■b-mobile IDEOS 簡易レビュー
 ということで年末に日本通信公式Twitterアカウントで、3が日はヨドバシ秋葉原店で担当さんがいてIDEOS(BM-SWU300)実機が見られるということだったので、行って見てきました。場所的にはWillcomブースの辺りでそこに間借りしている感じ。Willcomブースも若干縮小された感もあり、ちょっと寂しい扱いだなぁと思ってしまいました。夕方17時過ぎだったのですが、カウンター棚にはIDEOSの箱がたくさん並んでいて、女性担当者が1名で対応されていました。今回IDEOSの注目度は高いらしく、b-mobile自体をよく知らない人から、明らかにblogネタ取材に来ている人(自分以外にも)まで、少なくとも切れ目無くお客さんがいて、最大4名くらい待ちになっていました。昼間の様子がわからないのでなんともですが、並ぶのを諦めてしまうお客さんも多く、1名で対応するのは少々厳しい感じだったので、夕方以降は応援を入れた方が良かったのではないかと思いました。4日以降は担当さんがいるかいないか確認が必要ということですが、この注目度を見る限り早々に実機を展示するようにするか、夕方以降は説明員を配置した方が販促的にはいいのではないかと感じました。そんな状況の中、夕食を取ったり他所を回りながら比較的空いているタイミングを狙って何度か訪れてみたのですが、どうにも人が引かないので、やむなく並んで短時間ですが試させていただきました。

 まずはいつも通りシステム情報から。Androidバージョン2.2.1、カーネルバージョン、2.6.32.9-pref huawei@product #1、ビルド番号U8150V100R001C126B831SP01、モデル番号 Ideosでした。2.2.1らしく、CPUの割には動作は思ったほどもっさりではありません。ホーム画面もカスタマイズが少ないことが功を奏してかキビキビとまではいきませんが、追従性良く気持ちよく操作できます。タッチ関係やアプリの起動も反応は悪くなく、CPU性能が低いことをあまり意識しないで利用できそうです。ただし、起動から起動直後などはやはりCPUの弱さが出ており、ロック解除後すぐには使い物にならないくらい反応が悪いことがありました。

 端末の起動時間は以下のようになっています。
 電源オン→即→IDEOSロゴ表示→29秒→IDEOSアニメロゴ→34秒→ロック画面(約1分3秒)

 起動はやはり長め、ただ電源オンの反応が非常に早いのは好感触でした。ロック画面表示直後はタッチがうまく反応せず(別のタスクでCPUが忙しいのでしょう)、少し間をおかないとホーム画面に行けません。起動して落ち着いてしまえば、悪くない操作感が戻ってきます。あまり再起動を繰り返すようなことはないと思いますが、再起動には余裕を持った操作が必要だと思います。

 ハードの大きさは非常にコンパクト。ラウンドフォルムがとても持ちやすく、手にしっくり馴染む形になっています。ディスプレイは液晶の品質も悪くはありませんが、QVGAのためHTC Ariaに比べてもドットが非常に目立つ印象で、小さい文字などは正直見やすいとは言えません。メール等は支障ないと思いますがブラウザを多用する用途にはあまりお勧めできません。液晶下にはタッチ式で左から戻る、メニュー、ホーム、検索の各ボタンが並んでいて、反応は十分よいと思いました。IDEOSの特徴として、タッチ式ボタンの下に更にハード式ボタンがあって、左から通話ボタン、カーソルリング+決定ボタン、終話ボタンとなっています。これが意外と使いやすく、通話ボタンは通常時電話アプリを開き、終話ボタンは戻るボタンとして機能します。カーソルリングは方向キーとして使うのですが、なかなか使いやすく便利です。コンタクトに相手が登録してある場合、これらのボタンの連携だけで通話から終話が完全に対応でき、レスポンスも悪くないため、電話機として活用するのにぴったりな操作系になっていると思いました。

 残念ながら肝心のIP電話機能はまだインストールされておらず、遅延や音声の具合を確認することはできませんでした。IP電話アプリはIDEOS以外に対応するかどうかはまだ未定ということでしたが、「アプリを抜いて他機種でインストールした場合、動作は保証できない」という説明があったので、apkを抜かれたりすることは想定されているようで、IDEOSのハードとはチューニング的な相性はあっても、IDEOSでなければ動かないというハード的な縛りは実装されていないようです。IP電話のため何かOSのカスタマイズをされているのか確認したところ、日本通信としてdocomoプラスエリアに対応するよう800MHz対応に関するカスタマイズはしているが、それ以外はほとんどしていないということでした。ということは、IDEOSと同じような素のAndroidに近いものが動作している機種(NexusOneとか)であれば、チューニング的な部分はともかくIP電話アプリが動作する可能性は高いと思われます。そしてダイアラーやコンタクトが独自実装に見えるGalaxy系などでは動作しない可能性が高そうです。カスタマイズ範囲が限定されているようなので、日本通信のIDEOSのmodem.binが入手でき他のSIMフリーIDEOSにインストールする手段が提供されれば、プラスエリア対応に変更することもできそうな気がしますね。

 IP電話のサービスそのものを他のSIPアプリで利用可能にするようなサービスは検討されていないのか質問してみましたが、今のところ検討はされていないようです。Windows環境に提供しているIP電話サービスを例に、他のSIPアプリから使えるようにしていないので、たぶんやらないのではないかということでした。IDEOSに提供されるIP電話アプリそのものは他機種への対応も検討要素にはなっているようなので、適用機種が広がっていくことの期待はしたいと思います。

 IDEOS自体は、国内のdocomo,softbank,EMOBILEの3キャリアのSIMをどれでも使える上に、プラスエリア対応というアドバンテージを持ち、テザリングもOKな低価格SIMフリー端末ということで、魅力的な一面を持つ端末ではあるのですが、低価格ゆえにCPUや液晶スペックに制約があり、正直なところ通話&メール用途を中心でいいという場合以外はオススメしにくいなぁと感じました。軽量コンパクトさを活かしていざという時の予備機という印象が強いのですが、IP電話サービスが十分な品質で提供されるようであれば、業務用の追加番号向けなどで活用できそうな気もします。個人的にはAndroid端末本体がそれなりに魅力的なHTC…はムリでも、LGやAcerのミドルクラス以上をこういう仕様で日本通信が提供してくれると嬉しいなぁと思います。SIMフリーの魅力が活かせるのは、低価格という側面よりも、国内仕様に縛られない最新のOSやスペックが提供されることを期待する側面の方が大きいと思いますので、日本語対応とロットが大きく取りにくいという壁はあると思いますが、ぜひ今後とも日本通信にはがんばってよい端末を選択して国内に提供し続けてもらいたいと思います。

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■EMOBILE HTC Aria S31HT 簡易レビュー
 発売から間がありますが、こちらもやっと実機を試すことができたので簡単にレビューしておこうと思います。国内では数少ないテザリング対応機種ということで、ヨドバシ横浜店でかなりプッシュしていたため、展示機をじっくり試させていただきました。EMOBILEでは機種コードS31HTよりはHTC Ariaというブランドを中心にセールス展開しているようで、展示もAria表記メイン、店員さんも普通に「アリア」と説明していました。

 本体は非常にコンパクトで、デザインも良く特徴的な背面ケース部分はマットでスウェードっぽい手触り。触り心地は好き嫌いがあるかもしれませんが、個人的には好感触で心地いいと思いました。交換も容易なので別のケースは必要なさそうに思います。手に持った時軽く小さく収まる感じも安心感があります。スクリーンは小さめ3.2インチHVGAで480×320になりますが、輝度も高く発色がとてもキレイで、それほど粗さを感じることなく利用可能です。低価格帯で競合になるだろうL-04Cや003Zと比較しても、こちらの液晶品質は段違いに高いと思いました。さすがHTCというか、Sense UIの配色の巧さと合わせて非常に好印象です。

 システムはAndroid2.2.1、カーネルバージョン 2.6.32.21-g771416e htc-kernel@and18-2 #1 Tue Nov 23 02:10:08 CST 2010、ビルド番号 2.15.881.1 CL291883 release-keys、ベースバンドバージョン 47.60.35.21U_7.14.35.11。HTCの独自項目としてソフトウェアの番号 2.15.881.1、ブラウザバージョン WebKit3.1と表示されていました。なんというかリリースソフトにここまで細かい表示を入れるHTCはすごいというかなんというか…。細かい管理が行き届いているんだろうなと感心させられます。実際CPUが非力なQualcomm MSM7227 600MHzにも関わらず、同じCPUと搭載した003Zに比べて、こちらはとても快適に動作するように感じられます。一瞬これ800MHzか1GHzだったっけ?とスペック確認してしまうくらいの応答性でした。HTCのSense UIのインテグレーションが優れていることがとても実感できます。

 こちらも起動時間を測ったのですがCPUの非力さは出ています。
 電源長押し→8秒→EMOBILEロゴ→16秒→HTCロゴ→35秒→ロック画面(合計約59秒)

 Sense UI部分のためかロック画面までが結構長いのが判ります。また電源が実際どこで入っているのかわかりにくく、すごく長く押しているような感覚でした。またロック解除後も15秒ほどホーム表示まで待たされることになります。ただ起動してしまえば、やはりこちらも快適に操作できますので、あまりCPUの非力さは感じなくて済むと思います。ボタン類はタッチ式で、左からホーム、メニュー、戻る、検索となっています。スクリーンが小さい分、指の行きやすい場所にボタンがあるので操作はしやすいと思いました。ボタン類の一段下中央に光学ポインタもあるのですが、こちらの反応も悪くありません。ただ基本的にポインタはあまり使う必要がないと思います。

 全般的に端末品質は高く非常に優れたパッケージングだと感じました。EMOBILE回線が電話として不安のない地域で利用される分には1台目としてもメールやblogサイト中心の運用なら十分活用できる端末だと思います。低価格帯では一番のオススメ端末と言っていいと思いました。EMOBILEが発表した際にはいいところ持ってくるなぁと思いましたが、やはりHTCは堅い選択でしたね。自宅ではEMOBILEが入らないので(EM-ONEで実証済み…orz)、個人的には日本通信さんがIDEOSのようにAriaを販売してくれるといいなぁと期待しています。

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■SoftBank 003Z 製品版 簡易レビュー
 SoftBankの低価格帯機種 ZTE社の Libero 003Zも発売されてやっと試すことができたので、こちらも簡易レビューをしておこうと思います。CPUが若干スペックが低いのと聞慣れないメーカーためかほとんど注目されてこなかった機種ですが、YAMADA新橋店では一括9800円とかなり安い値段がついており、店員さんも価格面でかなり強くプッシュをかけていました。店頭で展示機を試させていただいたのですが、ホームの動作的にはそれほどモッサリというワケでもなく、Android2.2らしい応答性のよい機種だと思いました。

 システム的にはAndroid2.2、カーネルバージョン 2.6.32.9-pref zte-kernel@Zdroid-SMT、ビルド番号003Z_10.4、ベースバンドバージョン003ZB01となっていました。ちょっと面白かったのはこれらシステム表示の下に「適合規格情報」というメニューがあり技適マークが表示できるようになっていることです。Android端末では初めてみましたが、今後はこういう実装が主流になるかもしれないなと思いました。ホームを含めてほとんどAndroid純正というか、カスタマイズ部分があまりわからないくらいシンプルですが、NexusOneなどを使ってきた方はむしろそうしたシンプルさの方が安心できるできるかもしれません。Android特有の操作ボタンは3.5インチの液晶下部に物理ボタンで設置されていますが、右からホーム、メニュー、戻るボタンとなっており、変則的な配置の上に一体型のボタンで1つのボタンの3ヶ所を押せるというような仕組みになっているため、他機種を知っている場合最初はやや戸惑うかもしれません。本体のかなり下部に位置するのですが、115gと非常に軽量な本体はサイズも小さいため、操作性自体は悪くありません。操作感も悪くないのですが、真ん中がメニューというのにどうしても違和感を感じてしまいます。

 液晶自体の品質は悪くないという感じ。精細感はありますがやや薄いというか輝度不足な印象。他機種に比べてスクリーン表面の触った印象がやや引っ掛かりがあるというのか、さらさらすべるような操作感にならないので、何か表面加工がされているように感じました。ひょっとするとガラスコート剤とか保護フィルムなど工夫した方が表示や操作感が多少向上するかもしれません。外装は一言で言えば華がないという感じ。決して安っぽすぎることはないのですが、ぱっとしません…。

 一応起動時間も測定したので乗せておきます。
 電源長押し→5秒→SoftBankロゴ→17秒→アンドロイドロゴ→10秒→ロック画面(合計約32秒)

 ロック画面までは十分早いです。しかしロック解除後のシステム読み込みに時間がかかり、ホームがまともに操作できるようになるまで、十数秒はかかります。この辺はCPUが非力な影響が出ています。しかし一旦起動してしまえば、それなりに快適に動作します。Snapdragon 1GHzの機種に比べると応答の俊敏さは感じられませんが、一拍遅れるというほど酷いものではありません。GoogleMAP5.0の立体表示も試してみましたが、快速ではないものの十分に実用になるスピードで操作することができました。Android2.2の売りであるFlash10.1はCPUが非力なため対応していませんが、メールやblogサイトなどを中心とした利用であれば快適に利用可能だと思います。

 低価格&シンプル構成ということで価格相応、Androidの入門機としては悪くはないと思いました。ただ本当に華がない印象のため、価格以外遡及できるポイントが見つからないという印象です…。正直これをオススメする理由が見当たりません…。遠からず0円ケータイになりそうな気がします。

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■au IS06 製品版 簡易レビュー
 発売から数日経ちますが、やっと本日IS06の製品版を試すことができたので簡単にレビューしておこうと思います。10/19のデザイニングスタジオでのレビューからずいぶん発売まで時間がかかりましたが、しっかりと最新のAndroid2.2.1にアップデートされての登場でした。やはりPantechのAndroidの開発部隊の仕事は早いですね。国内メーカーもがんばって欲しいところです。ちなみに前レビューはこちら。

 au IS06 KDDIデザイニングスタジオ版 レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/447

 製品版のバージョンは Android 2.2.1、カーネルバージョン 2.6.32.9-pref P12405@BS154 #1、ビルド番号 FRG83、ボードとソフトウェアの表示は 8×50 V01.01.00、ベースバンドバージョンはTJMASKAP01.01.00でした。前レビューと比較してカーネル以外が更新されています。前回のものではベースバンドバージョンを表示していませんでしたが、TJMASKAW00.02.00となっていました。Androidは確実に最新化されているのがわかるのですが、他の数値は一見下がっているようにも見えて微妙な感じ。更新ルールがわからないのでなんともいえませんが。

 動作の方は期待通りサクサクです。Pantech製のカスタムホームアプリは非常にレスポンスよく動作しますし、Widgetも快適に動いてくれます。今回初めて気付いたのですが、Pantechの独自3DWidgetは重ねることができるんですね。アイコンとしても重ねて置けますし、カレンダーなどは一回クリックすると日付表示から月間表示にサイズを変えて大きく見せてくれます。この時他のWidgetは下側に回って隠れる状態になります。AndroidのWidgetは重ねておけないという印象が強かったのでちょっとびっくりしました。意外なところで使いやすいです。もちろんアプリアイコンの邪魔はしないように、アプリアイコンと重なった場合には、アプリアイコンの方が前面にあってちゃんとタップできるように配慮もされています。ホームボタンの長押しではアプリのリストが表示されます。一瞬タスクマネージャーかと思いましたが、実は最近使ったアプリのリスト一覧(最近実行一覧という名前になってます)で、ランチャーとして機能するだけで、入れ替えやタスク終了などはできないようです。ただこの機能は他の端末では見かけないのでちょっと面白かったです。

 ホームやPantechカスタムのデザイン(特に色使い)がぱっとしないのは変わらずですが、この辺は好みの問題でもあるのでPOPな感じのアイコンを識別に便利と考えることもできそうです。SAMSUNGのGalaxyシリーズもそうですが、こういう感じのアイコン背景に色を敷くデザインが韓国のトレンドなのでしょうか。個人的には背景に色がない方が好みですが、視認性や操作感はOcean UIよりはずっとマシと思います。動作自体は本当に快適なので、デザインに不満がなければIS06の標準ホームで使うので全然問題ないと思います。むしろAndroid標準ホームよりも楽しい印象でいいのかもしれません。

 本体は軽量で液晶もキレイ。背面の手触りもさらりとマットな感じで好感触です。現時点でこれだけ軽くてスマートにできるのだから、大容量バッテリーを出せば、それほど大きく重くならずに超長時間駆動のAndroid端末が出来てしまいそうなので、そういう3rdパーティ製品が出てくるのを期待したいと思います。

 IS06は発表当初より完成度が高く非常に好印象な端末だったのですが、auの販売戦略によってやや不遇な印象を受けます。国内独自機能がない分速やかにリリースできたであろうところ、発売自体をIS03待ちにされたり、ezwebメールやSkype対応が後回しにされたり、レスポンスやバージョンが劣るIS03やIS04を優先的に販売するためとしか思えない扱いを受けているのがやや残念です。今期登場した各社のAndroid端末を見てきて、ベスト3に入る端末だと思います。国内独自機能が必須だと真っ先に選択肢から外れてしまうのですが、Pantechの組み込んだカスタマイズ機能は携帯端末として非常に面白いものも多く、Android端末としての面白さではNo.1と言ってもいいかもしれません。auの販売方法がSoftBankの月月割方式でなく、docomoの端末購入サポート方式だったら、初期負担が少ないので一括で購入していたかもしれないところです。(実家がauメインなので実はまだ迷っていますが…)

 auがAndroidでユーザを増やそうと思うなら本来価格も抑えて提供できるでしょうし、最も期待されて然るべき端末だと思うのですが、国内メーカーへの配慮でできないのかなぁと邪推してしまいます。国内メーカーへの配慮が過ぎると他キャリアの攻勢で機を失い兼ねないと思うので、ほどほどがいいと思いますが難しいんでしょうね…。
 

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■NEC WM3500R WiMAXルータ 簡易レビュー
 YAMADAでWiMAXのキャンペーンをやっていてとても好条件だと聞いたので、仕事帰りにYAMADA新橋店でWiMAXルータWM3500Rで契約をしてきました。評判通り、1年縛りのYAMADA Flat 年間パスポート月額3880円を申し込むことで NEC WM3500Rが2800円、更に今は同時購入した商品(なんでも!)から3150円を値引きということで、実質的にただ同然で入手することができました。YAMADA Flat 年間パスポートは30日以内の解約なら解約無料もちゃんと説明があり、解約日まで使用した分は日数案分での支払いになるということで、実際日常利用するエリアでWiMAXが使いにくかった場合でも、リスクの少ない非常にリーズナブルな契約内容になっていると感じました。

 実際の購入にかかった費用は以下の通りです。
 WM3500R 本体2800円
 WiMAX登録料 2835円(初回利用料と同時請求)
 同時購入割引 -3150円
 実質費用   2485円

 同時購入には普段ほとんど割引のないApple製品で気になっていたAppleTVを選びました。DLNAで既にネットワークがあるので必要不可欠ではないと思っていたのですが、値引きを使わないテはないと思ったので買ってしまいました。まんまとYAMADAの戦略にハマっています。

 YAMADA新橋店で最終的に購入の決め手になったのは、実際に自分の手持ち端末をWiMAXルータ経由でWiFi接続して速度を体感させてくれたことによります。普段家庭内WiFi経由かSoftBank 3G経由で使っているAndroid端末がWiMAXでどんな感じで動作するのか、日常動作と比較することでその速さと快適さが実感できたのがとても大きかったです。比較的重い企業HPやMAPがさくさく読み込まれる様は非常に感動的でした。もちろん目の前にWiMAXルータがあり自分で設定を確認しながら入力したので、(アンテナが有利に配置されている可能性はあるかもしれませんが)端末やソフトに仕掛けなども一切ないとわかっています。Willcom 3GやSoftBank 3Gのレスポンスで持っていた、まぁまぁこんなもんかという感覚が吹き飛びました。WiMAX本当に速いですね!

 もちろん、重要なのはYAMADAの店舗で速いことでなく、日常使う可能性の高いところでどうかということです。帰宅してすぐに設定をいろいろ変更して使ってみました。結果だけ先に書くと以下のような感じです。

 WM3500R ファーム 1.0.2
 iPad 3.2.2 SpeedTest X HD
 測定時間 20:50~21:00ごろ

 1)仕事部屋(ワンセグ受信不可 SoftBank 3G アンテナ1〜2)
  アンテナ2本表示
  Download 774.07Kbps
  Upload 1626.38 Kbps

 2)リビング(ワンセグ受信可 SoftBank 3G アンテナ時々フル)
  アンテナ3本表示
  Download 815.85Kbps
  Upload 1878.95 Kbps

 自宅は横浜ですが、マンションのため構造上電波的には不利な位置になっており、ワンセグはリビング窓側でないと受信できないとか、SoftBank 3Gもアンテナが不安定だとか割と残念な場所なのですが、WiMAXはワンセグが受信できない仕事部屋でもアンテナ2本、十分な速度で動作してくれました。むしろ受信状態が良さそうなリビングでも速度が大幅に変わらないということで、比較的に電波条件が悪くなかったことにびっくりしました。WiMAXとしては必ずしも良い数値ではないのでしょうが、ブラウザのレスポンスはテキスト主体のページなら自宅無線LAN(フレッツ光に接続)と遜色なく、マップも一拍遅れる感はあるものの十分実用的な速度で表示がついてきます。電波状態がよくないかもと思っていましたが、嬉しい誤算です。

 WM3500Rの設定はiPadからWiFi接続の上で http://web.setup/ にアクセスすることで簡単にすることができました。ファームは現在の最新版1.0.2です。NECの機器らしく設定は即時反映すれども「保存」ボタンを押さない限り設定保存されず、設定保存すると必ず再起動というパターンです。WM3500Rは本体にSSIDとWAPのキーが記載されてしまっているので、まずは管理者パスの変更とこれらの無線関連設定を変更します。ファームの更新もWebブラウザから可能ですが、なぜか最新版をチェックすると1.0.0が最新と出てきてしまい、うまくチェックが働いていないようでした。

 年末年始に向けて移動することも多くなると思うので、当面あちこちでWiMAXの接続性や速度を試してみようと思います。バッテリーの持ちや電車等での移動時の利用などについても確認したいですし、現ファームでも切断等の問題があるなど指摘されているWM3500Rですが、その辺りも自身の利用環境で確認できればと思っています。とりあえず、現在のモバイル接続よりもかなり速度アップになりそうですので、iPhoneやAndroid端末が更に快適に利用できることを期待してしばらく楽しんでみたいと思います。

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■Galaxy Tab 専用レザーケース 2種 レビュー
 Galaxy Tab用にPDairとMelkcoのレザーケースを購入したので簡単にレビュー。本来のこのblogの主旨的にも微妙だし、画像はおかないと決めているので紹介度合いもうまく伝えられるか微妙ですが、どちらもよい製品だと思ったので紹介しておこうと思いました。海外製品のため個人輸入したのですが、今後は国内の販売店で入手できるようになるといいなぁと思っています。

■PDair Leather Case for Samsung Galaxy Tab GT-P1000/SGH-T849
 Book Type (Black)

 PDair http://www.pdair.com/
 製品へのリンク

 国内でもビザビなどが扱っているのでガジェット好きには割とお馴染PDair製のGalaxyTab用ソフトレザーケース。残念ながらビザビでは現在GalaxyTab用にはNoreveのケースのみ扱っているようで、ラインナップには入っていないようです。

 PDairのソフトレザーは手触り良く安っぽい感じは少なく、持った時に心地よくしっくりくるのでオススメできます。PDairのこのケースの特徴はGalaxyTab用に電源ボタンやボリュームボタン、MicroSDとSIMの抜き差し穴、インカメラ・アウトカメラ、スピーカ穴やコネクタ穴がちゃんと利用できるようになっていることはもちろんですが、前面背面にしっかりした芯地が入っていて、スクリーンや本体背面の圧迫からしっかり保護してくれる構造部分だと思います。本体はケース上から挿し込むようにして入れるのですが、前面ホールドする部分がZENUS等のケースと違ってやや厚手の革でスクリーンのふちを全体で覆うようになっているため、前面フタとスクリーンの間に少し空間を作ることで、前面からの圧迫があってもすぐに圧力がスクリーンに伝わらない構造になっています。このため満員電車でGalaxyTabを入れたカバンへの圧力がかかっても多少安心していられます。

 GalaxyTabをレザーケースに入れて利用される場合BTヘッドセットと組み合わせて通話するケースも多いと思いますが、このPDairのケースの場合、前面と背面の折りの部分のつなぎが下半分だけになっていることで、本体左側面にあるMIC穴が通常状態でも外に開放されていますので、ケースを閉じたままスピーカホンとして利用することが可能です。これは他のレザーケースではあまり見られない特徴ですね。

 ケースふたはマグネットで止めるタイプなので場合によっては電子コンパスのキャリブレーションに本体を取り出す必要があるかもしれません。マグネット部の使い勝手自体は悪くありません。ケース背面にはスタンドとして使えるパーツが用意されていますが、こちらはホックで止めるようになっています。スタンドも角度があれば十分安定しますが、本体を横にしてキーボード入力に便利なような角度で利用することはできません。上から挿し込む構造上、ケースに入れたまま充電のためコネクタを下から接続しようとすると上に本体が抜けズレることがしばしばあります。手に持って運ぶ時にはうっかり逆さにして本体を落とすことのないよう注意が必要です。

 スクリーンふちがやや厚めの革でホールドされることで得られる安心感と引き換えに、その厚さから通知バーを引き出す操作の時に若干の煩わしさを感じることもあります。指がどうしても革部分に当るため、通知バーがうまく引き出せないことがしばしばあるからです。また革が厚手になることで、GalaxyTabを入れた時に全体の印象が少し大きめ厚めのシステム手帳という感じになります。レザーケースなので仕方がないところではありますが、ややスマートさには欠ける感じです。

 ケース自体の重さは実測で182g、GalaxyTabを入れた場合GalaxyTabが実測387g(ミヤビックスのOverLay Plus for GALAXY Tab SC-01Cを貼っています)で、合計569gとなります。決して重すぎるわけではありませんが、その厚さも手伝ってコートやスーツのポケットには入れておくという感じにはなりません。

 このケースはGalaxyTabをビジネス用途でお使いで、カバンに入れて毎日満員電車に乗って持ち歩いている方にはお勧めできると思います。操作部分は慣れですし、本体の出し入れも上から簡単にできますので、プレゼンの時は取り出してというのも容易です。入手は上記PDairのホームページからPaypal決済で購入可能です。値段は送料込みですが、国際書留になりますので香港で発送されてから5〜7日到着までかかることになります。PDairのカスタマーサービスのメール返信は(英語で問い合わせる必要があります)非常に速いのでその点は安心です。

■Melkco Leather Case for Samsung Galaxy Tab
 Limited Edition Book Type (Black Fiber / Black LC)

 CarryMobile http://www.carrymobile.com/
 製品へのリンク

 こちらは国内ではあまりみかけないMelkcoというブランドのレザーケースです。GalaxyTabのレザーケースを探していた時にYouTubeの動画で見かけて気に入ってPre-Orderに申込み入手しました。言葉で説明するよりその動画を見てもらう方が早いと思うのでリンクを紹介します。

 http://www.youtube.com/watch?v=GF0-1Vi5Tyw

 実際に届いた製品の質感は悪くありませんでした。本体の大半がスウェード調に加工されており、背に当る折り部分と内面がスムース革になっています。スウェードっぽいので若干汚れ等付くことが気になるかもしれません。前面背面の芯地はやや弱め。前面は折り返してキーボード入力に適した角度になるよう工夫されているため、芯地も2つに分割された状態になっています。こちらもケースに入れた際本体スクリーンのふち全体をカバーするような構造になっているのですが、PDairのケースと異なりカバーする部分が薄いスウェード調の革になっているため、前面ふたとの間に空間はできず、通知バーの操作の邪魔になることはありません。また上からの差し込みでなくケース中央部分から右に挿し込んでいく作りで、GalaxyTab全体をホールドする仕組みのため、抜けたりすることがなく非常に安心感があります。

 キーボード入力用スタイルで実際使ってみましたが、カバー部分も邪魔にならず角度もいい感じで、それなりに使える仕様だと思いました。仕事用のメモである程度長い文章を作成する場合、このケースはなかなか使えると思います。GalaxyTabをケースに入れた場合でもPDairのケースに比べて厚みが少なく手に持った感覚では2割くらい薄いのではないかと思うくらいです。これならコートのポケットくらいはOKかなと思えました。ただ、PDairに比べて薄い分、液晶面にふた部分が当っている実感もあり満員電車等では少し恐い感じも残ります。

 前面ふたはGalaxyTab本体右上カドと右下カドに当る部分に付けられた弱いマグネットで閉まるようになっています。個人的にはマグネットがなさそうという期待をしていたのですが、しっかり付いていました。非常に弱い磁力なので今のところ電子コンパスの邪魔はしていないようですが、もしキャリブレーションが必要になった場合、本体を取り出すに少々手間がかかるのが気になります。

 こちらのケースも当然のように電源ボタンやボリュームボタン、MicroSDとSIMの抜き差し穴、インカメラ・アウトカメラ、スピーカ穴やコネクタ穴がちゃんと利用できるようになっているのですが、どうも品質管理はまだまだのようで、スピーカ穴の開け位置がズレているor上下逆に裁縫したのか小さい穴の半分くらいしかスピーカが見えていません。またスクリーン上部のカバー部分に余裕が足りないらしく突っ張ってカバーの一部がやや浮き上がってしまう状態でした。革なので突っ張ってる部分はしばらく使えば馴染むと思いますし実用上支障はないのですが、残念と言えば残念です。

 ケース自体の重さは116gとPDairのものより65gほど軽く、GalaxyTab本体を入れても503gということで、厚さも減っていることで持った感触はずいぶん異なります。日常持ちならこちらの方が持ちやすい印象です。電子ブックリーダーとして利用する場合に適しているように思います。GalaxyTab本体のホールドもいいので自宅内や満員電車に圧迫されることがない状況であれば、十分安心して使えると思います。入手は上記CarryMobileのホームページからPaypal決済で購入可能です。こちらも値段は送料込みで、国際書留になりますので香港で発送されてから5〜7日到着までかかることになります。CarryMobileのカスタマーサービスのメール返信は(英語で問い合わせる必要があります)若干遅いし回答がラフな感じがしますが、問い合わせにはちゃんと応えてくれるので、めげずに丁寧に対応しましょう。ちなみにMelkcoの商品パッケージには「ウルトラスリム」という日本語のコピーがあったので、ひょっとすると日本でも販売される予定があるのかもしれません。

■まとめ
 どちらも特徴がありオススメできると思います。個人的にはしばらくMelkcoのケースを使うつもりです。仕事でメモを入力するのに便利に使えそうだからです。満員電車に乗ることはありますが、そこはカバンの方でカバーすることにして、普段手に馴染んでくれる使い勝手を期待したいと思っています。Melkcoのケースが届くまでPDairを使っていましたが、これはこれで便利なのでE7001で使えないかと試してみたのですが、コネクタ類はうまく使えそうだったのですが、メニュースイッチにちょうど前面と背面をつなぐ革部分が当ってしまうので流用はちょっとムリでした。もったいないので、時々交換して使うなど考えておこうと思います。

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■SoftBank 001DL Streak レビュー
 もう明日発売ということで、遅くなってしまいましたが例によってヨドバシ秋葉原店で001DL Streakを触ってきたので、レビューを書いておこうと思います。展示機は1台、003SHに比べてあまり人気がないようで夕方の混雑時間だというのに誰も使っていなかったのですぐに試すことができました。

■ハードウェア
 5インチTFT液晶が最大のポイントになるのですが、もともとが両手横持ちを意識してデザインされている筐体のため、横持ちで使いやすいようスクリーンの左右に余裕のある持ち手部分があることで、スクリーンサイズの割には大きめな印象になっています。ただ厚みはあまりないので、重さはそれほどに感じません。両サイドがカーブしたデザインなので実際両手横持ちでしっくりくる感じです。電源ボタンやカメラシャッターボタン、音量ボタンが側面にあるのですが、どれも横持ちを前提とした位置になっているので、縦持ちの際には微妙な場所かなと思いました。もっとも縦持ちでも片手で操作するにはやや厳しいため、結局両手で操作することになればボタン位置はあまり気にならないかもしれません。

 液晶自体の品質は悪くないという程度。800×480で5インチだとドットが粗く感じるかと思いましたがそんなことはなく、十分にキレイに見えると思いました。若干輝度や鮮明度が他のものに比べるとやや低めの印象という感じ。屋外では少し見にくい場合があるかもしれませんが、室内での通常利用には問題ないと思います。スクリーンの右(横持ち時)にあるタッチスイッチは上から戻る・メニュー・ホームの順番に並んでいます。最初メニューのアイコンデザインがピンとこなくて、これなんの機能だろうと思ってしまいました。

 起動時間は以下のような感じです。
 電源オン→0秒→SoftBankロゴ→20秒→デルロゴ→11秒→ロック画面(約31秒)

 非常に高速に起動します。ロック画面までは本当に速いのですが、ロック解除後、ホーム画面の表示で少しもたつく印象がありました。デル独自のWidgetが表示が遅れる原因になっているように見えました。

■ソフトウェア
 OSバージョンはAndroid 2.2、カーネルバージョン 2.6.32.9-perf、ビルド番号 10688、ベースバンドバージョン GAUSB1A130512-US、OEMバージョン GAUSB1A130512。OEMバージョンが明示されているのは珍しいと思いました。ベースバンドにUSという文字がありモデルナンバーもDell Streakとなっていたので、展示機は日本向けの001DLではなかったのかもしれません。SoftBank 3Gには接続していたようですが、画面左上のキャリア表示はVodafonになっていました。もしこのまま発売されてしまうようなら、それはそれでびっくりです。

 展示機のOS部分は非常に素のAndroid2.2に近く余計なカスタマイズはほとんど入っていないように思いました。ホーム自体も2.2の標準のもののように見えます。ただデルのStage WidgetsというカスタムのWidgetが設定されており、このWidgetがホーム1面を丸々使う巨大サイズのためか、これを表示するのに時間がかかっているようでレスポンスの体感は今一つでした。正直あまり意味のないWidgetだと思うので、使わなくていいのではないかと思います。追加アプリとしては面白いなと思ったのが SIM Managerアプリが入っていたこと。本来Streakの2.2版では削除されているはずのアプリなので、この機体が前バージョンからアップデートされたものであることがわかります。まさかリリース版に残っていることはないと思いますが…。

■まとめ
 起動直後は全体的にカクカクすることもありましたが、2.2らしく基本的に非常にタッチレスポンスもよくサクサク機敏に動作してくれます。展示機はおそらく日本仕様ではないものと推測しますが、日本用にチューニングされたものは、更に快適になっているものと期待したいと思います。この端末の場合、大きさが評価の分かれるポイントだと思いますが、普段GalaxyTabを使っている感覚から見ると、5インチもいいじゃないかと好印象でした。GalaxyTabはスーツの内ポケットにも入るという話はありますが、それはケースなしの前提であって、ケースを付けると一回り大きく重くなってしまうのでさすがにポケットは厳しくなります。001DLならケースを付けてポケットに収められるなぁとちょっと魅力的に感じてしまいました。

 少しキワモノ感があったサイズだったのですが、ひょっとすると40代以降くらいの小さいディスプレイは目が疲れると感じているビジネスマン用スマートフォンとしては、意外とヒットするかもしれません。GalaxyTabよりも機動性は高いと思うので、興味を持たれたらぜひホットモックを触って実感されることをオススメします。意外と面白いサイズだと思います。

【12/16追記】
 発売日直前ということでYAMADA新橋店にてホットモックを確認。モデル番号001DL,Androidバージョン2.2、ベースバンドバージョンGAUSB1A131312-US、カーネルバージョン2.6.32.9-pref、OEMバージョンGAUSB1A131312、ビルド番号12186となっていました。モデル番号もSB用に、ビルド番号もかなり更新された数字になっています。ベースバンドは相変わらずUSが付いていましたが、この時点で付いているということは国表記とは異なるのかもしれません。動作に特に大きな違いはみられませんでしたが、ホームのWidgetが重かった印象はずいぶんマシになっていました。SIM Managerもなくなっていたので、残っていたのはヨドバシ秋葉原店やITmediaのレビューで使われたホットモックのビルドの問題だったようです。

 GalaxyTabのキャンペーンによる実質的な値下げが発表されているので、割高感のある001DLがどれほど販売を伸ばせるのか微妙な感じはしますが、電話として著しく不自然でない掛け方ができ、スーツでもポケット等に入れて常に持ち歩き可能な最大サイズのAndroid端末になると思いますので、ビジネス関係でAndroid端末を検討されている30代以上の方にはとても魅力的な選択肢になるだろうと改めて感じました。画面が大きいのはやはりいいですね。SoftBankがもう少し魅力的な価格設定をしてくれたらと残念に思います。

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■au IS03 更新ビルド 簡易動画再生レビュー
 またしても出所が明示できないビルドになります。今回は大きな変更点はなくビルド番号 01.00.01と、最後が1だけ増えたものになります。比較的にキレイなビルド番号とほんの少しだけ更新された度合いが、なんとなくファイナルっぽい雰囲気を感じさせてくれますが、au独自アプリはほぼ無く、IS03の基本部分のみの構成となっていますので、リリース版とは異なることは間違いありません。

 操作感覚などはほぼ前回のレビューの更新版ビルド 01.00.00と変わりません。Android2.1ということもありレスポンスは必要十分という印象。バランスよくまとまって安定度が上がっている感じです。なのであえて追記することはありません。

 そこで今回たまたまGalaxy Tabの動画再生試験で使ったMicroSDを持っていたので、お願いして動画の再生検証をさせていただきました。再生検証の手順は、IS03に挿入したMicroSDの/Videos/に入った動画をコンテンツマネージャーから選択して標準でインストールされている「ビデオプレイヤー」or「動画」の2つのアプリで再生してみます。再生確認した動画フォーマットは以下の7つです。

 A) 1280×720 H.264 AAC mp4 △
 B) 1920×1080 H.264 AAC mp4 △
 C) 640×480 H.264 mp3 avi ×
 D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv ◎
 E) 640×480 DivX mp3 avi ×
 F) 640×480 Xvid mp3 avi ×
 G) 1280×720 x264 AAC mkv ×

 結果どちらもDしか再生できませんでした。ABはリストには表示されるものの再生できず。他の動画はリストに出てくることすらありません。ただこれはAndroid標準という意味では妥当な結果で、NexusOne2.2.1でも素のままではABがリストされるだけで再生できず、他の動画はギャラリーに出てこないという状況です。Dが再生できただけでも多少拡張がされていることになります。この点については標準状態で全て再生可能だったGalaxy Tabがよく出来ているということでしょう。IS03でこれらの動画を再生するためにはRockPlayerなどの無料の動画Playerアプリを追加する必要があるということになります(RockPlayerでもSoftwareDecodeでは720p以上の動画は難しいようですが…)。今回IS03はLismoPlayerも入っていなかったので、auアプリがフルインストールされたらまた結果が異なるかもしれません。動画Playerとして利用される場合はPlayerアプリ選択とフォーマットに注意が必要です。

 ちなみにiPhone3GS用に変換したmp4(480×272 H.264)はAndroid2.1標準でも再生可能です。上記の結果は元々DLNA経由再生可能フォーマットのバリエーションのテストのためのものですので、携帯電話で直接再生できなくても仕方ないかなと思います。(むしろGalaxy Tabがすごい…)

 今回初めてブラックの端末を触ったのですが、他の色と違って背面カバーがマットなざらっとした表面になっていて、重さと質感のバランスが非常に大人っぽいシックな端末という印象になっており、正直びっくりしました。この手触りからくる全体印象の変化だけでIS03買うならブラック1点買いだなと思い直すくらい印象が変わりました。もう既に予約済みの方も多いと思いますが、個人的にはブラックがオススメになりましたw

 IS03は順調な仕上がりを見せていると思います。真価が発揮されるのはAndroid2.2になってからかなとも思いますが、十分に安定感のある端末になっていると思いますので、過度な期待は禁物ですが実用に足るという評価が得られるのではないかと楽しみです。

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■SoftBank 003SH 更新ビルド 簡易レビュー
 003SHのホットモックが最新のファームになっているらしいという噂を聞いてヨドバシ秋葉原店で確認してきました。更新が確認できたので簡単にレビューしておこうと思います。簡単にまとめると「確かに良くなっているがまだまだ安定にはほど遠い」という感じです…。前回のレビューは以下です。

 SoftBank 003SH ヨドバシ秋葉原版 レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/473

 今回更新されたビルドは、Androidバージョン2.2、ベースバンドバージョン00.00.00、カーネルバージョン2.6.32.90perf sharp@TG440901 #1、ビルド番号RB128でした。ベースバンドバージョンにまだ未完成である様子がはっきりと見てとれます。全体的な動作は非常に改善されており、タッチレスポンスとソフトウェアの反応は2.2らしくキビキビとした印象に変わりました。アプリの縦スクロールメニューなどはとても快適に操作できます。ホームのフリック操作の追従性もかなり良くなっていますが、NexusOneで2.1を使っている感じ。2.2端末としてはもう一息がんばってほしいところです。タスクマネージャーもかなり動作が改善されていて、まぁなんとか使えるようになりました。SHARPの開発の方の努力が本当に感じられる改善度合と言っていいと思います。

 しかしながら、説明員の方によると本体ハードウェアは以前から提供されているものに新しいビルドを入れただけということで、ハード的な完成度の低さの面からか現在でもかなり不安定になるとのこと。6台ある端末のうち3台しか稼働できてないということで、安定度の質問される度申し訳なさそうに応対されていて、ちょっと気の毒でした…。今回は起動時間が測定できるかと思って再起動してみたら、電源ONからロック画面表示までに1分30秒以上かかってしまったので詳細を書くのを止めます。やはり展示機はハード面で課題があるようで、あまり評価すべきではないと感じました。

 ソフトウェア面では、SH-03Cが3Dデモ動画が削除できない仕様とdocomo製品内覧会で聞いてびっくりしたので、003SHの3Dデモ動画が削除できるのか確認してみました。こちらはちゃんと削除できるようでメニューから削除が選択できるようになっていました。機体によって動画の数も違ったので確かに削除できているようです。今回ワンセグの表示も試したのですが、これはIS03の方が圧倒的に表示がキレイだと思いました。液晶の解像度の差が出ているのかと思います。

 今回のSHARPが出す端末の中では003SHの筐体デザインは好みなので、もっとしっかり評価したいと思うのですが、説明員さんが弱ってしまう完成度ではなんとも…。これだけ展示機で問題が出ているのだからハードウェアもより安定したものに入れ替えしていかないと、正直SHARPの開発者の方々の努力が伝わらないと思うし、実際に販売の最前線にいる方々もモチベーションが下がりまくるんじゃないかと心配になります。これで8万円台の価格を提示するSoftBankは本当にAndroid端末を自社ラインナップとして売るつもりがあるのか疑ってしまいます…。ということで、プラス評価ができるモックかリリース版が出るまで003SHについては、何か更新があっても追加記事を書くのはやめておこうと思います…。

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■SoftBank 001HT (Desire HD) レビュー
 仕事帰りにヨドバシ横浜店に寄ったところやっと001HTのホットモックが展示されていたので触ってきました。発売日前日にすらホットモックがないというくらいだったので供給量が不安だったのですが、今日の時点で数台在庫があるということだったので、それなりの数が入荷していたようです。やっと実機をみることができたので、噂の高速起動などを試してきました。

 4/16 001HTを購入したので動画再生他レビューを追加
 http://blog.isnext.net/issy/archives/971

■ハードウェア
 001HTを見て最初に感じることは「画面でかい!」だと思います。4.3インチWVGAの画面は非常に精細感があり美しい液晶で、ドット感もほとんどなくむしろシルキーな印象さえ受けるほどでした。正直もっと粗い感じになってしまわないか心配していたのですが全くの杞憂で、HTCのシック且つ重厚な画面デザインとキレイな液晶、そして渋い外装がマッチしてとても趣のある端末になっています。手に持った時に当然のように大きくずっしりとした重みを感じますが、プラスチックの安い感じが一切ない、非常に質実剛健な安心感のようなものを感じさせる作りだと思いました。前面の大部分が液晶画面で、下部にタッチ式のボタンが左から「ホーム、メニュー、戻る、検索」の順番に並んでいます。大きいのでかなり操作しにくいかと思ったのですが、個人的にはそれほど違和感はありませんでした。ただ、やはりある程度大きい手の方でないと持ち方を工夫しないと反対側のボタン操作時に手前でスクリーンに触れてしまい誤操作が多くなってしまうのではないかと思います。

 音量ボタンは本体左側面で、左手持ちの場合には使いやすいのですが右手持ちの時には大きさがあることもあって少し使いにくいと思いました。またイヤホン端子が下にあるので、使い方によってはちょっと微妙かも?シャツの胸ポケットに入れた場合(本体の重さが結構あるのでしっかりしたシャツでないと片下がりになりそうです)逆さに取り出すことになるので、ちょっと画面を表示するにも本体全部引き出して電源ボタンを押すことになり、メールや時間確認等で面倒だなぁと思ってしまいました。

 動作は非常に快適で再起動直後などは本当にキビキビ動きます。HTC Sense UIは他社より先行しているだけあって、レスポンスは本当に素晴らしいと思います。展示機を触る時には起動後23時間ほど経過して多くのアプリが起動していたのですが、それでもちょっと遅いかな程度なので、タスク管理を適切に行えばキビキビ状態で使い続けるのも難しくないと思います。タッチの精度も高いと思いました(画面が大きくなっていることもあると思います)。操作感についてはHTCは本当に優れたパフォーマンスを発揮してくれるなぁと思います。

 起動時間は電源オフと再起動で相当違うということで2種類測ってみました。起動時間短縮の試みが非常に有効に働いていることがわかります。

 再起動時(約52秒)
 再起動ボタン押下→HTCロゴ→7秒→電源ランプ緑のみ点灯→9秒→
 ランプ消灯→1秒→SoftBankロゴ→24秒→HTCロゴ→11秒→ロック画面

 電源オフ時(約7秒)
 電源オン→1秒→SoftBankロゴ→2秒→HTCロゴ→2秒→暗転→2秒→
 ロック画面

 電源オフからの起動は7秒と本当に速くびっくりしました。HTCの場合ロック画面を解除した後にSense UIで読み込む時間が少しあるので、そこで少しだけ待たされ感があるものの、これだけ速い起動が日常利用可能であればあまり問題ではないように思います。スマートフォンの起動時間は各社の努力で短くなっているものの、これだけ劇的に速いというのはちょっと感動モノでした。

■ソフトウェア
 もちろんAndroidは2.2,カーネルバージョンは2.6.32.21-g66cfb7a htc-kernel@and18-2 #1 Tue Oct 26 15:58:17 CST 2010、ビルド番号1.35.762.2 CL277010 release-keys、ベースバンドバージョン12.28b.60.140eU_26.03.02.26_M、ソフトウェアの番号1.35.762.2、ブラウザバージョンWebkit 3.1となっていました。HTCのバージョン管理は相当細かいというか…ちょっとすごいなぁと思ってしまいました。これほんとにリリース版?とちょっと疑いたくなる表示ですね。

 HTCはX06HTの時からそうだったのですが、かなり独自カスタマイズを入れてきているので、メニュー構成もAndroid標準とかなり違う印象です。今回気になったのは「個人設定」というメニューが追加され、壁紙の設定などが複数バージョン登録できるシーンという概念が導入されており、それをホーム画面の右下から直接簡単に呼び出して設定変更できたりと、パーソナル設定に力を入れているようです。また、USB設定が「PCに接続」となっていたり、システムソフトウェア更新の設定に「定期的なチェック」が追加されていたり、アプリケーションに「高速ブート」が追加されているなど、一般的にわかりやすい使い勝手の向上を狙っている様子がわかります。機能的にはテザリングがなくなっている代わり?に「インターネットパススルー」という項目が追加されており、USBで接続されたPCを経由してインターネット接続できる機能が追加されているようです。日本語入力にはiWnn IME for HTCが採用されています。Android2.2に特徴的なセキュリティ系のメニューで「デバイス管理者」というのがあるはずなのですが、それは見つけられませんでした。Exchange同期のリモートワイプ等のために必要な項目のはずなのですが、セキュリティメニューにないのです。HTCはAndroid2.1の時点でHTC独自拡張でリモートワイプ等に対応していたようなので、そちらの仕組みで吸収しているのかもしれません。

 アプリケーション面でもHTC HubやHTC LikesなどHTCのサービスに紐付いた独自アプリが導入されているのですが、こちらは試すことができませんでした。今回HTCも独自クラウドサービスを立ち上げ、001HTから利用可能にしていくということだったので(現時点で日本ではまだ提供されていません)、どのように展開していくのか非常に楽しみです。Google等のサービスと重複する部分もありますが、端末メーカーとしての実際に作り込みできる優位性を活かしたサービスが期待されます。

■まとめ
 大きさの面は評価が分かれると思いますが、端末としての完成度は非常に高くとても素晴らしい製品だと思います。HTCのスマートフォン戦略はとても成功していると思いますし、技術的にも相当に抜きんでていると感じます。惜しむらくはDesire等の出荷状況を見る限り日本のマーケットの優先順位がHTCにとって高くなさそうで常に端末不足感があることと、それに加えてやはり端末価格が高く購買意欲があまりそそられないことでしょうか。

 正直最近のSoftBank端末の価格付けを見るとSIMフリー化に向けて端末で損をしないよう、端末単体で利益確保できるよう、できるだけ高値誘導したいという意図が感じられて仕方ありません。海外でDesire HDは6万円以下程度でSIMフリー版が販売されているにも関わらず、円高環境下なのに国内でキャリア限定、機能も一部制限付き8万円オーバーという設定は納得しがたいものがあります。Android端末として製品自体はとてもオススメできるのに、SoftBankの価格設定の部分で残念ながら強くオススメできません…。

 いずれにしてもHTCの端末は非常に安心感があり、製品としてはぜひ他社との比較に見てみるべき端末だと言えます。まだまだホットモックは少ないかと思いますが、Android端末を購入しようと思ってお店で見かけたらぜひ手に取って確認してみることをオススメします。

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