアはGalaxyTabとかなり近似したサイズで横幅が1cm小さく気持ち厚い感じ。重さもあまり変わらず幅が小さいのでGalaxyTabより少し持ちやすい印象です。一番気になっていた液晶ディスプレイ部は抵抗膜方式にしては思ったより見やすい印象です。E7001のように明らかに抵抗膜のためヤワになって前面がタッチした部分でへこむようなことはなく、一見した印象は静電方式かのようにしっかりした堅めのスクリーン表面になっていて品質的には悪くありません。タッチパネルの精度はシングルタップもダブルタップもフリックも思った以上に良好でした。Android2.2ということもあるのか、非常に操作は快適に感じました。使っていて抵抗膜方式であることを忘れてついピンチズーム操作をしてしまうようなことが度々ありました。もちろんマルチタッチには対応していないので、ピンチズーム操作はできません。7インチで800×480の画素数だけに少し粗い印象はありますし、液晶品質自体もそれほど高くは感じませんが、実用には十分だと思われました。むしろ導入されている標準日本語フォントが丸ゴシックになっており、ブラウザやメニューなど日本語がとても読みやすくなっているため、液晶の粗さをうまくカバーしてくれていると思いました。

 Light Tabはバッテリーが交換できるようになっており裏ぶたを開けることができます。最初起動前に必ず裏ぶたを開けて保護シートを外す必要があるので、購入したら誰でも一度は裏ぶたを外すことになるのですが、最初はかなり開けにくいので注意をする必要があるそうです。SIMやMicroSDはバッテリーを外したところに挿入口があり、SIMはかなり取り外しがしにくい仕様になっているので、セロテープなどで引っ張り出す必要があるとのことでした。実際に作業を見せていただきましたが、慣れている説明員さんでも結構裏ぶたを開けるのが大変そうでした。この辺の使い勝手は低価格製品ぽさを醸し出しているようです。

 一応起動時間も測定したので乗せておきます。
 電源押し→2秒→ZTE中興ロゴ→7秒→ドロイド君画像→15秒→
 アンドロイドロゴ→16秒→ロック画面(合計約40秒)

 結構起動が早くびっくりしました。ロック画面表示前に一部ホームアイコンが表示される間があってからロック画面になります。ロック画面解除はすぐに動作できる状態になっているようです。最初に大きく表示されるZTE中興と言う社名ロゴがなかなかポイントになりそうかなと感じたのですが、説明員さんによるとやや引く人もいるようですが、一部の方はむしろワクワクすると言って楽しんでくれているとのことで、ちょっと面白いなぁと思いましたw

 導入されているAndroidバージョンは2.2、カーネルバージョン 2.6.32.9-pref zte-kernel@Zdroid-SMT、ベースバンドバージョン V9B01、ビルド番号は FRY_JCI_V9V1.0.0B01でした。カーネルはSoftBank Libero 003Zと同一です。試用機は実際に販売されているのと同一とのことでした。日本語入力はiWnn IMEでバージョンが iWnnIME Ver.2.0.2.jp-ZTE-01となっていました。ホーム画面は一応ZTEによるカスタマイズ版になっていますが、あまり凝ったものでなくかなり素のAndroid2.2に近いものだと思いました。抵抗膜方式でもうまく動作するように調整がされているのか、意外と快適に操作することができました。003Zでも感じましたが、ZTEはCPUスペックは決して高くないマシンでもうまく動作するようチューニングをする技術に長けているように思います。公式ページによるとCPUはARM V6 600Mhzとのことですが、それほど遅いようには感じられませんでした。リソース表示画面でメモリが合計420.55Mと表示されていたので、実質512M搭載されているようです。これが快適さの理由かもしれません。

 実際にb-mobile U300を入れた状態でブラウザ等の動作を確認させていただきましたが、テキスト系中心のサイトではとても快適にブラウズ可能です。画像などのデータが多いところは少し待つことはあります。GoogleMapなどはやはり画像のロードに時間がかかるようでやや待たされ感があるという感じでしょうか。この辺りは速度上限の影響を受けますね。このタブレットには3G対応ということもあり、ちゃんとマーケットアプリが導入されているので、アプリケーションの導入は容易です。ちなみに試用機には3rdPartyアプリは入っていない素の状態でした。

 説明員さんによると、IDEOSほど爆発的に売れてはいないが、ビジネスマンの方が複数台まとめて購入されることも多く、バッテリー稼働時間が長い(連続3Gデータ通信時間10時間!)ことからカバンに入れてテザリング利用のための機体として売れているようだとのことでした。確かにSIMフリーで3G接続10時間はなかなかのスペックです。交換バッテリーの単体発売はまだ未定のようですが、それも入手できるようになれば稼働時間は更に容易に延ばせるようになりますし、これはなるほどと思いました。Androidタブレットとして39800円は少し厳しい値段かなと感じましたが、そういう観点であればアリかなとも思います。個人的には実際に使ってみて、スペック表から受ける印象とは大きく異なり、用途を絞ればかなり使える端末という評価に大きく変わりました。それでも自分で購入することを考えると39800円の価格設定は微妙…29800円ならヒット、24800円なら大ヒットかなと思います。GalaxyTabが安くなっていたり、iPadが安くなっている時期だけに価格設定はかなり難しいところですね…。

 b-mobile U300は販売開始当初からNexusOneで利用しましたが、日本通信は本当に面白い試みをしてくれます。今回のタブレットも最初はなんでこんなスペックのものを今更…とか思っていましたが実機を触ってみると意外にも好印象でした。GalaxyTabを持っているので今回は購入検討対象ではないのですが、こうした面白い製品をこれからもぜひがんばってリリースして欲しいと思います。

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■au XOOM TBi11M KDDIデザイニングスタジオ版 簡易レビュー
 今日からKDDIデザイニングスタジオで展示されたAndroid3.0リファレンス端末 Motorola XOOM TBi11M Wi-Fiを触ってきました。まずは先に書いておきます。Optimus Padより断然動きが良くびっくりしました。ハードウェアスペックはそれほど大きな差はないしAndroidのバージョンも同じなのに、なぜこんなに印象が違うのかと驚いてしまいました。そして重さも明らかにXOOMの方が重いにも関わらず、Optimus Padほど重さを感じませんでした。デザイニングスタジオではXOOMは2Fに展示されており、ソファに座りながら試用する(15分制約付きでした)というスタイルになっていて、ドックも用意されているなど、日常の使い方を意識した展示方法だったことが、安心感や安定感を醸していたのかもしれません。この展示方法は非常に巧いやり方だなと思いました。本当にXOOMがより快適に感じられた理由は、Motorolaのインテグレーションや重量配分バランスが優れているせいかもしれませんがw

 前面の10.1インチの1280×800液晶ディスプレイは非常に精細感のあるキレイな発色ですが、この端末もやはり指紋が目立つのが残念な感じです。指操作するタブレットである以上避けられない問題ではあるのですが、何か対策しないのかとちょっと不思議な感じがします。前面にはボタン類はありません。液晶画面内のアクションバーにて「戻る・ホーム・メニュー」のボタンを操作することになります。背面はやわらかくラウンドしたフォルムでマットな手触りに仕上げられていて持った時に滑りにくくなっています。カメラとLEDライト等に並んで電源ボタンが背面右上にあるのがちょっと面白いところです。Android端末で背面に電源があるものは初めて見るような気がします。(前面から見て)左側面上部にボリュームキー、右側面にはなにもありません。下部にHDMI・MicroUSB・充電端子・イヤホンジャック(たぶん)が並んでいます。ドックに接続する際にはMicroUSBと充電端子が接続されるようになっています。上部にはMicroSDスロットとSIMスロットがありました。MicroSDが使えるようにする予定はあるようですが、SIMスロットは日本では使わないためリリース時にどうなるかはわからないということでした。

 起動時間は以下のような感じでした。
 電源オン→4秒→Motorola Dual Coreロゴ→21秒→Android auロゴ→19秒→ロック画面(合計約44秒)

最初説明員さんから20秒くらいで起動しますよと言われてびっくりしたのですが、計測したら44秒でした。誇大表現はいけませんw 起動直後からアニメ壁紙が動作してかっこいいです。ロック画面の解除は(docomoではPINロックがかかっているので、説明員さんに解除してもらわないといけなかったのですが)鍵マークをタッチした後、表示される鍵をリング上の軌跡に沿ってなぞってやるという、ちょっと面白い方法になっていました。

 Androidのバージョンはもちろん3.0です。カーネルバージョンは2.6.36.3-dirty w21120@zkr30Inxdroid20 #2、ビルド番号 H.6.1-2でした。なんとなくカスタムROMっぽいカーネルバージョン表記です。モデル番号がMZ604になっており、ところどころ設定に英語表示が残っていることからも、まだローカライズが終わっていないバージョンであることがよくわかります。ただ動作は非常に滑らか且つ快速で、タッチパネルの応答性や追従性は素晴らしいと思いました。アプリケーションの起動も俊敏、ブラウザのデータ読込みも速く、ピンチズームもとても快適に追従してきます。フォントのレンダリングはやはり小さい文字だとイマイチ感が出てしまいますが、これはフォントを変更すると改善されるのかもしれません。日本語の入力はiWnn IMEがデフォルトでauのサポート対象になるそうです。

 残念ながら夕方遅い時間だったこともあり、展示機にはかなりの数の3rdパーティアプリが既に導入されており、標準状態がどんなものかを判別することができませんでした。ただ再起動の前後でほとんどレスポンスの変化はなく、アニメ壁紙がぐるぐる動いている背景で、フリック操作やアプリ起動がとても快速快適に動作しているのが本当に印象的でした。docomoのスマートフォンラウンジで見たOptimus Padよりも動作が機敏で快適だったと感じました。XOOMはWi-Fiのみモデルですし、Optimus Padは3G有りなので用途によっては3Gが必要ということはあるかもしれませんが、少なくとも現時点では個人的にXOOMを強くオススメします。まだどちらもリリースまでのリビジョンアップをしてくると思いますので、最終的にはリリース版で比較する必要があると思いますが、XOOMはAndroid3.0のリファレンスモデルでもありますので、いろいろな意味で長く楽しむにはXOOMは面白い選択肢になるのではないかと思います。

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■docomo Optimus Pad L-06C ラウンジ版 レビュー
 今回のdocomo新製品の3つめのレビューはLG製 Tegra & Android3.0搭載Optimus Pad L-06Cです。スマートフォンラウンジでは展示機が2台と少なめでしたが、こちらもいつも誰か触っているという感じで人気でした。GalaxyTabを触っている人の方が多いくらいで、最新のAndroid3.0端末でもあるのですが、LGが人気ないのかタブレット自体の関心がまだあまり高くないのか、やや控えめな展示は少し残念な気がします。説明員さんもあまりOptimus Pad近辺にはいなかったので、新しいものすぎて手に余っていたのかもしれません。

■ハードウェア
 普段iPad Wi-Fiを使っているのですが、それより細長くてやや厚い本体は、持った時に見かけよりもズッシリと重い感覚を持ちました。iPadが680g、Optimus Padは620gということで40gも差があるのですが、細長い形をしていることで端を持った時にかかる荷重は少し大きく感じるようです。あれ?こんなに重いんだっけ?というのが最初の印象でした。本体の厚みは手持ちするにはちょうどいいくらいで、背面もつるつる加工ではないので両手でホールドする分にはとても持ちやすいと思います。ただ操作する時には大抵片手持ち状態になるので、やや持ち手にかかる負担があり、iPadとあまり変わらないなぁと思いました。

 液晶面はとても指紋が付きやすく目立つのでしっかりふき取りしないといけない感じです。8.9インチの液晶自体は大きすぎず精細感もあってコントラストや発色も十分キレイだと思いました。タッチ精度は高くフリック等も非常に快適に動作します。本体前面には物理ボタンもタッチ式ボタンもなく、液晶画面内のアクションバーで「戻る・ホーム・メニュー」の機能を操作することになります。Acerの試作機を試させてもらった時に、システムエラーが発生するとそのダイアログで機能ボタンがタッチ操作不能になる問題があったので、Android3.0でどのように改善されているのか気になります。

 背面に3D撮影対応のカメラがあり、その真ん中にdocomoロゴが堂々と描かれています。本体下部には充電接点・HDMI・USB、本体上部左側にボリュームキー、本体左側面に電源キー・イヤホンジャック・電源端子があり、両側面にスピーカーが配置されています。電源端子が左側面下部にあるため、ケーブルを挿し込んだまま使おうとすると、持ち手に干渉する感じになるのがやや残念ですが、通常はオプションのドッキングステーションで充電して使う想定でこんな位置にしたのかもしれません。

 起動時間については以下のような感じです。
 電源オン→7秒→LGロゴ表示→22秒→docomoロゴ表示→11秒→ロック画面(約40秒)

 デュアルコアTegra+1Gメモリ搭載ということで爆速を期待したのですが、それほどでもありませんでした。Desire HDくらい速いと思ったのですが、ちょっとがっかりな感じです。Android端末としては速い方だとは思いますが、スペックからしたらもうちょっと速いと嬉しいかなぁと思います。

■ソフトウェア
 Androidバージョンは期待通りの3.0、カーネルバージョンは 2.6.36.3-00001-gc9596d7 jungsik.sin@atena #3、ベースバンドバージョンはL06C-V09aでした。L-06CはUIのLG独自カスタマイズというのはあまりないようで、おそらくかなり素の3.0に近い状態なのではないかと思います。ホーム画面の特徴としては2.xまで画面上部にあった通知エリアが画面下部右に移ったこと、Google検索が画面左上に配置されたこと、アクションを起こすボタン「+」が画面上部右に配置されていること、という感じでしょうか。ポイントは「+」マークの付くアクション部分で、ホームでは「アプリ」、設定メニューの「アカウントと同期」を開いている時は「アカウントを追加」というように、メイン画面で操作されている内容に合わせて必要に応じて変化するところだと思います。これまで2.xではある画面で追加等のアクションをする場合、大抵画面下でハッキリわかりやすく表示されていたボタンがなくなり、一見今開いている画面と離れた右上にテキストリンクっぽい感じで表示されるだけになっていることは、操作の一貫性を欠きUI的にはあまり好ましい実装とは思えませんでした。Android1.xから使っている人が、このUIに慣れるのはちょっと時間がかかりそうな気がします。ブラウザなど標準で入っているアプリケーションもUIが結構変わっていて、2.xからの変化をとても感じることができます。

 設定アプリから操作可能なメニューはレイアウトこそ2.xと異なるものの、内容的にはほぼ変わらずで、タブレット用に?「タブレットの暗号化」という機能が追加されていたり、テザリングメニューが利用可能(docomo的にはデータ端末扱いのため)になっていたりしました。テザリングはUSBとWi-Fiアクセスポイント化の2種類が利用可能になっています。また内蔵ストレージの容量をグラフで表示することで、残量を把握しやすくする工夫なども盛り込まれています。日本語入力はiWnn IMEが導入されていました。このタブレットの独自アプリとして「3DPlayer」という3Dアプリが導入されているのですが、起動して見てみたところ…うーん…という感じで正直よくわかりませんでした…。

■まとめ
 正直なところハードスペックは悪くないはずなのですが、Android3.0に期待し過ぎていたのか、まだチューニングが詰め切れていないのか、基本的に動作は俊敏に感じるのですが、ところどころ動作がぎこちないというか練れていないというか、残念に思うところがありました。マップの動作が遅いとか、ブラウザで表示された小さな文字のレンダリングが汚い(実際ギラついたように見えて読むに耐えません…)とか、本当に短時間しか使っていないのに日常的にストレス要因になりそうなところで結構目に付いてしました。GalaxyTabでもたまに感じますが、フォント関連の表示についてはやはりAppleに一日の長があるように感じます。Optimus Padを試しながら、Android3.0の主にグラフィカルな部分での変化を感じるとともに、ユーザ体験の本質的な部分での変化の少なさも感じられたような気がします。

 iPadを擁護するつもりもありませんが、L-06Cを使った実感からするとiPadを購入する方が総合的な満足度ではいいのではないかと感じました。動画再生の用途などではL-06Cは威力を発揮できると思いますし、ブラウザでFlash再生必須ならもちろん優位なわけですが、タブレットとしてiPad以上にお金をかけて嬉しい端末になるのかやや微妙な気がします。個人的にはデータ通信契約の縛り無し一括4万円台なら検討できるかな…買っても後悔しないかな…という感じ。重ねて書きますがハードスペック自体は悪くないと思うので、ソフトウェア的なところでもっとアドバンテージが感じられる状況になれば評価はすぐに変わると思います。3.0用のTegraのスペックを活かせる魅力的なアプリの登場や、爆速な起動を実現するアップデートなどを期待したいと思います。

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■au SMT-i9100 タブレット 簡易レビュー
 KDDIデザイニングスタジオで、実機がひっそり展示されていたので触ってきました。こちらも2月後半発売予定ということですが、2Fの隅っこにひっそり置いてあって、IS06と合わせてデザイニングスタジオでの国産端末以外の扱いはなんかひどい感じです…。それはさておき、7インチのWifi対応Androidタブレットということで、GalaxyTabの兄弟機に当るわけですが、実際にはGalaxyTabより横幅が大きくてちょっと重くなっています。画面の質感は非常に高くGalaxyTabと同等と言えると思います。ベゼルが太く見え、厚みもあるのでスマートさには欠けますが、持った時の安心感はあります。基本は横置きで使うことが想定されているらしく、クレードルも横置きのみ、Ocean UIのホーム画面も横画面にしか対応していません(アプリは縦表示もできます)。クレードルには置きやすく充電接点も面倒なく接触してくれます。ハード自体は安っぽさをあまり感じない白モノ家電っぽい印象なので、バッテリー容量を考えてもさっと調べ物をするとかリビング等宅内で活用するには悪くないと思いました。

 Androidバージョンは2.2、カーネルバージョン 2.6.32.9 i9100@ytopia #7、ビルド番号 FROYO.DL09。ベースバンドの表示はありません。ホームはOcean UIで操作感は悪くはないのですが、GalaxyTabに比べるといまひとつと感じてしまいます。アプリ等の起動は快適です。タスクマネージャー他GalaxyTabと同じUI デザインがあちこちに見えます。購入したらやはりホームアプリは変更した方がいいと思いました。

 起動時間は以下のような感じです。
 電源オン→5秒→アンドロイド君表示→14秒→アンドロイドロゴ→17秒→ロック画面(約36秒)

 電源オフ時にはSAMSUNGロゴが表示されますが、起動時にはアンドロイド君とロゴだけでした。なんとなく不思議な感じ。でも起動が速いのはありがたいですね。ロック解除後メディアスキャンが入りますが、概ね快適に操作可能です。auの独自アプリがいくつか入っていましたが、興味深かったのはNorton Securityがインストールされていたことです。標準アプリなのかわかりませんでしたが、ISシリーズには導入されていないので、もし標準で導入されるのであればこれは画期的かもしれません。またWiFiオンリーモデルですがマーケットアプリはインストールされていました。日本語はSamsung日本語キーボードが導入され、入力することができるようになっています。マーケットがインストールされているので、他の日本語入力プログラムの導入も容易だと思われます。

 実際に触った印象はホームを除けば、ちょっと重くて持ちにくいけどGalaxyTabそのものです。操作感もいいのでGalaxyTabよりも購入しやすい条件が出れば、それなりにヒットするかもしれません。WiMAX契約済みでWM3500Rなどをご利用中の場合には外でも活用できそうです。最終的には値段次第だと思いますが、正直GalaxyTabが一括0円購入できる現状ではかなり販売戦略は厳しく、単体で3.5万程度でないとほとんど売れないだろうと思います。データ通信系とセット割引などでdocomo同様0円に近づけないと、GalaxyTabに比べて魅力的に思える要素が現状ではあまりありません。次期iPadも噂されている時期に発売するのは、なかなか大変だと思います。そういう意味では価格が下がりやすく、狙い目の端末になるかもしれません。

 auのAndroidマーケティング戦略はどうにも国産機を優先しすぎて失敗しているように感じます。IS06やSMT-i9100を低価格で早めに発売してベースユーザを増やして、Android上のソフトウェアサービスで稼げる土壌を構築する方が適切だったのではないかと思ってしまいます。Felica等の国内独自サービスにこだわった結果世界の周回遅れになったのに、追いつけそうな土俵の上でまた同じことを繰り返すのでは残念でなりません。Android auの看板にふさわしい魅力的な最新端末を国産にこだわらずにどんどん投入して、シェアを回復して元気になって、更に素晴らしいサービスを提供してもらいたいと思います。

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