■au XOOM TBi11M KDDIデザイニングスタジオ版 簡易レビュー
今日からKDDIデザイニングスタジオで展示されたAndroid3.0リファレンス端末 Motorola XOOM TBi11M Wi-Fiを触ってきました。まずは先に書いておきます。Optimus Padより断然動きが良くびっくりしました。ハードウェアスペックはそれほど大きな差はないしAndroidのバージョンも同じなのに、なぜこんなに印象が違うのかと驚いてしまいました。そして重さも明らかにXOOMの方が重いにも関わらず、Optimus Padほど重さを感じませんでした。デザイニングスタジオではXOOMは2Fに展示されており、ソファに座りながら試用する(15分制約付きでした)というスタイルになっていて、ドックも用意されているなど、日常の使い方を意識した展示方法だったことが、安心感や安定感を醸していたのかもしれません。この展示方法は非常に巧いやり方だなと思いました。本当にXOOMがより快適に感じられた理由は、Motorolaのインテグレーションや重量配分バランスが優れているせいかもしれませんがw
前面の10.1インチの1280×800液晶ディスプレイは非常に精細感のあるキレイな発色ですが、この端末もやはり指紋が目立つのが残念な感じです。指操作するタブレットである以上避けられない問題ではあるのですが、何か対策しないのかとちょっと不思議な感じがします。前面にはボタン類はありません。液晶画面内のアクションバーにて「戻る・ホーム・メニュー」のボタンを操作することになります。背面はやわらかくラウンドしたフォルムでマットな手触りに仕上げられていて持った時に滑りにくくなっています。カメラとLEDライト等に並んで電源ボタンが背面右上にあるのがちょっと面白いところです。Android端末で背面に電源があるものは初めて見るような気がします。(前面から見て)左側面上部にボリュームキー、右側面にはなにもありません。下部にHDMI・MicroUSB・充電端子・イヤホンジャック(たぶん)が並んでいます。ドックに接続する際にはMicroUSBと充電端子が接続されるようになっています。上部にはMicroSDスロットとSIMスロットがありました。MicroSDが使えるようにする予定はあるようですが、SIMスロットは日本では使わないためリリース時にどうなるかはわからないということでした。
起動時間は以下のような感じでした。
電源オン→4秒→Motorola Dual Coreロゴ→21秒→Android auロゴ→19秒→ロック画面(合計約44秒)
最初説明員さんから20秒くらいで起動しますよと言われてびっくりしたのですが、計測したら44秒でした。誇大表現はいけませんw 起動直後からアニメ壁紙が動作してかっこいいです。ロック画面の解除は(docomoではPINロックがかかっているので、説明員さんに解除してもらわないといけなかったのですが)鍵マークをタッチした後、表示される鍵をリング上の軌跡に沿ってなぞってやるという、ちょっと面白い方法になっていました。
Androidのバージョンはもちろん3.0です。カーネルバージョンは2.6.36.3-dirty w21120@zkr30Inxdroid20 #2、ビルド番号 H.6.1-2でした。なんとなくカスタムROMっぽいカーネルバージョン表記です。モデル番号がMZ604になっており、ところどころ設定に英語表示が残っていることからも、まだローカライズが終わっていないバージョンであることがよくわかります。ただ動作は非常に滑らか且つ快速で、タッチパネルの応答性や追従性は素晴らしいと思いました。アプリケーションの起動も俊敏、ブラウザのデータ読込みも速く、ピンチズームもとても快適に追従してきます。フォントのレンダリングはやはり小さい文字だとイマイチ感が出てしまいますが、これはフォントを変更すると改善されるのかもしれません。日本語の入力はiWnn IMEがデフォルトでauのサポート対象になるそうです。
残念ながら夕方遅い時間だったこともあり、展示機にはかなりの数の3rdパーティアプリが既に導入されており、標準状態がどんなものかを判別することができませんでした。ただ再起動の前後でほとんどレスポンスの変化はなく、アニメ壁紙がぐるぐる動いている背景で、フリック操作やアプリ起動がとても快速快適に動作しているのが本当に印象的でした。docomoのスマートフォンラウンジで見たOptimus Padよりも動作が機敏で快適だったと感じました。XOOMはWi-Fiのみモデルですし、Optimus Padは3G有りなので用途によっては3Gが必要ということはあるかもしれませんが、少なくとも現時点では個人的にXOOMを強くオススメします。まだどちらもリリースまでのリビジョンアップをしてくると思いますので、最終的にはリリース版で比較する必要があると思いますが、XOOMはAndroid3.0のリファレンスモデルでもありますので、いろいろな意味で長く楽しむにはXOOMは面白い選択肢になるのではないかと思います。