■国産CMS BaserCMSのインストールメモ
国産CMSであるBaserCMSをインストールした時のメモ。管理画面が充実しており慣れればかなり使いやすいと思われる。自宅環境のCentOS5サーバではeAcceleratorと相性がでるらしく.htaccessでeAcceleratorを無効にしてやらないとうまく動作しなかった。php.iniやeaccelerator.iniのメモリを128M以上にしてもうまくいかなかったので取りあえず無効化で対応。
展開したいURLの位置まで移動
(今回はhttp://www.example.com/basercms/となるよう仮定)
BaserCMSとプラグイン、テーマファイルのダウンロード
# cd ~/download/
# wget http://basercms.net/packages/download/basercms/1.6.8
# mv 1.6.8 basercms-1.6.8.zip
# wget http://basercms.net/packages/download/baseruploader/1.2.9
# mv 1.2.9 baseruploader-1.2.9.zip
# wget http://basercms.net/packages/download/basertwitter/1.0.1
# mv 1.0.1 basertwitter-1.0.1.zip
# wget http://basercms.net/packages/download/theme_simplerest
# mv theme_simplerest theme_simplerest.zip
# wget http://basercms.net/packages/download/theme_simplecorp
# mv theme_simplecorp theme_simplecorp.zip
それぞれを解凍して配置
# unzip basercms-1.6.8.zip
# unzip baseruploader-1.2.9.zip
# mv uploader basercms-1.6.8/app/plugins/
# unzip basertwitter-1.0.1.zip
# mv twitter basercms-1.6.8/app/plugins/
# unzip theme_simplerest.zip
# mv simplerest basercms-1.6.8/app/webroot/themed/
# unzip theme_simplecorp.zip
# mv simplecorp basercms-1.6.8/app/webroot/themed/
# mv basercms-1.6.8 /var/www/html/basercms
アクセス権等を修正
# cd /var/www/html/
# chown -R apache:apache basercms
# chmod -R 0707 basercms
.htaccessにeAcceleratorの無効化を追記する
# vi basercms/.htaccess
# vi basercms/app/webroot/.htaccess
以下を追記
php_flag eaccelerator.enable 0
php_flag eaccelerator.optimizer 0
core.phpの修正
# vi basercms/app/config/core.php
以下を修正
Configure::write(‘Session.save’, ‘cake’);
Security.saltの値を任意のものに変更
Apacheを再起動
# apachectl graceful
http://www.example.com/basercms/ にアクセスしてGUIの指示に従う
設定などは以下の本家サイトを参照
インストールあとのはじめの一歩
http://basercms.net/manuals/introductions/fast_steps
修正パッチの適用方法(1/13現在3つ有り)
http://basercms.net/manuals/introductions/9.html
centos, cms, php
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■高機能Web解析ツールmrliteのインストールメモ
DBが不要なので設置が容易、かつ国産なので日本語表示については安心感あり。
展開したいURLの位置まで移動
(今回はhttp://www.example.com/mrlite/となるよう仮定)
# cd /var/www/html/
mrliteの最新版をダウンロードして展開
# wget http://www.mr-analizer.com/software/download/archive/tar.bz2/mrlite5.3.013.tar.bz2
# tar jxvfp mrlite5.3.013.tar.bz2
ディレクトリ名を変更
# mv mrlite5.3.013 mrlite
所有権をapacheにしておく
# chown -R apache:apache mrlite
アクセス権を修正する
# chmod -R 0777 mrlite/LOG
# chmod -R 0777 mrlite/include/config
自前サーバでは.htacessが不要だったので無効化する
# mv .htaccess bk.htacess
http://www.example.com/mrlite/ にアクセスして説明を読み
http://www.example.com/mrlite/init_tool.php から初期設定を行う
パスワードは管理用、公開用、初期設定用の3つを設定する
設定が完了したら不要なファイルを消す
# rm -f info.php
# rm -f index.html
計測したいサイトのfooter部分に指定されたログ取得用タグを貼り込めばOK。
以下の画面からデータを参照する
管理用画面
http://www.example.com/mrlite/mr_gway.php
公開用画面
http://www.example.com/mrlite/mr_gway_public.php
centos, mrlite, php, WebAnalytics
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■高機能Web解析ツールPiwikのインストールメモ
事前にMySQLでDBとユーザを作成しておくこと
展開したいURLの位置まで移動
(今回はhttp://www.example.com/piwik/となるよう仮定)
# cd /var/www/html/
Piwikの最新版をダウンロードして展開
# wget http://piwik.org/latest.zip
# unzip latest.zip
余計なファイルを消す
# rm -f How\ to\ install\ Piwik.html
所有権をapacheにしておく
# chown -R apache:apache piwik
書き込み権限の変更
# chmod -R 0777 piwik/config
# chmod -R 0777 piwik/tmp
必要があればphp-jsonを追加
# yum install php-json
php.iniのmemory_limitの値が128M以上であることを確認する
# cat /etc/php.ini
apache再起動
# apachectl graceful
http://www.example.com/piwik/ にアクセスしてGUIの指示に従う
計測したいサイトのfooter部分にtrack tagで指定されたJavascriptを貼り込めばOK。
centos, php, piwik, WebAnalytics
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■EC-Cubeのインストール手順メモ
事前にMySQLでDBとユーザを作成しておくこと
展開したいURLの位置まで移動
(今回はhttp://www.example.com/shop/となるよう仮定)
# cd /var/www/html/
EC-Cubeをダウンロードして展開
# wget http://downloads.ec-cube.net/src/eccube-2.4.4.tar.gz
# tar zxvfp eccube-2.4.4.tar.gz
# mv eccube-2.4.4 shop
# rm -f eccube-2.4.4.tar.gz
所有権をapacheにしておく
# chown -R apache:apache shop
サブディレクトリ運用のための変更
# cd shop
# cd html
# mv * ../
# mv .htaccess ../
# cd ../
# rm -rf html
.htaccessの修正
# vi .htaccess
php_value output_handler mb_output_handler
↓
#php_value output_handler mb_output_handler
define.phpの修正
# vi define.php
define(“HTML2DATA_DIR”, “/../data/”);
↓
define(“HTML2DATA_DIR”, “/data/”);
http://www.example.com/shop/install/ へアクセス
確認できたら以下を実行
# rm -f install/index.php
後はGUIに従って設定する
centos, ec-cube, php
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■無償利用可能な高機能型Web解析ツールのメモ
自サーバ構築型のWeb解析ツールで、GUI等がなかなか良く出来てると思うツールのメモ。自サーバで運用するのは、外部にアクセスデータを送信しなくてもいいようにするため。外部送信が可能なケースではGoogleAnalyticsやMixPanel(今年から10万PV?/月まで無料になった模様)を利用する方がおそらく負担も少なく便利だと思う。
・SlimStat(このblogで利用中)
http://slimstat.net/
・mrlite(ライセンスが必要なケースがあるので注意)
http://www.mr-analizer.com/software/mrlite_index.html
・piwik(要Flash / iPadでの参照に難有り)
http://piwik.org/
・Open Web Analytics(GoogleAnalyticsにかなり近い印象)
http://www.openwebanalytics.com/
以下サーバログ解析型の高機能ツールで過去に使ってみて結構便利だと思ったもの。期間限定無料を含む。
・Funnel Web Analyzer(Mac/Win/Linux/Solaris対応、フリーウェアだが2003年から更新無し)
http://www.quest.com/funnel-web-analyzer/
・Sawmill(CommuniGate Proのログ解析が可能な高機能型、デモ版が30日利用可能)
http://www.sawmill.net/
http://www.jtc-i.co.jp/sawmill/sm00-top.htm
・Summary(デモ版が30日利用可能)
http://summary.net/
気になったものは今後追記します。
php, WebAnalytics
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■SIPS(SIP/TLS)対応アプリのメモ
意外と対応しているアプリや機器が少ないのだが、ある程度まとまっているURLを見つけたのでメモ。互換性の問題があるので選定のためには実機検証。
FreeSWITCHのWikiより(ページ内をTLSで検索をお勧め)
http://wiki.freeswitch.org/wiki/Interop_List
■iPhone用
以下の3つしか見つけられなかった。GroundwireはAcrobit製なので安定していそう。本家にないTLSをサポートしているせいか値段が1200円と高め。PrivateGSMはマニュアル設定で汎用SIPプロバイダを設定可能。
Groundwire – Business Caliber SIP Phone
http://itunes.apple.com/jp/app/groundwire-business-caliber/id378503081?mt=8
PrivateGSM
http://itunes.apple.com/jp/app/privategsm/id380086048?mt=8
PrivateGSM-Enterprise
http://itunes.apple.com/jp/app/privategsm-enterprise/id410825598?mt=8
■Android用
こちらは2つ。uMobilityはコンシューマ向けでないと宣言されているので注意。
Voip By Antisip
http://www.appbrain.com/app/voip-by-antisip/com.antisip.vbyantisip
uMobility Android Client
http://www.appbrain.com/app/umobility-android-client/com.varaha.umobility
■CommuniGate Proでの設定
SIPサーバとしてCommuniGate Proを利用する場合、標準でSIPS対応のためTCP5061を外部から接続許可するだけでOK。
android, iphone, security, sip, voip
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■b-mobile IDEOS 簡易レビュー
ということで年末に日本通信公式Twitterアカウントで、3が日はヨドバシ秋葉原店で担当さんがいてIDEOS(BM-SWU300)実機が見られるということだったので、行って見てきました。場所的にはWillcomブースの辺りでそこに間借りしている感じ。Willcomブースも若干縮小された感もあり、ちょっと寂しい扱いだなぁと思ってしまいました。夕方17時過ぎだったのですが、カウンター棚にはIDEOSの箱がたくさん並んでいて、女性担当者が1名で対応されていました。今回IDEOSの注目度は高いらしく、b-mobile自体をよく知らない人から、明らかにblogネタ取材に来ている人(自分以外にも)まで、少なくとも切れ目無くお客さんがいて、最大4名くらい待ちになっていました。昼間の様子がわからないのでなんともですが、並ぶのを諦めてしまうお客さんも多く、1名で対応するのは少々厳しい感じだったので、夕方以降は応援を入れた方が良かったのではないかと思いました。4日以降は担当さんがいるかいないか確認が必要ということですが、この注目度を見る限り早々に実機を展示するようにするか、夕方以降は説明員を配置した方が販促的にはいいのではないかと感じました。そんな状況の中、夕食を取ったり他所を回りながら比較的空いているタイミングを狙って何度か訪れてみたのですが、どうにも人が引かないので、やむなく並んで短時間ですが試させていただきました。
まずはいつも通りシステム情報から。Androidバージョン2.2.1、カーネルバージョン、2.6.32.9-pref huawei@product #1、ビルド番号U8150V100R001C126B831SP01、モデル番号 Ideosでした。2.2.1らしく、CPUの割には動作は思ったほどもっさりではありません。ホーム画面もカスタマイズが少ないことが功を奏してかキビキビとまではいきませんが、追従性良く気持ちよく操作できます。タッチ関係やアプリの起動も反応は悪くなく、CPU性能が低いことをあまり意識しないで利用できそうです。ただし、起動から起動直後などはやはりCPUの弱さが出ており、ロック解除後すぐには使い物にならないくらい反応が悪いことがありました。
端末の起動時間は以下のようになっています。
電源オン→即→IDEOSロゴ表示→29秒→IDEOSアニメロゴ→34秒→ロック画面(約1分3秒)
起動はやはり長め、ただ電源オンの反応が非常に早いのは好感触でした。ロック画面表示直後はタッチがうまく反応せず(別のタスクでCPUが忙しいのでしょう)、少し間をおかないとホーム画面に行けません。起動して落ち着いてしまえば、悪くない操作感が戻ってきます。あまり再起動を繰り返すようなことはないと思いますが、再起動には余裕を持った操作が必要だと思います。
ハードの大きさは非常にコンパクト。ラウンドフォルムがとても持ちやすく、手にしっくり馴染む形になっています。ディスプレイは液晶の品質も悪くはありませんが、QVGAのためHTC Ariaに比べてもドットが非常に目立つ印象で、小さい文字などは正直見やすいとは言えません。メール等は支障ないと思いますがブラウザを多用する用途にはあまりお勧めできません。液晶下にはタッチ式で左から戻る、メニュー、ホーム、検索の各ボタンが並んでいて、反応は十分よいと思いました。IDEOSの特徴として、タッチ式ボタンの下に更にハード式ボタンがあって、左から通話ボタン、カーソルリング+決定ボタン、終話ボタンとなっています。これが意外と使いやすく、通話ボタンは通常時電話アプリを開き、終話ボタンは戻るボタンとして機能します。カーソルリングは方向キーとして使うのですが、なかなか使いやすく便利です。コンタクトに相手が登録してある場合、これらのボタンの連携だけで通話から終話が完全に対応でき、レスポンスも悪くないため、電話機として活用するのにぴったりな操作系になっていると思いました。
残念ながら肝心のIP電話機能はまだインストールされておらず、遅延や音声の具合を確認することはできませんでした。IP電話アプリはIDEOS以外に対応するかどうかはまだ未定ということでしたが、「アプリを抜いて他機種でインストールした場合、動作は保証できない」という説明があったので、apkを抜かれたりすることは想定されているようで、IDEOSのハードとはチューニング的な相性はあっても、IDEOSでなければ動かないというハード的な縛りは実装されていないようです。IP電話のため何かOSのカスタマイズをされているのか確認したところ、日本通信としてdocomoプラスエリアに対応するよう800MHz対応に関するカスタマイズはしているが、それ以外はほとんどしていないということでした。ということは、IDEOSと同じような素のAndroidに近いものが動作している機種(NexusOneとか)であれば、チューニング的な部分はともかくIP電話アプリが動作する可能性は高いと思われます。そしてダイアラーやコンタクトが独自実装に見えるGalaxy系などでは動作しない可能性が高そうです。カスタマイズ範囲が限定されているようなので、日本通信のIDEOSのmodem.binが入手でき他のSIMフリーIDEOSにインストールする手段が提供されれば、プラスエリア対応に変更することもできそうな気がしますね。
IP電話のサービスそのものを他のSIPアプリで利用可能にするようなサービスは検討されていないのか質問してみましたが、今のところ検討はされていないようです。Windows環境に提供しているIP電話サービスを例に、他のSIPアプリから使えるようにしていないので、たぶんやらないのではないかということでした。IDEOSに提供されるIP電話アプリそのものは他機種への対応も検討要素にはなっているようなので、適用機種が広がっていくことの期待はしたいと思います。
IDEOS自体は、国内のdocomo,softbank,EMOBILEの3キャリアのSIMをどれでも使える上に、プラスエリア対応というアドバンテージを持ち、テザリングもOKな低価格SIMフリー端末ということで、魅力的な一面を持つ端末ではあるのですが、低価格ゆえにCPUや液晶スペックに制約があり、正直なところ通話&メール用途を中心でいいという場合以外はオススメしにくいなぁと感じました。軽量コンパクトさを活かしていざという時の予備機という印象が強いのですが、IP電話サービスが十分な品質で提供されるようであれば、業務用の追加番号向けなどで活用できそうな気もします。個人的にはAndroid端末本体がそれなりに魅力的なHTC…はムリでも、LGやAcerのミドルクラス以上をこういう仕様で日本通信が提供してくれると嬉しいなぁと思います。SIMフリーの魅力が活かせるのは、低価格という側面よりも、国内仕様に縛られない最新のOSやスペックが提供されることを期待する側面の方が大きいと思いますので、日本語対応とロットが大きく取りにくいという壁はあると思いますが、ぜひ今後とも日本通信にはがんばってよい端末を選択して国内に提供し続けてもらいたいと思います。
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■Viber社 CEOからの追加伝言
先の記事の後、Viber社のCEO Talmon Marco氏から12/28に追加コメントがありましたので、こちらに意訳と合わせて紹介しておきます。先の返信についてより具体的な回答をいただきました。実際のコメントは以下のblogでどうぞ。
Privacy 101 or Why You Should Not Use iPhone App Viber
http://blog.agmon.com/2010/12/04/why-i-will-not-install-viber/
■要点まとめ
・暗号化対応を行うがQ1のいつになるかは明確ではない
・アドレス帳へのアクセスに関する通知については1月のリリースで変更する
・同様に1月にプライバシーポリシーへのリンクを最初の画面に追加する
・Q1の内にデータの削除リンクを追加する、サポート経由では即日対応する
・Viberを買収や合併しようとする場合、強制的に自分達のプライバシーポリシーを受け入れる必要があることを明記する
■所感
暗号化とデータ削除リンクについてはQ1(2011年1月〜3月)のどこかということで、再度 in という単語を使っているので、3月末(Q1 END)まではかからないで実現されるのかもしれません。通知変更とポリシーへのリンクは1月に次回リリースを予定しているようで、そこで修正されるとしています。現在のViberの問題点は2つあり、1つはユーザの了解のないところでアドレス帳データをサーバに送信していること、もう1つはデータ送信が平文で送られていること、だと考えています。今回提示の修正が適切に行われれば、アドレス帳をサーバに送ることがユーザに事前に了解され、暗号化も選べるようになるはずなので、これらの問題は解決すると言えます。またポリシーへ到達しやすくなる改善、アカウントやデータが削除し易くなる改善も行われるので、より安心して利用可能なソフトウェアになると言えると考えます。買収等を想定したプライバシー情報保護の条項追加も適切だと思います。こうしたViber社のユーザの声に適切に対応する姿勢は素晴らしいと思います。願わくば今後もこうした姿勢を変えないで成長していって欲しいと思います。
ただ、Viber自体がこうした要件を適切に満たすことと、日本のユーザが英語で提供されたアプリの通知内容を適切に理解して利用するかどうかは別のことなので、本来的に日本のユーザがViberを安心して利用するためにはアプリケーション(そしてプライバシーポリシー)の日本語ローカライズはやはり必要ではないかと思います。日本のViberユーザがある程度の規模になる時には、そうした要望もしていった方がいいのかもしれません。
続きに意訳を掲載します。
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■EMOBILE HTC Aria S31HT 簡易レビュー
発売から間がありますが、こちらもやっと実機を試すことができたので簡単にレビューしておこうと思います。国内では数少ないテザリング対応機種ということで、ヨドバシ横浜店でかなりプッシュしていたため、展示機をじっくり試させていただきました。EMOBILEでは機種コードS31HTよりはHTC Ariaというブランドを中心にセールス展開しているようで、展示もAria表記メイン、店員さんも普通に「アリア」と説明していました。
本体は非常にコンパクトで、デザインも良く特徴的な背面ケース部分はマットでスウェードっぽい手触り。触り心地は好き嫌いがあるかもしれませんが、個人的には好感触で心地いいと思いました。交換も容易なので別のケースは必要なさそうに思います。手に持った時軽く小さく収まる感じも安心感があります。スクリーンは小さめ3.2インチHVGAで480×320になりますが、輝度も高く発色がとてもキレイで、それほど粗さを感じることなく利用可能です。低価格帯で競合になるだろうL-04Cや003Zと比較しても、こちらの液晶品質は段違いに高いと思いました。さすがHTCというか、Sense UIの配色の巧さと合わせて非常に好印象です。
システムはAndroid2.2.1、カーネルバージョン 2.6.32.21-g771416e htc-kernel@and18-2 #1 Tue Nov 23 02:10:08 CST 2010、ビルド番号 2.15.881.1 CL291883 release-keys、ベースバンドバージョン 47.60.35.21U_7.14.35.11。HTCの独自項目としてソフトウェアの番号 2.15.881.1、ブラウザバージョン WebKit3.1と表示されていました。なんというかリリースソフトにここまで細かい表示を入れるHTCはすごいというかなんというか…。細かい管理が行き届いているんだろうなと感心させられます。実際CPUが非力なQualcomm MSM7227 600MHzにも関わらず、同じCPUと搭載した003Zに比べて、こちらはとても快適に動作するように感じられます。一瞬これ800MHzか1GHzだったっけ?とスペック確認してしまうくらいの応答性でした。HTCのSense UIのインテグレーションが優れていることがとても実感できます。
こちらも起動時間を測ったのですがCPUの非力さは出ています。
電源長押し→8秒→EMOBILEロゴ→16秒→HTCロゴ→35秒→ロック画面(合計約59秒)
Sense UI部分のためかロック画面までが結構長いのが判ります。また電源が実際どこで入っているのかわかりにくく、すごく長く押しているような感覚でした。またロック解除後も15秒ほどホーム表示まで待たされることになります。ただ起動してしまえば、やはりこちらも快適に操作できますので、あまりCPUの非力さは感じなくて済むと思います。ボタン類はタッチ式で、左からホーム、メニュー、戻る、検索となっています。スクリーンが小さい分、指の行きやすい場所にボタンがあるので操作はしやすいと思いました。ボタン類の一段下中央に光学ポインタもあるのですが、こちらの反応も悪くありません。ただ基本的にポインタはあまり使う必要がないと思います。
全般的に端末品質は高く非常に優れたパッケージングだと感じました。EMOBILE回線が電話として不安のない地域で利用される分には1台目としてもメールやblogサイト中心の運用なら十分活用できる端末だと思います。低価格帯では一番のオススメ端末と言っていいと思いました。EMOBILEが発表した際にはいいところ持ってくるなぁと思いましたが、やはりHTCは堅い選択でしたね。自宅ではEMOBILEが入らないので(EM-ONEで実証済み…orz)、個人的には日本通信さんがIDEOSのようにAriaを販売してくれるといいなぁと期待しています。
android, emobile, review
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■SoftBank 003Z 製品版 簡易レビュー
SoftBankの低価格帯機種 ZTE社の Libero 003Zも発売されてやっと試すことができたので、こちらも簡易レビューをしておこうと思います。CPUが若干スペックが低いのと聞慣れないメーカーためかほとんど注目されてこなかった機種ですが、YAMADA新橋店では一括9800円とかなり安い値段がついており、店員さんも価格面でかなり強くプッシュをかけていました。店頭で展示機を試させていただいたのですが、ホームの動作的にはそれほどモッサリというワケでもなく、Android2.2らしい応答性のよい機種だと思いました。
システム的にはAndroid2.2、カーネルバージョン 2.6.32.9-pref zte-kernel@Zdroid-SMT、ビルド番号003Z_10.4、ベースバンドバージョン003ZB01となっていました。ちょっと面白かったのはこれらシステム表示の下に「適合規格情報」というメニューがあり技適マークが表示できるようになっていることです。Android端末では初めてみましたが、今後はこういう実装が主流になるかもしれないなと思いました。ホームを含めてほとんどAndroid純正というか、カスタマイズ部分があまりわからないくらいシンプルですが、NexusOneなどを使ってきた方はむしろそうしたシンプルさの方が安心できるできるかもしれません。Android特有の操作ボタンは3.5インチの液晶下部に物理ボタンで設置されていますが、右からホーム、メニュー、戻るボタンとなっており、変則的な配置の上に一体型のボタンで1つのボタンの3ヶ所を押せるというような仕組みになっているため、他機種を知っている場合最初はやや戸惑うかもしれません。本体のかなり下部に位置するのですが、115gと非常に軽量な本体はサイズも小さいため、操作性自体は悪くありません。操作感も悪くないのですが、真ん中がメニューというのにどうしても違和感を感じてしまいます。
液晶自体の品質は悪くないという感じ。精細感はありますがやや薄いというか輝度不足な印象。他機種に比べてスクリーン表面の触った印象がやや引っ掛かりがあるというのか、さらさらすべるような操作感にならないので、何か表面加工がされているように感じました。ひょっとするとガラスコート剤とか保護フィルムなど工夫した方が表示や操作感が多少向上するかもしれません。外装は一言で言えば華がないという感じ。決して安っぽすぎることはないのですが、ぱっとしません…。
一応起動時間も測定したので乗せておきます。
電源長押し→5秒→SoftBankロゴ→17秒→アンドロイドロゴ→10秒→ロック画面(合計約32秒)
ロック画面までは十分早いです。しかしロック解除後のシステム読み込みに時間がかかり、ホームがまともに操作できるようになるまで、十数秒はかかります。この辺はCPUが非力な影響が出ています。しかし一旦起動してしまえば、それなりに快適に動作します。Snapdragon 1GHzの機種に比べると応答の俊敏さは感じられませんが、一拍遅れるというほど酷いものではありません。GoogleMAP5.0の立体表示も試してみましたが、快速ではないものの十分に実用になるスピードで操作することができました。Android2.2の売りであるFlash10.1はCPUが非力なため対応していませんが、メールやblogサイトなどを中心とした利用であれば快適に利用可能だと思います。
低価格&シンプル構成ということで価格相応、Androidの入門機としては悪くはないと思いました。ただ本当に華がない印象のため、価格以外遡及できるポイントが見つからないという印象です…。正直これをオススメする理由が見当たりません…。遠からず0円ケータイになりそうな気がします。
android, review, softbank
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