■docomo Xperia arc SO-01C 更新ビルド レビュー
ドコモスマートフォンラウンジのXperia arcのビルドが更新されているということで確認をしてきました。Androidバージョンは2.3.2、カーネルバージョン 2.6.32.9-pref SEMCUser@SEMCHost #1、ベースバンドバージョン 7X30A-AAABQMAZM-1290_12-05、ビルド番号は3.0.D.2.79となっていました。前回記事からAndroidバージョンも上がり、ビルド番号もリリース版と噂されているD系になっています。オープン時間からほどなく訪問したので、店内は人も少なくじっくり触るとともに後述しますが、ラウンジ担当のエンジニアの方ともゆっくりお話することができ、楽しい時間を過ごすことができました。今回は前回記事との差分という感じになります。
■ハードウェア
特に変更があったわけではありませんが、少し追加確認したことを書いておきます。前回も軽い印象だったことを書いていますが、実は銀座ソニーショールームでもXperia arcを触ってみて、展示方法の違いから更に軽さを実感することができました。スマートフォンラウンジでは盗難防止+充電の専用ケーブルが結構しっかり堅めのものを使用していることで、本体は軽いのにケーブルの重さと堅さのため実際のものよりやや重く感じます。対してソニーショールームでは軽量なワイヤになっているため、実機自体の軽さをストレートに実感できました。重さを重視される方はソニーショールームで確認されることをオススメします。改めて本当に軽いと実感できました。
今回EVOで試したのと同じ方法でイヤホンジャックの音質も確認してみました。使用したヘッドホンは今回もVictorのHA-FXC71-Bです。比較対象はiPhone3GSになりますが、Xperia arcは良く言えば軽め明るめの音場の広い音になっています。悪く言えば足が地に着かない浮ついた音です。高音はきれいに感じますし、ボーカルもしっかり出てきますが、低音が低くなり切れずやや軽めにブーミーな感じで鳴ってしまいますので、ソースによってはかなり残念な再生になってしまいそうです。低音重視の方はヘッドホンとの相性を気にする必要があるかもしれません。残念ながら個人的には好みの音ではなかったので、この端末を選択する積極的な理由がまたひとつ減ってしまいました…。
起動時間については以下のような感じになっていました。
電源オン→9秒→ソニエリロゴ動画→18秒→docomoロゴ表示→27秒→ロック画面(約54秒)。
結果は微妙に早くなっているかな、という感じ。ロック画面の解除自体は51秒くらいで可能になっているので前回よりは少し(10%くらい?)良くなっていると言えそうです。ソニエリロゴとdocomoロゴの表示時間配分が変わっただけで、ずいぶん印象が違って見えたようにも思います。時間計測したら改善は僅かでしたが、体感では結構早くなった?と感じていました。
■ソフトウェア
Androidバージョンが上がり、ほぼリリース版と言われているバージョンになったことで、前回英語のまま残されていたメニューなどは問題なく日本語化されており、ホーム画面のフリック等の動作も更に快適な印象になっていました。本当にサクサクで気持ちいい操作感です。特に操作感が上がったと思ったのは、カメラの部分で撮影から保存して再度撮影可能になるまでの時間がとても短く、とても使い勝手が良くなった印象を受けました。保存スピードが向上したように感じます。スマホのカメラは反応があまり良くないというイメージを改めて覆されました。もともとカメラ部分はセールスポイントであるわけですが、スマホとしては本当に快適だと思います。画質そのものはやはり端末上で比べても分かりにくいのですが、ラウンジのエンジニアさんによると「暗所撮影をしようとした時に、液晶画面に映る画像を見るだけで他との違いが確認できますよ」とのことでした。暗所に強いというのは室内撮影が多い方に嬉しいですね。
今回改めて確認したところ、前回ラウンジで説明されたLiveWareマネージャーのプリインストールはないということが判りました。ソニエリのソフトウェアなのでプリインストールされていてもおかしくはないと思うのですが、ソニーショールームでも諸元表にないのでプリインストールはありませんと説明を受けたので、前回の内容は訂正いたします。これがあるということは国内のLiveView提供も近いのではないかと期待していたのですが、どうもそういうことにはならなそうな印象です。一応LiveViewも持って行ってたのですが、試すのは止めてしまいました…。
セキュリティ面でちょっと気になることがあったので、説明員さんにお願いしてラウンジのエンジニアさん立ち会いでExchange設定を行いリモートワイプの実験もさせていただきました。利用したのはこちらの記事のCodenameのアカウントです。初代XperiaではMoxierが導入されていたこともありMoxierデータしか初期化できませんでしたが、Xperia ArcではNexusOne同様端末自体の初期化が行われ、SDカード以外は初期状態に戻せることを確認しました。これはビジネス利用でも少し安心できる材料です。
■まとめ
改めて今回確認してみてXperia arcは初代から大きく変わって、シングルコア世代の最強機のひとつになったと感じました。ハードの持ちやすさ快適さ、ソフトウェアの操作の快適さのバランスがとても良くできていると思います。予約が殺到するのも理解できます。個人的にはメイン機として利用するには音質が好みでないことと、現時点ではWiMAXの件もあり春に購入するのはEVOで決まりかなと考えていますが、LiveView持ちとしては非常に魅力的な端末でもあるので、資金に余裕があればいずれ入手したいとも思います。ぜひともdocomoには、こうした高品質なグローバルモデルをどんどん展開してAndroid市場を面白くしてもらえればと思います。