CentOSサーバの負荷試験中の記録取得方法

■CentOSサーバの負荷試験中の記録取得方法
iowaitに大きな影響を与えるファイルシステムの負荷試験の最中に実マシンだけでCPUの負荷状況の記録をできるだけiowaitに影響しない形式で記録取得する方法。

CPUの稼動状況を2秒おきにn回取得する (英語で)
# LANG=C sar -u 2 n > /dev/shm/cpu.log

ロードアベレージを2秒おきにn回取得する (英語で)
# LANG=C sar -q 2 n > /dev/shm/cpu.log

取得した値をグラフツールなどで加工すればより見やすく比較できる。

tmpfs(オンメモリに書くためディスクのiowaitの影響を受けない)に書き込むため、再起動するとデータが消えてしまう。注意。メモリの少ないマシンではオススメしない。

sarコマンドは -oオプションでログを書き出すことができるが、バイナリログでサイズもかなり大きくなるので、その方法は取らず上記のやり方を選択した。

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これまでuntangleやAstaroのUTM話をしてきましたが、先日行われた情報セキュリティEXPOでEndian社の方(日本人)と直接製品についてお話することが出来たので、インターフェースが若干わかりにくいなぁとは思っていたのですが、評価して試験的にAstaroの代わりに実家に導入してみました。今回はEXPOで聞いたお話とuntangle/Astaroとの簡単な比較を紹介します。

Endian UTM (Endian Firewall)は基本OSSで構成されているのでCommunity Editionが存在し、その利用は無料です。Endian社からはアプライアンス製品が数種類提供されており、Community Editionよりもバージョンが新しいものが採用されているそうです。国内ではプラムシステムズさんがサポートするとのこと。

Endian UTM
http://www.endian.com/jp/

プラムシステムズ
http://www.plum-systems.co.jp/endian/index.html

Endian UTMはヨーロッパで広く導入されているそうで、Endian社としてはサポートやカスタマイズが収入源になっているとのことでした。カスタマイズについてはそもそもOSSで構成されているのでかなり自由に行うことが可能で、アプライアンス製品についてもユーザがroot権限を持っていろいろな操作が可能とのこと。RHELベースなのでカスタムも容易で、Endian社としてはアンチウイルス商用製品の組み込みや管理画面のカスタマイズなどをよくやっているそうです。

Endian社に日本人がいて日本語対応を積極的に行っていることや、ユーザのカスタマイズに寛容なことなどから、システム的な使い勝手は非常に期待できる製品と思われました。関連する日本語リソースもそこそこあったので以下に紹介しておきます。

Endian UTM Appliance v2.3 日本語ドキュメント
http://oss.infoscience.co.jp/endianfirewall/

EFWセットアップ
http://matzjiro.at.webry.info/theme/d833c1e61d.html

EFWリファレンス
http://matzjiro.at.webry.info/theme/cc4b381c36.html

EFW TIP
http://matzjiro.at.webry.info/theme/025ce09f41.html

今回実家に試験導入するに当って、以前untangleなどを評価した際と同じように、Dell D600 PenM1.8GHz 1Gメモリのマシンに導入してみました。EthernetはUSBタイプのバッファローのLUA3-U2-ATXが問題なく利用できました。インストールしたのはCommunity Edition v2.3のiso版です。

インストール後の起動直後でメモリ使用量は30%程度、CPU負荷も数%、実際にEndianを経由したWeb接続ではuntangleよりも体感でよいレスポンスが得られました。PenM1.8GHzでも小規模のネットワークであれば十分なパフォーマンスを発揮してくれます。インターフェースがわかりにくいと感じていたのは、各種proxyやフィルタが稼働しているかどうかサマリを見るページはあっても、実際に機能をどこで設定するのか直感的にわかりにくく、設定を有効にするインターフェースがまちまちで統一感に欠け、Web管理画面の全体デザイン自体が美しいのと対照的に、機能的な把握がしにくいという点につきると思います。個々の機能は適切な日本語訳と相まって比較的よい印象にも関わらず、UTM全体の印象はあまり良くないという不思議な感覚になります。せめて機能稼働状況のページから各設定にわかりやすく誘導して欲しいなと思います。

Endian社はデザイン専門の人を1名確保しているそうで、HPも含めて鮮やかな緑でまとめられた製品コンセプトは、セキュリティ製品にはあまり見られない取り組みで、イタリアの会社らしい素敵なアイデアに感じられ非常に好感が持てます。イタリアでセキュリティ製品というのは珍しい感じもしますが、Zone-Hなども存在する国ですし優れたハックスキルを持つ人材が実は多いのかもしれませんね。

Community Editionはuntangle同様、https等の暗号化通信のVirus Scanには対応していませんが、アプライアンス製品は対応しているそうです。また無線LANにも積極的に対応しているため、USBやPCMCIAに非対応のAstaroと比較して、ノートPCなど底コストのリソースも非常に活用しやすい素地を持っています。更にインターフェースが洗練されて、使いやすくなることを期待したいと思います。

とりあえず実家で使い始めてみたので、また気付いたことがあれば書きたいと思います。

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