■Android用DLNAクライアント動画再生比較検証3
前回の検証で「Twonky Mobile – FREEを除いて全てのアプリが動画再生を標準の動画プレイヤーアプリに任せる」ということが判ったので、動画プレイヤー自体を3rdParty製のものを導入して再生可能な範囲が広がるのか実験してみた。今回もAndroid端末により再生可能結果が違うこともわかったので、比較のためNexusOne(CyanogenMod7 RC1)とGalaxyTab((Froyo XXJK5)の結果を併記することにした。今回検証したプレイヤーアプリは以下。DLNAクライアントはskiftaを、DLNAサーバはMacOSX上のPlaybackを利用。
最新の記事はこちら
Android用DLNAクライアント動画再生比較検証5
http://blog.isnext.net/issy/archives/1077
Android用DLNAクライアント動画再生比較検証4
http://blog.isnext.net/issy/archives/939
・mVideoPlayer
http://www.appbrain.com/app/mvideoplayer/afzkl.development.mVideoPlayer
・VPlayer (Free Trial)
http://www.appbrain.com/app/vplayer-(free-trial)/me.abitno.vplayer
・RockPlayer Lite
http://www.appbrain.com/app/rockplayer-lite/com.redirectin.rockplayer.android.unified.lite
・millmo Media Player
http://millmo.net/media/index.html
再生検証に利用したファイルは前回同様以下。
A) 1280×720 H.264 AAC mp4
B) 1920×1080 H.264 AAC mp4
C) 640×480 H.264 mp3 avi
D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv
E) 640×480 DivX mp3 avi
F) 640×480 Xvid mp3 avi
G) 1280×720 x264 AAC mkv
H) 480×272 H.264 AAC mp4
I) 426×320 H.264 AAC mp4
■mVideoPlayer
NexusOne:HIのみ再生可能
GalaxyTab:ABのみ再生可能
■VPlayer
NexusOne:全て再生自体は可能 但し、ABGはコマ落ち音ズレ、Eは絵が粗い
GalaxyTab:全て再生自体は可能 但し、BGはコマ落ち音ズレ
■RockPlayer Lite
NexusOne:D除き再生自体は可能 但し、ABCGはコマ落ち音ズレ
GalaxyTab:D除き再生自体は可能 但し、ABGはコマ落ち音ズレ
■millmo Media Player
NexusOne:HIのみ再生可能
GalaxyTab:ABのみ再生可能
■まとめ
実際には他にもarcMedia・yxPlayer・seamanPlayer等いくつか動画プレイヤーを試したが、Skiftaから再生先を選択再生できたのは上記のものとなった。結果としてmVideoPlayerとmillmo Media Playerは標準の動画プレイヤーと同じものしか再生できず。VPlayerとRockPlayer Liteはavi系は比較的良好に再生できた。wmvについてはVPlayerのみとなるが、VPlayerでも24FPSを超えるwmvファイルはうまく再生できないケースがあった。
今回の実験からAndroid環境でDLNAの再生環境としては、Skifta+標準プレイヤーとSkifta+VPlayerの組み合わせが現状低コストで利用可能な最善の選択だと考えられる。これまでのテスト結果からAndroid端末の実装状態によって同じソフトウェアを利用した場合でも再生可能な動画が異なるため、全ての端末でのベストプラクティスには成りえないが、一応の目安として考えてもらえるといいと思う。
android, DLNA, mp4
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■b-mobile Light Tab 簡易レビュー
昨日から発売になった日本通信のZTE製7インチAndroid2.2タブレットLight Tabを、ヨドバシ秋葉原店で見てきましたので、簡単にレビューしたいと思います。土曜だったこともありかなり店内は混雑していましたが、IDEOSの時のように順番を待つことはなく、比較的余裕を持って見ることができました。日本通信の説明員の方もIDEOSの時よりもとても慣れていらっしゃっていろいろとお話を伺うことができました。
ハードウェアはGalaxyTabとかなり近似したサイズで横幅が1cm小さく気持ち厚い感じ。重さもあまり変わらず幅が小さいのでGalaxyTabより少し持ちやすい印象です。一番気になっていた液晶ディスプレイ部は抵抗膜方式にしては思ったより見やすい印象です。E7001のように明らかに抵抗膜のためヤワになって前面がタッチした部分でへこむようなことはなく、一見した印象は静電方式かのようにしっかりした堅めのスクリーン表面になっていて品質的には悪くありません。タッチパネルの精度はシングルタップもダブルタップもフリックも思った以上に良好でした。Android2.2ということもあるのか、非常に操作は快適に感じました。使っていて抵抗膜方式であることを忘れてついピンチズーム操作をしてしまうようなことが度々ありました。もちろんマルチタッチには対応していないので、ピンチズーム操作はできません。7インチで800×480の画素数だけに少し粗い印象はありますし、液晶品質自体もそれほど高くは感じませんが、実用には十分だと思われました。むしろ導入されている標準日本語フォントが丸ゴシックになっており、ブラウザやメニューなど日本語がとても読みやすくなっているため、液晶の粗さをうまくカバーしてくれていると思いました。
Light Tabはバッテリーが交換できるようになっており裏ぶたを開けることができます。最初起動前に必ず裏ぶたを開けて保護シートを外す必要があるので、購入したら誰でも一度は裏ぶたを外すことになるのですが、最初はかなり開けにくいので注意をする必要があるそうです。SIMやMicroSDはバッテリーを外したところに挿入口があり、SIMはかなり取り外しがしにくい仕様になっているので、セロテープなどで引っ張り出す必要があるとのことでした。実際に作業を見せていただきましたが、慣れている説明員さんでも結構裏ぶたを開けるのが大変そうでした。この辺の使い勝手は低価格製品ぽさを醸し出しているようです。
一応起動時間も測定したので乗せておきます。
電源押し→2秒→ZTE中興ロゴ→7秒→ドロイド君画像→15秒→
アンドロイドロゴ→16秒→ロック画面(合計約40秒)
結構起動が早くびっくりしました。ロック画面表示前に一部ホームアイコンが表示される間があってからロック画面になります。ロック画面解除はすぐに動作できる状態になっているようです。最初に大きく表示されるZTE中興と言う社名ロゴがなかなかポイントになりそうかなと感じたのですが、説明員さんによるとやや引く人もいるようですが、一部の方はむしろワクワクすると言って楽しんでくれているとのことで、ちょっと面白いなぁと思いましたw
導入されているAndroidバージョンは2.2、カーネルバージョン 2.6.32.9-pref zte-kernel@Zdroid-SMT、ベースバンドバージョン V9B01、ビルド番号は FRY_JCI_V9V1.0.0B01でした。カーネルはSoftBank Libero 003Zと同一です。試用機は実際に販売されているのと同一とのことでした。日本語入力はiWnn IMEでバージョンが iWnnIME Ver.2.0.2.jp-ZTE-01となっていました。ホーム画面は一応ZTEによるカスタマイズ版になっていますが、あまり凝ったものでなくかなり素のAndroid2.2に近いものだと思いました。抵抗膜方式でもうまく動作するように調整がされているのか、意外と快適に操作することができました。003Zでも感じましたが、ZTEはCPUスペックは決して高くないマシンでもうまく動作するようチューニングをする技術に長けているように思います。公式ページによるとCPUはARM V6 600Mhzとのことですが、それほど遅いようには感じられませんでした。リソース表示画面でメモリが合計420.55Mと表示されていたので、実質512M搭載されているようです。これが快適さの理由かもしれません。
実際にb-mobile U300を入れた状態でブラウザ等の動作を確認させていただきましたが、テキスト系中心のサイトではとても快適にブラウズ可能です。画像などのデータが多いところは少し待つことはあります。GoogleMapなどはやはり画像のロードに時間がかかるようでやや待たされ感があるという感じでしょうか。この辺りは速度上限の影響を受けますね。このタブレットには3G対応ということもあり、ちゃんとマーケットアプリが導入されているので、アプリケーションの導入は容易です。ちなみに試用機には3rdPartyアプリは入っていない素の状態でした。
説明員さんによると、IDEOSほど爆発的に売れてはいないが、ビジネスマンの方が複数台まとめて購入されることも多く、バッテリー稼働時間が長い(連続3Gデータ通信時間10時間!)ことからカバンに入れてテザリング利用のための機体として売れているようだとのことでした。確かにSIMフリーで3G接続10時間はなかなかのスペックです。交換バッテリーの単体発売はまだ未定のようですが、それも入手できるようになれば稼働時間は更に容易に延ばせるようになりますし、これはなるほどと思いました。Androidタブレットとして39800円は少し厳しい値段かなと感じましたが、そういう観点であればアリかなとも思います。個人的には実際に使ってみて、スペック表から受ける印象とは大きく異なり、用途を絞ればかなり使える端末という評価に大きく変わりました。それでも自分で購入することを考えると39800円の価格設定は微妙…29800円ならヒット、24800円なら大ヒットかなと思います。GalaxyTabが安くなっていたり、iPadが安くなっている時期だけに価格設定はかなり難しいところですね…。
b-mobile U300は販売開始当初からNexusOneで利用しましたが、日本通信は本当に面白い試みをしてくれます。今回のタブレットも最初はなんでこんなスペックのものを今更…とか思っていましたが実機を触ってみると意外にも好印象でした。GalaxyTabを持っているので今回は購入検討対象ではないのですが、こうした面白い製品をこれからもぜひがんばってリリースして欲しいと思います。
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