■SIPS(SIP/TLS)対応アプリのメモ
 意外と対応しているアプリや機器が少ないのだが、ある程度まとまっているURLを見つけたのでメモ。互換性の問題があるので選定のためには実機検証。

 FreeSWITCHのWikiより(ページ内をTLSで検索をお勧め)
 http://wiki.freeswitch.org/wiki/Interop_List

■iPhone用
 以下の3つしか見つけられなかった。GroundwireはAcrobit製なので安定していそう。本家にないTLSをサポートしているせいか値段が1200円と高め。PrivateGSMはマニュアル設定で汎用SIPプロバイダを設定可能。
 
 Groundwire – Business Caliber SIP Phone
 http://itunes.apple.com/jp/app/groundwire-business-caliber/id378503081?mt=8
 PrivateGSM
 http://itunes.apple.com/jp/app/privategsm/id380086048?mt=8
 PrivateGSM-Enterprise
 http://itunes.apple.com/jp/app/privategsm-enterprise/id410825598?mt=8

■Android用
 こちらは2つ。uMobilityはコンシューマ向けでないと宣言されているので注意。

 Voip By Antisip
 http://www.appbrain.com/app/voip-by-antisip/com.antisip.vbyantisip
 uMobility Android Client
 http://www.appbrain.com/app/umobility-android-client/com.varaha.umobility

■CommuniGate Proでの設定
 SIPサーバとしてCommuniGate Proを利用する場合、標準でSIPS対応のためTCP5061を外部から接続許可するだけでOK。

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■AGEphone for iPhoneでAsahiネット IP電話Cを利用する
 AGEphone for iPhoneを利用してWiFi環境下でAsahiネット IP電話Cを利用する設定のテスト。日本通信がb-mobileで利用可能な050番号が使えるAndroid端末 Huawei IDEOSを発表したことに釣られて、050番号のIP電話の検証をやってみた。結果的に発着信はできているのだが、最初は音声通話できていたのに、何かのきっかけでAGEPhoneからマイクとスピーカが使えなくなってしまったらしく、通話できない状態になってしまった。着信音やダイアル時のタッチ音が出ないとか、保留音だけが相手に届くという状況からマイクとスピーカが使えていないと判断したのだが、正確な原因は不明。以下一応は使えていた時の設定方法。Willcom電話番号との間で発信着信ができることは確認。AGEphoneのバージョンは1.2、iOSは4.2.1、iPhone3GSでの検証。AGEphone for iPhone自体のマニュアルはこちら(pdf)

■IP電話Cの設定値確認
 1)https://bbb.asahi-net.or.jp/bbb/apply/comcp へアクセスしてユーザ認証する
 2)「IP電話C窓口 ->」ボタンを押す
 3)ご利用方法にある以下の値を確認する

 IP電話C登録情報
  IP電話Cサーバー名(VoIPサーバー名) :voip02.nc.asahi-net.or.jp
  IP電話Cサービスドメイン(サービスドメイン):asahi-net.or.jp
  IP電話CユーザーID(VoIPユーザーID) :IP電話CユーザID
  IP電話Cユーザーパスワード(VoIPユーザーパスワード) :IP電話Cパスワード
  IP電話C電話番号(VoIP電話番号) :IP電話番号

■AGEphoneに設定を行う
 1)AGEphoneを起動して設定をタップ
 2)「詳細」をタップ
 3)プライマリSIPアカウントをタップして以下を入力

 ユーザID:IP電話番号 ←ここがポイント
 表示名:IP電話番号
 認証ID:IP電話CユーザID
 パスワード:IP電話Cパスワード
 ドメイン:asahi-net.or.jp
 プロキシー:voip02.nc.asahi-net.or.jp ←ここがポイント
 レジストラ:voip02.nc.asahi-net.or.jp
 レジスター間隔(秒):600
 タイマー有効:オフ
 タイマー間隔(秒):180
 TCP接続:オフ

 ダイヤルプレフィックス:なし
 リモートウェイクアップ:オフ

 4)左上「詳細」をタップして戻り「NAT超え設定」をタップ
 5)NAT超え設定をタップしてSTUNを選択
 6)STUNサーバに stun.xten.comを入力
 7)高度な設定はいじらない
 8)「ダイアル」アイコンをタップしてダイアラー表示に切替
 9)「ダイアルできます」表示になっていることを確認

 通話が可能だった時点では遅延も少なく音質もそれほど悪くはなかった。iPhoneのハードスイッチでミュート状態にしていたまま、高度な設定やスピーカーホン切替をいじっていた後?いつの間にか発着信はできるのに相手側にだけ聴こえる保留音以外音が出なくなっていた…。そのうちバージョンアップしたら再インストール等再検証するつもり。

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■iPhoneとSIP/VoIP 2010/12版
 iPhone用にSkypeを脅かす存在になりそうなViberというVoIPアプリが登場し、実際使ってみてその音質の良さに少し驚いた。遅延は少し感じるものの3Gでの通話品質の高さと、iPhoneのコンタクトとの親和性の高さ(コンタクトの登録者がViberユーザならアイコンが表示されViberで通話する)はとても素晴らしいと思う。アプリをインストールしてSMS経由でパスコードを受取り認証を行うだけの簡単な手続きもよい。機能的には現時点で音声のみ、iPhoneユーザのみが対象(Andorid版は来年1Q予定)とは言え、今後の発展がとても楽しみなアプリである。

 SkypeはauがAndroid端末の標準機能として組み込み、3G通話との融合でパケットの不安定さを排除し通話の安定性や品質の向上を図る一方で、期間限定とはいえ日本国内で他社のAndroid端末がSkypeを簡単にインストールできなくする制限をかけるなど、キャリアの戦略を左右するところまで成長している。iPhoneではこの規制の影響を受けることなくSkypeを利用可能なので大きな問題はないのだが、プラットホームに依存しなくてすむはずのSkypeがこうした排他的戦略を受容することはやや残念に感じる。auの3G通話融合はバックボーンのIP化やSkype Connectなど多くの技術的背景に支えられたものだと推測するが、戦略的に判断が難しいことは承知の上で、ぜひ他キャリアも実施してもらいたいと思う。

 ということで、前置きがちょっと長くなったがAndroidのSIP記事同様、iPhoneをひかり電話の子機として接続する試験をしてみる。以前試した時よりも選択肢が非常に増えており、実際試し切れないので手元にあるもの&日本語対応のものを中心に試験してみた。環境は以下の記事と同様なので参照してほしい。

 AndroidとSIP/VoIP 2010/12版
 http://blog.isnext.net/issy/archives/556

 iPhoneでの電話経路は WiFi接続でiPhone 3GS →CommuniGate Pro →RV-230SE →ひかり電話網 →WillcomPHS電話。iOSのバージョンは最新の4.2.1となっている。

 ・Acrobit SoftPhone 4.5 ◎ 通話可能 遅延ほぼなし
 ・Linphone 1.0.3 ◎ 通話可能 遅延ほぼなし
 ・AGEphone 1.1 ◎ 通話可能 遅延ほぼなし SIPポート5060に変更
 ・iSip 4.7.1 ○ 通話可能 遅延ほぼなし CodecをG711(uLaw)指定必須
 ・Media5Phone Pro 2.6.1.0 ○ 通話可能 遅延ほぼなし G711 uLaw以外無効に設定
 ・Whistle Phone 1.23 ○ 通話可能 遅延少し
 ・Nimbuzz 2.0.2 × コールするものの音声通話できず
 ・fring 3.3.1.9 × コールするものの音声通話できず

 今回はほぼ全てのアプリでコールが可能で、2つを除いては通話も問題なくできた。上記のうち有償ソフトはAcrobit SoftPhone, iSip, Media5Phoneの3つ。後者2つはCodecを明示的にG711uLawに限定しないと通話できなかったことから、子機運用のみでは利用可能だが外部持ち出し時に3G接続では通話品質に難が出る可能性がある。LinphoneとAGEphoneは無償かつ安定感もあるのでオススメできる。

 AGEphoneは国産ということもあり、2つのSIPアカウントのうちひとつをIP電話Cなど050番号のIP電話に設定可能と思われる(WM版のAGEphoneは可能だった&NiftyフォンCへの接続事例がストアコメントにある)ので、使い勝手の面で一番良い選択肢になるかもしれない。国内のIP電話サービスにはなかなかレジスト可能なIP電話ソフトがないため、AGEphoneがiPhoneに移植されたことは、無償であることと合わせて非常に嬉しいことだと思う。

 今回はひかり電話経由の発信のみ確認したが、iPhoneの場合着信も要確認と思われるので、日を改めて確認をしようと思う。Viberの登場でVoIPがまた注目されそうなので、久しぶりにSIPの検証をやりたくなった。今後も面白そうなものがあれば試していきたい。今回SIPアプリを探す過程で国内でもAgeetがAndroid/iPhone用にBlueSIPというアプリを開発したという記事を知ったのだが、現時点ではリリースされていないらしくAndroidマーケットでもiTunes Storeでも見つけられなかった。CommuniGate Proなど比較的簡単に無償導入できるSIPサーバがあり、昔に比べるとネットワークの帯域や安定性も向上している状況なので、ぜひ国内でももっとSIPが見直されることを期待したい。

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■AndroidとSIP/VoIP 2010/12版
 iPhoneにViberが登場しVoIP周りがまた面白くなってきそうなので、Android版のViber登場を待つ前にSIP記事の更新をしておこうと思い立った。前回の記事は2010年6月ごろなので約半年ぶりの更新になる。

 AndroidとSIP/VoIP
 http://blog.isnext.net/issy/archives/292

 Android用のSIPクライアントの数もそれなりになってきており、古くからのアプリもいろいろと更新がされているようなので、前回の記事同様ひかり電話の子機として自宅環境での実験をしてみる。自宅環境は前回の記事と同じく以下の通り。違っているとするとCommuniGate Proのバージョンが最新の5.3.10になり、SIPゲートウェイ登録から個人アカウントのRSIP登録に修正されている点くらい。

現在自宅はNTTのひかり電話になっていて、CommuniGate ProのSIPサーバ機能とRSIP(リモートSIP)機能を利用してCommuniGate Proサーバ自体をひかり電話の子機としてRV-230SEにレジスト、iPhoneやデスクトップマシンからCommuniGate Proサーバに自アカウントでSIPレジストして電話を発着信できるようにしています。

 発信試験経路も前回と同じ。違っているのはNexusOneのOSが2.2.1になっているというところか。ひかり電話のファームも変更がないので、変わらずサポートしているCodecはG.711 μ-Law (PCMU)のみということに。SIPクライアントのCodecがこれをサポートしていないと電話はできない。

電話経路は WiFi接続でNexus One →CommuniGate Pro →RV-230SE →ひかり電話網 →WillcomPHS電話

という上記条件で発信して通話を試みた結果は以下。

・LinPhone 1.0.16 ○ 通話可能 遅延少ない
・CSipSimple 0.00-15 ○ 通話可能 遅延少ない
・3CXPhone 1.2.3 ○ 通話可能 遅延少ない
・Sipdroid 2.0.1bata × 通話できず PCMU対応だがエラーになる
・fring 2.2.0.7 × コールはできるが音声聴こえず
・Nimbuzz 2.0.1 × Android版はSIP未対応らしい
・aSIP アプリ見つからず
・SipAgent アプリ見つからず

 LinPhoneは相変わらず安定して接続も通話もOK。CSipSimpleが現在のバージョンでは通話可能に。安定しているしUI的にも使いやすい。3CXPhone今回初試験だったが無事通話可能。SipdroidはPCMU対応のはずだが、コーデックの設定をPCMUのみにしても通話どころかコールすらできず。fringは前回通話できたが今回コールはしても着信側が電話に出ても呼び出し続け通話することができなかった。後の3つは試験できず。

 現時点でダイアル発信とsipアドレス発信がUI的に簡単に切替できてわかりやすいCSipSimpleはオススメできるかもしれない。長時間の通話テストや3Gでのテストはやっていないので、その辺も今後試してみたいと思う。

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■CommuniGate ProでiPhone/Androidとメール同期&SIP利用
 このBlogのタイトルにもなっているCommuniGate Pro(CGP)は5ユーザまで無償利用可能な統合メッセージングサーバである。CommuniGate ProにはMS ExchangeのActiveSync互換のAirSyncという機能がありExchage同期設定が可能になっており、iPhoneやAndroid2.1以降の端末と簡単にメールのプッシュ同期設定ができる。また統合メッセージングサーバらしく、メール用に作成したアカウントのID/パスワードがそのままSIPアカウントとして利用可能で、ポート設定さえ適切に行えば、外部アカウントともSIPで音声通話/ビデオ通話が可能になるので非常に面白い。5ユーザまでは個人法人問わず無償利用可能なので、ここでその設定方法を紹介する。

 CommuniGate System日本語ページ
 http://lang.communigate.com/jp/

 CommuniGate Pro ダウンロードページ
 http://www.communigate.com/pub/CGatePro/

■CommuniGate Proのインストール
 CommuniGate Pro自体は上記ダウンロードページを参照すると判る通り、非常に多くのOS及びプラットホームに対応している。バージョンが同じであればOSの種類を問わずデータは互換性があるので、必要なパフォーマンスによってOSの移行も容易である(データディレクトリをコピーするだけ)。ここでは過去にCentOS5向けに高パフォーマンス環境のインストール記事があるので、そのリンクを紹介しておく。こちらの記事のプロセス1〜6までがインストール手順となる。

 カスタム版MyNETSとCentOS5で1万人規模のSNSを構築する
 http://blog.isnext.net/issy/archives/384

 以下の項目は上記インストール手順を前提にそれ以降の設定となる。

■CommuniGate Proにアカウントを追加する
 サンプル設定に従い、sns.example.comにアカウントを追加するため「https://192.168.0.100:9010/」へブラウザでアクセス。user01を作成する。

 管理画面>アカウント>ドメイン>sns.example.com
 アカウント作成ボタン横の入力フィールドにuser01と入力
 アカウント作成ボタンを押す
 user01のアカウント設定画面が開く
 「CommuniGateパスワード」にuser01のパスワードを入力
 「更新」ボタンを押して保存する

■CommuniGate ProをExchange同期可能に設定する
 上記で作成したuser01とuser02のアカウントがExchange同期できるように設定する。CommuniGate ProではExchange同期するにはhttp/httpsのいずれかでアクセスする必要があるので、まずはhttp/httpsを有効にする。

1)apacheが同時に稼働していない場合(TCP80/443が未利用)

 管理画面>設定>サービス>HTTPU
 HTTPU設定画面、「処理」項目の右端にある「リスナー」をクリック
 ポート、ローカルIPアドレス、SSL/TLS初期化の項目に以下を入力
 80、全てのアドレス、オフ
 「更新」ボタンを押して保存
 ポート、ローカルIPアドレス、SSL/TLS初期化の項目に以下を入力
 443、全てのアドレス、オン
 「更新」ボタンを押して保存
 (リモートIPアドレス制限はどちらも「なし」でOK)

2)apacheが同時に稼働している場合
 sns.example.comをapacheが使うように設定されている場合、Communigate ProにWebアクセスできるように、別のホスト名を割当てproxyを設定することでapache経由での同期を可能にする。ここでは別ホスト名をmail.example.comとする。(DNSにも適切に設定すること)

 管理画面>アカウント>ドメイン>sns.example.com>ドメイン設定
 ドメイン設定画面の一番下左にある「ドメインエイリアス」に
 mail.example.comと入力
 「更新」ボタンを押して保存

 apacheにproxy設定を追加する(mod_proxyが有効になっていること)
 以下のような設定を追加してapacheを再起動
 SSL設定例(証明書とキーが別途必要です)
[code] 
  ServerName mail.example.com:443
  ErrorLog logs/mail_ssl_error_log
  TransferLog logs/mail_ssl_access_log
  LogLevel warn

  SSLEngine on
  SSLProtocol all -SSLv2
  SSLCipherSuite   
  ALL:!ADH:!EXPORT:!SSLv2:RC4+RSA:+HIGH:+MEDIUM:+LOW
  SSLCertificateFile /etc/mail/mail.crt
  SSLCertificateKeyFile /etc/mail/mail.key

  ProxyRequests Off
  ProxyPass / http://localhost:8100/

  
   ProxyPassReverse http://localhost:8100/
   ProxyPassReverseCookieDomain localhost mail.example.com
   ProxyPassReverseCookiePath / /
   Order allow,deny
   Allow from all
  

 [/code]

 https://mail.example.com/ にアクセスしてWebMail画面が開くことを確認

■CommuniGate ProをSIP利用可能に設定する
 CommuniGate Proではインストール直後からSIPサーバ機能が有効になっているので、CGP側で特に設定することはない。サーバOS側でiptablesの設定を追加してSIP通信が外部と可能な状態にする。/etc/sysconfig/iptables に以下を追記してiptablesを再起動する。

[code] -A RH-Firewall-1-INPUT -p udp -m udp –dport 5060 -j ACCEPT
 -A RH-Firewall-1-INPUT -m state –state NEW -m tcp -p tcp –dport 5060 -j ACCEPT
 -A RH-Firewall-1-INPUT -m state –state NEW -m tcp -p tcp –dport 5061 -j ACCEPT[/code]

以上でCommuniGate ProにてExchange同期とSIPが利用可能になる。iPhone/Androidでの設定方法は以下の通り。

■iPhone/iPadでのExchange同期設定

 設定>メール/連絡先/カレンダー>アカウントを追加…
 Exchange選択
 メール:user01@sns.example.com
 ドメイン:sns.example.com
 ユーザ名:user01
 パスワード:設定したパスワード
 「次へ」
 (必要なら証明書を受け入れる)
 サーバ:sns.example.com(apache併用の時はmail.example.com)
 「次へ」
 (アカウントの確認ができないと言われたら)
 「保存」

 保存後、アカウントの設定を開くとSSLを試用するかどうか設定できるようになるので、やむを得ない場合はSSLをオフにして試してみる。
 iOS4では複数のExchange同期が設定できるが全てプッシュ設定しているとうまく動作しないようなので注意。iPhone/iPadはこの設定をすることで、リモートワイプ等も実行することが可能。

 リモートワイプは以下の手順で実行
 管理画面>アカウント>ドメイン>sns.example.com>user01>モバイル
 AirSyncクライアントにiPhoneやiPadが表示されるので、ワイプする端末にチェックを付けて「消去」ボタンを押す。するとワイプが設定されて、次回端末がアクセスしてきた時にリモートワイプが実行される。

■AndroidでのExchange同期設定
 機種ごとに若干差異があるので、ここではNexusOne (froyo)の設定方法を紹介。

 設定>アカウントと同期>アカウントを追加
 Microsoft Exchange ActiveSyncを選択
 メールアドレス:user01@sns.example.com
 パスワード:設定したパスワード
 「次へ」
 ドメイン/ユーザー名:user01
 パスワード:設定したパスワード
 サーバー:sns.example.com(apache併用の時はmail.example.com)
 安全な接続(SSL)を試用する チェック
 全てのSSL証明書を承認 自己証明の場合はチェック
 「次へ」
 新着メール自動確認:自動(プッシュ)
 同期する量:3日間
 いつもこのアカウントでメールを送信 必要ならチェック
 メールの着信を知らせる チェック
 このアカウントから連絡先を同期します チェック
 このアカウントからカレンダーを同期 チェック
 「次へ」
 このアカウントに名前を付ける:省略
 「完了」

 Android端末では2.1以降でExchage同期が標準実装されるが、リモートワイプ機能は2.2以降が対象となる。残念ながらCommuniGate Proでは一部非互換があるため、カレンダー同期とリモートワイプが5.3.xのバージョンでは実行できない。5.4系で修正されるということなので、来年初めには問題が解決されると期待している。

 Androidのリモートワイプ対応状況については以下を参照。

 AndroidのExchange連携(リモートワイプ)対応状況
 http://blog.isnext.net/issy/archives/280

■SIPアプリケーションのアカウント設定
 こちらは別途アプリ比較等を行った時に記事にしたいと思う。原則的にはユーザでuser01@sns.example.com、パスワードに指定パスワードを入れて、サーバにsns.example.comを入力すれば、多くのSIPアプリではSIPレジストまでは可能だと思われる。CommuniGate Proは音声/映像コーデックの変換機能はないので、SIPクライアント同士が同じコーデックを持っていることが必須になることに注意。

 CommuniGate Proで動作実績のあるSIPソフトは以下。
 http://www.communigate.com/Papers/VoicePlus_Technical_DataSheet_A4-c.pdf

 AndroidのSIPアプリで確認した状況は以下も参照。

 AndroidとSIP/VoIP
 http://blog.isnext.net/issy/archives/292
 

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■AndroidとSIP/VoIP 2010/06版
 Androidの記事をこちらに書くことにしたので、他所に書いておいたものから、こちらネタっぽいものを転載しておくことにします。この記事はjugemで書いていたものをベースに加筆修正しています。

【12/03追記】2010/12版を記事追加しています。最新状況は以下へ。
 http://blog.isnext.net/issy/archives/556

ということで、今回は2010/06/13ごろAndroid端末のSIP環境について一部検証?した内容になります。

現在自宅はNTTのひかり電話になっていて、CommuniGate ProのSIPサーバ機能とRSIP(リモートSIP)機能を利用してCommuniGate Proサーバ自体をひかり電話の子機としてRV-230SEにレジスト、iPhoneやデスクトップマシンからCommuniGate Proサーバに自アカウントでSIPレジストして電話を発着信できるようにしています。

ひかり電話では対応するコーデックが、ISDNで使われるコーデック「G.711 μ-Law」のみになるので、これに対応したSIPクライアントを使わないと外部通話はできないことになります。面白いことにiPhoneで利用可能なSIPクライアントのメジャーどころはほとんどG.711 μ-Lawに対応しているらしく外部通話が可能になるのに対して、AndroidのSIPクライントは対応しているものが極めて少ない状況です。

現在のところ通話まで利用可能だったのはfringとLinPhoneくらいのもので、ほとんどがG.711 μ-Lawに対応していないためエラーになり、コーデックとしては対応しているはずのSipAgentは、OSバージョンとの互換性問題かもしれませんが、なぜか音声が一切利用できないという状況でした。

G.711 μ-Law自体はソース公開されているコーデックなので、利用できないものではないと思うのですが、このヘンがAndroidマーケットとiPhoneマーケットの開発者層の差なのか、ツールの差なのかとても不思議な気がします。(たまたまiPhoneでよく使われるSIPライブラリがあってG.711 μ-Lawを含んでいるだけなのかもしれませんが…)

iPhone 4/iOS 4でVoIP用APIがマルチタスク対応になるので、これまでの待ち受け上の不便が徐々に解消される可能性があるとは言え、Android端末でもぜひともひかり電話子機としてアドバンテージを活かせるよう、多くのSIPクライアントがG.711 μ-Lawに対応してくれることを期待したいと思います。

5月前半ごろ試した結果なので現在は多少変わっているかもしれませんが、ひかり電話で試したアプリを以下に。もう数個試した気がするのですが全然NGで記録するのすら忘れていた模様。試した電話経路は WiFi接続でNexus One →CommuniGate Pro →RV-230SE →ひかり電話網 →WillcomPHS電話

・aSIP ×G.711 μ-Law未対応
・LinPhone ○ 通話可能 遅延少ない
・Sipdroid ×G.711 μ-Law未対応
・CSipSimple ×G.711 μ-Law未対応
・fring ○ 通話可能 レジストに多少時間かかる 遅延少々
・SipAgent ×G.711 μ-Law対応なのに音声出ない聴こえない
・Nimbuzz ×SIP未対応…iPhoneではOKなのに…

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