■CommuniGate Pro v5.4リリース(正式Android対応)
5ユーザまで無償利用可能な統合メッセージングサーバ CommuniGate Proがv5.4のリリースで正式にAndroid対応したので、動作検証したメモ。これまでもExchange ActiveSyncアカウントを設定することでメールや連絡先の同期が利用できたが、今回からカレンダーやAndroid専用アプリPronto!が提供されるなど、Android対応の範囲が拡大した。アップデートに伴い既存Androidユーザは注意が必要なので以下に説明をする。
■CommuniGate Proのアップデート
最新バージョンはv5.4となるが、アップデートする場合にはv5.3の最新版であるv5.3.14に一旦アップデート後、v5.4にアップデートすることをオススメする。必須とはされていないようだが、過去経験上その方が問題が少ないと思われる。以下CentOS i386版でのバージョンアップ手順。メジャーバージョンアップなので後者をオススメ。
手抜き版
# cd ~/download
# wget http://www.communigate.com/pub/CGatePro/5.4/CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# rpm -Uvh CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# service CommuniGate stop
# service CommuniGate start
慎重版(サービス停止してバックアップ取得後v5.4へ入れ替え)
# cd ~/download
# wget http://www.communigate.com/pub/CGatePro/5.4/CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# service CommuniGate stop
# tar zcvf CGPBK.tar.gz /var/CommuniGate/
# rpm -e CGatePro-Linux
# rpm -ivh CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# service CommuniGate start
■v5.4の主な変更点
・Flash UIのPronto!がバージョン4にアップデート UIデザイン刷新
・専用アプリPronto! for Android 1.0b11が新規追加(XIMSS接続なので注意)
・AirSyncプロトコルが最新になりAndroidに正式対応
・MAPI Connector version 1.54.0.3へアップデート
・リバースチェックでIPv6のDNSレコードに対応
・XMPPがSSL/TLSに対応
・AESの暗号化に対応
・CalDAV/FileDAV/CardDAVに幅広く対応
・SMSの送受信に対応(SMPPの新規追加)
・STUNに対応 などなど
■Androidに関わるv5.4アップデートの注意点
・Android端末でAirSync接続をしていた場合、アカウントを作り直すこと
Exchange Activesync設定を一旦削除し、再度作成し直すことが必須
作り直さないとMailアプリが強制終了したりする
Android対応で変更された仕様の影響と思われる
iPhone/iPadでもアカウントの再設定が必要のようです
→iPhone/iPadでは端末再起動で問題が解消されるケースもあるようです
・Android用専用アプリPronto!はまだベータなので注意
サーバ接続にはXIMSSを利用するのでサーバ側でport 11024(標準)が
利用可能になっていること(11024は平文なので注意)
SSLが利用可能な場合にはこちらを参考にport11025でSSL接続をオープンにする
利用可能な機能はIP電話・IM・連絡先となる(メール等は同期設定で利用)
001HTではアカウントを作成し直すことでメール・連絡先・カレンダー全て問題なく同期できた。またPronto!アプリも問題なく動作しているように見える。ただPronto!は明示的に終了させる方法がアプリに用意されていないため、電池の消費がやや気になる。ちなみにVersion情報がアプリ上では1.0b10となっていた(リリース文ではb11なのに)。リモートワイプは未実験だがHTC端末については5.3.11でもワイプ可能だったので問題なく利用可能と推測する。
WhisperCore0.4(Android2.3.4)をインストールしたNexusOneでもメール・連絡・カレンダーが問題なく同期されることを確認。ワイプ機能は同期アカウント設定時に変わらず「デバイス管理者」の設定通知が来ないため動作せず。正式にAndroid対応と言っているのにこれはまずい気がする…。どうもこれまでの経緯的にCGS社はHTC端末でしか動作確認していないように見える。
■その他の気になったこと
・管理画面のレスポンスが向上した気がする
・管理画面のメニュータブが結構増えて項目位置変更も多く把握が大変
・Pronto!はv4とv3を選択的に利用可能
・Windows版/MacOSX版のアプリもダウンロード可能になっている
・Linux用はAirアプリがダウンロード利用可能
・AirSync利用時は端末側で再設定が必須になるというのが微妙
・
随時追記の予定