■iPad2でDLNAクライアント動画再生比較検証
 英HandtecからiPad2 16GB Wi-Fiモデルが到着したので、DLNAクライアントの動作について確認してみる。基本的にできることは前回の検証と変わらないはずだが、検証するiOSのバージョンが上がって環境が大きく変わっていたり、CPUパワーが向上したりアプリのアップデートがあったりで変化があることに期待して確認を行ってみることにした。今回 iOSは4.3.1,DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.7.4を利用。環境の紹介はこちらを参照。複数の動画フォルダを共有した状態で検証。

最新の記事はこちら
 iPad2でDLNAクライアント動画再生比較検証2
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1072

■iPad用DLNAクライアントを比較して試す
 今回試用したのは以下の7アプリ。4/4時点の最新版。

 ・Media Link Player Lite for iPad
 ・DiXiM DMC
 ・AirPlayer
 ・BUZZ Player HD
 ・LivingMediaPlayer
 ・EyeconTroller
 ・SmaertStor Fusion Stream DLNA Digital Media App

 再生対象フォーマットはAndroidの検証と同様に以下の9つ。
 A) 1280×720 H.264 AAC mp4
 B) 1920×1080 H.264 AAC mp4
 C) 640×480 H.264 mp3 avi
 D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv
 E) 640×480 DivX mp3 avi
 F) 640×480 Xvid mp3 avi
 G) 1280×720 x264 AAC mkv
 H) 480×272 H.264 AAC mp4
 I) 426×320 H.264 AAC mp4

1)Media Link Player Lite for iPad
 再生可能:A,B,H,I 日本語ファイル名OK

2)DiXiM DMC
 サーバ上のフォルダ自体が表示できず

3)AirPlayer
 再生可能:全ファイル 日本語ファイル名OK
 ただしGは音ズレ有り

4)BUZZ Player HD
 サーバ上のフォルダがリスト表示されるものの選択できず

5)LivingMediaPlayer
 サーバ上のフォルダやファイルが表示されるものの全て再生不可表示

6)EyeconTroller
 再生可能:A,H,I 日本語ファイル名OK

7)SmaertStor Fusion Stream DLNA Digital Media App
 サーバ上のフォルダが表示されるものの各フォルダ1つしかファイルが表示されない
 Hのファイルがリストされたが再生はエラーでできず

■所感
 改めてDLNA/UPnP関連ソフトウェアの互換性の問題を痛感。iOSが4.3.xになった時点で一部製品と非互換が発生していたが、更にサーバの設定状況で表示や再生できる内容が大きく変わってしまうことが判った。DLNA/UPnP関係は十分な情報収集と検証が必要。現状では再生対応フォーマット数やサーバ対応の柔軟性からiPad環境では、AirPlayerが最善の選択肢ではないかと思われる。iPadと比較してiPad2でCPU関連がパワーアップしたことにより、QTプラグインを使わない設定時のGファイルの音ズレも少なくなっていることが実感でき、avi系のファイルの再生も非常に安定した印象となっている。現在の価格は600円だが十分に価値のある値段だと思われる。

 ※ちなみに英からの輸入版iPad2でも「設定>一般>情報>認証」で技適マークの表示が可能です。

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Android用DLNAクライアント動画再生比較検証4

■Android用DLNAクライアント動画再生比較検証4
 発表から期間が空き長らく登場が待たれていたDLNA対応アプリ、ACCESS社のNetfront Life Connectがリリースされたので動作確認を行った。残念ながらDTCP-IP対応という記述は公式ページFAQには無いようなので、著作権保護されたコンテンツの閲覧はできない模様。ということでこれまで通りの試験環境での検証となる。今回もNexusOne(CyanogenMod7 RC4)とGalaxyTab((Froyo XXJK5)の結果を併記。DLNAクライアントとしてNetfront Life Connectを、DLNAサーバはMacOSX上のPlaybackを利用。

 最新の記事はこちら
 Android用DLNAクライアント動画再生比較検証5
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1077

・Netfront Life Connect
 https://market.android.com/search?q=pname:com.access_company.android.nflifeconnect

再生検証に利用したファイルは前回同様以下。
 A) 1280×720 H.264 AAC mp4
 B) 1920×1080 H.264 AAC mp4
 C) 640×480 H.264 mp3 avi
 D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv
 E) 640×480 DivX mp3 avi
 F) 640×480 Xvid mp3 avi
 G) 1280×720 x264 AAC mkv
 H) 480×272 H.264 AAC mp4
 I) 426×320 H.264 AAC mp4

■Netfront Life Connect で再生(動画プレイヤーアプリ選択不可)
 NexusOne:HIのみ再生可能
 GalaxyTab:ABのみ再生可能

 Netfront Life Connectは起動時にネットワーク内にある全てのDLNAサーバの共有フォルダを検索し、1階層目にある動画ファイルを全てフラットにリストする仕様になっているようで、環境によっては再生可能になるまで少し時間がかかることがあるようだ。サーバ側でフォルダ分けをしている場合、2階層目より下にあるファイルはリストされない(フォルダはそもそもリストに出てこない)ため、再生することはできない。リストされた動画ファイルもmp4以外再生不可マークが付いている上に、動画を再生するアプリも選択不可能なので事実上mp4以外は利用できない。国産ということで若干期待していたのだが、日本語表示であること以外何らメリットがないため、DLNAを利用するなら現状はやはりskifta+任意の動画プレイヤーを利用する方が対応が広くていいのではないかと思われる。

 ただ、Netfront Life ConnectはTwonky Mobile同様動画再生時に全画面再生にならず、上部メニューバーが残存しアイコンや通知が確認できる仕様となっているため、そのような使い方をしたい場合にはメリットはあるかもしれない。Twonky Mobileと異なり動画のアスペクト比は維持されるので、ヘンに伸びたような画面にならない点も安心できる。動画再生時にメニューバーを表示しておきたいという要望がどれくらいあるかはわからないが、それが可能で実用になる唯一の選択肢ではある。とはいえ、おそらく多くのユーザがNetfront Life Connectに期待するのはDTCP-IP対応だと思われるので、ぜひとも実現してもらいたいと思う。今後のアップデートに期待したい。

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