■iPhoneとSIP/VoIP 2010/12版
 iPhone用にSkypeを脅かす存在になりそうなViberというVoIPアプリが登場し、実際使ってみてその音質の良さに少し驚いた。遅延は少し感じるものの3Gでの通話品質の高さと、iPhoneのコンタクトとの親和性の高さ(コンタクトの登録者がViberユーザならアイコンが表示されViberで通話する)はとても素晴らしいと思う。アプリをインストールしてSMS経由でパスコードを受取り認証を行うだけの簡単な手続きもよい。機能的には現時点で音声のみ、iPhoneユーザのみが対象(Andorid版は来年1Q予定)とは言え、今後の発展がとても楽しみなアプリである。

 SkypeはauがAndroid端末の標準機能として組み込み、3G通話との融合でパケットの不安定さを排除し通話の安定性や品質の向上を図る一方で、期間限定とはいえ日本国内で他社のAndroid端末がSkypeを簡単にインストールできなくする制限をかけるなど、キャリアの戦略を左右するところまで成長している。iPhoneではこの規制の影響を受けることなくSkypeを利用可能なので大きな問題はないのだが、プラットホームに依存しなくてすむはずのSkypeがこうした排他的戦略を受容することはやや残念に感じる。auの3G通話融合はバックボーンのIP化やSkype Connectなど多くの技術的背景に支えられたものだと推測するが、戦略的に判断が難しいことは承知の上で、ぜひ他キャリアも実施してもらいたいと思う。

 ということで、前置きがちょっと長くなったがAndroidのSIP記事同様、iPhoneをひかり電話の子機として接続する試験をしてみる。以前試した時よりも選択肢が非常に増えており、実際試し切れないので手元にあるもの&日本語対応のものを中心に試験してみた。環境は以下の記事と同様なので参照してほしい。

 AndroidとSIP/VoIP 2010/12版
 http://blog.isnext.net/issy/archives/556

 iPhoneでの電話経路は WiFi接続でiPhone 3GS →CommuniGate Pro →RV-230SE →ひかり電話網 →WillcomPHS電話。iOSのバージョンは最新の4.2.1となっている。

 ・Acrobit SoftPhone 4.5 ◎ 通話可能 遅延ほぼなし
 ・Linphone 1.0.3 ◎ 通話可能 遅延ほぼなし
 ・AGEphone 1.1 ◎ 通話可能 遅延ほぼなし SIPポート5060に変更
 ・iSip 4.7.1 ○ 通話可能 遅延ほぼなし CodecをG711(uLaw)指定必須
 ・Media5Phone Pro 2.6.1.0 ○ 通話可能 遅延ほぼなし G711 uLaw以外無効に設定
 ・Whistle Phone 1.23 ○ 通話可能 遅延少し
 ・Nimbuzz 2.0.2 × コールするものの音声通話できず
 ・fring 3.3.1.9 × コールするものの音声通話できず

 今回はほぼ全てのアプリでコールが可能で、2つを除いては通話も問題なくできた。上記のうち有償ソフトはAcrobit SoftPhone, iSip, Media5Phoneの3つ。後者2つはCodecを明示的にG711uLawに限定しないと通話できなかったことから、子機運用のみでは利用可能だが外部持ち出し時に3G接続では通話品質に難が出る可能性がある。LinphoneとAGEphoneは無償かつ安定感もあるのでオススメできる。

 AGEphoneは国産ということもあり、2つのSIPアカウントのうちひとつをIP電話Cなど050番号のIP電話に設定可能と思われる(WM版のAGEphoneは可能だった&NiftyフォンCへの接続事例がストアコメントにある)ので、使い勝手の面で一番良い選択肢になるかもしれない。国内のIP電話サービスにはなかなかレジスト可能なIP電話ソフトがないため、AGEphoneがiPhoneに移植されたことは、無償であることと合わせて非常に嬉しいことだと思う。

 今回はひかり電話経由の発信のみ確認したが、iPhoneの場合着信も要確認と思われるので、日を改めて確認をしようと思う。Viberの登場でVoIPがまた注目されそうなので、久しぶりにSIPの検証をやりたくなった。今後も面白そうなものがあれば試していきたい。今回SIPアプリを探す過程で国内でもAgeetがAndroid/iPhone用にBlueSIPというアプリを開発したという記事を知ったのだが、現時点ではリリースされていないらしくAndroidマーケットでもiTunes Storeでも見つけられなかった。CommuniGate Proなど比較的簡単に無償導入できるSIPサーバがあり、昔に比べるとネットワークの帯域や安定性も向上している状況なので、ぜひ国内でももっとSIPが見直されることを期待したい。

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■AndroidとSIP/VoIP 2010/12版
 iPhoneにViberが登場しVoIP周りがまた面白くなってきそうなので、Android版のViber登場を待つ前にSIP記事の更新をしておこうと思い立った。前回の記事は2010年6月ごろなので約半年ぶりの更新になる。

 AndroidとSIP/VoIP
 http://blog.isnext.net/issy/archives/292

 Android用のSIPクライアントの数もそれなりになってきており、古くからのアプリもいろいろと更新がされているようなので、前回の記事同様ひかり電話の子機として自宅環境での実験をしてみる。自宅環境は前回の記事と同じく以下の通り。違っているとするとCommuniGate Proのバージョンが最新の5.3.10になり、SIPゲートウェイ登録から個人アカウントのRSIP登録に修正されている点くらい。

現在自宅はNTTのひかり電話になっていて、CommuniGate ProのSIPサーバ機能とRSIP(リモートSIP)機能を利用してCommuniGate Proサーバ自体をひかり電話の子機としてRV-230SEにレジスト、iPhoneやデスクトップマシンからCommuniGate Proサーバに自アカウントでSIPレジストして電話を発着信できるようにしています。

 発信試験経路も前回と同じ。違っているのはNexusOneのOSが2.2.1になっているというところか。ひかり電話のファームも変更がないので、変わらずサポートしているCodecはG.711 μ-Law (PCMU)のみということに。SIPクライアントのCodecがこれをサポートしていないと電話はできない。

電話経路は WiFi接続でNexus One →CommuniGate Pro →RV-230SE →ひかり電話網 →WillcomPHS電話

という上記条件で発信して通話を試みた結果は以下。

・LinPhone 1.0.16 ○ 通話可能 遅延少ない
・CSipSimple 0.00-15 ○ 通話可能 遅延少ない
・3CXPhone 1.2.3 ○ 通話可能 遅延少ない
・Sipdroid 2.0.1bata × 通話できず PCMU対応だがエラーになる
・fring 2.2.0.7 × コールはできるが音声聴こえず
・Nimbuzz 2.0.1 × Android版はSIP未対応らしい
・aSIP アプリ見つからず
・SipAgent アプリ見つからず

 LinPhoneは相変わらず安定して接続も通話もOK。CSipSimpleが現在のバージョンでは通話可能に。安定しているしUI的にも使いやすい。3CXPhone今回初試験だったが無事通話可能。SipdroidはPCMU対応のはずだが、コーデックの設定をPCMUのみにしても通話どころかコールすらできず。fringは前回通話できたが今回コールはしても着信側が電話に出ても呼び出し続け通話することができなかった。後の3つは試験できず。

 現時点でダイアル発信とsipアドレス発信がUI的に簡単に切替できてわかりやすいCSipSimpleはオススメできるかもしれない。長時間の通話テストや3Gでのテストはやっていないので、その辺も今後試してみたいと思う。

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■iPhone3GSをiOS4.1に戻すメモ
 とあるハードウェアの検証を行うために、仕方なくiOS4.2.1になっているiPhone3GSを4.1に戻したメモ。この手法では4.0.1や3.1.3には戻せないので注意。ダウングレードはいろいろ面倒だが、これは比較的シンプル。

※ノーマル状態のiPhone3GSを前提としています
 復元を利用するのでiPhone3GS上の全データが消失します
 最初から全部設定し直す覚悟が必要です

1)以下のサイトよりiPhone 3G S(4.1/8B117)をダウンロード
 iPod, iPhone and iPad Firmware Download
 http://www.felixbruns.de/iPod/firmware/

2)以下のリンクよりRecBoot1.0.2をダウンロードして展開しておく
 http://www.mediafire.com/?0ow9n84j63euax7

3)iTunesを起動して、iPhone3GSをドックで接続
4)iPhoneを選択して「復元」ボタンをオプションキーを押しながらクリック
5)ファイル選択ダイアログが出るのでダウンロードしたファイル
  iPhone2,1_4.1_8B117_Restore.ipswを選択
6)書き込みの最後でiTunesがエラーになりダイアログが表示されるのを待つ
7)ダイアログが出たらRecBoot Exit Onlyアプリをダブルクリックで起動する
8)「Exit Recovery Mode」ボタンを押してiPhoneが再起動するのを待つ
9)iTunesに新規iPhoneとして表示されたら設定を行う

 とりあえず1つ前まではAppleは戻す手間を省かせてくれるということなのか、比較的シンプルな方法で対応できるのは有り難い。

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■iPadのiOSを3.2.2に戻すメモ
 iPadのiOSを4.2.1にバージョンアップしたところ、手持ちのDLNAクライアントアプリの全てでPS3 Media Server上のmp4ファイルの再生ができなくなってしまった。AirPlayerのQuickTimeを利用しない設定ではカクつくものの再生が可能なので、QuickTimeの扱い方が変更されたことが原因なのではないかと推測。DLNAの使用率がそこそこあるので、仕方なくiOS3.2.2に戻したメモ。

【12/22追記】
 12/21時点でこの方法はもうアップルの確認が通らなくなっているため利用できません。

※ノーマル状態のiPadを前提としています
 復元を利用するのでiPad上の全データが消失します
 最初から全部設定し直す覚悟が必要です

1)以下のサイトよりiPad(3.2.2/7B500)をダウンロード

 iPod, iPhone and iPad Firmware Download
 http://www.felixbruns.de/iPod/firmware/

2)iTunesを起動して、iPadをドックで接続
3)iPadを選択して「復元」ボタンをオプションキーを押しながらクリック
4)ファイル選択ダイアログが出るのでダウンロードしたファイル
  iPad1,1_3.2.2_7B500_Restore.ipswを選択
5)後は完了するまで待つ
6)iTunesに新規iPadとして表示されたら設定を行う

 上記サイトのファームはAppleのサーバにリダイレクトされダウンロードされるということで、実際に復元も問題なく(ちゃんとAppleのチェックも走っていた)できたので問題はないと思われる(たぶん)。

iOSバージョンアップする時には一つ前のバージョンに簡単に戻せる仕組みも用意して欲しいとマジで思った…。設定全部やり直すのは大変だ…。

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■au IS03 更新ビルド 簡易動画再生レビュー
 またしても出所が明示できないビルドになります。今回は大きな変更点はなくビルド番号 01.00.01と、最後が1だけ増えたものになります。比較的にキレイなビルド番号とほんの少しだけ更新された度合いが、なんとなくファイナルっぽい雰囲気を感じさせてくれますが、au独自アプリはほぼ無く、IS03の基本部分のみの構成となっていますので、リリース版とは異なることは間違いありません。

 操作感覚などはほぼ前回のレビューの更新版ビルド 01.00.00と変わりません。Android2.1ということもありレスポンスは必要十分という印象。バランスよくまとまって安定度が上がっている感じです。なのであえて追記することはありません。

 そこで今回たまたまGalaxy Tabの動画再生試験で使ったMicroSDを持っていたので、お願いして動画の再生検証をさせていただきました。再生検証の手順は、IS03に挿入したMicroSDの/Videos/に入った動画をコンテンツマネージャーから選択して標準でインストールされている「ビデオプレイヤー」or「動画」の2つのアプリで再生してみます。再生確認した動画フォーマットは以下の7つです。

 A) 1280×720 H.264 AAC mp4 △
 B) 1920×1080 H.264 AAC mp4 △
 C) 640×480 H.264 mp3 avi ×
 D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv ◎
 E) 640×480 DivX mp3 avi ×
 F) 640×480 Xvid mp3 avi ×
 G) 1280×720 x264 AAC mkv ×

 結果どちらもDしか再生できませんでした。ABはリストには表示されるものの再生できず。他の動画はリストに出てくることすらありません。ただこれはAndroid標準という意味では妥当な結果で、NexusOne2.2.1でも素のままではABがリストされるだけで再生できず、他の動画はギャラリーに出てこないという状況です。Dが再生できただけでも多少拡張がされていることになります。この点については標準状態で全て再生可能だったGalaxy Tabがよく出来ているということでしょう。IS03でこれらの動画を再生するためにはRockPlayerなどの無料の動画Playerアプリを追加する必要があるということになります(RockPlayerでもSoftwareDecodeでは720p以上の動画は難しいようですが…)。今回IS03はLismoPlayerも入っていなかったので、auアプリがフルインストールされたらまた結果が異なるかもしれません。動画Playerとして利用される場合はPlayerアプリ選択とフォーマットに注意が必要です。

 ちなみにiPhone3GS用に変換したmp4(480×272 H.264)はAndroid2.1標準でも再生可能です。上記の結果は元々DLNA経由再生可能フォーマットのバリエーションのテストのためのものですので、携帯電話で直接再生できなくても仕方ないかなと思います。(むしろGalaxy Tabがすごい…)

 今回初めてブラックの端末を触ったのですが、他の色と違って背面カバーがマットなざらっとした表面になっていて、重さと質感のバランスが非常に大人っぽいシックな端末という印象になっており、正直びっくりしました。この手触りからくる全体印象の変化だけでIS03買うならブラック1点買いだなと思い直すくらい印象が変わりました。もう既に予約済みの方も多いと思いますが、個人的にはブラックがオススメになりましたw

 IS03は順調な仕上がりを見せていると思います。真価が発揮されるのはAndroid2.2になってからかなとも思いますが、十分に安定感のある端末になっていると思いますので、過度な期待は禁物ですが実用に足るという評価が得られるのではないかと楽しみです。

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■SoftBank 003SH 更新ビルド 簡易レビュー
 003SHのホットモックが最新のファームになっているらしいという噂を聞いてヨドバシ秋葉原店で確認してきました。更新が確認できたので簡単にレビューしておこうと思います。簡単にまとめると「確かに良くなっているがまだまだ安定にはほど遠い」という感じです…。前回のレビューは以下です。

 SoftBank 003SH ヨドバシ秋葉原版 レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/473

 今回更新されたビルドは、Androidバージョン2.2、ベースバンドバージョン00.00.00、カーネルバージョン2.6.32.90perf sharp@TG440901 #1、ビルド番号RB128でした。ベースバンドバージョンにまだ未完成である様子がはっきりと見てとれます。全体的な動作は非常に改善されており、タッチレスポンスとソフトウェアの反応は2.2らしくキビキビとした印象に変わりました。アプリの縦スクロールメニューなどはとても快適に操作できます。ホームのフリック操作の追従性もかなり良くなっていますが、NexusOneで2.1を使っている感じ。2.2端末としてはもう一息がんばってほしいところです。タスクマネージャーもかなり動作が改善されていて、まぁなんとか使えるようになりました。SHARPの開発の方の努力が本当に感じられる改善度合と言っていいと思います。

 しかしながら、説明員の方によると本体ハードウェアは以前から提供されているものに新しいビルドを入れただけということで、ハード的な完成度の低さの面からか現在でもかなり不安定になるとのこと。6台ある端末のうち3台しか稼働できてないということで、安定度の質問される度申し訳なさそうに応対されていて、ちょっと気の毒でした…。今回は起動時間が測定できるかと思って再起動してみたら、電源ONからロック画面表示までに1分30秒以上かかってしまったので詳細を書くのを止めます。やはり展示機はハード面で課題があるようで、あまり評価すべきではないと感じました。

 ソフトウェア面では、SH-03Cが3Dデモ動画が削除できない仕様とdocomo製品内覧会で聞いてびっくりしたので、003SHの3Dデモ動画が削除できるのか確認してみました。こちらはちゃんと削除できるようでメニューから削除が選択できるようになっていました。機体によって動画の数も違ったので確かに削除できているようです。今回ワンセグの表示も試したのですが、これはIS03の方が圧倒的に表示がキレイだと思いました。液晶の解像度の差が出ているのかと思います。

 今回のSHARPが出す端末の中では003SHの筐体デザインは好みなので、もっとしっかり評価したいと思うのですが、説明員さんが弱ってしまう完成度ではなんとも…。これだけ展示機で問題が出ているのだからハードウェアもより安定したものに入れ替えしていかないと、正直SHARPの開発者の方々の努力が伝わらないと思うし、実際に販売の最前線にいる方々もモチベーションが下がりまくるんじゃないかと心配になります。これで8万円台の価格を提示するSoftBankは本当にAndroid端末を自社ラインナップとして売るつもりがあるのか疑ってしまいます…。ということで、プラス評価ができるモックかリリース版が出るまで003SHについては、何か更新があっても追加記事を書くのはやめておこうと思います…。

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■LiveView 動作検証メモ
 Galaxy Tabとの接続検証。LiveViewの互換リストにはGalaxy SはあるがGalaxy Tabはないのでどこまで動作するか検証したメモ。気になったとこだけ。

・日本語表示対応、タッチ反応は上々
・電子メールの着信は対象外(かなりがっかり)
・受信したSMSについてLiveViewから本体の該当SMSを開く操作が可能
・Galaxy Tab再起動後はLiveView Applicationを起動してないと再接続しない
・LiveView側の電源ON/OFFでは一度接続後なら問題なく接続可能
・電話着信時のバイブレーションはコール中継続でなく最初1度のみ
・本体に着信後1〜2秒LiveView側が反応する(結構間が長い)
・電話着信に対して操作できることなし
・動画も音楽再生も音量コントロールはできるが他は未対応
・Twitter同期などの設定をしているとしばしばGalaxy Tab本体が高負荷になる
・高負荷になると電源長押しで再起動させないと復活しない?
・LiveViewからGalaxyTabを呼び出す「電話を検索」は便利
・腕時計として利用する場合、LiveView本体を外して充電する必要あり
・電池持ちあまり期待できず
・プラグインが使えるようなので今後に期待

互換リストにあるNexusOneでも上記とほぼ同様。2.2.1だからダメなのか?
おそらく*付きは一部互換ということか。

1日Galaxy TabとLiveViewの組み合わせで使ってみたが、Tabが何度も高負荷状態になって使い物にならないので、LiveView関連アプリを2つともUninstallした。対応アップデートがあるまで、この組み合わせでは使わないことに。がっかり。

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■Galaxy Tab UK版 動画再生検証メモ
 Galaxy Tab UK版の動画再生検証した際のメモ。docomo版と検証結果が同じになるかどうかは不明。検証した機体のファームウェアはベースバンドバージョンP1000XXJK5、カーネルバージョン2.6.32.9 root@sep-58 #1、ビルド番号 FROYO.XXJK5。検証に利用したMicroSDHCは東芝SD-C16GR6W4 Class4 16G。

■MicroSD動画再生検証
 MicroSDのroot直下にVideosフォルダを作成してDLNA再生検証で利用した以下の動画をコピー。それを標準のVideoアプリで再生可能か確認する。結果は以下の通り。

 A) 1280×720 H.264 AAC mp4 ○ シーク時にフリーズ
 B) 1920×1080 H.264 AAC mp4 ◎
 C) 640×480 H.264 mp3 avi ◎
 D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv ◎
 E) 640×480 DivX mp3 avi ◎
 F) 640×480 Xvid mp3 avi ◎
 G) 1280×720 x264 AAC mkv ◎

 Aのみ再生位置をシーク操作時に再生再開できず、途切れ途切れの音声になった後で画面暗転ビープ音発生。電源長押しで停止して再起動。再起動後は問題なく操作可能。メモリ不足の時に問題が起きる可能性あり。
 外挿しMicroSDのVideosフォルダをなんら問題なく認識、Videoアプリ起動で全動画がサムネイル付きで表示された。基本はアスペクト比に関係なく全画面再生、再生中に画面タップすることでアスペクト比の変更可能。Videoアプリの使い勝手はよい。Class4の速度でフルHD動画が十分再生可能。

■DLNA動画再生検証
 Galaxy Tab標準のAllShareではPS3 Media Server内のコンテンツがリストできず。パスの正確な設定がないとダメっぽい。仕方ないのでTwonky Mobileで再生テスト。案の定上記リストのAしか再生できず、かつ全画面再生のみ。Bは再生自体はするが、音声も動画も途切れ途切れで使い物にならず。DLNAクライアントとしては微妙。

 AllShareをサーバとして、再生実績のあるPlex(DLNAサーバとして以前テストした関係でv0.85)をレンダラーとして指定してMicroSD内の動画を再生してみる。結果は以下。

 A) 1280×720 H.264 AAC mp4 ○
 B) 1920×1080 H.264 AAC mp4 ○
 C) 640×480 H.264 mp3 avi ○
 D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv ○
 E) 640×480 DivX mp3 avi ○
 F) 640×480 Xvid mp3 avi ○
 G) 1280×720 x264 AAC mkv ○

 驚くことに全て再生自体は可能だった。ただし再生開始までのバッファ時間はやや長く、Galaxy Tab側の無線LANネットワークの速度に大きく影響を受けるらしく、アンテナが良好でないとしばしば再生が途切れる。ネットワーク条件が良ければ非常に強力な再生環境になりそう。ただし再生シークの操作はうまく反映されず、最初からの再生になったりとコントローラとしてAllShareを利用するのは微妙なところも多そう。

 Galaxy Tab自体の動画再生装置としてのポテンシャルは非常に高いと思われる。MicroSDの性能やネットワーク速度の影響は多いに受ける可能性が高いが、環境を整えればDLNAサーバとしても十分活用が可能。

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■SoftBank 001HT (Desire HD) レビュー
 仕事帰りにヨドバシ横浜店に寄ったところやっと001HTのホットモックが展示されていたので触ってきました。発売日前日にすらホットモックがないというくらいだったので供給量が不安だったのですが、今日の時点で数台在庫があるということだったので、それなりの数が入荷していたようです。やっと実機をみることができたので、噂の高速起動などを試してきました。

 4/16 001HTを購入したので動画再生他レビューを追加
 http://blog.isnext.net/issy/archives/971

■ハードウェア
 001HTを見て最初に感じることは「画面でかい!」だと思います。4.3インチWVGAの画面は非常に精細感があり美しい液晶で、ドット感もほとんどなくむしろシルキーな印象さえ受けるほどでした。正直もっと粗い感じになってしまわないか心配していたのですが全くの杞憂で、HTCのシック且つ重厚な画面デザインとキレイな液晶、そして渋い外装がマッチしてとても趣のある端末になっています。手に持った時に当然のように大きくずっしりとした重みを感じますが、プラスチックの安い感じが一切ない、非常に質実剛健な安心感のようなものを感じさせる作りだと思いました。前面の大部分が液晶画面で、下部にタッチ式のボタンが左から「ホーム、メニュー、戻る、検索」の順番に並んでいます。大きいのでかなり操作しにくいかと思ったのですが、個人的にはそれほど違和感はありませんでした。ただ、やはりある程度大きい手の方でないと持ち方を工夫しないと反対側のボタン操作時に手前でスクリーンに触れてしまい誤操作が多くなってしまうのではないかと思います。

 音量ボタンは本体左側面で、左手持ちの場合には使いやすいのですが右手持ちの時には大きさがあることもあって少し使いにくいと思いました。またイヤホン端子が下にあるので、使い方によってはちょっと微妙かも?シャツの胸ポケットに入れた場合(本体の重さが結構あるのでしっかりしたシャツでないと片下がりになりそうです)逆さに取り出すことになるので、ちょっと画面を表示するにも本体全部引き出して電源ボタンを押すことになり、メールや時間確認等で面倒だなぁと思ってしまいました。

 動作は非常に快適で再起動直後などは本当にキビキビ動きます。HTC Sense UIは他社より先行しているだけあって、レスポンスは本当に素晴らしいと思います。展示機を触る時には起動後23時間ほど経過して多くのアプリが起動していたのですが、それでもちょっと遅いかな程度なので、タスク管理を適切に行えばキビキビ状態で使い続けるのも難しくないと思います。タッチの精度も高いと思いました(画面が大きくなっていることもあると思います)。操作感についてはHTCは本当に優れたパフォーマンスを発揮してくれるなぁと思います。

 起動時間は電源オフと再起動で相当違うということで2種類測ってみました。起動時間短縮の試みが非常に有効に働いていることがわかります。

 再起動時(約52秒)
 再起動ボタン押下→HTCロゴ→7秒→電源ランプ緑のみ点灯→9秒→
 ランプ消灯→1秒→SoftBankロゴ→24秒→HTCロゴ→11秒→ロック画面

 電源オフ時(約7秒)
 電源オン→1秒→SoftBankロゴ→2秒→HTCロゴ→2秒→暗転→2秒→
 ロック画面

 電源オフからの起動は7秒と本当に速くびっくりしました。HTCの場合ロック画面を解除した後にSense UIで読み込む時間が少しあるので、そこで少しだけ待たされ感があるものの、これだけ速い起動が日常利用可能であればあまり問題ではないように思います。スマートフォンの起動時間は各社の努力で短くなっているものの、これだけ劇的に速いというのはちょっと感動モノでした。

■ソフトウェア
 もちろんAndroidは2.2,カーネルバージョンは2.6.32.21-g66cfb7a htc-kernel@and18-2 #1 Tue Oct 26 15:58:17 CST 2010、ビルド番号1.35.762.2 CL277010 release-keys、ベースバンドバージョン12.28b.60.140eU_26.03.02.26_M、ソフトウェアの番号1.35.762.2、ブラウザバージョンWebkit 3.1となっていました。HTCのバージョン管理は相当細かいというか…ちょっとすごいなぁと思ってしまいました。これほんとにリリース版?とちょっと疑いたくなる表示ですね。

 HTCはX06HTの時からそうだったのですが、かなり独自カスタマイズを入れてきているので、メニュー構成もAndroid標準とかなり違う印象です。今回気になったのは「個人設定」というメニューが追加され、壁紙の設定などが複数バージョン登録できるシーンという概念が導入されており、それをホーム画面の右下から直接簡単に呼び出して設定変更できたりと、パーソナル設定に力を入れているようです。また、USB設定が「PCに接続」となっていたり、システムソフトウェア更新の設定に「定期的なチェック」が追加されていたり、アプリケーションに「高速ブート」が追加されているなど、一般的にわかりやすい使い勝手の向上を狙っている様子がわかります。機能的にはテザリングがなくなっている代わり?に「インターネットパススルー」という項目が追加されており、USBで接続されたPCを経由してインターネット接続できる機能が追加されているようです。日本語入力にはiWnn IME for HTCが採用されています。Android2.2に特徴的なセキュリティ系のメニューで「デバイス管理者」というのがあるはずなのですが、それは見つけられませんでした。Exchange同期のリモートワイプ等のために必要な項目のはずなのですが、セキュリティメニューにないのです。HTCはAndroid2.1の時点でHTC独自拡張でリモートワイプ等に対応していたようなので、そちらの仕組みで吸収しているのかもしれません。

 アプリケーション面でもHTC HubやHTC LikesなどHTCのサービスに紐付いた独自アプリが導入されているのですが、こちらは試すことができませんでした。今回HTCも独自クラウドサービスを立ち上げ、001HTから利用可能にしていくということだったので(現時点で日本ではまだ提供されていません)、どのように展開していくのか非常に楽しみです。Google等のサービスと重複する部分もありますが、端末メーカーとしての実際に作り込みできる優位性を活かしたサービスが期待されます。

■まとめ
 大きさの面は評価が分かれると思いますが、端末としての完成度は非常に高くとても素晴らしい製品だと思います。HTCのスマートフォン戦略はとても成功していると思いますし、技術的にも相当に抜きんでていると感じます。惜しむらくはDesire等の出荷状況を見る限り日本のマーケットの優先順位がHTCにとって高くなさそうで常に端末不足感があることと、それに加えてやはり端末価格が高く購買意欲があまりそそられないことでしょうか。

 正直最近のSoftBank端末の価格付けを見るとSIMフリー化に向けて端末で損をしないよう、端末単体で利益確保できるよう、できるだけ高値誘導したいという意図が感じられて仕方ありません。海外でDesire HDは6万円以下程度でSIMフリー版が販売されているにも関わらず、円高環境下なのに国内でキャリア限定、機能も一部制限付き8万円オーバーという設定は納得しがたいものがあります。Android端末として製品自体はとてもオススメできるのに、SoftBankの価格設定の部分で残念ながら強くオススメできません…。

 いずれにしてもHTCの端末は非常に安心感があり、製品としてはぜひ他社との比較に見てみるべき端末だと言えます。まだまだホットモックは少ないかと思いますが、Android端末を購入しようと思ってお店で見かけたらぜひ手に取って確認してみることをオススメします。

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■docomo Galaxy Tab 内覧会版 レビュー
 内覧会レビューの最後です。こちらもFans:Fansが募集していた「docomo 2010 Winter Collection Preview Event -新商品内覧会-」に参加して試した端末になります。有楽町のスマートフォンラウンジでももちろん展示されていて、Galaxy Tabについては本体含めて異なるバージョンの展示となっていました。Galaxy Tabについては以下のCEATEC版も参考にどうぞ。今回は前回から差分を中心にレビューをしていきます。

 docomo Galaxy Tab CEATEC版レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/419

■ハードウェア
 CEATECの時は裏面を写真撮影しなかったのでどんなハードウェアバージョンだったのか今となってはわからないのですが、1ヶ月ほど前からラウンジで展示されているGalaxy Tabは実は開発版でモデルNo.が未記入且つ技適マークはシールで貼ってあるというなかなか興味深いものでした。今回の内覧会ではハード的には既に正規のdocomo版ロゴもしっかり入ったものになっていました。そのラウンジのバージョンですが、開発版なのはともかく1ヶ月間ラウンジで展示され多くの顧客に利用されテーブルや台座に置いたりなんだりされているにも関わらず、前面ディスプレイはもちろん、背面のプラカバー部にもほとんど目立ったキズがありません(さすがに無傷ではありません)。この実績は非常にキズに強いという印象を強くしてくれました。持ち運びするデバイスなのでキズに強いのは本当に安心できます。

 内覧会の冒頭、docomoの企画の方が挨拶された際にスーツの内ポケットからGalaxy Tabを取出しそのサイズの優位性をアピールされていましたが、改めてGalaxy Tabはコンパクトであることを認識するとともに、いくらGalaxy Tabとはいえそこそこ重さはあるので生地のしっかりしたスーツでないとあの重さは支えられないよなぁ、とヘンなところに感心をしてしまいました。

■ソフトウェア
 Androidバージョンは2.2のままで2.2.1にはなっていません。内覧会のバージョンはベースバンドバージョンSC01COMJI6、ビルド番号FROYO.OMJI6、ラウンジはベースバンドSC01COMJJE、ビルド番号FROYO.OMJJE、カーネルバージョンはどちらも 2.6.32.9 root@sep-56 #1 でした。内覧会でこれがリリース版ですかと質問したところ、あともう1回アップデートする予定ということでした。UK版が9月にP1000XXJID、10月にP1000XWJJ7と来て、11月でP1000XWJK1となっていることから、おそらく日本版もSC01COMJKxというバージョンでのリリースになると推測できますね。

 操作も非常に快適で、基本的に大きく変更になっているところはなさそうですが、これはなに?って思った項目があったので質問してみました。無線とネットワークメニューにある「サーバーと同期」という項目です。開くと同期プロフィールを追加という項目があり、追加の操作をすると「プロフィール名、同期アイテム、同期方法、同期サーバー」の入力を求められます。同期できる項目は電話帳、予定、メモの3つです。Exchange同期はアカウントから設定できるし、なぜこれらの項目だけが独立してこのメニューの下にあるのか不思議に思ったので確認すると、やはりこれはExchangeサーバとの同期設定だと言うこと。アカウントで複数設定もできるのに、なぜ別に設定があるのか食い下がって質問したのですが、こちらの質問がヘタだったのか、こちらが仕組みの理解不足なのか、回答が意図と合わないので途中であきらめてしまいました。うーん…。

 Galaxy TabにもDLNA機能があるのですが、AllShareというアプリで実現されていました。こちらはT-01Cと異なり1つのアプリでクライアントとサーバの両方の機能を持っています。WiFi接続でのみ利用可能なようで、内覧会会場では起動すらできませんでした。調べてみると本体をDNLAサーバにして、Plexをクライアント(メディアレンダラー)として再生が出来た事例があるようです。クライアントしてAllShareでDLNA再生するためにはサーバ側で決まったパスにコンテンツがあることが必要条件になっているようで、AllShareの画面を見る限り固定のフォルダ表示のようなので、そもそもAllShareサーバとAllShareクライアントでの相互接続を想定しているのかもしれません。このヘンはもう少し柔軟だと嬉しいなぁと思いました。

 また、話題のテレビ出力機能についてもまだメニューにはありましたが、最終的にリリース版で残るかどうかはわからないということでした。ラウンジのバージョンでもメニューはありましたので、ぜひ有効のまま残して欲しいですね。

■まとめ
 何度見てもGalaxy Tabはちょうどいいサイズの素晴らしいタブレットだと思います。もう少し軽量だとなおいいのですが、稼働時間との引き換えになりそうなので我慢します。プリインストールアプリケーションの面白みには欠けますが、むしろ余計なものがないということでポジティブに考えましょう。英国で先行して発売され、国内にもボチボチ輸入事例があるようですが、国内ももうすぐ発売とということで、もう少し盛り上がると嬉しい…のですが…こちらも期待ほどは盛り上がってくれていないようです。価格が最大のポイントですが、できれば一括6万くらいになるといいなと思います。なにはともあれ、正式な発売を楽しみに待ちたいと思います。

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とりあえず付けておく無駄ではなかったなまぁまぁ読めたちょっと役に立ったかなかなり良かったかも (1 投票, 平均値/最大値: 5.00 / 5)
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