■au 2011夏モデルで気になったことメモ
auの夏モデルをKDDIデザイニングスタジオで見てきて気になったことのメモ。なかなかに特徴のある製品の揃ったau夏モデルですが、個人的には強烈に欲しくて迷うというほどインパクトのあるところまではいかなかったので(WiMAXモデルに期待しすぎてたかも)、こちらもざっとまとめて気になったことをまとめておきます。展示されていたのは A01, IS11S, IS11CA, IS11SH, IS12SH, IS11T(モックのみ)です。その中でも既にIS11CAについては、かなり興味を持てたので単独レビューを書いていますので、そちらをご覧ください。
■SHARP iida INFOBAR A01
・展示は2Fで10台ほど?今回展示機で最も多数
・常に人がいて人気の度合いがよくわかる
・持った感じは予想外に軽く…安っぽい
・プラスチックな触感がすごく安い印象でちょっと残念
・ボタン類は存外に操作しやすい
・UIデザインは秀逸で動作も機敏(Metro UIよりは好み)
・設定などへ遷移する際に動作不安定感がある
・Androidの基本UIと異なるけどそれなりに使いやすい
・説明員さんが常に待機していて都度再起動をしていた
・なのにビルド番号にはrelease-keyの文字が…マジか…
・カスタム範囲広くちゃんとアップデート更新されるのか不安…
・地雷端末の雰囲気がひしひしと…
■SHARP AQUOS Phone IS11SH
・Hybrid W-ZERO3持ちとしては気になる端末
・ZERO3より薄くて使いやすいよ…
・本体の印象はまさにガラケー(ちょい厚めだけど)
・テンキー操作とAndroidOSはそれなりに使える(WM6はイマイチ…)
・テキスト入力フィールドに入ると方向キーで脱出できなかった…
・選択されている位置がわかりにくい場合が結構ある
・戻るボタンの位置が非常に使いやすい
・本体右下部の音量ボタンの位置は微妙(スライド開状態ならOK)
・画面サイズと解像度の関係で読みにくい字があるかも
・バッテリが少ないのが気になる
・EVOと同様に充電ケーブル挿してるとタッチ反応が悪い(Kスタの問題?)
■SHARP AQUOS Phone IS12SH
・docomo SH-12C相当
・ずんぐりした印象でちょっと重い
・背面のデザインはこちらの方がいい感じ
・IS11SHに比べると特徴に乏しいような…
■Sony Ericsson Xperia acro IS11S
・au独自アプリ以外docomoと大きな違いはなさそう
・カラーセレクトはdocomoの方が上手かも
・先にdocomoで見ているからかauっぽくないなぁと思ってしまった
■TOSHIBA IS11T
・モックのみ展示
・キーボードの印象は品質良さそうでEM-OMEのような感じ
・キーの間が離れていて打ちにくくはない
・Androidキーは大きさ変えた方が使いやすかったかも
・どのキーが何かちょっとわかりにくい
■NECカシオ G’zOne IS11CA
・こちら参照
ということで、SHARP製が半分を占める夏モデルですが、そのSHARP製は全てビルドがrelease-keyという文字列が付いていてびっくり。そう遠くないうちに発売されるんだろうなと思いつつ、こんなペースで製品出してて端末アップデートの維持管理大丈夫なのかとちょっと不安に思ってみたり。特にINFOBARはカスタマイズの範囲が広く、単純にホーム画面の置き換えではなく、一番よく使うUI部分を徹底的にカスタムしているので、Androidのバージョンアップに追従できるのかとても心配です。説明員さんが利用者が使い終わった端末をわざわざ再起動していることも何か不安を感じさせます。auでしか確認していないのですが、今回のSHARP製端末はどれも動作中に電源を長押しして表示されるシャットダウンのダイアログに、Android端末の標準にはない「再起動」のメニューが追加されています。前モデルにはなかったような…?個人的には再起動はよく使うので有り難いのですが、なんとなく「再起動が必要な端末」なのかなと不安な印象を持ってしまいました。IS11SHではそんな不安定は感じなかったので、利便性の向上ということで信じたいところです。Hybrid W-ZERO3持ちとしてはIS11SHを触ってみて、テンキーとAndroidが十分マッチしそうだなと思えたので、Hybrid W-ZERO3にもAndroid提供してくれないかなーと正直思ってしまいました。WM6は悲しすぎる…。
今回IS11SHでも充電ケーブルを挿しているとタッチ反応が異常に悪くなっていたので、説明員さんにも確認してもらい改善をお願いしておきました。他の機種では起きていなかったのと、今回は他にあまりそのような事例を聞かないので、Kスタの電源環境かケーブルがあまりよくない(アースに不備があるとか)のではないかと思ってしまいました。発売前の端末をユーザが試せる貴重な場所なので、ぜひその辺りの設備的な不備であるならば早めに改善をして欲しいなと思います。
IS11CAの記事でも書きましたが、夏モデルにおいてはAndroid端末の特徴づけという点でauは他社に先行しとても成功したと思っています。ただ特徴づけされた端末はOS等の更新の心配も同時に発生してしまうので、ぜひauもアップデート保証ガイドラインへの参加を実現してユーザへの安心感を提供した上で、今後とも他社とは一味違う端末を提供し続けて欲しいと思います。
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■au IS11CA KDDIデザイニングスタジオ版 簡易レビュー
2011夏モデルの中でも特にキャラクターが光っているIS11CAをKDDIデザイニングスタジオで見てきました。1F正面展示台の左側に4台展示されていた実機は、iida, acroに次いで3番目くらいの人の集まり度合い。やはり見ているのは男性が中心のようでした。docomoの夏モデルに比べてそれぞれの端末に非常に個性が感じられるauのラインナップですが、個人的には実機を見て防水・防塵・耐衝撃性能を誇るこの端末に非常に興味をひかれました。アウトドアがお好きな方には特に所有欲をかき立てられるいい端末だと思います。ということでこの端末は個別にレビューしたいと思います。
■ハードウェア
カシオのG’zOneシリーズらしいAndroid端末としては非常に特徴的な外観ですが、実際に持ってみるとそれほど重くもなく、むしろ剛性に安心感があり樹脂のケースが手に馴染み持ちやすく感じられました。ボタン類は最小で、端末右側面にイヤホンジャック・赤外線?・USB端子、左側面に電源・音量・アクティブキーが並んでいます。イヤホンとUSBは防水のためのしっかりしたカバーが付いているのですが、外しにくいというようなことはなく、日常でも使い勝手は悪くない印象でした。ボタン類もクリック感はないものの操作はしやすく好感触です。設定で機能の割当が変更できるアクティブキーだけは1秒程度押し続けないと機能しないように設定されているのか、少し反応が遅い印象がありました。これはソフトウェアとの関係でそのようになっているのかもしれません。USB端子の位置が低いので充電しながら使うにはちょっと微妙な感じになりそうです。
液晶は画面はそれほど大きくないものの、非常に明瞭でクリアに表示され見やすいものになっています。キズが付きにくいようにケース部分より低くなっているので操作への影響があるかなと思いましたが、全く支障はありませんでした。液晶画面下のタッチ式ボタン(左からメニュー・ホーム・戻る)も違和感なく使えますが、たまたま使っていた展示機は戻るボタンだけは少しだけタッチ反応が悪かったようです。他機では問題がなかったので特定の個体の問題のようでした。液晶画面上部にはセンサー類が集中して配置されているように見えますが、どれがなんの機能なのかは詳細にはわかりませんでした。背面上部中央にはカメラが搭載されていて位置的に指でカメラが隠れてしまうようなことはありません。カメラ自体の反応も快適で十分にさくさく撮影ができると思います。
展示機には2GのSDカードが入っていたようです。空き容量は1.78Gになっていたのでほとんど空でした。内蔵ストレージは空きが167Mだったので、あまり余裕はない感じですね。G’zOneシリーズ専用アプリで内蔵ストレージを消費してしまっているのかもしれません。SDに移動できるかどうかまでは確認していないのですが、アプリ容量には注意が必要かもしれません。
起動時間は以下のような感じです。
電源オン→4秒→Android auロゴ→8秒→IS11CAロゴ→44秒→G’zOneロゴ動画→32秒
→au ICカード読み込み表示→5秒→ロック画面(合計約103秒)
ちょっと驚きましたが、最近の端末としてはかなり遅いです。IS11CAロゴが相当長いのでここでひょっとして起動前システムチェックとかをかなり厳密にやっているのかなと思いました。米国のMIL規格を満たす仕様になっているようなので、厳密なチェックはしていてもおかしくないかもと勝手に想像してしまいます。
■ソフトウェア
Androidバージョンは2.3.3,カーネルバージョン 2.6.35.7-pref ncmc@ncmc #3、ビルド番号 00.15.51、ベースバンドバージョン M0001860となっていました。設定関連のメニュー構成はNECカシオらしくecoモード、au端末としてau one-ID設定が追加されているくらい。日本語入力プログラムにはATOK 1.0.0が搭載されています。AndroidのOS部分へのカスタマイズは必要最小限という感じです。
アプリケーションではG’zOneシリーズ用の特徴的なアプリが導入されていて非常に興味深いです。専用アプリG’zGearは EARTH COMPASS(電子コンパス)・TRIP MEMORY(位置情報記録)・THERMO-METER(温度計)・SEA TIDE(潮位情報)・SUN/MOON(太陽や月の位置表示)・STAR PLATE(星座座標表示)の6種類。屋外で活動する際に役に立つ情報を表示してくれます。個人的には潮汐や日出日の入情報は釣りをする時に便利かなと思いました。これで後湿度計もあると個人的には嬉しかったです。更にアクティブキーと連携するActiveSlotという独自ランチャーも用意されています。アクティブキーへの割当は個人設定メニューのACTIVEキー設定から変えられますが、ActiveSlot・Flashlight ON/OFF・検索・機能OFFの4つの選択肢となっていました。
もちろんau独自サービスの各アプリケーションやSkypeも導入されているので、この辺りは他機種と大きな差はありません。Android端末としての動作自体は快適でタッチ反応も含めて十分なレベルになっていると思います。水滴がついた時の動作などいろいろこの端末ならではで確認したいことはありましたが、展示機で試すというわけにも行かず、こちらは購入された方のレビューを待ちたいと思います。可能ならデザイニングスタジオでもそうしたタフネス機能のアピールができる展示方法も検討してもらえるといいなと思いました。
■まとめ
通常のAndroid携帯とは別に休日用に一台持っておきたいと思わせる端末になっていると思います。au端末を既にお持ちならICカードを入れ替えて使うというのもいいのではないかと思います。ワンセグがないのは屋外での情報入手手段が減ってしまうので少し残念なところではありますが、性能を担保するにはアンテナ等が障害になる可能性があるため、コスト等も考えると見送りになっても致し方ないのかなとも思いました。この端末のために新規契約をするかまでは微妙かなぁと思いますが、Wi-Fiオンリーでも利用可能なら白ロムが出たらぜひ入手しておきたいと思わせるものはありますね。夏モデルにおいてはAndroid端末の特徴づけという点でauは他社に先行しとても成功したと思っています。ただ特徴づけされた端末はOS等の更新の心配も同時に発生してしまうので、ぜひauもアップデート保証ガイドラインへの参加を実現してユーザへの安心感を提供した上で、今後とも他社とは一味違う端末を提供し続けて欲しいと思います。
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■docomo 2011夏モデルで気になったことメモ
docomoの夏モデルをスマホラウンジで見てきて気になったことのメモ。今回はあまりピンとくる端末がなかったので個別の機種レビューはありません。もう他でいろいろ出てきてるしいいよね。確認した機種はSC-02C, SO-02C, SH-12C, N-06C, L-07C, P-07Cの6機種です。全てAndroid 2.3.3となっておりタッチ等の反応も良く、Android端末としての完成度が上がってきていることが実感できます。にも関わらず、何かこう平均的で購買意欲がわかないというかなんというか。2011夏モデルに限ってはauの方が端末の性格付けやキャラ立てに成功しており魅力的に見えるため、SIMフリー化可能というアドバンテージはあるもののdocomo端末に興味をあまりかき立てられませんでした。ということでまとめて気になったことを書いていきます。
■Samsung Galaxy S II SC-02C
・デュアルコア搭載の現在国内唯一のハンドセット
・思った以上に薄くて板っぽい&背面下部の膨らみは気にならない
・背面のギザ加工は好みでなかった
・有機ELの精細度は上がった印象だが発色がキツイ感じ
・パレットUIに対応しててちょっと驚いた
・展示数は一番多かった
■Sony Ericsson Xperia acro SO-02C
・中肉中背になったarc
・arcの時の感動はなくなんだかやぼったく感じてしまった…
・液晶パネル面に例の格子状のドットが目立ち相変わらず気になる
・ワンセグアンテナが右側面にあり邪魔ではないものの微妙
・基本性能はarcと同じで高いため安心感はある
・パレットUI非対応
・展示数は二番目に多かった
■SHARP AQUOS Phone SH-12C
・液晶の精細感はとっても高いが一部文字が細すぎて読みづらい
・3Dは相変わらず解像感低く個人的には不要な気がする
・カメラの応答性がすごく向上してる気がする
・ホーム切替アプリはあるのにパレットUI非対応?
・右側面のワンセグアンテナすぐもげそう…
・思ったよりちょっと重い印象
■NECカシオ MEDIAS wp N-06C
・防水なのにこの薄さを維持しているのはすごい
・ホーム/メニュー/戻るボタンがタッチ式になって良くなった
・音量ボタンが背面カメラ横になり使いにくい
・表面ガラスはつるつる加工なのに液晶自体は表面マットな処理になってる?
・パレットUIがとっても馴染んでる感じでなんだか使いやすい
■LG Optimus bright L-07C
・液晶は特別いいとか感じなかった
・むしろ背面含めたデザインがシンプルでいい感じ
・背面が平らではないので板っぽい感じは少ない
・とても軽いけど安っぽすぎない印象
・液晶面に横ラインが気になった(SO-02Cのドットみたいな感じ)
・パレットUI非対応
■パナソニック P-07C
・ホームやアプリの動作にぎこちなさを感じる
・独自の片手操作UIは反応悪く使い物にならない
・パレットUIもぎこちない
・表面ガラスはつるつる加工なのにN-06C同様液晶自体は表面マットっぽい
・ボタンに何か世代遅れ感を感じてしまった…
・地雷端末の危険性を感じる…
ということで全体的には、ソフトウェア面ではdocomo独自のパレットUIが思ったより使えるかもと思ったことと、DLNA対応としてTwonkyが導入されている端末が多かったことが印象的でした。それぞれの端末の完成度が高くなっているのでP-07Cを除いてどれを購入してもそれなりに満足できる品質なのではないかと思いました。どのモデルもカメラレスポンスが良くなっている印象で、Xperiaのアドバンテージが少し減っている気がしました。個人的には購入したいなぁと思う端末は無し。SIMフリーで安く入手できたらGalaxy S IIかOptimus brightで遊んでみたいかなという感じ。P-07Cについては発売までにまだ改善はあると思いますが、Android2.3.3とは思えない動作だったので、選択には必ず実機を確認し慎重になった方がいいのではないかと思います。
夏モデルではAndroidスマートフォンとして数年の開きがあった世界との差をかなり詰めた印象があります。現在は1年未満にはなっているかなと思いました。ただ真価が問われるのはこれからで、Googleとメーカー・キャリアがGoogle I/Oで発表したAndroidのアップデート保証ガイドラインに参加するなど、ユーザが安心して端末を購入して最新状態で使い続けられることが目に見える形で担保されてほしいと思っています。Android端末をカスタマイズでガラパゴス化してしまわないように、ぜひがんばって欲しいですね。
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