■スマートフォン対応検疫システムCounterACT + NetAttest LAP
 ITPro EXPOで興味深い製品を見かけたのでメモ。エージェントレスでスマートフォンの検疫システムを構築でき、多拠点型のビジネスモデルでも比較的導入コストを低く抑えられそうで、以前在籍した会社に導入したいなぁと思われたので要点を箇条書きにて整理しておく。

CounterACTは検疫+IPSの組み合わせで動作する
・スマートフォンの検疫はMACアドレスベース
 →PCはOSやAntiVirusなど詳細な条件設定可能
・デバイスの識別はHTTPヘッダ上のUser-Agent
・インライン設置でなくミラーポート設置でOK
・CounterACTのみでは同一セグメントしか検疫できない
 →L3スイッチのARPテーブルの参照やARP・NBT・DHCPリレーの監視等他機器連携で可能だそうです
  関係者の方から訂正をいただきました、ありがとうございます
・今回のケースでは他セグメントはNetAttest LAPをCounterACT連携させて検疫を可能に
・CounterACTが検疫ルールを一元管理
・NetAttest LAPは自管理セグメントの端末検出時にCounterACTに通知
・CounterACTの応答に対応してNetAttest LAPが接続を制御する
・検疫をパスしても不正なパケットはIPS機能で遮断可能という2重防御
・通常IPSは外部からのアクセスに対して設置されることが多いがこれは内部通信向けを想定
・社内でウイルス感染した端末が不正通信を行った場合に検知可能
・対象端末の通信の遮断や遅延(ハニーポット機能あり)をさせることが可能
・ActiveResponse機能はなかなか面白い
・業務システムがDC集中で拠点が多数分散しているようなケースで非常に有効
・NetAttest LAPは小型のアダプタサイズのアプライアンスで非常にコンパクト
・小さい拠点でも設置に困らない←重要
・NetAttest LAP自体もインライン設置でなくミラーポート設置でOK
・5年前に存在していたら当時在籍の会社に即導入提案してたな
・1000ユーザ導入&3年間維持コストで800万くらい?w
・説明員さんが今は亡きリコース社のManHunt IDSを知っててびっくりした
・その説明員さんがこのblog読んでて更にびっくりしたw

 過去にManhunt IDSを在籍企業で導入していた時には、インターネットからのアクセス部分と社内から社外へアクセスする部分の両方を同時監視できるネットワーク構成にして最小のライセンスで運用可能にし、IDSの機能をフルに活用する工夫をしていたが、この場合多数ある拠点とDC間におけるWLAN通信監視が事実上行えず社内側に一部リスクを残す構成になってしまっていた。今回のこの仕組みがあれば全拠点で各セグメント単位にデバイスを配置し、制御は1ヶ所で集中できることから、社内側ネットワークの監視レベルが高く維持でき、比較的運用的にもコスト的にも抑えられそうな印象があり非常に興味をそそられた。少人数の拠点が多い企業では目の行き届かない部分も多く、こうした仕組みは非常に有効だと思われる。エージェントレスなのでキッティングも不要。httpのヘッダが必要という部分はやや気になるが、Untangleのような無償利用可能なUTMのCaptive Portal Webと組み合わせるなど必ずhttp通信を必須とする環境を作ることで対応は可能だと思われる。CounterACTが更に小さくなればサーバラックのない中小企業でも容易に導入できると思うのでぜひコンパクト化を期待したい。

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■国内向けWindows Phone 7.5対応予定端末管理(MDM)製品メモ
 本日から行われているITPro EXPOにおいてWP7系に対応予定としている端末管理(MDM)製品をいくつか確認したのでメモ。一部製品を除いてあくまで対応予定であり、実際の機能の詳細や提供時期などは多くが未定。以下も合わせてどうぞ。

 法人向けWindows Phone 7端末管理(MDM)ソリューションメモ
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1450

・AirWatchデータコントロール社
 既に海外で実績がありWP7用専用アプリも提供されている。国内ではデータコントロール社がローカライズ等を担当し、SaaS型サービスとしてキヤノンITソリューションズ社からサービス提供されることも発表されている(2012年2月より)。専用アプリAirWatch Agent(Ver1.1.0.0)は日本でもMarketplaceからダウンロード可能。ただしこのバージョンでは日本語化はまだされていない。管理コンソール側は日本語対応済み。iOS・Androidにも対応しており、アイコン表示で管理可能な項目が一覧でき非常にわかりやすい。管理コンソールのUIが良くできているので導入もあまり難易度は高くないと思われる。残念ながらWP7.5端末で管理できる項目はiOSやAndroidに比べて少ないということだが、Exchange 2007相当のActiveSyncプロトコルによる端末制御よりは、専用アプリを入れる分だけのメリットがあるはずなので、現在その詳細について問合せ中。

・Optimal Biz for MobileOPTiM社
 Android向けMDM製品として知名度のあるOptimal Biz for MobileもWindows Phone 7.5の対応を予定。Optimal BizとしてはWindows PCは既に対応済みだが今後MacOSXやLinuxにも対応するとのこと。Androidで特徴的な端末画面転送型サポートを可能にするOptimal Remote及び独自キッティングツールについてはWP7.5対応は未定。キッティングツールはぜひ対応してもらいたいが難易度は高そう。

・FENCE-Mobile RemoteManager富士通ビー・エス・シー社)
 Android向けのMDM製品であるFENCE-Mobile RemoteManagerも現在Windows Phone 7.5対応に向けて開発を進めているとのこと。IS12Tがリリースされているわけでぜひがんばってもらいたい。WP7.5端末のハードウェアとソフトウェアの一番近いところで製品開発できるアドバンテージを活かせるかが鍵になりそう。Android端末向けにはSD暗号化ツール FENCE-SVP for Androidや専用キッティングツールを開発していたり、無償アンチウイルス製品のViRobotと提携するなど活発な動きが行われているので、こちらの充実にも期待したい。

 ITPro EXPO会場ではMDMツールの紹介をしているスペースをそれなりに見つけたが、多くがiOS・Android対応止まりで、見落としはあるかもしれないがWP7.5について確認できたのは上記3社だった。事実上AirWatchがサービスも可能な状態になっており一歩先んじている。AirWatchはお試しも用意されている(海外のみ、国内版はまだ未提供の模様)ので、比較的必要な機能が試しやすいというメリットもある。月額運用の価格差もつけにくいところなので、国内勢はサポート面やキッティングサービスなど日本向けサービス部分も並行して取り組むことで総合的な導入環境支援での差別化が必須になるように思われる。今後の動向に注目しておこうと思う。

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■HTC Radar UK版 レビュー
 予約してあったHTC Radar UK版が届いたのでOMNIA7やIS12Tと比較などしながらレビューしてみたいと思います。HTC Radarは同時発売のTITANと同様にWindows Phone 7.5 Mangoを最初から搭載し、前面カメラ+テザリングをサポートして発売された世界初の機種ということになります。IS12TはMango搭載は世界初でしたが早いリリースに合わせるため新しい機能の一部が間に合わなかった(もしくはauが不採用にした)ため、残念ながら前面カメラ+テザリングは搭載されていません。今後登場予定の機種スペックを見る限りMango端末としてはHTC Radarは標準仕様ということになると推測されます。(テザリングはキャリアにより採用されない可能性がありますが)

■ハードウェア
 注文したのはWhiteモデルだったのですが、到着したのはGraphite。Twitterなどを見ている限りどうやらHandtecに入荷したのは全てGraphiteになっているようです。製品の箱にはカラー表記がないのでWhiteは無しになったのでしょうか?(…他社ではWhiteが販売されているのでHandtecの事情のようですorz)そのGraphiteですが一目見た感じはNexusOneかと見まごう印象でした。すごく親近感を感じますw 背面までアルミボディになっているRadarの方が高級感はありますが、大きさや重さも比較的近いのでとても馴染みました。液晶パネルはWP7.5の仕様に沿って800×480の3.8インチと、最近のAndroidの高解像度化競争とは一線を置いてプラットフォームを堅持しています。OMNIA7の有機ELと違って輝度や発色は控えめなものの精細感があり(OMNIA7と比較して)とても美しく感じます。タッチの反応は上々。OMNIA7よりも俊敏でやはりIS12T同様にスクロールが早く快適に使える印象です。液晶下には左から戻る・スタート・検索のタッチ式ボタンが並んでおり、Androidのように機種毎に並びがバラバラということもなく、安心してボタンを操作することができます。

 ボタン類も仕様に沿ってシンプルで、上面には左からヘッドホンジャック・電源ボタン、下面にはマイク穴のみ、右側面には上からボリュームキー・シャッターキー、左側面には下の方にMicroUSB端子があります。クレードルを使うことが想定されているため、クレードルと接続するMicroUSB端子のある側面には他の端子はありません。個人的には左側面にボリュームキーがある端末(iPhone,OMINIA7,NexusOne,001HT)に慣れていたので、ちょっと使いにくさを感じています。背面上部には500万画素背面照射型CMOSのカメラとLEDフラッシュ1灯があり、その横にスピーカがあります。スピーカが結構音が大きく比較的ハッキリしたいい音で聴こえるので少し驚きました。上下にあるアルミ以外のパーツ部分は樹脂製のマットでややしっとりした感じの手触りですべりにくくなっており、OMNIA7の数倍持ちやすいと思いました。IS12Tと比べるとやや重さを意識しますが、持ちやすいのであまり気にはなりません。

 カメラはF2.2+背面照射型CMOSだけに室内でも非常に明るく撮影することができます。フラッシュオート設定での夜間室内でもフラッシュがあまり使われません。また28mm相当と画角が携帯カメラにしては広いので室内撮影でも広く撮れ便利だなと思いました。OMNIA7も画角は広い方で良かったのですが、Radarはそれよりも更に広く感じます。惜しいのは色が非常に薄いというか落ち着いているというか色ノリがイマイチなので、補正が必須かなと思われるところです。それを意識してか、Radarには標準でPhoto Enhancerという写真加工用ソフトがインストールされており、撮影した写真にエフェクトをかけられるようになっています。ただできることは限られるので、しっかり修正したい場合にはPC側で取り込んで作業する方がいいと思われました。撮影時のAF速度は快速です。シャッターボタン半押しで合わせて更に押し込んでシャッターを切るか、画面タッチでAFが動作しシャッターが切れます。シャッターを切る直前で一旦ボケたりするのでドキドキしますが、ちゃんと撮影されたものはピントがあっているので問題ありません。パノラマモードやバースト(連写)モードがなかなか面白いです。前面カメラの方はスペックが見つけられなかったのですが、普通の30万画素くらいの印象でややノイズも多い感じです。

 起動時間は以下のような感じです。WP7端末らしく非常に快適ですね。
 電源オン→3秒→白画面+HTCロゴ→15秒→Windows Phoneロゴ動画→6秒→メイン画面(合計約24秒)

■ソフトウェア
 Androidのようなスタート画面アプリ自体のカスタマイズの権利がそもそもないので、スタート画面はテーマのみカスタマイズされていました。標準ではグリーンのタイル+飾り枠付きの写真アイコンの組み合わせでhtcというテーマ名になっています。さすがHTC細かいところで差別化してきています。Settingメニューに入ると独自項目がいくつか追加されていて、OMNIA7と比較すると増えた項目は Internet Sharing(テザリング)・easy of access(TTY/TDD設定)・attentive phone(音量調節系)・camera modes(カメラ設定へ誘導)・sound enhancer(SRS等イコライザー設定)・SIM applications(SIM入れてないので未確認)という感じです。個人的には音声系の調整項目が増えているのと、イコライザ機能がまさに欲しいと思っていたので嬉しかったです。

 システムのバージョンは以下のようになっていました。
  ソフトウェア:Windows Phone 7.5
  OSバージョン:7.10.7720.68
  ファームウェアリビジョン番号:1600.2200.10803.401
  ハードウェアリビジョン番号:0002
  無線ソフトウェアバージョン:16.23.02.09_2_16.24.00.23U
  無線ハードウェアバージョン:2.102.0.D4
  ブートローダーバージョン:1.8.160015.3(131745)
  チップSOCバージョン:1.6.0.0

 HTCが独自導入しているアプリケーションとしてはDLNA対応のConnected Media、3G接続設定を行うらしいConnection Setup、Flashlight、日本語ヘルプにつながるHelp+How-to、天気予報・ニュース・HTC専用アプリ等を表示するHTC Hub、映画のプロモを見られるHTC Watch、位置情報を記録するLocations、メモを書けるNotes、写真にエフェクトをかけるPhoto enhancerという感じです。端末起動直後の初期設定(ネットワーク未接続状態)の途中でHTCアプリのインストール工程が入るため、WP7.5のOSとは別に専用アプリのインストーラがメモリ内に用意されているようです。ちなみに設定でregion+LanguageをDisplay Language以外はjapaneseに設定可能で、ブラウザの日本語表示や日本語入力等は問題なく利用可能です。またこの設定状況でMarketplaceにおいて日本語アプリがちゃんと表示されていることを確認しています。残念なのは日本語のフォントはあまりキレイではありませんOMNIA7はMangoアップデートでフォントがキレイになったのですが、新しいフォントはRadarには含まれていないようです。【追記】日本のWindows Live IDで設定し直して1日経ってから再起動したら日本語フォントがキレイになっていました。最初OMNIA7で使っていた英国IDだったので設定が適切でなかったのかもしれません。IE表示で比較してみたところ現在はIS12Tと同等表示になっているので、Mango用にビルドされたアプリであれば設定次第で適切な日本語フォントで利用することができるようです。

 ヘッドホンジャックの音質も確認しています。いつものVictorのHA-FXC71-Bを接続して聴いてみたところ、最初モコモコして低音ばかり強調されたひどい感じだったのですが、RadarではデフォルトでSRSエフェクトが有効になっており、設定→sound enhancerでMusicの設定をNo effectsに変更することで、ヘッドホン向けの音質で聴くことができました。001HT同様どうやらRadarもHA-FXC71-Bと相性はいいようで、しっかり芯のある低音と繊細でやや硬質さを感じさせる高音、センターで存在感を出すボーカルがとてもバランスがいい感じです。RadarではIS12TやOMNIA7に比べると低音がしっかり出ているのでより聴きやすい印象です。WP7系端末はIS12TやOMNIA7(Mango)とも共通して左右のセパレーションがしっかりしていて包まれるようなステレオ感がとてもよく出ているのと、ボーカルを含めた中〜高音がクリアで艶がある感じがしますね。この音に慣れるとiPhoneにはちょっと戻れないなと思います。MDR-7506などで聴くとボーカルのサ行がちょっと強く耳に痛い感じになることもありますが、HA-FXC71-Bでは全く気にならず、すごくバランスがいいのでかなりお気に入りです。実際のところイコライザー設定はありますがほとんど使わないで済みそうです。

 例によってテストファイルを使って動画の再生試験をします。DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.8.1。DLNA再生はConnected Mediaでの再生となります。mp4は全てWebOptimizedなファイルです。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

DLNA再生
 F,G,H,J,K,L,N,Oは再生可能。720pまでのmp4はほぼ再生可能。
 1080pのI,Mは再生不可。wmvはどちらもOK。mkvとaviはサムネは表示するも再生不可。

 720pまでのmp4であればHPでもコマ落ち感なく再生できたのでDLNAプレイヤーとしては十分使えそうなのですが、残念なことに4:3/16:9どちらのコンテンツも横画面固定且つ縦幅に合わせたフル画面(等比拡大?)再生になってしまい、表示の切替などが全くできないのでちょっと微妙な感じです。4:3なら上下が16:9なら左右が必ず一部欠けることになるので気になるかたはいるかもしれません。Windows Phone 7 Connectorでは720p BPのmp4までであれば無変換で転送でき、Zune Softwareで再生する分には画面の表示切替も行うことができたので、気になる方は転送を利用されることをオススメします。ちなみに動画の音声にもデフォルトでSRSエフェクトがかかっているので、ヘッドホンで視聴する場合には設定でオフにすることをオススメします。

■まとめ
 さすがのHTC端末という感じでしょうか。やはり高級感安定感完成度が素晴らしいと思いました。ディスプレイ輝度に関してだけはOMNIA7の明瞭且つキレイな有機EL発光に魅力はありますが、Radarの液晶の精細感がその分を補ってくれるかなと思います。使ってみて非常に満足度の高い端末で、十分にメイン端末として使うだけのクオリティがあると感じます。個人的にはかなりお気に入りです。音楽再生の音質がとても気に入ったので当面通勤時の音楽プレイヤーとして利用することになりそうです。今回クレードルは購入しなかったのですが、USBの位置的に充電しながら使うのは微妙なので、何気にクレードルがあった方が便利そうだなと感じました。WP7系端末はまだauのIS12Tしか国内では話題がありませんが、Mangoになってかなり全般的なクオリティが上がって使いやすくなっていると思うので、日本のキャリアでももっと扱ってもらえるといいのになぁと素直に思います。マーケティングや販売教育など課題は大きいかなと思いますが…。とりあえずWP7には興味あるけどIS12Tはいろいろちょっと…という方はディスプレイ言語のみ英語になったままで良ければHTC Radarは価格も安いですし、開発機等として試してみるにはちょうどいい端末になるかもしれません。

【追記】Connection Setupは挿入されたSIMに合わせて自動でネットワーク登録を行ってくれるアプリケーションの模様。通話設定は自動でOK。APN設定を行ってくれるわけではないので、データ通信のためのAPN設定は別途「Settings→mobile network→add apn」で設定が必要。APN登録はAPN名、ユーザ名、パスワードのみでほぼOK。Androidのように細かい設定はできない。一応黒SIMとU300で動作までは確認。

【追記2】日本のliveアカウントだと日本語関連がフォント含めて適切に利用できるのはいいが、一部アプリがダウンロードできないなど不便も多い模様…本家Twitterアプリがダウンロードできないとかどういうこと…orz

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■au MOTOROLA PHOTON ISW11M レビュー
 ITmedia +D Mobile主催の「MOTOROLA PHOTON タッチ・アンド・トライ ブロガーミーティング」に参加してきたのでレビューを書いておきます。実はこの端末CEATECでももちろん見てきたのですが、こちらのイベントの予定が入っていたのであまり詳細にはチェックしなかったのでした。MOTOROLA社のプレゼンと合わせて実機にじっくり触り質問もできたのでとても良いイベントでした。

■ハードウェア
 手に持った第一印象は幅広でガッチリという感じでした。4.3インチqHDの大きな画面とそれを取り囲むメタルフレームが相当に強固でしっかりしたインパクトを与えてくれます。その割にひどく重く感じないのは背面カバーの樹脂素材のラウンドデザインと柔らかなマット感によるものかもしれません。手に馴染む感じですべって落としそうなこともなく、安心してホールドできると思いました。プレゼンにあった高級感まではパッケージングには感じませんでしたが、高品質であるとは思います。ディスプレイ自体は非常にキレイで視野角もとても広く表面反射もある程度抑えられているように感じました。タッチ操作の反応も安定感があり非常に好感触です。液晶周辺のメタルフレームが液晶面より少し盛り上がっているため、ホールド感は大振りな感じになってしまってるのですが、むしろ保護ケースを付けているかのような感覚で、ちょっと落としたくらいでは液晶面にはあまりキズがつかなそうな気がします。とはいえ素でそんな感じなので、ケースを付けたりすると女性の手には少し大きすぎるかもしれません。

 ディスプレイ下にはタッチ式ボタンが左から、メニュー・ホーム・戻る・検索と4つ並んでいます。本体の角が少し削れたようなデザインになっているためか、大きさの割に意外と操作しにくい感じはありませんでした。物理的なボタン類は本体右側面に上からボリュームキー・シャッターキー、どちらもボタンに筋がデザインされており使いやすい感じです。上面には左から電源・ヘッドホンジャック、右側面には上からMicroUSB・MicroHDMIとなっており、下部には背面カバーを空けるスキマがあるくらいです。比較的シンプルな印象ですね。ボタン操作も比較重め?でしっかりした印象でした。ISW11Mはクレードルが別途用意され、本体右側面のUSBとHDMI端子を挿入して利用できるようになります。後述しますがその状態でWebTopというMOTOROLAオリジナルのUIを利用することができます。

 バッテリーは1650mAということでスマホとしては大きめ、WiMAXテザリングで240分、3Gテザリングで210分という接続が可能になっているそうです。ただし通常待ち受け時間は210時間とちょっと短めで使い方によっては微妙なところかもしれません。カメラは背面800万画素・前面30万画素となっていましたが(注:当初200万画素と記載していましたがITMedia社よりカタログスペックの記載ミスと訂正メールをいただきました)、低解像度の割にはカメラ切替して前面カメラで表示された画面を見るとノイズも少なくキレイに見える感じがしました。CPUスペックの高さもあってか写真撮影時のAFも素早くスムーズに撮影が可能でした。ただしカメラで設定可能な項目は少なくオプションも少し寂しい感じで、カメラ重視の方には物足りないかもしれません。LEDフラッシュも2コ付きでスペックは悪くないだけにカメラ機能の向上はぜひ実現してほしいところです。

■ソフトウェア
 Androidバージョンは2.3.4,カーネルバージョン 2.6.32.9-00129-gd2042d5 w21120@zkr30Inxdroid20 #2、ベースバンドバージョン N_02.28.15P、ビルド番号 4.5.1A-1_KDI-92_LE-24となっています。ISW11Mに特徴的な項目としてシステムバージョン 45.1.24.ISW11M.KDDI.en.JPという項目と、WebTopバージョン WT-1.2.0-131_29という項目が追加されていました。日本語入力はiWnn IME Ver.2.1.4.jp-Moto-s03となっています。ホームも含めてUIはかなりカスタマイズされており、MOTOBLURというSNSやメールなどのコミュニケーションを統合するアプリと合わせてMOTOROLA製スマートフォンらしい味付けがされています。MOTOBLURについては他のレビュー等を参考にしていただくとして、個人的にはWP7のPeople HUBの方が使い勝手や見通し感はいいなぁと思ってしまいました。MOTOBLUR対応のおかげか、アカウントセットアップで登録可能なサービスは非常に多く、他機種ではあまり見かけないOrkut・LastFM・Photobuket・WindowsLiveなどが利用できるようになっていました。これはユーザには嬉しい部分かもしれません。

 カスタム面でちょっと面白かったのは、内部ストレージ16Gがアプリケーションストレージと内部ストレージに分割されていること。端末容量設定画面で別々に分かれて空き容量が表示されています。ちょっと見ると16Gじゃないの?って驚いてしまうかもしれません。おそらくWebTopの領域が更に別に確保されていると推測されます。また設定にあるアカウント追加メニューが単独アプリケーションとしても用意されており、アカウントという名前になっていました。バッテリーとデータ管理・HDMIなど独自設定メニューになっている項目もあり、使いやすくしようという努力が感じられます。アプリの名前も独自訳が多く、カムコーダーとかテキストメッセージングとか他のスマホではあまり見ない名前になっているものがいくつかありました。その中でも直球だなと思ったのはDLNAアプリで、まんま「DLNA」という名前でアプリになっています。実際の動作確認まではできなかったもののクライアント・サーバ・コントローラと3種類全ての役割が含まれているようです。UIが非常に残念で、必要最低限揃えました、とりあえず使えますという感じ。これについてはもうちょっと工夫してくれてもいいのにと思ってしまいました。ただ特徴的なところとして設定項目に「Xboxのサポート」という項目があり、明示的にXboxへのDLNA接続に対応しているようでした。

 さて、MOTOROLA端末でATRIXに初めて搭載され話題になったWebTopですが、今回ISW11Mに搭載されるに当ってUIやブラウザであるFirefoxが日本語化され日本語入力にも対応し、国内の利用者が問題なく利用できるように改良がほどこされていました。おまけ的位置づけで英語のままになるのではないかと思っていたのですが、UI自体は適切にローカライズされたことで一安心です。残念なのはWebTop向けに用意された各種Webアプリは英語のままということ。DropboxやCITRIXなどシンクライアント的に利用する上で重要なアプリは全て英語のままということで、ちょっと敷居が上がってしまうかもしれません。更にATRIXの頃から実装上心配だった「WebTop=Linux環境」のためセキュリティアップデートがちゃんと提供されるのか、安全のための実装が何か行われているのか」について質問をしてみました。ISW11MのWebTopに実装されているFirefoxは4.0.1でアップデートの予定は現在のところないそうです。WebTop内にアンチウイルス等のセキュリティ実装がされているかもわからないということでした。WebTop自体がUSでアップデートが提供されるようなら、日本でも対応していくが現在のところそうしたアップデートの予定はないとのこと。ARM環境で動くLinuxということで一般的なウイルス感染リスクは少ないと思うものの、比較的狙われやすいブラウザ環境がかなり古いバージョンのままで且つアップデートの仕組みが不透明というのは、ちょっと企業向けにどうこうアピールできる材料ではないのではないかと少し心配になりました。セキュリティ関係については調べてみるということでしたが、どのように公表されるのか興味深いところです(ITmediaの記事?)。とりあえずWebTopを利用しようとする場合には、必ずUTM配下の安全性の高いネットワーク内で試されることをオススメいたします。

■まとめ
 ISW11Mは質実剛健しっかりした拡張可能なハードウェア部分が最大の魅力かなと思いました。残念ながら動画のテストとか音楽の試聴とかもしてこれなかった(試験データ入ったSDを持っていくの忘れたorz)ので具体的な対応フォーマットまではわからないのですが、スタンド付きになっている&クレードルでHDMI出力を便利に利用できるようになっていることからも、メディアプレイヤーとして活躍する場面も多いのではないかと思います。専用クレードルは充電器・HDMIケーブル・リモコンもついて10/21に大手量販店経由8000円くらいで販売されるとのことなので、合わせて購入されるとISW11Mを利用する上でより活用の幅が広がることは間違いないと思います。クレードルにはHDMI1・USB3と拡張ポートがありますのでWebTopでPC的に利用することが容易になっています。一人暮らしでパソコンを占有して置く場所はないが大画面でブラウジングしたい場合などTV接続で活用できる組み合わせは魅力的になるかもしれません(ルータにセキュリティ機能必須ですが…)。HTC EVO ISW11HTが超低価格で販売されている状況下に投入されるので、購入する側も製品の特徴をしっかりと把握して、自身の利用シーンを具体的にイメージしながら選択できるといいなと思います。

【10/26追記】
なんかアクセスが増えたと思ったらITmedia記事からリンクしてもらっていました。イベント時の質問の回答があるのかなと思って確認してみましたが、WebTopのセキュリティに関する質問は記事では一切触れられておらずスルーされてましたorz リンクのために記事内容もチェックしていたと思われるのに、スルーされてしまったのは本当に残念。

 ブロガーイベントで分かった「MOTOROLA PHOTON」、本当の魅力 (2/2)
 http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1110/25/news002_2.html

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■CEATEC: au ビジネススマートフォン EIS01PT 簡易レビュー
 fansfansの「最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2011」特別招待日にご招待!」に当選したので招待日にプレスとして参加してきました。auのスペースでWiMAX対応の新機種を一通り見たあと、はじっこの方でなかなか興味深いものを見ることができたので、簡単にレビューしておこうと思います。auは以前からビジネス向けに専用のカスタマイズを施した端末を作って法人向けに提供するというサービスをやっていたのですが、今回そうしたバリエーションのひとつとしてビジネス専用Androidスマートフォン EIS01PT が展示されていました。機体はMIRACH IS11PTとほぼ同じ仕様で防水防塵、ビジネス用ということでマットな黒のカラーリングになっており、少しごつい印象になっていました。OS的な特徴もIS11PTと同様で日本語・英語・中国語・韓国語・ポルトガル語の五ヶ国語入力対応となっており、ビジネスに使うという点でコンシューマモデルのIS11PTよりは、エンタープライズモデルのEIS01PTの方が他言語対応は活用されるかもしれないなと思いました。

 個人的に興味なくスルーしたIS11PTと同型機を敢えてここで取り上げたのにはもちろん理由があります。それはセキュリティのエンハンスメントが施されているからに他なりません。このEIS01PTは以前の法人向けAndroid端末管理(MDM)ソリューションメモの記事でも取り上げたKDDI 3LM Securityに対応した国内初の端末だからです。もちろんMDMアプリが入っているだけで取り上げるワケではありません。他のMDM製品と異なり、KDDI 3LM Securityのフル機能を利用できるようにするため、知る限り初めてOSレベルでセキュアカスタマイズされたキャリア販売モデルだと思われるからです。

 Androidのセキュリティということで上記のようにMDM製品などは存在しますし、アンチウイルス製品なども含め今となってはAndroid向けセキュリティアプリは特別なものではなくなっています。しかしながらアプリであるが故に権限上できないことも多く、本質的なレベルのセキュリティ機能(FirewallやPermission Controlなど)を実現するためには、DroidwallやLBE Privacy Guard、WhisperCoreのように、端末のroot化が必須だったりカスタムROMとして実装するしかありませんでした。今回Pantech社がKDDI 3LM Securityのフル機能に対応するためOSをカスタマイズしEIS01PTが実現したということになります。

 EIS01PTではKDDI 3LM Securityのアプリが導入されており、管理者により通常のMDMができることに加えて、アプリケーション単位でPermission制御が可能になっています。またSDのストレージレベルでの暗号化が可能になっている(暗号化されたデータが保存できるのではなく、ストレージ自体が暗号化されているものをOSがマウントできる)ことは非常に優れた特徴になると思われます。同様の機能はWhisperSystems社のWhisperCoreが実現しているとは言うもののGoogleから発売されたNexusシリーズに限定でカスタムROMとして提供されているに過ぎず、キャリアがサービスとして組み込んでいるわけではありません。今回KDDIがこうしたレベルのセキュリティ実装を自社端末として企画実装してきたというのは、やはりAndroidへの本気度を感じさせます(もうマルチMobileOS対応になっちゃいましたがw)。Pantech社のAndroid OS技術対応レベルが高いことはIS06の頃から言われていたこと(日本語化とかUIレベルは一部微妙でしたがw)ですが、今回の実装対応も非常に短納期で実現されたとのことで、セキュリティの面においても対応力が高いということのようです。

 Android端末を法人利用したい場合、特に個人情報系などセキュリティに厳しい要件をお持ちの法人にとっては、EIS01PTは非常に心強い選択肢になると思いますので、そのような仕事に関わっている方はCEATECに行ったらKDDIスペースの端の方を丹念に探してみてください。きっと説明を聞いてみる価値はあると思います。個人的にはWhisperMonitorのようなパーソナルファイアウォール機能もぜひ実装して欲しい&個人向けにも容易に利用できるような安価なサービスを提供して欲しいなぁと思います。

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■CEATEC: MVPen for iPad EN309i 簡易レビュー
 fansfansの「最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2011」特別招待日にご招待!」に当選したので招待日にプレスとして参加してきました。そこでPCwatchで紹介されてからというもの早く実機を見たいと思っていた「Smart Pen for iPad」が「MVPen for iPad EN309i」として3A60にて展示されているのを見て、大喜びで触ってきましたので簡単にレビューしたいと思います。

 iPad等で手書きしたい場合静電タッチ対応のペンを使えばある程度のことはできるわけですが、ほとんどの対応ペンが太い(仕様上やむなし)ため、実際に書いている部分がよく見えず違和感を感じることがありました。またマルチタッチの仕様上手を画面に置いてしまうと反応してしまう場合もあり、落ち着いて書くというのがやや難しい場合もありました。基本的にタッチ操作を代替するためのペンなのでそれで問題はないのですが、字や絵を書く場合にはやはりせっかくペンを使っているわけなので、手をしっかり安定させてタッチしている先の描画点をちゃんと見ながら書きたいと思うのが普通かなと思います。MVPen for iPadではこれまでのMVPenと同じように、ペン先の位置をiPadに接続したセンサーが関知して動作するため、タッチパネルを無効にしても動作させることができ、ペンを持つ手を画面に置いても誤動作することなく、ペン先を意識しながら操作することが可能になっています。

 実際に専用の描画アプリで書き味を試させてもらったところ、ちょうどGigabyteの912Xというタッチ対応ネットブックでArtRageを使った時のような感じでした。912Xは感圧式だったのでペン入力で使用でき反応もわるくなかったのですが、筆圧レベルの検出はできず、ネットプックなので描画反応はちょっと遅れる感じだったのですが、このMVPen for iPadもちょうど0.1〜0.2秒遅れる感じで等幅の線が書かれていくという感じで、個人的にはなんだか懐かしい感覚を覚えてしまいました。もちろん感圧と違ってとてもスムーズにあまり力を入れなくても書けるので、書いている感覚というのはかなり違いますが、反応の仕方が似ているという感じでしょうか。なぜ少し遅い反応になっているのか伺ってみたところ、位置検出して移動する筆跡を追いかけながら、ほぼリアルタイムでベクター演算してなめらかな線を書こうとしているため、ということでした。確かにMVPen for iPadで描かれる筆跡は912Xのように処理が遅延して遅い時に出るカクカクした線ではなく、非常に滑らかな美しい線です。気持ちゆっくりと字を書く時には遅延もほとんど気にならないので、この辺りは使い方で慣れるかもしれません。

 実際に書く時にはペン先が少し押し込まれる状態になるよう筆圧をかけて操作するため、まさにペンを利用している感覚で少し面白かったです。MVPen for iPadでは電磁誘導式ペンのように、センサーが常にペン先の位置を画面上に薄いドットで表示してくれるので、自分の書こうとしている位置の確認がしやすいと思いました。ただタブレットの仕様上ペンの当る画面表面と液晶画面の間にガラスが存在するため、ミリ単位で浮いている位置に書く感じになるので、ここも少し慣れが必要だなと思いました。展示機は液晶保護シートが貼られていない初代iPadでしたが、そのままでとてもスムーズに書けるので、むしろ摩擦係数がかわる保護シートは注意して選ぶかいっそない方がいいかもしれません。

 現状では専用アプリでしか動作しないそうで、専用アプリではアプリの操作パネルはタッチが有効になっています。メモや方眼紙などの用紙が選べ、簡単なビジネス用途としても十分な使い勝手になっていると思いました。本当に罫線に合わせてストレス少なくメモを書いていけるので面白いです。カメラロールの写真やカメラから直接撮影画像を下絵として取り込むこともできるので、PaparCameraのような写真のスケッチ化フィルターなどと組み合わせて使うとかなり楽しいことができると思います。ArtRageやPainterのような絵を描くようなアプリは作らないのですかと質問したところ、すぐには難しいが可能であれば対応していきたい(APIの公開等も含めて)とのことでした。そのためには十分な量のMVPen for iPadが売れないといけないですねw

 MVPen for iPadの発売は11月ごろ、価格は1万円くらいに抑えたいということでしたが、まだ詳細は未定ということでした。大きなロットで販売できれば8000円くらいまでにはなるかもしれないということで、人気が出てくれるといいなぁと思います。販売は当面専用Webストアからのみになるということだったので、実機をお手軽に確認できる機会は少ないかもしれません。お試しできる機会があれば躊躇無く参加されることをオススメします。

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■CEATEC: DTCP-IP対応アプリ sMedio True Link+
 fansfansの「最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2011」特別招待日にご招待!」に当選したので招待日にプレスとして参加してきました。そこで国内では第3勢力となるであろうDTCP-IP対応のDLNAアプリ sMedio True Link+ を見てきたので簡単にご紹介します。

 CEATECでは1A05スペースでDLNA関連展示が行われており、DiXiM PlayerのDigiOn社やNetfront Living ConnectのACCESS社などがAndroid製品等を展示していましたが、その中にsMedio社という耳慣れない社名で東芝製Androidタブレット上でDLNAアプリが展示されていたので、気になって少しお話を伺ってみました。

 東芝製タブレットAT300/24Cで動作しているDLNAアプリ sMedio True Link+ はこれまでのどのDLNAアプリとも違ってメディアプレイヤーとして非常に美しいインターフェース(しかもAndroid3.x系のデザインと親和性が高い)でサーバ表示やサムネイル表示が行われており、Android3.0+で動作するDTCP-IP対応アプリとのことでした。ひとつのアプリでDLNAクライアント・サーバ・コントローラの3つの機能を包含しており、表示画面では1画面の真ん中にコンテンツリスト(サムネ付き)、右下に接続しているサーバアイコン・レンダラーアイコンが表示され、今どのサーバに接続しどんなコンテンツをどの機器で見ようとしているのか常に確認できるというなかなか興味深い仕様になっていました。デモ機ではローカル接続のDLNAサーバから動画や音楽をリストして再生するという仕組みになっていましたが、サムネイルの表示も快速で動作も安定しており、プレイヤーも標準動画プレイヤーに渡すのではなくそのままアプリ内で再生しているようでユーザインターフェースがうまく統一されており、非常に使いやすいアプリになっていると思いました。

 sMedio True Link+のアプリアイコンが東芝スペースで展示されていたAT700/AT3S0にプリインストールされていたMediaPlayerアイコンと同一だったので、おそらくAT700/AT3S0のDTCP-IP対応はsMedio True Link+によるOEM実装なのだと推測できます。これまで事実上ほぼSHARP製スマートファミリンクと、DigiOn製DiXiMPlayerしか選択肢のなかったDTCP-IP対応アプリに新たな選択肢が提供されるわけで、しかもユーザインターフェースが良いとなれば、これは期待せざるを得ません。sMedioスペースで説明員さんにAndroid向けの単体アプリの提供予定はないのかと確認してみたところ、sMedio社としてはOEM提供を前提としていてアプリ単体でマーケットに出す予定はないとのこと。理由を伺ってみたところ、DTCP-IPの鍵を発行するためのライセンス管理がアプリでやろうとすると大変(メーカーだとデバイス単位でいいが、単体アプリだと購入の都度ライセンス発行することになる可能性がある)なこと、DTCP-IP自体のライセンスは高価ではないが万が一鍵が漏えいした場合の損害賠償請求が高額になる可能性があり小さな会社ではとてもそのリスクを負えないことなど、なるほどと納得のいく説明をしていただくことができました。鍵の漏えいはコンテンツ保護にとって致命傷になりかねないので、リスク対応をできる規模の会社でないとDTCP-IP対応に踏み込めないというのは非常に説得力があるなと思います。これではフリーのDTCP-IP対応アプリなど出てくるはずがありません。また有償であってもリーズナブルな価格でリリースできる可能性は皆無ということになると思います。

 sMedio社としてはDTCP-IP非対応のDLNAアプリとしてであれば、機能を限定したLite版などをアプリとして提供することは検討しうるということだったので、そちらはぜひとお願いさせていただきました。これまでSkifta辺りがそれなりにインターフェースにデザインを加えたアプリだったわけですが、sMedio True Link+ がリリースされれば一気にDLNAアプリのインターフェースのレベルが上がると思われるので、ぜひともLite版のリリースを期待したいと思います。sMedio True Link+ はAndroid3.xタブレット対応アプリですが、ハンドセット向けのsMedio True Link+ for Mobile も既に開発はされており、たぶんNexusSと思われる端末上でデモも見られるようになっていました。こちらはまだ提供時期も未定ということで、こちらのLite版にもぜひ期待したいと思います。CEATECに行かれた際にはぜひアプリインターフェースを1A05ブースでご確認いただければと思います。

 DTCP-IPはその敷居の高さから、家庭内ですらコンテンツ運用を難しくしてしまっている実態があり少し残念だなと思います。ライセンス管理や万が一の損害賠償などクリアすべき壁が大きすぎて普及できないというのは、まさにジレンマという他ありません。Hulu等の外国のコンテンツサービスに負けないよう、本当に利用者が望むサービスの在り方をもう一度国内の関連事業者の方々には考えていただきたいなぁと改めて思いました。

【3/31追記】DTCP-IPの鍵漏えいの罰金額はソフトウェアの日々さんの記事経由で確認したところ、やはり最大で$800万(90円換算で7.2億円)ということでした。確かに大会社でないとそのリスクは負えないですね…。ハードとセットでメーカー組込みの場合は鍵がひとつでいいのかもですが、ソフトウェアの契約単位で発行となると売れた数だけ鍵漏えいのリスクがあることになり、それに踏み出す会社はなさそうな気がします。またiPad等アップル製品に採用されることを期待される方も多いと思いますが、ほぼ日本国内でしか使われてない規格のためにアップルがそんなリスクを負うことはないと思われるので絶望的な気がします…orz

【11/29】Twonky BeamのiOS対応版がリリースされたことでiOSでもDTCP-IP対応の動画再生環境が可能となりました。Twonky BeamはPacketVideo社の製品であり、PacketVideo社はドコモの100%子会社ですので(こちらを参照)、今回ドコモが推進しているAndroid端末だけでなく、iOS端末のリスクまで負ってくれたということになります。残念ながら再生できる条件はやや厳しい(アプリの説明に互換性が確認されている機種が表示されているので必ず参照のこと)ものの、こうした対応をしてもらえるのは本当にありがたいことだと思います。ドコモの英断に感謝です。

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■EMOBILE S42HW レビュー
 fansfansの「国内初!テンキー付ストレート型Androidスマートフォン EMOBILE「smart bar(S42HW)タッチ&トライ ブロガーミーティング」に参加して、イーモバイルから発売されたS42HWをじっくり触ってくることができたのでレビューを書いておきます。正直なところいろいろと惜しい部分はあるものの、非常にこだわりを感じる素晴らしい製品になっていると思いました。帰ってきて速攻で白ロムの価格を調査して購入するかどうか悩むくらい個人的にはヒットな端末でした。そういうバイアスが少しかかったレビューと思って読んでいただけると幸いですw イベント当日の様子はこちらからご確認いただけます。またイベント参加者による記事がこちらでご参照いただけます。合わせてどうぞ。

■ハードウェア
 国内初のテンキー付きストレート端末と銘打つくらい特徴がハッキリした端末です。テンキー付きはIS11SHが初物でしたがスライド式だったためストレート端末として初ということになります。個人的にはWillcom Nineやadesを長くストレート端末として使っていたので、Androidのテンキー付きストレート端末には非常に興味があり期待をしていました。液晶は3インチWVGA液晶ということでサイズは決して大きくありませんが、約310dpiと非常に高解像度になっているため精細感があって非常にキレイに感じます。機体表面から若干奥まって液晶が配置されているような感じで最初少し違和感を感じるところもありましたが、これはすぐに慣れました。液晶自体はA01HWと同じ感じで視野角があまり広くないタイプです。少しナナメから見ると白が黄色っぽく見えるのですが、そもそも画面が小さいので通常利用ではほとんど気にならないと思います。タッチの反応は非常によく感じますが、アイコン等が小さいのでタッチ中心で操作するには誤タッチが多くなりそうです。同時認識は二点までとのことですが、これもそもそも画面が小さいので十分な感じですね。

 液晶下にはタッチ式ボタンで左から戻る・メニュー・ホーム・検索と並んでいます。この位置が実に絶妙でその下に続く物理ボタンによるキー類とうまく配置されていて、片手親指の届く範囲でほとんどの操作が完結できるように設計されています。テンキー部上部はセンターボタンの回りに十字キー。その左右に2つづつボタンが並び、左側は上:メールボタン・下:アドレス帳ボタン、右側は上:ブラウザボタン・下:アプリ一覧/テザリングボタンとなっており、必要な時に液晶に表示される機能表示と合わせてガラケのように文字種変更だったり記号だったりと臨機応変に利用できるように工夫されています。テンキー部下部は15キーで構成されており、最上段は左から通話キー・Clear/マナーキー・終話キーとなっています。終話キーはホームキーとしても動作します。その下は通常の数字キーが並ぶようになります。ボタンはスペースの都合上やや小さめですが、角度がつけられていることでそれなりに使いやすくなっています。もう少し角度があると更に使いやすいと思うのですが、フラットなデザインを損なうためあまり角度を付けなかったとのことでした。キーは十分クリック感もあり操作感は悪くないと思います。

 本体側面にあるボタンや端子類は比較的シンプルで、右側面に上から赤外線・ボリュームキー・電源・シャッターボタン、左側面には上からMicroUSBフタ無し・MicroSDフタ付き、上面にはなにもなし、下面にはマイクとストラップホールがあるという感じです。ヘッドホンジャックがないのは残念。電源はボタンが小さく突起も少ないのですが、通常あまり使わなくていいような工夫が別途センターボタンによりされているため、使い勝手的には問題にならないと思います。ボリュームキーやシャッターキーは押しやすくクリック感も悪くない印象です。背面にはカメラがありますがLEDフラッシュはありません。本体側面はプラスチック系樹脂ですが安っぽい感じはありません。背面は梨子地っぽい?感じに加工された樹脂でキズはつきやすそうな印象がありますが、こちらも安っぽすぎないギリギリな感じで比較的品質は高いように感じます。軋んだりするわけではないのですが、剛性はあまり高い感じではないので、尻ポケ運用は結構危険かもしれません。

 本体重量は114gと超軽量とまではいきませんが、ストレート端末の形状ゆえか持ちやすくあまり重さを感じません。横幅もWillcom Nineに比べれば大きいですが、携帯としては一般的なサイズだと思います。サイズの制限上バッテリーが1100mAとAndroidスマートフォンとしては頼りない感じですが、CPUや液晶サイズのバランスでテザリングでも3.5時間利用できるとのことなので、とりあえず十分かなと思います。バッテリーが本体最下部に配置されていたりするので、ストレート端末ということもあり充電接点がないかと思ったのですが、その用意はなくMicroUSBで本体左上部から充電することになります…これはちょっと残念でした。充電スタンドが欲しかった…。

 動作中は本体背面のカメラ下中央辺りがほんのりと暖かくなりますが、心配になるほどではありません。カメラの動作は比較的快速でAFも素早くシャッターもラグは少ないと思いました。ただCMOSの残像感というか素早く動かした時の歪みの出方は結構大きいので、注意が必要かなと思うとともにこれは結構面白い写真が撮れそうだぞとも思いました。

 起動時間は以下のような感じです。無駄なロゴ表示とかが少なく非常に起動は早いです。
 電源長押し→8秒→EMOBILEロゴ→18秒→ロック画面(合計約26秒)

■ソフトウェア
 製品企画の方からも説明がありましたが、Android OSに対する外観的なカスタマイズは本当に最小に抑えられています。その代わりにテンキー操作についての作り込みにものすごい工夫と工数がかけられているように感じます。Android自体のバージョンは2.3.4、カーネルバージョン 2.6.35.7、ベースバンドバージョン 1.00、ビルド番号 GINGERBREAD、バージョン1.30Aとなっていました。バージョン表記の類いまでシンプルですw 日本語入力はFSKAREN Version 2.0.1 HH06007です。ASUSのTF101でも感じましたが、FSKARENは日本語入力プログラム単体として評価するとそれなりなのですが、組込みキー入力のカスタマイズ対応ソフトウェアとしては非常に優秀なのだなと改めて思いました。

 前述の通りAndroidカスタムについてはほとんどないので、あまりアプリ的に書くことはないのですが、テンキー操作の快適さは特筆するものがあります。個人的に最も興味深かったのは、十字キーの真ん中センターキーの使い方です。通常Android端末はスリープから電源キーを押して回復した後、ロックスクリーンをタッチ操作で解除するのですが、S42HWはそれをどちらもセンターキーでできるようにしています。センターキーの長押しでロックスクリーン解除できるという仕様はちょっと面白いなと思いました。またホーム画面表示の時に十字キーでウィジェットやアイコンの操作ができることはもちろん、ホーム画面の左右への移動やホームに戻る操作もキーで快適に操作できるようになっています。ブラウザのスクロールもタッチ操作ではぎこちない感じですが、十字キーではとてもいい感じに遷移してくれます。数字キーを押せば当り前のように電話画面になり、押した数字がちゃんと電話番号として入力され、本当にガラケのように操作できるようになっています。正直IS11SHの時に感じた操作の違和感が全くと言っていいほどありません!ここまでこだわって作り込んだ開発の方々には尊敬の念を抱いてしまいます。技術的にCキーに戻るボタンを割り当てることができなかったのが残念と話されていたのがとても印象的でした。このS42HWはAndroidとテンキーをうまく組み合わせた実装のリファレンスモデルと言っていいと思います。SHARPさんもぜひがんばってくださいw

 ちなみにS42HWのFSKARENの設定を変えることでテンキーでのポケベル打ちも可能になっているそうです。結構需要があるそうで、テンキー+ポケベル打ちを快適にスマートフォンでやりたい!と思っている方には最良の選択肢になっているかもしれません。こうしたテンキーの使い勝手はぜひ店頭の実機で確認して欲しいと思うのですが(男性だと物理キーが小さいと感じるかもしれませんし)、発売後ヨドバシ横浜に行った時にも店頭実機が展示されておらず、コールドモックが数点あるのみと、ちょっとA01HWと合わせて残念な扱いになっているのが気になります。EMOBILEとしては、そうした販売を推奨しているわけではなく量販店側の判断での販売方法とのことですが、どちらも地味な割にいい機種なのでぜひ大型量販店の方は販売方法を見直してあげて欲しいと思いますw

 組込みの赤外線ポートはアドレス帳のやり取りのみ対応とのことで、機能的には付いているけどあまり使い勝手までは手が回っていない感じでした。受信は「設定→無線とネットワーク→赤外線をONにする」で待ち受けになり、送信は「連絡先→メニューボタン→赤外線で送信」で開いている連絡先を送信できるという感じにUIがバラバラです。この辺りは折角赤外線を搭載しているので、専用アプリにするなど普通に使える容易さを実現してほしかったなぁと思います。

 CPUスペックや液晶サイズ的にアレかと思いましたが、一応動画の再生テストもしてきました。MicroSDからの再生結果は以下の通りでした。再生アプリはギャラリーアプリから標準動画プレイヤーです。やっぱりちょっと動画プレイヤーとしては厳しいですね。ただ液晶が高解像度なので表示された動画はとてもキレイに感じました。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

MicroSDでのローカル再生
 A,F,Gが再生可能。H,Iは音声のみ再生可能。一応全ての動画がリストにはされるもののサムネイル無しがほとんど。クリックすると再生できませんダイアログを表示。

■まとめ
 テンキー操作に開発者のこだわりを感じる素晴らしい端末だと思います。Android端末のほとんど(タッチでしかできない操作もやはりありますので)をテンキーで自在に操作できる感覚はとても新鮮で感動的でした。IS11SHで感じた僅かな違和感をも払拭し、テンキー操作ってやっぱりいいなと思わせてくれました。個人的に強く感じたのは「昔Willcom HYBRID W-ZERO3に期待した操作感覚はこれだったのか!こういう快適さが欲しかったんだ!」というものでした。MSC2011の講演でもほとんどなかったことのように扱われたWM6系最後のZERO3には本当にがっかりしたものでした。最新だから改良はされているのだろうと期待して買ったその機種は、ハードはそれほど悪くないのにWM6.5の使い勝手の悪さに辟易となり、すぐにadesに戻された悲劇のスマートフォン(当社比w)。S42HWはHYBRID W-ZERO3をストレートに変形させたような印象で(特にブラウンカラー)、OSをAndroidに変えて新たに生まれ変わったかのようなそんな感覚を感じてしまいました。S42HWにW-SIMが刺さればなぁ…とか本当に思ってしまいました…。

 ちょっと感傷的なテキストが多くなってしまいましたが、S42HWは地味ながら店頭で実機を触って確かめてみる価値のあるスマートフォンだと思います。バッテリー容量が少ないことやヘッドホンジャックがないこと、動画の再生能力が低いことなど欠点とされてしまっておかしくないことはありますが、テンキーによる快適な操作感覚は長くガラケを使ってきた方々にもきっと「おおっ!」と思ってもらえる素晴らしいポイントだと思います。ぜひお近くの量販店等で展示実機はないのかとプッシュして一度体験してみていただければと思いますw

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■Windows Phone 7 Connectorでバックアップを取得
 OMNIA7をMangoアップデートするに当って7392のバックアップ保持するためのメモ。おそらくMac用のWindows Phone 7 Connector v2.0でも時期が来ればOMNIA7をMangoにアップデートできると思われるが、現時点で更新通知なしの端末をムリヤリアップデートするためにはZuneSoftwareでやる他手順が明確になっている方法がないので、Windows Phone 7 Connector側でバックアップを確保しておき、いつでも戻せるようにしておくつもりで実施したことを中心に書いておく。

1)Windows Phone 7 Connectorでバックアップ作成
・端末をUSBケーブルでMacに接続する
・Windows Phone 7 Connectorを起動する
・左メニューに表示された端末名を選択する
・デバイスオプションボタンをクリック
・「バックアップの作成」をクリック

2)バックアップデータを確保する
・/User/ユーザ名/Library/Application Support/Windows Phone 7 Connectorを開く
・Devicesフォルダの中を確認
・「fba78dcc – xxxxxxxx – fc2932d3 – xxxxxxxx」のようなデバイスコードがある
・その中にある以下の3つを別にコピーして保存する
 Backupフォルダ
 DeviceMediaInfo.xml
 Sync Configuration.xml

3)リストア手順
・端末をUSBケーブルでMacに接続する
・Windows Phone 7 Connectorを起動する
・左メニューに表示された端末名を選択する
・デバイスオプションボタンをクリック
・「復元」をクリック

 リストアでは常に最新のバックアップからの復元が実行されるため、最新のバックアップ(古いバックアップはバックアップ保存場所のパス(上記参照)に「Backup 2011-08-06 01-45-53」のような日付+時間の形式で保存されている)と同じように、復元したい時点のデータをBackupにリネームしてから復元ボタンを押すことで元に戻すことが可能(Mango→NoDoの復元も問題なく可能でした)。

 ちなみにMango端末をWindows Phone 7 Connectorに接続した場合、デバイスオプションの上に「App Marketplace」のボタンが表示され、これを押すことでSafariが起動しWeb版App Marketplaceに接続することができる。また左メニューに「着信音」項目が増えており、iTunesライブラリから30秒未満の曲が自動抽出され、着信音として端末に転送できるようになっている。

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■OMNIA7をWP7.5(Mango)にアップデートしたメモ
 本日から始まったWP7.5(Mango)へのアップデートで手元のOMNIA7をアップデートしたメモ。アップデートの通知は来ていなかったが、ななふぉさんこちらの記事の手順を実行したところ、アップデートを行うことができた。感謝。以下箇条書きでメモ。

・NoDo(7392)の時点で日本語ロケールをレジストリ追加しようか迷ったが今回は止め
・代わりに7392のバックアップを保持しいつでも戻せるようにしておく
・バックアップ保持手順は別途
・アップデート手順は全くななふぉさんの記事の通りでOK
OMNIA7の場合7392→7403へアップデート完了した時点でZuneがデバイスを見失う
そのため一度Zuneを終了し、OMNIA7をPCから外して再接続する必要がある
・7720アップデート直後の起動もあまり時間がかからなかった
(いつもよりやや長いくらい)
・デフォルト青だったタイルが全てマンゴーオレンジにw
・入れていたTwitterアプリのみ青のままで違和感w
・アカウントでTwitterを新規登録しても反映までに少し時間がかかる
・MeからTweet参照もポストもできるけどLists見えないし検索登録単語も利用不可
・結局Twitterアプリは外せない…(なんか別の方法あるのかな?)
・Exchangeアカウントのメールがデフォルトでスレッド化表示になっていた
・表示の修正はsettingsからConversationsをオフに変更すればOK
・ホーム画面のタイルのスクロールが早くなった気がする
・IEのスクロールもかなり快適になっている気がする(追従性も高い)
・IEのフォントがキレイになったような…?
・Nelのスクロールのぎこちなさは変わってないような…?
 →Nelのアップデートで超快適になりました
・日本語入力がJPInputよりやりやすい!(当り前w)
・カーブフリックは未検証(QWERTY入力派なため)
・Hotmailのメール送信動作が早くなったような…w
・顔文字確かに充実してるなぁw
Hotmail経由の日本語メールはMangoでもutf8エンコード&本文base64エンコードorz
・live.comアカウントだからダメなのかな?システムロケールが北米のままだからかな?
・ディスプレイランゲージがjapaneseでないとダメなのかな?
・IS12Tだと問題ないんだろうか…?
・live.jpのアカウントで要検証
・カメラがタッチフォーカスに対応…あれ?前からできたっけ?気付いてなかったかも
・Internet Sharing項目出てこないな…?3Gデータ接続してないとダメなのかな?
 →レジストリいじらないとダメらしい…orz
・ヘッドフォン出力の音質がすごく向上している気がする…!プラシーボ?
・電池の持ちが悪くなったorz 001HTと同じくらいな感じ…
・Wi-Fiへの再接続が早くなった
・スリープしてもWi-Fi接続を維持している時間が長くなった
・Wi-Fi再接続の失敗が激減した
・People Hubの使い勝手が上がったので利用度が上がった
・Nowアプリがバージョンアップして動作が向上した
・gMapsアプリが最初Map画像表示できなかったが端末再起動したら表示した
・スリープしてるアプリのレジュームが速くなった
・メイン端末として使ってみてもいいかな?と思うようになったw

気付いたら随時追記

 とりあえず全般的に非常に快適になった印象。使うのが更に楽しくなった感じ。アカウントとロケールの問題をいろいろ試してみたら、一度7392に戻してみるかもしれない。現状では多くの日本語対応アプリがやはりMarketplaceで表示されない。ロケール関係はほんと面倒だなぁ。

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