■CommuniGate ProでAndroid端末をリモートワイプ
 Microsoft Exchangeの代替ソリューションのひとつであるCommuniGate ProでAndroid端末のリモートワイプ実験をしたメモ。CommuniGate Proはキャリアグレードのスケーラビリティと安定性を誇るソフトウェアにも関わらず5ユーザまで無償で利用可能で、ExchangeサーバのActiveSyncと近似した機能をAirSyncという名前で提供しており、これも無償ライセンス内で利用できる。このActiveSync互換のAirSyncを利用して、メッセージの同期とリモートワイプの実験を行う。試したのは手持ちのNexusOne (CyanogenMod7 Android 2.3.3)、GalaxyTab (Froyo XXJK5 Android 2.2)、Desire HD 001HT (標準 Android 2.2)の3つ。Android1.x系はそもそもExchange連携未対応なので対象外。CommuniGate Proのバージョンは5.3.11。

 設定は簡単。インストール済みのCommuniGate Proを用意してアカウントを作成、Android側ではExchange同期アカウントを利用して、CommuniGate Proのアカウントを設定してやればいい。注意点は以下。

・CommuniGate Pro側でHTTPの待ち受けをTCP80/443に設定すること(※追記参照)
 AirSyncはこれらのポート以外では動作しない
・Android側でアカウントを指定する時には@以下も記述すること

■実験結果
1)NexusOne
 メッセージとアドレス帳の同期はOK。カレンダー同期はNG。
 リモートワイプは信号受信するものの無視。

2)GalaxyTab
 メッセージとアドレス帳の同期はOK。カレンダー同期はNG。
 リモートワイプは信号受信するものの無視。

3)Desire HD 001HT
 メッセージとアドレス帳の同期はOK。カレンダー同期はNG。
 リモートワイプは信号受信し即端末全体を初期化。

 メッセージとアドレス帳はどれも問題なく同期できたが、カレンダーがエラーとなり同期できなかった。リモートワイプが実行できたのは001HTのみ。Exchangeサーバだと端末側でアカウント作成時にデバイス管理者の追加設定許可を求められるはずのところを、CommuniGate Proではそのダイアログが出てこないことから、ActiveSyncとAirSyncで一部動作が異なっていることが確認できた。また端末側でもHTCのカスタマイズにより001HTでは本来Android2.2以降にあるはずのデバイス管理者設定項目が消失していることから、どうやらデバイス管理者設定の状態によりリモートワイプが実行できるかどうかが判断されているようだ。HTCの端末では2.1の頃から独自にExchange対応をしていたり、HTC Senceサービスで独自のリモートワイプサービスを提供していたりするので、その辺りの影響が出ているものと思われる。

 ちなみにCommuniGate ProではiPhone/iPadについては問題なくリモートワイプできている。CommuniGate Proは5.4系でAndroidに正式対応するということなので、今後修正がされる可能性はあるが、現在のところCommuniGate ProでリモートワイプによりAndroid端末のデータ消去を実行しようと思ったら、Android2.2以降を搭載したHTC製端末(HTC Sence 2.x以降)を選択する必要がある。(同端末はHTC SenceのWebサイトに登録することで、Webからデータ消去操作を行うことも可能だが、システム管理者が一括で管理したいというようなケースでは、Communigate Proを利用するメリットがある)

■追記
 AirSyncの待ち受けについては80/443のどちらか一方だけでも問題ない。httpは平文でデータ参照できてしまうことから、実運用する場合には443で設定する方が望ましい。またApache等と同居している場合など、CommuniGate Pro自体の80/443を有効にできない時には、proxy設定を利用して80/443への接続をCommuniGate Proの標準待ち受けポートTCP8100へ繋いでやることでAirSyncを行うことが可能。以下Apacheで443接続をproxy設定するサンプル。
[code]

ServerName cgp.exsample.com:443
ErrorLog logs/ssl_error_log
TransferLog logs/ssl_access_log
LogLevel warn

SSLEngine on
SSLProtocol all -SSLv2
SSLCipherSuite ALL:!ADH:!EXPORT:!SSLv2:RC4+RSA:+HIGH:+MEDIUM:+LOW
SSLCertificateFile /etc/httpd/cert/cgp.crt
SSLCertificateKeyFile /etc/httpd/cert/cgp.key

ProxyRequests Off
ProxyPass / http://localhost:8100/


ProxyPassReverse http://localhost:8100/
ProxyPassReverseCookieDomain localhost cgp.exsample.com
ProxyPassReverseCookiePath / /
Order allow,deny
Allow from all


[/code]

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■Softbank 001HT (Desire HD) 小物メモ
 001HTをメイン端末として使うために小物をいくつか購入したのでメモ。

1)OverLay Plus for HTC Desire HD SoftBank 001HT 980円
 まずはアンチグレアフィルムの個人的定番、ミヤビックスのOverLay Plus。アンチグレア系のフィルムの中では一番貼りやすくて見やすいと思うので、ここんとこずっと指名買い。今回もバッチリホコリ無しに貼り付けできた。001HTは液晶画面の上下で角の丸さ加減が異なるので貼り付け時に注意。

2)メッシュ カラーシェルケース for HTC Desire HD SoftBank 001HT 980円
 ノーブランドのメッシュケース。割と薄くて手触りもさらりとしていい感じ。メッシュになっているので滑らず持ちやすい。電源ボタンや音量調節ボタンの操作にもあまり影響無し。安かったけど思った以上にいい感じ。

3)【Smart Holder for Biz】スマートフォン用 フリーサイズホルダー(スリムタイプ) 1680円
 思うところあってベルトクリップ付きのホルダーが欲しかったのだが、HTC純正が国内で売り切れのため入手できなかったので、とりあえず安そうなものを探してみた。このケースは内寸がW125xH64xD16mm(約)ということで、H68の001HTだと厳しいかなと思ったけど、Dに少し余裕があったので試しに購入。届いた製品に入れてみたところ上フタの折り目を少し工夫すれば問題なく利用できた。値段の割にしっかりしたケースで、PDairやMelkcoの001HT用ホルダーが4000円近いことを考えるとかなりお得な気がする。ホルダーに入れている時にはスピーカの音が聞えにくいのと、イヤフォン端子がそのままでは使えないので、BTを使うのでなければ少し加工が必要。

 ヨドバシ等の量販店では001HT用小物の扱いがあまり多くなく気に入ったものがなかったので、ネットでの購入となったが今回は当りでいい買い物ができたと思う。

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■SoftBank 001HT (Desire HD) 動画再生 レビュー
 ISW11HTの発売日に様子を見に行って、001HTを購入してきてしまいました。あれ?w 決め手になったのはドスパラの001HT新規一括9980円が再入荷していたことと、ヨドバシでWiMAX端末WM3500R(AT)が年間パスポート契約で1円になっていたこと。性能と維持コストのバランスが圧倒的に001HTの方が高いと判断したからです。(詳細は後述)

 ということで001HTを購入したので、動画再生やDLNAの再生テストを行ってみました。ちなみに001HTは前回発売直後にレビューしたのと同じビルド番号でした。root化+S-OFF+SIMロック解除+フォント変更は既に完了した状態でのテストとなっていますが、動画再生などに3rdパーティ製アプリなどは利用していません。全てデフォルトインストールのソフトで試しています。

 再生対象フォーマットはこれまで通り以下のものになります。
 A) 1280×720 H.264 AAC mp4
 B) 1920×1080 H.264 AAC mp4
 C) 640×480 H.264 mp3 avi
 D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv
 E) 640×480 DivX mp3 avi
 F) 640×480 Xvid mp3 avi
 G) 1280×720 x264 AAC mkv
 H) 480×272 H.264 AAC mp4
 I) 426×320 H.264 AAC mp4

 まずはギャラリーアプリからMicroSDにコピーした動画を再生した場合、A,B,G以外が再生可能でした。Eは再生可能なものの音ズレしてしまいました。DLNA経由での再生検証では、DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.7.4を利用して実験しました。001HTでは端末標準でDLNAクライアントとして動作するようになっており、動画はギャラリーアプリから、音楽は音楽アプリから直接DLNAサーバのコンテンツが参照再生可能になっています。DLNA経由ではH,Iのみ再生可能で他のコンテンツは再生できませんでした。GalaxyTabと同様にローカル再生可能なフォーマットもDLNA経由ではうまくいかないようで残念な結果となりました。また720p/24FPSのmp4でもファイルによってローカル再生はうまくいかず、こちらも期待していたのですが残念な結果となりました。※PermuteのMP4やAppleTV2設定で変換した720p/24FPSのmp4はローカル/DLNA経由のどちらでも再生可能だったので、ファイルに依存する問題のようです。

 動画の再生品質ですが、001HTの液晶が若干青っぽい傾向を持っているためか輝度が低い状態では、赤系の発色が大人しく少し寒い印象がしてしまいます。輝度を最大にすると気にならなくなります。再生フォーマットによっては音ズレこそしないもののコマ落ち感を感じる場合もあり、wmvでその傾向を顕著に感じました。

 ちなみに音楽再生ではmp3に加えて著作権保護のないm4aが再生可能でした。ただし.m4aでもAppleロスレスは再生リストに表示されるものの再生はNGです。.flacはリストに表示すらされないという感じでした。またVictorのHA-FXC71-Bで確認したところ、001HTはEVO同様に若干華やかさは抑えられるものの、音場が広く解像度が高い少し硬めの音という印象で、低音域が非常にしっかり出てくることと合わせて、イヤフォン向けのチューニングになっておりかなり聴きやすいと感じました。再生時にドルビーとSRSも選択可能ですがHA-FXC71-Bではブーミーになりすぎてしまって聴くに耐えません。エフェクト無しが一番いい感じでした。個人的にはHA-FXC71-Bと001HTの組み合わせはオススメできると思います。(購入直後のHA-FXC71-Bはかなり音が硬いため、24時間〜36時間程度ホワイトノイズによるエージングをすると再生音がとてもよくなると思います。)

 ということで、何で今更と思われるかもしれませんが、001HTを購入した理由ですが…

 今回の001HTのコストは 本体9980円+事務手数料2835円、ランニングコストがホワイトプラン980円+S!ベーシックパック315円+パケットし放題S for スマートフォン390円ー月々割980円(加入時条件のWホワイトと安心パックは即解約可能。基本料金は割引対象外なので月額合計は980円になる)x24ヶ月。初月のWホワイトと安心パック分を入れても、2年間運用コストは4万円弱となります。これにWiMAXコストを追加しても3880円/月x24ヶ月で9万3120円。一方ISW11HTは、新規一括68250円+事務手数料2835円、ランニングコストはプランEシンプル780円+IS NET315円+ISフラット5460円+WiMAX525円ー月々割2000円で5080円/月x24ヶ月、合計は19万3005円。実際には既にWiMAXをUQ契約で利用中なので、WiMAXは追加費用にはならないことを考えると、001HTは圧倒的にコストが低いことになります。ISW11HTでもWiMAX契約を切り替えることを考えればランニングをより低く見積もることが可能ですが、ISW11HTのWiMAXテザリングの実稼働時間が2.5時間程度であるらしいことを考えると、WM3500Rを追加購入(ヨドバシで購入即解約で事務手数料+解約金で約8000円)してUQ契約のメリットである現契約への追加機器登録を行うことで、WM3500R2台体制で実利用可能時間を延長させる方が運用上のメリットが大きいと考えたわけです。

 正直001HTがたった半年でここまで値段が安くなるとは思わなかったのでびっくりです。3月後半から同様の条件が出ていたことは知っていたのですが、ISW11HTの発売に合わせて同条件で再入荷するとは…。001HTというかDesire HDは既にいろいろな情報が公開されていて、CyanogenMod7などのカスタムROMも提供されているので、そういう点でもEVOよりも活用可能性が広いというのが魅力でした。EVOはWiMAXビルトインが魅力的で最後まで悩んだのですが、結局は長く使うことを考えると001HTの方が低コストでいろいろ楽しめるなぁということですね。とてもいい買い物になったと思っています。

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■au htc EVO WiMAX ISW11HT 製品版ビルド? レビュー
 本日秋葉原SofmapにてISW11HTの更新ビルドを触ってきましたので、簡単にレビューしておきます。4月15日発売ということで後述するビルド番号からもほぼ製品版ビルドと思われますが、前回レビューから短い期間に2つバージョンが上がっているようなので、まだ修正は入るかもしれません。ざっと確認して気になったことだけを書いていきます。

■更新ビルド 1.05.970.1 CL339957 release-keys
 Androidバージョンは2.2.1で変更なし。前回のレビューと異なってビルド番号にreleaseの文字列が見えますので、おそらくこれが製品版で間違いないと思われます。ソフトウェアの番号 1.05.970.1、ベースバンドバージョン 2.15.00.03.04 ということで、カーネルやhtc独自項目についての番号に変更はありません。メニュー等をざっと一通り見てみましたがこれまでに比べて特に大きな変更などは行われていないようでした。

 今回試用した展示機も充電ケーブルを挿したままでも抜いても、タッチパネルはとても快適に操作することができました。当初Kスタの展示機で確認された問題は完全に解決されていると思われます。また今回のビルドではタッチパネル操作感が更に向上しているように感じられ、ホーム画面でのスクロールやフリック操作では、iPad2と比較しても遜色のない応答性追従性になっていると感じました。一応再起動して起動時間も計測しましたが46秒でほぼ変わらず。起動時間の改善はないようです。Quadtantの数字も3Gのみ有効の時に1158、Wi-FiやWiMAX有効の時には990〜1111と低くなる傾向も変わらずという感じです。今回はテザリングは有効になっていない状態だったため、デザリングではなくネット接続方式でスコアが変わるようでした。

 唯一気になったのはカメラの応答性です。NexusOneもシャッターラグ(撮影ボタンを押した時と実際に撮影された写真の時間のズレ)を感じる方ですが、ISW11HTはかなり遅く1秒近くラグがあるようです。静止物を撮影する場合にはあまり影響しませんが、歩いている人や動いている物を撮影しようとすると、とてもタイミングが難しいことになります。いろいろ設定を変更して試してみましたが、撮影サイズ、オートフォーカスのon/off、顔認識のon/offなどいろいろ負荷がかかりそうな設定を解除しても、全く改善しませんでした。これまでも遅いなとは思っていたのですが、製品版までに改善されるだろうと漠然と考えていました。しかし、これはISW11HTのカメラの仕様のようです。個人的にはカメラは重視していないのであまり影響はないのですが、カメラがポイントになる方は実機の確認をされることをお勧めします。Xperia arcのカメラの俊敏さを知っている方だと、耐えられないくらい遅く感じてしまうかもしれません…。

 発売が近くなり価格も新規68,250円、月々割2,000円x24ヶ月(auショップ伊勢佐木モールさん参照)ということで、最初の一括分は大きいものの、月約5,000円でテザリングし放題というのはなかなか魅力的ではあります。ただ、当初月々割1500円とされていたのに増額された背景を考えると夏モデルの発表を待つのもちょっとありかなと思ってしまいましたw MNPでは月々割が2,000円x24ヶ月は変わらず、本体が57,750円と更に10,500円下がりますのでより魅力的になります。決して安い本体価格設定ではないのですが、維持費やネットワーク性能を考えると悩ましいですね。とりあえず急いで切り替える理由はないので、発売日の動向を見ていつ購入するか検討しようと思います。

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Android用DLNAクライアント動画再生比較検証4

■Android用DLNAクライアント動画再生比較検証4
 発表から期間が空き長らく登場が待たれていたDLNA対応アプリ、ACCESS社のNetfront Life Connectがリリースされたので動作確認を行った。残念ながらDTCP-IP対応という記述は公式ページFAQには無いようなので、著作権保護されたコンテンツの閲覧はできない模様。ということでこれまで通りの試験環境での検証となる。今回もNexusOne(CyanogenMod7 RC4)とGalaxyTab((Froyo XXJK5)の結果を併記。DLNAクライアントとしてNetfront Life Connectを、DLNAサーバはMacOSX上のPlaybackを利用。

 最新の記事はこちら
 Android用DLNAクライアント動画再生比較検証5
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1077

・Netfront Life Connect
 https://market.android.com/search?q=pname:com.access_company.android.nflifeconnect

再生検証に利用したファイルは前回同様以下。
 A) 1280×720 H.264 AAC mp4
 B) 1920×1080 H.264 AAC mp4
 C) 640×480 H.264 mp3 avi
 D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv
 E) 640×480 DivX mp3 avi
 F) 640×480 Xvid mp3 avi
 G) 1280×720 x264 AAC mkv
 H) 480×272 H.264 AAC mp4
 I) 426×320 H.264 AAC mp4

■Netfront Life Connect で再生(動画プレイヤーアプリ選択不可)
 NexusOne:HIのみ再生可能
 GalaxyTab:ABのみ再生可能

 Netfront Life Connectは起動時にネットワーク内にある全てのDLNAサーバの共有フォルダを検索し、1階層目にある動画ファイルを全てフラットにリストする仕様になっているようで、環境によっては再生可能になるまで少し時間がかかることがあるようだ。サーバ側でフォルダ分けをしている場合、2階層目より下にあるファイルはリストされない(フォルダはそもそもリストに出てこない)ため、再生することはできない。リストされた動画ファイルもmp4以外再生不可マークが付いている上に、動画を再生するアプリも選択不可能なので事実上mp4以外は利用できない。国産ということで若干期待していたのだが、日本語表示であること以外何らメリットがないため、DLNAを利用するなら現状はやはりskifta+任意の動画プレイヤーを利用する方が対応が広くていいのではないかと思われる。

 ただ、Netfront Life ConnectはTwonky Mobile同様動画再生時に全画面再生にならず、上部メニューバーが残存しアイコンや通知が確認できる仕様となっているため、そのような使い方をしたい場合にはメリットはあるかもしれない。Twonky Mobileと異なり動画のアスペクト比は維持されるので、ヘンに伸びたような画面にならない点も安心できる。動画再生時にメニューバーを表示しておきたいという要望がどれくらいあるかはわからないが、それが可能で実用になる唯一の選択肢ではある。とはいえ、おそらく多くのユーザがNetfront Life Connectに期待するのはDTCP-IP対応だと思われるので、ぜひとも実現してもらいたいと思う。今後のアップデートに期待したい。

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■docomo Optimus Pad L-06C 製品版ビルド レビュー
 発売日までにもう間もないのですが、本日有楽町のdocomoスマートフォンラウンジでOptimus Pad L-06C 製品版ビルドを触ってきたので、簡単にレビューしておこうと思います。説明員さんに製品版ビルドであることを確認したのでたぶん間違いないと思います。今回も更新分ということで気付いたことを書いていきます。前回のレビューはこちら

 製品版はAndroid 3.0.1、カーネルバージョン 2.6.36.3+ OptimusPad@withGoogle #2、ビルド番号 HRI66、ベースバンドバージョン L06C-V10fとなっていました。Androidバージョンが上がり、カーネルにもwithGoogleが明示されるなど、製品版としての自信が現れているようです。Optimus Padはどうしてもauから発売されるMotorolaのXOOMとの比較になってしまうのですが、Android3.0のリファレンスモデルとされているのはXOOMの方なのにXOOMの本体には(auサイトの画像で確認する限り)Googleロゴの表示がなく、Optimus Padには背面中央にwithGoogleの表記がどーんと明示されているのが面白いところです。

 タッチスクリーンのレスポンスは悪くなく、ホームアプリの動作にもぎこちなさを感じた部分はなくなり、とても安定して動作する印象を受けました。ただXOOMと比較すると俊敏さは感じられず、どちらかというとスムーズに動くことを重点にチューニングされている印象を受けました。決して遅いということではないのですが、フリック操作をした場合でもコンマ1秒反応が遅れたように画面が動くというか、動作はスムーズなのに後ノリになっているというか、そんな微妙な感覚を受けます。これはホーム画面だけでなくGoogleMapやブラウザを使ってピンチ操作やスクロール操作した場合にも感じましたので、意図的なチューニングなのかなと思いました。指の動きにリアルに追従はしないけど、操作自体には的確に付いてくるので慣れればあまり問題ないような気はします。

 日本語入力はiWnn IME for Tabletで、Ver.2.0.4.jp-tablet-25となっていました。キーボードはシンプルですが微妙に記号や数字入力に切り替えるキーの位置がAndroid2.xと異なるので、最初少し慣れがいるような気がします。日本語関連ではフォントが変更されたのかレンダリング精度が変更されたのか、前回よりとても見やすくなった印象です。撮影してきた写真で比べても丸ゴシック系のフォントで書体変更はなさそうなのですが、ドット目立ちがなくきれいに表示されているように見えます。これは結構嬉しい修正だと思いました。通信関連部分でdocomoではこの端末はデータ端末という位置づけなのでテザリングが許容されていますが、Wi-Fiテザリング設定でOpenかWPA2 PSKしか選べなくなっているようで、ニンテンドーDSを接続したかったりする場合はちょっと微妙な気がします。

 本体に取扱説明書がインストールされていたので、起動してみるとネットワークにアクセスして新しいバージョンがあると表示されました。アップデートしようとしたところAndroid Market経由のインストールでないためセキュリティ機能でアップデートがブロックされてしまいました。取扱説明書なのでこれは問題なくアップデートできるようにしておいてもらいたいところですね。

 全般的にいろいろ操作してみましたが、マーケットアプリやホームアプリを含めてUIはとてもキレイになっていると思います。しかしながら前回も感じましたがAndroid3.0で変更されたUIで、ユーザの操作する動線が右上と左下に対角分散してしまうこと、メニューやダイアログの表示方法が右スライドで出たり中央にポップアップしてみたり全画面書き変わったりと不規則になっているように感じることなど、Android2.xに慣れた人にはかなり違和感を感じるであろう状態はそのままでした。初めて使う方にはあまり問題ないのかもしれませんが、携帯として2.x系のものを後で利用するようになった時に、同じAndroidなのに不便を感じてしまうような気がします。これはXOOMも同じなのでOptimus Pad独自の問題ではないのですが、短期的にAndroidが使いにくいという印象を与えることになってしまわないか心配です。

 31日に発売ということなので、もうすぐ販売店店頭でモックを確かめることができるようになると思います。正直なところ急いで購入してしまうのでなく、実機を確認して(可能ならXOOMと比較をした上で)購入判断をされるのが望ましいと思います。3.0に対応したアプリはまだ多くはないようですし、焦らなくてもいいのではないかと思います。ただ動画のビューワとして主に利用するということであれば、液晶の発色もキレイで密度感もあるOptimus Padは現時点でなかなか良い選択肢だと思います。動画の再生対応やDLNAでの再生対応状況までは確認できていませんが、720pの対応フォーマットであればドットバイドットでかなりキレイに見られるのではないかと期待します。残念ながら外部メモリスロットがないのは残念ですが、機会があれば試してみたいとは思います。

 個人的にはXOOMやiPad2の方が買いかなと思いますが、キャリアやサイズ・入手性などでOptimus Padを選ばれるのもいいのかもしれません。GalaxyTabのように短期間でよい条件が出るといいなぁと思います。

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■au htc EVO WiMAX ISW11HT 更新ビルド レビュー
 本日とある調査で都内に出ていたため、KDDIデザイニングスタジオに寄ってみたところ、EVOのビルドが更新されていたので簡単にレビューをしておきます。1Fの展示機は前回のビルドと新しいビルドのものが混在している状況でした。日曜ということで来客も結構あり、EVOに興味を持つ方もそこそこいらっしゃったので、前回ほどじっくり触ることはできませんでしたが、確認できたことを書いていこうと思います。

 4/6 EVOの製品版ビルドと思われるバージョンを確認したのでレビューを追加しました。
 au HTC EVO WiMAX ISW11HT 製品版ビルド? レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/953

■更新ビルド 1.03.970.1 CL338102 test-keys
 Androidバージョンは2.2.1で変わらず。前回のレビューと異なっているのは、ソフトウェアの番号 1.03.970.1、ベースバンドバージョン 2.15.00.02.23 ということで数字的な変化は大きくなく比較的小規模な修正と思われます。前ビルド1.02.970.1の機体でシステムアップデートのチェックをすると、新しいバージョンがある旨のダイアログが出たので、OTAでアップデートできるようでした。

 このビルドでは2点同時認識は変わりませんが、タッチスクリーンの応答性が更に良くなっているようで、フリック操作やピンチ操作が非常に快速快適になっているように感じました。とてもサクサク動作して非常に気持ちいい感覚です。ブラウザの動作も軽快になっているように感じました。前回問題になっていた充電ケーブルを繋いでいるとタッチ動作が安定しない問題は既に解決されていました。新しいビルドの機体も前ビルドの機体もどちらも充電ケーブルを繋いだままで、全く問題なく動作してくれました。説明員さんに以前来た時と何が変わったのか伺ったのですが、開発機ということもあり本体が変わったものもあるし、ソフトウェアが変わったもの(新ビルドのことと思われる)もあるし、ということで曖昧な感じで詳細なことは教えていただくことはできませんでした。新ビルドで機能的に何が変わったかもよくわからないという感じです。いずれにしても不具合は解消されたということで、EVO購入予定の方は安心していいかと思われます。

 起動時間は以下のような感じでした。
 電源オン→5秒→Android auロゴ→19秒→htcロゴ→22秒→ロック画面(合計約46秒)

 新ビルドでも起動時間は変わりませんでした。Android auロゴ表示までの時間が短くなった分、htcロゴの表示時間が2秒長くなって結果は同じ46秒でした。Quadrantが既にインストールされていたので、試してみたことろ1回目1158、2回目1156ということで、HTC EVO 2.2+よりもちょっと低いという感じでした。ちなみにWiMAXとWiMAXデザリングをonにして計測してみたところ、1回目990、2回目1118ということで3Gのみの時よりもスコアが落ちました。WiMAXは多少負荷が大きいということなのかもしれません。

 残念ながら細かいアップデート内容はわからなかったのですが、不具合が解消しタッチレスポンスが向上していることが判ったので、デザイニングスタジオに寄ってみて良かったと思いました。懸念されるEVOのバッテリー持続時間については既に3500mAhの大容量バッテリーが国内でも5000円程度で入手できるようになっていますし、WiMAXルータとしても十分に活用できそうです。HTCは既に3D対応のデュアルコア新世代EVOを発表しており、海外では今月WiMAX対応の新機種が複数発表されたため、auの夏モデルの発表が気にはなりますが、たぶんISW11HTを購入してしまうような気がしますw

 XOOMも確認したかったのですが、時間がなく諦めざるをえませんでした。こちらについては機会があれば改めてチェックしたいと思います。今回一応説明員さんにISW11HTの発売予定について確認してみたのですが、4月上旬ということで変更の通知は来ていないが地震の影響で遅れる可能性はあるとのことでした。興味がないので知らなかったのですが、実際G11が発売予定日過ぎても関東で発売できていないとのことでしたので、少しずれ込むことは覚悟しておいた方がいいのかもしれません。こればかりは仕方ないので発売まで楽しみに待つとしましょう。

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■NEC LifeTouch NOTE レビュー
 MEDIASの印象が良く、期待値が高かったので正直レビューを書くか悩むほど個人的にはがっかりしました。発売日当日ヨドバシ横浜店で、またそれ以降にヨドバシ秋葉原店でも触ってきたのですが、こうしてレビューを書こうと冷静になるまで1週間かかってしまいました。業務利用などであれ?ということのないよう簡単にレビューをしておこうと思います。(展示機と実機は異なる可能性がありますのでご注意ください)

■ハードウェア
 やや厚ぼったいnetbookという印象。厚みがあるからかやや重めに感じます。液晶はWVGA7インチで感圧式タッチスクリーンということもあり、最近のnetbookより断然品質は低いと言わざるを得ません。決してひどく見にくいというほどではないのですが、品質を比べれば日本通信のLight Tabの方が少し上ではないかと感じました。タッチの応答性もLight Tabよりもやや低く、心持ちスクリーンに指を押し込みながら操作しないとうまく反応してくれません。この操作感のためか本体液晶スクリーン側も厚くヒンジも堅めに作ってあるように思います。この液晶はベゼル部分に囲まれて少し凹んで設置されているため、通知バーを指タッチ操作で引き出そうとするとうまくいきません。通知バーを引き出すキー操作があるのかと試しましたが、それもわかりませんでした。ホームアプリでも、ADW.Launcherのように画面のどこか(アイコンやWidgetのない場所)を下にスライド操作すれば通知バーが出てくるようなカスタマイズはされていないようで、ちょっと使いにくく感じました。

 キーボードもnetbookレベルで普通という感じ。実際打ってみた第一印象はEeePCみたいだなと思いました。もちろんAndroid端末として特徴的なキーが追加されており、キーボード右最上段に「Menu、検索、ホーム、戻る」がInsertやDeleteと並んで鎮座しています。またMenuキーだけはキーボードのAキーの左(通常CapsかControlキーがあるところ)にもあり、設定で機能切替ができるようになっています。キーボード操作は慣れが一番重要になると思いますが、個人的には非常に良く使うホームや戻るキーが右上最上段でやや遠くキーが小さい配置というのに若干違和感を覚えました。dynabook AZの時もそうでしたが、ノートPCにもAndroid端末にもなり切れない微妙さ加減が違和感の原因なのかもしれません。ポインティングデバイスはタッチ式で、HTCの光学ポインタみたいな感じでの操作になります。AZのように画面上マウスポインタは表示されませんので、選択可能領域が動いていくという感じです。ここも使う人次第ではありますが、ノートのような形なのにポインタがなく、どこを選択しようとしているかわかりにくい操作感はとても微妙だと思いました。ただタッチスクリーンに比べればこちらの方が、慣れればスムーズに操作が可能になると思います。

 起動時間については以下のような感じになっていました。
 電源オン→7秒→NECロゴ表示→6秒→NVIDIA TEGRAロゴ表示→12秒→
 ドロイド君表示→10秒→ホーム画面(約35秒)

 起動時間は快速です。demo版のファームだからという可能性はありますが、電源ONから35秒で使えるようになります。Tegraの高速性がこの点では活かされているようです。ちなみにQuadrantは1866でTegra搭載端末として妥当なスコアでした。

■ソフトウェア
 NECは展示機には専用のdemoバージョンのOSを稼働させており、実機にインストールされているバージョンと微妙に異なっているようです。ストレージの認識量が少ないとか端末の初期化機能が無効になっているなど、いくつかわかる部分もありましたが、NECの説明員さんも「全く」把握してなかったようで細かく確認することができませんでした。一応店頭展示機のAndroidバージョンは2.2、カーネルバージョン 2.6.32.9 nec@Maia #1、ビルド番号 A1.01.demoとなっていました。実機ではビルド番号がA1.01になっているそうです。日本語入力はATOK Ver.1.0.6となっています。実際の日本語入力と変換はATOKだけに十分快適と言えると思いますが、キー操作にはやや慣れが必要な気がします。Wi-Fiモデルですがマーケットに対応しているので、アプリのインストールなどは安心できます。

 個人的に最も印象深かったのは、Android2.2にも関わらず「アカウントと同期」メニューのアカウントの追加から、Exchange同期設定(コーポレート設定)が排除されていることでした。Googleのアカウントしか同期用に設定できないようになっています。電子メールアカウントの設定追加画面からもBIGLOBEメールアカウントか、他のPOP/IMAPメールアカウントしか設定できません。Exchange連携を前提に業務利用する場合注意が必要です。さすがにこれにはびっくりしたので、NECの説明員さんに実機でもそうなのか技術担当に確認してもらいましたが、やはりExchange同期機能は排除されているそうです。当然Exchange同期を使ったリモートワイプなどもできませんので、端末の安全確保には別の手段を導入検討する必要があります。

■まとめ
 NECブランドを期待して購入するとがっかりすると思います…。少なくとも業務利用法人利用は慎重な検討をした方がいいと思いました。全体的な印象はマイナーブランドのnetbookよりも下で、折角の高速なTegraをほとんど活かせていないと思います。タッチパネルもポインティングデバイスもTegra+Androidの応答性俊敏性をスポイルしてしまっているし、動画再生能力も品質の低い液晶パネルで活かしきれません。テキスト入力を中心に利用するなら、netbookの方がはるかにマシだと思いました。LifeTouch NOTEはdynabook AZで東芝が得たであろう教訓を全く参考にしていない(むしろ悪化させた)ように感じます。実際ヨドバシ店頭でも発売直後からほぼ放置状態のように見え、SHARP説明員さんがGALAPAGOSを声を張り上げて一所懸命販促しているのと対照的に、この端末に興味を持って触っている人が何人いてもNECの説明員さんは誰も声をかけてきません。こちらから質問したいのでとヨドバシ店員さんに声をかけてやっとどこかからNECの説明員さんがやってくるという感じです。発売直後なのに…。タイミングが悪かったということもあるかもしれませんが、ちょっとNECのこの端末の扱いに疑念が生じてしまいます。端末としてはサイズや重量、稼働時間、マーケット対応、ATOKによる日本語入力などアドバンテージになる部分はないわけではありませんが、あまり積極的にオススメできる端末ではないと思いました。同価格帯には十分長時間稼働可能なnetbookもありますので、用途をしっかり検討して選んだ方がいいのではないかと思います。

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■docomo Xperia arc SO-01C 更新ビルド レビュー
 ドコモスマートフォンラウンジのXperia arcのビルドが更新されているということで確認をしてきました。Androidバージョンは2.3.2、カーネルバージョン 2.6.32.9-pref SEMCUser@SEMCHost #1、ベースバンドバージョン 7X30A-AAABQMAZM-1290_12-05、ビルド番号は3.0.D.2.79となっていました。前回記事からAndroidバージョンも上がり、ビルド番号もリリース版と噂されているD系になっています。オープン時間からほどなく訪問したので、店内は人も少なくじっくり触るとともに後述しますが、ラウンジ担当のエンジニアの方ともゆっくりお話することができ、楽しい時間を過ごすことができました。今回は前回記事との差分という感じになります。

■ハードウェア
 特に変更があったわけではありませんが、少し追加確認したことを書いておきます。前回も軽い印象だったことを書いていますが、実は銀座ソニーショールームでもXperia arcを触ってみて、展示方法の違いから更に軽さを実感することができました。スマートフォンラウンジでは盗難防止+充電の専用ケーブルが結構しっかり堅めのものを使用していることで、本体は軽いのにケーブルの重さと堅さのため実際のものよりやや重く感じます。対してソニーショールームでは軽量なワイヤになっているため、実機自体の軽さをストレートに実感できました。重さを重視される方はソニーショールームで確認されることをオススメします。改めて本当に軽いと実感できました。

 今回EVOで試したのと同じ方法でイヤホンジャックの音質も確認してみました。使用したヘッドホンは今回もVictorのHA-FXC71-Bです。比較対象はiPhone3GSになりますが、Xperia arcは良く言えば軽め明るめの音場の広い音になっています。悪く言えば足が地に着かない浮ついた音です。高音はきれいに感じますし、ボーカルもしっかり出てきますが、低音が低くなり切れずやや軽めにブーミーな感じで鳴ってしまいますので、ソースによってはかなり残念な再生になってしまいそうです。低音重視の方はヘッドホンとの相性を気にする必要があるかもしれません。残念ながら個人的には好みの音ではなかったので、この端末を選択する積極的な理由がまたひとつ減ってしまいました…。

 起動時間については以下のような感じになっていました。
 電源オン→9秒→ソニエリロゴ動画→18秒→docomoロゴ表示→27秒→ロック画面(約54秒)。

 結果は微妙に早くなっているかな、という感じ。ロック画面の解除自体は51秒くらいで可能になっているので前回よりは少し(10%くらい?)良くなっていると言えそうです。ソニエリロゴとdocomoロゴの表示時間配分が変わっただけで、ずいぶん印象が違って見えたようにも思います。時間計測したら改善は僅かでしたが、体感では結構早くなった?と感じていました。

■ソフトウェア
 Androidバージョンが上がり、ほぼリリース版と言われているバージョンになったことで、前回英語のまま残されていたメニューなどは問題なく日本語化されており、ホーム画面のフリック等の動作も更に快適な印象になっていました。本当にサクサクで気持ちいい操作感です。特に操作感が上がったと思ったのは、カメラの部分で撮影から保存して再度撮影可能になるまでの時間がとても短く、とても使い勝手が良くなった印象を受けました。保存スピードが向上したように感じます。スマホのカメラは反応があまり良くないというイメージを改めて覆されました。もともとカメラ部分はセールスポイントであるわけですが、スマホとしては本当に快適だと思います。画質そのものはやはり端末上で比べても分かりにくいのですが、ラウンジのエンジニアさんによると「暗所撮影をしようとした時に、液晶画面に映る画像を見るだけで他との違いが確認できますよ」とのことでした。暗所に強いというのは室内撮影が多い方に嬉しいですね。

 今回改めて確認したところ、前回ラウンジで説明されたLiveWareマネージャーのプリインストールはないということが判りました。ソニエリのソフトウェアなのでプリインストールされていてもおかしくはないと思うのですが、ソニーショールームでも諸元表にないのでプリインストールはありませんと説明を受けたので、前回の内容は訂正いたします。これがあるということは国内のLiveView提供も近いのではないかと期待していたのですが、どうもそういうことにはならなそうな印象です。一応LiveViewも持って行ってたのですが、試すのは止めてしまいました…。

 セキュリティ面でちょっと気になることがあったので、説明員さんにお願いしてラウンジのエンジニアさん立ち会いでExchange設定を行いリモートワイプの実験もさせていただきました。利用したのはこちらの記事のCodenameのアカウントです。初代XperiaではMoxierが導入されていたこともありMoxierデータしか初期化できませんでしたが、Xperia ArcではNexusOne同様端末自体の初期化が行われ、SDカード以外は初期状態に戻せることを確認しました。これはビジネス利用でも少し安心できる材料です。

■まとめ
 改めて今回確認してみてXperia arcは初代から大きく変わって、シングルコア世代の最強機のひとつになったと感じました。ハードの持ちやすさ快適さ、ソフトウェアの操作の快適さのバランスがとても良くできていると思います。予約が殺到するのも理解できます。個人的にはメイン機として利用するには音質が好みでないことと、現時点ではWiMAXの件もあり春に購入するのはEVOで決まりかなと考えていますが、LiveView持ちとしては非常に魅力的な端末でもあるので、資金に余裕があればいずれ入手したいとも思います。ぜひともdocomoには、こうした高品質なグローバルモデルをどんどん展開してAndroid市場を面白くしてもらえればと思います。

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CodenameでAndroid端末をリモートワイプ

■CodenameでAndroid端末をリモートワイプ
 前記事で紹介した無料のExchangeサービスCodenameを使ってNexusOneをリモートワイプしてみるテスト。

■Codenameアカウントの作成
 以下のリンクからアカウントを作成する
 チェックはOutlook Web Access & Exchange ActiveSync(25MB)につける
 http://codename.win1.jp/account/default.aspx

 今回はサンプルとして アカウント名を「astest」で設定する
 登録後指定したメールアドレスにcodename@win1.jpから通知が来る
 通知されたOWAのURLにアクセスしてアカウントの有効確認をする
 (ADへの登録に時間がかかることがあるので気長に待つ)
 https://ex.codename.win1.jp/owa/

■Codenameアカウントの設定(ActiveSync設定)
 OWAでアカウント有効確認ができたらAndroid端末に設定を追加する
 ※¥マークは実際にはバックスラッシュで入力

 設定>アカウントの同期>アカウントを追加>コーポレート
 メールアドレス:codename¥astest@codename.win1.jp
 パスワード:登録パスワード
 次へ

 ドメイン¥ユーザー名:codename¥astest
 パスワード:登録パスワード
 サーバー:ex.codename.win1.jp
 安全な接続(SSL)を使用する にチェック
 次へ

 セキュリティのリモート管理 ダイアログにOK
 アカウントのオプションを適宜設定して次へ

 メールアカウントの登録で名前を付けて完了
 デバイス管理者を有効にしますか?で内容確認の上「有効にする」

■OWAからリモートワイプを実行する
 OWAのURLへアクセスしてログインする
 右上の「オプション」をクリック
 左メニューの「モバイル機器」をクリック
 ActiveSync設定のされているデバイスのリストが表示されるので
 「最終同期時刻」の表示されているデバイスからワイプ対象を選択
 「デバイス上のすべてのデータの消去を実行…」をクリック

 ワイプ完了後OWAに完了通知が届くので確認する
 確認したらモバイル機器からワイプされたデバイスを選択して
 「デバイスを一覧から削除… 」をクリック
 ※この削除を行わないと同じ機器を再接続できないので注意

■リモートワイプ実行結果
 NexusOne(CyanogenMod7 RC2)ではデバイス管理者の権限がメールと
 なっていたが、リモートワイプ実行で端末が初期化された。
 ワイプコマンド受信後再起動し、起動後は初期アカウントの設定画面になる
 ただしSDカードの中身は初期化されずそのままだった

 おそらく端末実装等によりAndroid端末によりどこまで初期化されるかが
 異なると推測されるので要実機検証。

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