■続「99.7%のAndroid端末に不正アクセスの危険」検証メモ
 こちらの記事の続き。HTCへの通知から約20日経過した本日、やっと日本HTCサポートセンターから電話があり直接お話をすることができた。blogに書いていいと確認を取れた事項は僅かだが、Googleアプリの認証トークンの再確認と合わせて再度記事とする。

■今回HTCに通知した内容
 前回の実験によってHTC sense用Twitterアカウントで同期すると平文で通信をしており認証トークンが見えてしまうことがわかった。大本になったこちらで指摘されているGoogle製アプリと同様の問題がHTC製アプリにもあるということを確認したということになる。厳密に言うと、HTC sense用Twitterアカウントは作成時に「SSL セキュリティを有効にする」というチェックがあり、確かにアカウント作成時にはHTTPSで認証が行われているのだが、その後のコンテンツ同期にはHTTPが用いられるため、認証トークンが見えてしまうという問題である。Twitter製アプリを利用すれば問題は回避可能なので致命的問題ではないが修正を期待して通知してみた。

■HTC日本サポートセンターの回答(掲載了解済みの内容)
・HTCよりアップデートが提供されるまで待って欲しい
・Googleアプリの修正もアップデートまで待って欲しい(=サイレントフィックスは適用されない)

 問題は認識していただいたようで、なぜすぐに対応できないかなども説明をされたが詳細を書く了承は得られなかったので、ここで書けることは以上となる。もちろんいつアップデートが提供されるとかそういう情報はそもそも一切なし。…おっと、ちょっと待ってほしい。Googleがやると言っていたサイレントフィックスもアップデートまで適用されないって本当?何度か念を押したが上記の通りらしいので、その時は電話を切ったのだが、夜になってなんとなく心配になって現状の動作確認をしてみた。検証方法は前記事と同様である。問題だと思われたのはGoogle AccountのContactsとCalendar。そしてGoogle Marketの通信である。

■Googleアプリの再検証結果
1)Google Account
 全ての同期通信がHTTPS化されていた。サイレントフィックスされていることを確認!

2)Google Market
 変わらず、User-Agent: Android-Market/2 (ace GRI40) がHTTP平文でPOSTデータ中にrequest=から始まるコードを送信。何らかの認証コードが含まれているように見えるが、推測でしかなく黒とは断定はできない…。

 マーケットは微妙なところだが、少なくとも問題だった連絡先とカレンダーのアプリは通信がHTTPS化されていることが確認できた。サイレントフィックスは間違いなく行われており、手元の001HTには適用されている。…HTC日本サポートセンターの回答間違ってる?掛かってきた電話番号が+886からで台湾発の発信番号だったが、日本語は自然だったしアクセント等にも違和感は感じなかったし、ちゃんと話も通じてると思っていたのだが…用意されていた回答そのものが不正確だったということか…。…HTC大丈夫?と少し不安になってしまった。

■まとめ
 少なくともGoogleのサイレントフィックスは確かに行われているようだ。一方HTC製アプリについてはいつになるかわからないがアップデートを待って欲しいとのことなので、HTCユーザはそれまでの期間Twitter謹製アプリを利用することを推奨する。

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CommuniGate Pro v5.4リリース(正式Android対応)

■CommuniGate Pro v5.4リリース(正式Android対応)
 5ユーザまで無償利用可能な統合メッセージングサーバ CommuniGate Proがv5.4のリリースで正式にAndroid対応したので、動作検証したメモ。これまでもExchange ActiveSyncアカウントを設定することでメールや連絡先の同期が利用できたが、今回からカレンダーやAndroid専用アプリPronto!が提供されるなど、Android対応の範囲が拡大した。アップデートに伴い既存Androidユーザは注意が必要なので以下に説明をする。

■CommuniGate Proのアップデート
 最新バージョンはv5.4となるが、アップデートする場合にはv5.3の最新版であるv5.3.14に一旦アップデート後、v5.4にアップデートすることをオススメする。必須とはされていないようだが、過去経験上その方が問題が少ないと思われる。以下CentOS i386版でのバージョンアップ手順。メジャーバージョンアップなので後者をオススメ。

手抜き版
# cd ~/download
# wget http://www.communigate.com/pub/CGatePro/5.4/CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# rpm -Uvh CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# service CommuniGate stop
# service CommuniGate start

慎重版(サービス停止してバックアップ取得後v5.4へ入れ替え)
# cd ~/download
# wget http://www.communigate.com/pub/CGatePro/5.4/CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# service CommuniGate stop
# tar zcvf CGPBK.tar.gz /var/CommuniGate/
# rpm -e CGatePro-Linux
# rpm -ivh CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# service CommuniGate start

■v5.4の主な変更点
・Flash UIのPronto!がバージョン4にアップデート UIデザイン刷新
・専用アプリPronto! for Android 1.0b11が新規追加(XIMSS接続なので注意)
・AirSyncプロトコルが最新になりAndroidに正式対応
・MAPI Connector version 1.54.0.3へアップデート
・リバースチェックでIPv6のDNSレコードに対応
・XMPPがSSL/TLSに対応
・AESの暗号化に対応
・CalDAV/FileDAV/CardDAVに幅広く対応
・SMSの送受信に対応(SMPPの新規追加)
・STUNに対応 などなど

■Androidに関わるv5.4アップデートの注意点

・Android端末でAirSync接続をしていた場合、アカウントを作り直すこと
 Exchange Activesync設定を一旦削除し、再度作成し直すことが必須
 作り直さないとMailアプリが強制終了したりする
 Android対応で変更された仕様の影響と思われる
 iPhone/iPadでもアカウントの再設定が必要のようです
 →iPhone/iPadでは端末再起動で問題が解消されるケースもあるようです

・Android用専用アプリPronto!はまだベータなので注意
 サーバ接続にはXIMSSを利用するのでサーバ側でport 11024(標準)が
 利用可能になっていること(11024は平文なので注意)
 SSLが利用可能な場合にはこちらを参考にport11025でSSL接続をオープンにする
 利用可能な機能はIP電話・IM・連絡先となる(メール等は同期設定で利用)

 001HTではアカウントを作成し直すことでメール・連絡先・カレンダー全て問題なく同期できた。またPronto!アプリも問題なく動作しているように見える。ただPronto!は明示的に終了させる方法がアプリに用意されていないため、電池の消費がやや気になる。ちなみにVersion情報がアプリ上では1.0b10となっていた(リリース文ではb11なのに)。リモートワイプは未実験だがHTC端末については5.3.11でもワイプ可能だったので問題なく利用可能と推測する。

 WhisperCore0.4(Android2.3.4)をインストールしたNexusOneでもメール・連絡・カレンダーが問題なく同期されることを確認。ワイプ機能は同期アカウント設定時に変わらず「デバイス管理者」の設定通知が来ないため動作せず。正式にAndroid対応と言っているのにこれはまずい気がする…。どうもこれまでの経緯的にCGS社はHTC端末でしか動作確認していないように見える。

■その他の気になったこと
・管理画面のレスポンスが向上した気がする
・管理画面のメニュータブが結構増えて項目位置変更も多く把握が大変
・Pronto!はv4とv3を選択的に利用可能
・Windows版/MacOSX版のアプリもダウンロード可能になっている
・Linux用はAirアプリがダウンロード利用可能
・AirSync利用時は端末側で再設定が必須になるというのが微妙

随時追記の予定

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WhisperCore 0.4アップデートメモ

■WhisperCore 0.4アップデートメモ
 以前インストールしたWhisperCoreが0.3から0.4にアップデートして機能も追加されたということでアップデートしてみたメモ。改良点はなかなか気が利いていると思った。

 WhisperCore
 http://www.whispersys.com/whispercore.html
 WhisperCore 0.5アップデートメモ
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1272
 NexusOneにWhisperCoreをインストールしたメモ
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1094

■WhisperCore 0.4改良点
・ロック画面で皮脂跡によるクラックを防止する機構を搭載
・システムのバックアップをクラウドにセキュア保存するFlashBackの搭載
・Android2.3.4へのアップデート
・kernel 2.6.35を採用

■アップデート
 既に0.3をインストールしている場合は アプリ一覧から
 WhisperCoreUpdaterを開き、Check for Updatesボタンを押すだけ

 …だけだったはずが、なぜかリリース後1日経ってるのにnot found…
 仕方ないので、0.4のインストーラをダウンロードしてインストールした
 ※端末が完全に初期化されるので注意(アップデートはなく新規のみ可)

■Smudge resistant screen unlock
 Andoridではスクリーンのロック画面で指の軌跡を利用するパターンロックや、パスコードロックの設定が可能になっている。しかし利用状況によっては、皮脂により操作の跡が画面に残ってしまい、クラックする際のヒントになってしまう可能性がある。そこでWhisperCoreでは独自のPINコードパターンを追加したり、パターンロック解除後ワイプ操作を強制することで皮脂跡を残しにくい工夫を追加している。

 1)独自PINコードパターン
  設定>位置情報とセキュリティの設定>画面ロックの設定>SecurePINで設定
  画面中央に1〜5の数字ボタンが縦に並ぶので、6ケタの数字を設定する
  画面のロック解除の項目にForce screen wipeという項目が出るのでチェックする
  ロック画面にして解除しようとすると同じく1〜5の数字ボタンが縦に並ぶ
  PINコードを入力すると、スライダが表示される
  1〜5のボタン位置をワイプするように縦に引き下ろす動作でロック解除
  ボタンのどこを押したかワイプしてしまうため、特定されにくい状況が作られる

 2)パターンロックワイプ
  設定>位置情報とセキュリティの設定>画面ロックの設定>パターンで設定
  画面でパターンロック設定を行う
  画面のロック解除の項目にForce screen wipeという項目が出るのでチェックする
  ロック画面にしてパターンを入力して解除する
  次の画面でパターンのあった位置に☆マークが並ぶので全てワイプして★に変更する
  全て★になったところでロックが解除される
  パターンのあった位置を全てワイプするのでパターン自体が特定されにくくなる

■FlashBack
 端末の内容やSDCardの内容までセキュアにクラウド上にバックアップを作成してくれるサービス。要アカウント登録。クラウドはAmazon S3を利用しており、アカウント登録時にamazon.comのアカウントも必要になるので注意。FlashBackは無料だが、amazonのストレージは有料?のように見える…微妙な感じなのでアカウントまでは作成していない。詳細はこちらを確認。暗号化部分の詳細についても公開されておりこちらで確認ができる。現状ではストレージがamazon S3限定なので、任意のWebDAVに保存させてくれると使い勝手がいいと思うのだが、WhisperSystemsはここで利用料金を取ろうと思っているようなので、ちょっと期待できないかもしれない。

■WhisperCore0.4の使用感
 起動時の立ち上がり(電源ON時のパスフレーズ入力からホームが出るまで)は0.3より体感で速くなったように感じる。ちゃんと測定していないので正確ではないが5〜10秒ほど短くなっているように思う。ROMとしての安定感は変わらず。非常に興味深いパーソナルファイアウォール実装であるWhisperMonitorも0.3と変わらずしっかりとポートチェックをしてくれるので安心感はある。Android2.3.4になったことでの大きな動作変化(タッチレスポンスが劇的に速く変わったとか)はないが、短時間なりに使ってみた印象では安定ROMとして使うには十分と思われる。

 個人的にはWhisperMonitorとそれに必要な部分だけでも他のROMで使えるようにして欲しいなぁと思う。端末自体を暗号化してデータを守る専用ROMというスタンスはわからなくはないが、むしろそちらのニーズよりはパーソナルファイアウォールとしてのアプリへのニーズの方が多いと思うので、今後WhisperMonitorが他ROMで利用できるよういくらか技術公開をしてもらいたいと願う。WhisperSystemsの提供しようとしているセキュアなAndroid端末環境は非常に興味深いので、今後もWhisperCoreをウォッチしていく予定。次のバージョンアップが楽しみ。

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■間違いだらけのAndroid端末選び
 もちろん間違ってるのは書いている本人の方ですw Android端末の種類が爆発的に増えてきて、選びきれない!という時にこんな基準で選んでいると間違っちゃうよという覚書。Android端末の選び方って難しくなってきましたよね。自身も経済的に厳しいのについふらりと購入したくなっちゃったりするので、自戒のためにも整理しておこうかと。普通の人には参考にならないと思いますので気をつけて。

0)oem unlockできる端末を選ぶ
 oem unlockが許可されている端末はカスタムROMが提供される可能性が高く長く遊べる可能性が高い

1)rootが取れている(取れる可能性が高い)端末を選ぶ
 公式にoem unlockが許可されていなくてもrootさえあれば、カスタムROMが降臨する可能性がある

2)カスタムROM・リカバリROMが提供されている端末を選ぶ
 提供されているってことはすなわち…長く遊べる可能性が高い

3)XDA-Developerで書き込みの多い端末を選ぶ
 注目されている端末はいろいろがんばってくれる人が出てくる可能性も高い

4)SIMフリーな端末を選ぶ
 選択肢がいろいろな意味で広がりますし、端末初期化の都度面倒な手順を踏まなくて良くなります
 Wi-FiオンリーモデルやWi-Fiオンリー運用な場合はこの限りではありません

5)W-CDMA対応な端末を選ぶ
 4とほぼ同義なわけですが、日本国内では選択肢を持ちたければ必須条件です
 Wi-FiオンリーモデルやWi-Fiオンリー運用な場合はこの限りではありません

6)購入時点で最もハイスペックな端末を選ぶ
 0〜2までの条件との兼ね合いになりますが、失敗しても短期に高値で転売できる可能性が残ります

7)軽量かつバッテリー動作時間の長い端末を選ぶ
 使用頻度が上がったりテザリング用に転用できたり、結果的に長く使うのはこの部分が重要になります

8)画面が特に美しい(IPS液晶だったり有機ELだったり)端末を選ぶ
 いざとなったら動画プレイヤーやフォトスタンドとして活躍したり転売できたりします

9)アップデート保証ガイドラインに参画している組み合わせの端末を選ぶ
 カスタムROMはなくても18ヶ月は最新状態が維持されるので安心して使えたり転売できたりする(はず)です

 ということで、これらの条件を満たす選択をすると間違っちゃうかもしれませんが、比較的長くいろんな意味でAndroid端末を楽しめてしまうかもしれません。端末の選び方次第でAndroid生活の満足度は大きく左右されますので、くれぐれも覚悟を持って後悔の少ない選択をしたいものですね。特に用語の説明やリンクは付記いたしません。悪しからず。

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■au 2011夏モデルで気になったことメモ
 auの夏モデルをKDDIデザイニングスタジオで見てきて気になったことのメモ。なかなかに特徴のある製品の揃ったau夏モデルですが、個人的には強烈に欲しくて迷うというほどインパクトのあるところまではいかなかったので(WiMAXモデルに期待しすぎてたかも)、こちらもざっとまとめて気になったことをまとめておきます。展示されていたのは A01, IS11S, IS11CA, IS11SH, IS12SH, IS11T(モックのみ)です。その中でも既にIS11CAについては、かなり興味を持てたので単独レビューを書いていますので、そちらをご覧ください。

■SHARP iida INFOBAR A01
・展示は2Fで10台ほど?今回展示機で最も多数
・常に人がいて人気の度合いがよくわかる
・持った感じは予想外に軽く…安っぽい
・プラスチックな触感がすごく安い印象でちょっと残念
・ボタン類は存外に操作しやすい
・UIデザインは秀逸で動作も機敏(Metro UIよりは好み)
・設定などへ遷移する際に動作不安定感がある
・Androidの基本UIと異なるけどそれなりに使いやすい
・説明員さんが常に待機していて都度再起動をしていた
・なのにビルド番号にはrelease-keyの文字が…マジか…
・カスタム範囲広くちゃんとアップデート更新されるのか不安…
・地雷端末の雰囲気がひしひしと…

■SHARP AQUOS Phone IS11SH
・Hybrid W-ZERO3持ちとしては気になる端末
・ZERO3より薄くて使いやすいよ…
・本体の印象はまさにガラケー(ちょい厚めだけど)
・テンキー操作とAndroidOSはそれなりに使える(WM6はイマイチ…)
・テキスト入力フィールドに入ると方向キーで脱出できなかった…
・選択されている位置がわかりにくい場合が結構ある
・戻るボタンの位置が非常に使いやすい
・本体右下部の音量ボタンの位置は微妙(スライド開状態ならOK)
・画面サイズと解像度の関係で読みにくい字があるかも
・バッテリが少ないのが気になる
・EVOと同様に充電ケーブル挿してるとタッチ反応が悪い(Kスタの問題?)

■SHARP AQUOS Phone IS12SH
・docomo SH-12C相当
・ずんぐりした印象でちょっと重い
・背面のデザインはこちらの方がいい感じ
・IS11SHに比べると特徴に乏しいような…

■Sony Ericsson Xperia acro IS11S
・au独自アプリ以外docomoと大きな違いはなさそう
・カラーセレクトはdocomoの方が上手かも
・先にdocomoで見ているからかauっぽくないなぁと思ってしまった

■TOSHIBA IS11T
・モックのみ展示
・キーボードの印象は品質良さそうでEM-OMEのような感じ
・キーの間が離れていて打ちにくくはない
・Androidキーは大きさ変えた方が使いやすかったかも
・どのキーが何かちょっとわかりにくい

■NECカシオ G’zOne IS11CA
こちら参照

 ということで、SHARP製が半分を占める夏モデルですが、そのSHARP製は全てビルドがrelease-keyという文字列が付いていてびっくり。そう遠くないうちに発売されるんだろうなと思いつつ、こんなペースで製品出してて端末アップデートの維持管理大丈夫なのかとちょっと不安に思ってみたり。特にINFOBARはカスタマイズの範囲が広く、単純にホーム画面の置き換えではなく、一番よく使うUI部分を徹底的にカスタムしているので、Androidのバージョンアップに追従できるのかとても心配です。説明員さんが利用者が使い終わった端末をわざわざ再起動していることも何か不安を感じさせます。auでしか確認していないのですが、今回のSHARP製端末はどれも動作中に電源を長押しして表示されるシャットダウンのダイアログに、Android端末の標準にはない「再起動」のメニューが追加されています。前モデルにはなかったような…?個人的には再起動はよく使うので有り難いのですが、なんとなく「再起動が必要な端末」なのかなと不安な印象を持ってしまいました。IS11SHではそんな不安定は感じなかったので、利便性の向上ということで信じたいところです。Hybrid W-ZERO3持ちとしてはIS11SHを触ってみて、テンキーとAndroidが十分マッチしそうだなと思えたので、Hybrid W-ZERO3にもAndroid提供してくれないかなーと正直思ってしまいました。WM6は悲しすぎる…。

 今回IS11SHでも充電ケーブルを挿しているとタッチ反応が異常に悪くなっていたので、説明員さんにも確認してもらい改善をお願いしておきました。他の機種では起きていなかったのと、今回は他にあまりそのような事例を聞かないので、Kスタの電源環境かケーブルがあまりよくない(アースに不備があるとか)のではないかと思ってしまいました。発売前の端末をユーザが試せる貴重な場所なので、ぜひその辺りの設備的な不備であるならば早めに改善をして欲しいなと思います。

 IS11CAの記事でも書きましたが、夏モデルにおいてはAndroid端末の特徴づけという点でauは他社に先行しとても成功したと思っています。ただ特徴づけされた端末はOS等の更新の心配も同時に発生してしまうので、ぜひauもアップデート保証ガイドラインへの参加を実現してユーザへの安心感を提供した上で、今後とも他社とは一味違う端末を提供し続けて欲しいと思います。

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au IS11CA KDDIデザイニングスタジオ版 簡易レビュー

■au IS11CA KDDIデザイニングスタジオ版 簡易レビュー
 2011夏モデルの中でも特にキャラクターが光っているIS11CAをKDDIデザイニングスタジオで見てきました。1F正面展示台の左側に4台展示されていた実機は、iida, acroに次いで3番目くらいの人の集まり度合い。やはり見ているのは男性が中心のようでした。docomoの夏モデルに比べてそれぞれの端末に非常に個性が感じられるauのラインナップですが、個人的には実機を見て防水・防塵・耐衝撃性能を誇るこの端末に非常に興味をひかれました。アウトドアがお好きな方には特に所有欲をかき立てられるいい端末だと思います。ということでこの端末は個別にレビューしたいと思います。

■ハードウェア
 カシオのG’zOneシリーズらしいAndroid端末としては非常に特徴的な外観ですが、実際に持ってみるとそれほど重くもなく、むしろ剛性に安心感があり樹脂のケースが手に馴染み持ちやすく感じられました。ボタン類は最小で、端末右側面にイヤホンジャック・赤外線?・USB端子、左側面に電源・音量・アクティブキーが並んでいます。イヤホンとUSBは防水のためのしっかりしたカバーが付いているのですが、外しにくいというようなことはなく、日常でも使い勝手は悪くない印象でした。ボタン類もクリック感はないものの操作はしやすく好感触です。設定で機能の割当が変更できるアクティブキーだけは1秒程度押し続けないと機能しないように設定されているのか、少し反応が遅い印象がありました。これはソフトウェアとの関係でそのようになっているのかもしれません。USB端子の位置が低いので充電しながら使うにはちょっと微妙な感じになりそうです。

 液晶は画面はそれほど大きくないものの、非常に明瞭でクリアに表示され見やすいものになっています。キズが付きにくいようにケース部分より低くなっているので操作への影響があるかなと思いましたが、全く支障はありませんでした。液晶画面下のタッチ式ボタン(左からメニュー・ホーム・戻る)も違和感なく使えますが、たまたま使っていた展示機は戻るボタンだけは少しだけタッチ反応が悪かったようです。他機では問題がなかったので特定の個体の問題のようでした。液晶画面上部にはセンサー類が集中して配置されているように見えますが、どれがなんの機能なのかは詳細にはわかりませんでした。背面上部中央にはカメラが搭載されていて位置的に指でカメラが隠れてしまうようなことはありません。カメラ自体の反応も快適で十分にさくさく撮影ができると思います。

 展示機には2GのSDカードが入っていたようです。空き容量は1.78Gになっていたのでほとんど空でした。内蔵ストレージは空きが167Mだったので、あまり余裕はない感じですね。G’zOneシリーズ専用アプリで内蔵ストレージを消費してしまっているのかもしれません。SDに移動できるかどうかまでは確認していないのですが、アプリ容量には注意が必要かもしれません。

 起動時間は以下のような感じです。
 電源オン→4秒→Android auロゴ→8秒→IS11CAロゴ→44秒→G’zOneロゴ動画→32秒
 →au ICカード読み込み表示→5秒→ロック画面(合計約103秒)

 ちょっと驚きましたが、最近の端末としてはかなり遅いです。IS11CAロゴが相当長いのでここでひょっとして起動前システムチェックとかをかなり厳密にやっているのかなと思いました。米国のMIL規格を満たす仕様になっているようなので、厳密なチェックはしていてもおかしくないかもと勝手に想像してしまいます。

■ソフトウェア
 Androidバージョンは2.3.3,カーネルバージョン 2.6.35.7-pref ncmc@ncmc #3、ビルド番号 00.15.51、ベースバンドバージョン M0001860となっていました。設定関連のメニュー構成はNECカシオらしくecoモード、au端末としてau one-ID設定が追加されているくらい。日本語入力プログラムにはATOK 1.0.0が搭載されています。AndroidのOS部分へのカスタマイズは必要最小限という感じです。

 アプリケーションではG’zOneシリーズ用の特徴的なアプリが導入されていて非常に興味深いです。専用アプリG’zGearは EARTH COMPASS(電子コンパス)・TRIP MEMORY(位置情報記録)・THERMO-METER(温度計)・SEA TIDE(潮位情報)・SUN/MOON(太陽や月の位置表示)・STAR PLATE(星座座標表示)の6種類。屋外で活動する際に役に立つ情報を表示してくれます。個人的には潮汐や日出日の入情報は釣りをする時に便利かなと思いました。これで後湿度計もあると個人的には嬉しかったです。更にアクティブキーと連携するActiveSlotという独自ランチャーも用意されています。アクティブキーへの割当は個人設定メニューのACTIVEキー設定から変えられますが、ActiveSlot・Flashlight ON/OFF・検索・機能OFFの4つの選択肢となっていました。

 もちろんau独自サービスの各アプリケーションやSkypeも導入されているので、この辺りは他機種と大きな差はありません。Android端末としての動作自体は快適でタッチ反応も含めて十分なレベルになっていると思います。水滴がついた時の動作などいろいろこの端末ならではで確認したいことはありましたが、展示機で試すというわけにも行かず、こちらは購入された方のレビューを待ちたいと思います。可能ならデザイニングスタジオでもそうしたタフネス機能のアピールができる展示方法も検討してもらえるといいなと思いました。

■まとめ
 通常のAndroid携帯とは別に休日用に一台持っておきたいと思わせる端末になっていると思います。au端末を既にお持ちならICカードを入れ替えて使うというのもいいのではないかと思います。ワンセグがないのは屋外での情報入手手段が減ってしまうので少し残念なところではありますが、性能を担保するにはアンテナ等が障害になる可能性があるため、コスト等も考えると見送りになっても致し方ないのかなとも思いました。この端末のために新規契約をするかまでは微妙かなぁと思いますが、Wi-Fiオンリーでも利用可能なら白ロムが出たらぜひ入手しておきたいと思わせるものはありますね。夏モデルにおいてはAndroid端末の特徴づけという点でauは他社に先行しとても成功したと思っています。ただ特徴づけされた端末はOS等の更新の心配も同時に発生してしまうので、ぜひauもアップデート保証ガイドラインへの参加を実現してユーザへの安心感を提供した上で、今後とも他社とは一味違う端末を提供し続けて欲しいと思います。

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■docomo 2011夏モデルで気になったことメモ
 docomoの夏モデルをスマホラウンジで見てきて気になったことのメモ。今回はあまりピンとくる端末がなかったので個別の機種レビューはありません。もう他でいろいろ出てきてるしいいよね。確認した機種はSC-02C, SO-02C, SH-12C, N-06C, L-07C, P-07Cの6機種です。全てAndroid 2.3.3となっておりタッチ等の反応も良く、Android端末としての完成度が上がってきていることが実感できます。にも関わらず、何かこう平均的で購買意欲がわかないというかなんというか。2011夏モデルに限ってはauの方が端末の性格付けやキャラ立てに成功しており魅力的に見えるため、SIMフリー化可能というアドバンテージはあるもののdocomo端末に興味をあまりかき立てられませんでした。ということでまとめて気になったことを書いていきます。

■Samsung Galaxy S II SC-02C
・デュアルコア搭載の現在国内唯一のハンドセット
・思った以上に薄くて板っぽい&背面下部の膨らみは気にならない
・背面のギザ加工は好みでなかった
・有機ELの精細度は上がった印象だが発色がキツイ感じ
・パレットUIに対応しててちょっと驚いた
・展示数は一番多かった

■Sony Ericsson Xperia acro SO-02C
・中肉中背になったarc
・arcの時の感動はなくなんだかやぼったく感じてしまった…
・液晶パネル面に例の格子状のドットが目立ち相変わらず気になる
・ワンセグアンテナが右側面にあり邪魔ではないものの微妙
・基本性能はarcと同じで高いため安心感はある
・パレットUI非対応
・展示数は二番目に多かった

■SHARP AQUOS Phone SH-12C
・液晶の精細感はとっても高いが一部文字が細すぎて読みづらい
・3Dは相変わらず解像感低く個人的には不要な気がする
・カメラの応答性がすごく向上してる気がする
・ホーム切替アプリはあるのにパレットUI非対応?
・右側面のワンセグアンテナすぐもげそう…
・思ったよりちょっと重い印象

■NECカシオ MEDIAS wp N-06C
・防水なのにこの薄さを維持しているのはすごい
・ホーム/メニュー/戻るボタンがタッチ式になって良くなった
・音量ボタンが背面カメラ横になり使いにくい
・表面ガラスはつるつる加工なのに液晶自体は表面マットな処理になってる?
・パレットUIがとっても馴染んでる感じでなんだか使いやすい

■LG Optimus bright L-07C
・液晶は特別いいとか感じなかった
・むしろ背面含めたデザインがシンプルでいい感じ
・背面が平らではないので板っぽい感じは少ない
・とても軽いけど安っぽすぎない印象
・液晶面に横ラインが気になった(SO-02Cのドットみたいな感じ)
・パレットUI非対応

■パナソニック P-07C
・ホームやアプリの動作にぎこちなさを感じる
・独自の片手操作UIは反応悪く使い物にならない
・パレットUIもぎこちない
・表面ガラスはつるつる加工なのにN-06C同様液晶自体は表面マットっぽい
・ボタンに何か世代遅れ感を感じてしまった…
・地雷端末の危険性を感じる…

 ということで全体的には、ソフトウェア面ではdocomo独自のパレットUIが思ったより使えるかもと思ったことと、DLNA対応としてTwonkyが導入されている端末が多かったことが印象的でした。それぞれの端末の完成度が高くなっているのでP-07Cを除いてどれを購入してもそれなりに満足できる品質なのではないかと思いました。どのモデルもカメラレスポンスが良くなっている印象で、Xperiaのアドバンテージが少し減っている気がしました。個人的には購入したいなぁと思う端末は無し。SIMフリーで安く入手できたらGalaxy S IIかOptimus brightで遊んでみたいかなという感じ。P-07Cについては発売までにまだ改善はあると思いますが、Android2.3.3とは思えない動作だったので、選択には必ず実機を確認し慎重になった方がいいのではないかと思います。

 夏モデルではAndroidスマートフォンとして数年の開きがあった世界との差をかなり詰めた印象があります。現在は1年未満にはなっているかなと思いました。ただ真価が問われるのはこれからで、Googleとメーカー・キャリアがGoogle I/Oで発表したAndroidのアップデート保証ガイドラインに参加するなど、ユーザが安心して端末を購入して最新状態で使い続けられることが目に見える形で担保されてほしいと思っています。Android端末をカスタマイズでガラパゴス化してしまわないように、ぜひがんばって欲しいですね。

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■Ubuntu 11.04 にMiro 4をインストールしたメモ
 Android連携・DAAPサーバ機能を備えてそろそろOSS版iTunesと言ってもいい感じに進化してきたMiro 4をUbuntu 11.04にインストールしたメモ。

 Miro – Free, open-source music and video player.
 http://www.getmiro.com/

 Miro 4はプレイヤー部のインターフェースなどが大きくデザイン変更されており、なかなかいい感じに仕上がっている。今回一番大きく変更されたのはDAAPサーバ機能とAndroid関連機能の追加という感じ。DAAPサーバとしてはMiro4同士やiTunesとコンテンツの共有再生が可能になったり、今後登場予定のMiro for iPadでのコンテンツ共有再生が可能。Android関連ではコンテンツの同期やWeb版Android MarketやAmazon App MarketなどがMiroから参照でき、自端末へのアプリインストールなどが可能になっている。Windows/Mac/Linuxで利用可能なAndroidコンテンツ同期アプリとしてヒットしそう。

■インストール
 Ubuntuで提供されているMiroは3.5.2なのでPPAから最新版を導入。
 $ sudo apt-add-repository ppa:pcf/miro-releases

 ドックからSynapticを起動
 miro で検索
 miro とmiro-data にインストール指定して適用
 以上w

■アプリDAAPサーバ共有設定
 ターミナルから $ miro
 もしくはアプリケーションの検索でmiroを検索して Miro Internet TVをクリック起動
 起動時に言語選択が出るので japaneseを指定
 画面左 Connect メニューをクリック
 Miro 共有をオンにすると自動で共有が開始される
 これだけで他のWindowsやMacのMiro 4やiTunesにサーバ名が表示される

■Android端末とのコンテンツ同期設定
 Miro 4を起動した状態で Android端末をマスストレージモードでUSB接続する
 画面左 Connect メニューの下にデバイスが表示されるのでクリックで選択する
 デバイスの種類を選択する
 すると端末内のコンテンツが表示される
 この状態でMiroのコンテンツをドラッグで移動したりMiroにコンテンツを移動する
 もしくはMiro 4上でプレイリストを作成しておく
 表示されたデバイスをクリックしてプレイリストのタブをクリック
 Sync Playlistsにチェックして同期したいプレイリスト名にチェックをする
 画面下部のSync Nowボタンをい押すとデバイスと同期が行われる
 デバイス名の表示やコンテンツパス指定は設定タブから行う

■再生試験
 いつものファイルで再生試験。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

1)Miro Ubuntu ローカル再生
 全てのファイルが再生可能 Bのみコマオチ

2)Miro Mac ローカル再生
 N,O以外のファイルが再生可能 N,Oはビデオコンテンツとして認識されず

3)Miro Ubuntu → Miro Mac
 全てのファイルが再生可能 A,Bのみ画像再生速い wmvも再生できた

4)Miro Mac → Miro Ubuntu
 N,Oを除く全てのファイルが再生可能 B,Mでかなりコマオチ
 UbuntuがUL20AでCPUが非力なため動きの速い場面でコマオチ目立つ
 Mac側で認識されていないためwmvのN,Oはリストに出てこない

4)Miro Ubuntu → iTunes 10共有再生
 mp4は全て再生可能 それ以外はリスト表示にはあるがビデオとして認識されず

 アプリの使い勝手はMac版もLinux版もほぼ同様で非常に快適になっている。Linux上でのDAAPによるリモートコンテンツ再生も非常に容易で、CPUとGPUが適切なパフォーマンスのものであれば再生もかなり快適になると思われる。あまり国内で注目されていないように感じるMiroだが、Android連携を実現することで有力なコンテンツツールとして人気が出てくるかもしれないと思った。Android用appも検討されているようなので期待したい。

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■「99.7%のAndroid端末に不正アクセスの危険」検証メモ
 一応気になったので検証してみたメモ。と検証記事を書く前に、18日時点で既にGoogleから修正が提供されているという記事が。

 99.7%のAndroid端末に不正アクセスの危険 – Googleがセキュリティ修正
 http://journal.mycom.co.jp/news/2011/05/19/034/
 Google、Androidアプリの情報流出問題で対応を表明
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1105/19/news020.html

■やったこと
 iMacのインターネット共有設定でAirMac経由のアクセスをAndroid端末に共有し、該当I/FをCocoaPacketAnalyzerでキャプチャする。その後端末上のアカウントの同期を行う。同期を行って確認した設定アカウントは以下。
 ・Exchange ActiveSync(自サーバ設定)
 ・Google Account
 ・HTC Sense用 Twitter
 ・Twitter(Twitterオリジナルアプリ)
 ・Google Market(マーケットアプリを起動)

■検証結果(001HT 2.3.3で実験)
 18日から提供されているGoogleの修正はサイレントフィックスということで適用されているかどうか明示的に判断する術がわからない。が、今回キャプチャした中でオリジナルの指摘にあるauthTokenに当る「Authorization: GoogleLogin auth=」から始まる行は確かに平文で確認することができたので、適用されていないということだろう。

1)Exchange ActiveSync
 自前のCommuniGate Proサーバに設定しているため、直接サーバとHTTPSで通信。全ての通信がHTTPSで行われる。

2)Google Account
 User-Agent: Android-GData-Contacts/1.3 (ace GRI40) がGETのURLでGoogleアカウントのメールアドレスを含み、Authorizationヘッダを付けてandroid.clients.google.comへリクエストを送信している。Android-GData-Calendar/1.4 (ace GRI40) も同様。Google Account同期中にHTTPSのセッションも存在するがこれがおそらくメールの同期。メール以外は通信がHTTP平文だった。

3)HTC T Sense用 Twitter
 User-Agent: HTC-Android/1.0 がGETのURLでapi.twitter.com宛てに Authorization: OAuth oauth_consumer_key=から始まるトークンを送出し、その後のデータも全てトークン付きHTTP平文でやり取りしている。

4)Twitter
 3と同じapi.twitter.comにアクセスするが全てHTTPSで通信されている。

5)Google Market
 User-Agent: Android-Market/2 (ace GRI40) がHTTP平文でPOSTデータ中にrequest=から始まるコードを送信。送信毎に微妙に異なる内容だが、先頭から493文字が同一なので何らかの認証の役割が含まれているように思われる。

 このようにGoogle謹製アプリはメールを除いてマーケットまでもが平文通信かつauthTokenが確かに見えていた。またどうもHTC製Twitterアプリも平文通信でありオススメできない。AndroidでTwitterを利用するならTwitter謹製アプリにする方が安全なためオススメ。ちなみにGoogleはThawte、TwitterはRapidSSLのSSL証明書を利用しているようだ。

 WhisperCoreをインストールした際にGoogleアプリの多くが80番を指定して通信しているのが気になったが、こういうことだったのかと納得した。こうして見ると実はアプリが平文通信してるという例はかなり多いのかもしれない。まだまだ調べるといろいろ出てきそうで恐い。Android端末では、少なくとも以下のことは守った方が安心できそうだ。

・オープンWiFiは使わない
・SSIDとkeyが公知になっているWiFiは使わない
・どちらも利用せざるを得ない場合には同期オフにしてから利用するかVPN設定で利用する

 ※一応HTCにはホームページの問合せフォームから通知しておきました。
 ※5/20 19時ごろHTCから受領とチケット発行のメールが届きました。
 ※6/3 19時ごろHTC日本サポートセンターからメールにて「電話で連絡してよいか?」と問合せあり。
  メールにて返信をとのことだが、no-reply@htc.comからのメールで返信先指定なくわからず。
  仕方がないので一応メール返信はして、合わせてチケットページと問合せページから返信をしておいた。
 ※6/4 12時ごろHTC日本サポートセンターからメール。今回はno-replyからじゃなかった。
  お詫びと担当者から連絡する旨の内容。電話連絡待ちということに。
 ※6/9 18時過ぎHTC日本サポートセンターからやっと電話が来た。これは別記事に。

 →新しい記事にまとめました
 続「99.7%のAndroid端末に不正アクセスの危険」検証メモ
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1207

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■Softbank 001HT (Android2.3.3)の動画再生検証メモ
 本日はGalaxyTabに続いて001HT Desire HDもGingerBreadアップデートを実行。001HT自体のアップデート改善報告はあちこちで出ると思うので割愛。ここではGalaxyTabのDLNA動画再生が改善されていたので、001HTにも期待を持って実験。mp4関連は明確に改善されていたのでメモ。aviは再生できなくなったパターンが発生。比較のための前回の検証はこちら。

■動画再生試験
 いつものようにファイルは同じ。DLNAサーバもMacOSX上のPlayback1.7.3。再生アプリはローカル/DLNA共にギャラリーアプリから標準ビデオプレイヤー。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

MicroSDでのローカル再生
 A映像速い B,M再生不可 I 音のみ再生 D,Eリストされず

DLNA再生
 A,I,O 音のみ B,M不可 N 一部コマ落ち D,Eリストされず

 ローカルでは以前あった一部720pのmp4が再生できなかった問題が解消。720pまでのmp4はほぼ問題なく再生できるようになった。一方、一部aviで再生に支障が出ておりサポートされるフォーマットが減ったのかもしれない。mkvも相変わらず無視されたまま。DLNA経由では明確に改善が見られ、mp4しか再生できなかった状況から、多少の難はあるもののローカル再生と同程度のavi/wmvの再生が期待できるようになった。今回mp4においてはWebOptimizedでないファイルも720pまでなら再生が可能になっていることも確認できた。しかしながらWebOptimizedされていない場合再生が明らかにカクついて大きくコマ落ちしている様子がわかるなど問題も多くあまり実用的とは言えない。

 ともかくAndroid2.3.3にアップデートされたことで、個人的にはmp4の対応が改善されたことが嬉しい。GalaxyTabには及ばないものの720pでも十分実用的な動画プレイヤーとして使えるようになった。こうした改善が実感できるのがAndroidの楽しいところかもしれない。ますます実用度が上がって使用頻度が高くなりそう。

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