■Carrier IQのチェックをしたメモ
 いろいろと話題のCarrier IQですが、とりあえず手元の3G対応Android端末をチェックしてみたのでメモ。チェックツールはxdaからダウンロードしたLogging Test App v7。

■チェックした端末
・Nexus One(公式ROM 2.3.6)
・Galaxy Nexus GT-I9250(公式ROM 4.0.1)
・Galaxy Tab GT-P1000(P1000XXJPZ)
・001HT(公式ROM2.3.3)

■結果
 とりあえずCarrier IQはどれも発見されなかった。001HTのみHTCのログツールは当然のように発見された。いろいろログファイルがリストされて興味深かったが、Galaxy Nexusだけはツール自体がAndroid4.0に対応していないのか、一切検出されることがなかった。

 とりあえずCarrier IQの件を持ってAndroid終了は言い過ぎ。UK版SIMフリー端末や日本のHTC端末にも入ってはいないようなので、やはりUSの一部キャリア限定の話ということでAndroid全体の話ではないことが確認できた。

 障害解決のためユーザの行った操作の詳細な情報が欲しいということは、製品の不具合等でユーザ対応をした経験がある人なら誰しも思うことであろうから背景を理解できないわけではない。携帯に限らずPCも同様で、問題が発生した時にそれまでに行った操作を適切に説明できるユーザは極めて少ない(良く訓練されたテスターはそれが可能だったりするが)ため、ログが問題解決に非常に有効であることは否定できない。本当に必要且つ適切な運用ができると考えるならば、何のためにインストールされ、誰のために役に立ち、どうすればそれを有効/無効にできるのかをユーザに適切に説明すればよい。それをしないのはただの怠慢と受け取られても仕方ない。新築の家の全ての部屋に隠しカメラが仕掛けられていて、全ての行動が録画されていた事実を後から知らされた時に、それが住宅購入者の利便性向上のために必要なことだったからと言われても誰一人納得する人はいないだろう。携帯の全操作を把握できるというのは、それに近いことをやっているのだと事業者は理解する必要がある。本当にユーザにとって利便性のあることであるなら、適切な説明をすることでユーザは選択することができる(受け入れさせることが前提であってはいけない)。

 個人的にはロギングツールが携帯電話のパッケージに含まれていること自体には否定的ではないが、それには原則機能が無効化されている前提で、必要な際に有効にするか無効のままにするかが自身で選択できる必要があると考える。AppleやMSはOSの標準機能としてアプリケーションがエラーになった際にレポートを送信するかどうか選択させるようにしているが、そうした解決方法が既に浸透しているにも関わらず、Carreir IQをこっそり潜ませるようなやり方をした一部キャリアは責められて然るべきなのかもしれないと思う。

,
とりあえず付けておく無駄ではなかったなまぁまぁ読めたちょっと役に立ったかなかなり良かったかも (2 投票, 平均値/最大値: 5.00 / 5)
Loading...