■Viber社 CEOからの追加伝言
先の記事の後、Viber社のCEO Talmon Marco氏から12/28に追加コメントがありましたので、こちらに意訳と合わせて紹介しておきます。先の返信についてより具体的な回答をいただきました。実際のコメントは以下のblogでどうぞ。
Privacy 101 or Why You Should Not Use iPhone App Viber
http://blog.agmon.com/2010/12/04/why-i-will-not-install-viber/
■要点まとめ
・暗号化対応を行うがQ1のいつになるかは明確ではない
・アドレス帳へのアクセスに関する通知については1月のリリースで変更する
・同様に1月にプライバシーポリシーへのリンクを最初の画面に追加する
・Q1の内にデータの削除リンクを追加する、サポート経由では即日対応する
・Viberを買収や合併しようとする場合、強制的に自分達のプライバシーポリシーを受け入れる必要があることを明記する
■所感
暗号化とデータ削除リンクについてはQ1(2011年1月〜3月)のどこかということで、再度 in という単語を使っているので、3月末(Q1 END)まではかからないで実現されるのかもしれません。通知変更とポリシーへのリンクは1月に次回リリースを予定しているようで、そこで修正されるとしています。現在のViberの問題点は2つあり、1つはユーザの了解のないところでアドレス帳データをサーバに送信していること、もう1つはデータ送信が平文で送られていること、だと考えています。今回提示の修正が適切に行われれば、アドレス帳をサーバに送ることがユーザに事前に了解され、暗号化も選べるようになるはずなので、これらの問題は解決すると言えます。またポリシーへ到達しやすくなる改善、アカウントやデータが削除し易くなる改善も行われるので、より安心して利用可能なソフトウェアになると言えると考えます。買収等を想定したプライバシー情報保護の条項追加も適切だと思います。こうしたViber社のユーザの声に適切に対応する姿勢は素晴らしいと思います。願わくば今後もこうした姿勢を変えないで成長していって欲しいと思います。
ただ、Viber自体がこうした要件を適切に満たすことと、日本のユーザが英語で提供されたアプリの通知内容を適切に理解して利用するかどうかは別のことなので、本来的に日本のユーザがViberを安心して利用するためにはアプリケーション(そしてプライバシーポリシー)の日本語ローカライズはやはり必要ではないかと思います。日本のViberユーザがある程度の規模になる時には、そうした要望もしていった方がいいのかもしれません。
続きに意訳を掲載します。 続きを読む