■au htc EVO WiMAX ISW11HT 更新ビルド レビュー
 本日とある調査で都内に出ていたため、KDDIデザイニングスタジオに寄ってみたところ、EVOのビルドが更新されていたので簡単にレビューをしておきます。1Fの展示機は前回のビルドと新しいビルドのものが混在している状況でした。日曜ということで来客も結構あり、EVOに興味を持つ方もそこそこいらっしゃったので、前回ほどじっくり触ることはできませんでしたが、確認できたことを書いていこうと思います。

 4/6 EVOの製品版ビルドと思われるバージョンを確認したのでレビューを追加しました。
 au HTC EVO WiMAX ISW11HT 製品版ビルド? レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/953

■更新ビルド 1.03.970.1 CL338102 test-keys
 Androidバージョンは2.2.1で変わらず。前回のレビューと異なっているのは、ソフトウェアの番号 1.03.970.1、ベースバンドバージョン 2.15.00.02.23 ということで数字的な変化は大きくなく比較的小規模な修正と思われます。前ビルド1.02.970.1の機体でシステムアップデートのチェックをすると、新しいバージョンがある旨のダイアログが出たので、OTAでアップデートできるようでした。

 このビルドでは2点同時認識は変わりませんが、タッチスクリーンの応答性が更に良くなっているようで、フリック操作やピンチ操作が非常に快速快適になっているように感じました。とてもサクサク動作して非常に気持ちいい感覚です。ブラウザの動作も軽快になっているように感じました。前回問題になっていた充電ケーブルを繋いでいるとタッチ動作が安定しない問題は既に解決されていました。新しいビルドの機体も前ビルドの機体もどちらも充電ケーブルを繋いだままで、全く問題なく動作してくれました。説明員さんに以前来た時と何が変わったのか伺ったのですが、開発機ということもあり本体が変わったものもあるし、ソフトウェアが変わったもの(新ビルドのことと思われる)もあるし、ということで曖昧な感じで詳細なことは教えていただくことはできませんでした。新ビルドで機能的に何が変わったかもよくわからないという感じです。いずれにしても不具合は解消されたということで、EVO購入予定の方は安心していいかと思われます。

 起動時間は以下のような感じでした。
 電源オン→5秒→Android auロゴ→19秒→htcロゴ→22秒→ロック画面(合計約46秒)

 新ビルドでも起動時間は変わりませんでした。Android auロゴ表示までの時間が短くなった分、htcロゴの表示時間が2秒長くなって結果は同じ46秒でした。Quadrantが既にインストールされていたので、試してみたことろ1回目1158、2回目1156ということで、HTC EVO 2.2+よりもちょっと低いという感じでした。ちなみにWiMAXとWiMAXデザリングをonにして計測してみたところ、1回目990、2回目1118ということで3Gのみの時よりもスコアが落ちました。WiMAXは多少負荷が大きいということなのかもしれません。

 残念ながら細かいアップデート内容はわからなかったのですが、不具合が解消しタッチレスポンスが向上していることが判ったので、デザイニングスタジオに寄ってみて良かったと思いました。懸念されるEVOのバッテリー持続時間については既に3500mAhの大容量バッテリーが国内でも5000円程度で入手できるようになっていますし、WiMAXルータとしても十分に活用できそうです。HTCは既に3D対応のデュアルコア新世代EVOを発表しており、海外では今月WiMAX対応の新機種が複数発表されたため、auの夏モデルの発表が気にはなりますが、たぶんISW11HTを購入してしまうような気がしますw

 XOOMも確認したかったのですが、時間がなく諦めざるをえませんでした。こちらについては機会があれば改めてチェックしたいと思います。今回一応説明員さんにISW11HTの発売予定について確認してみたのですが、4月上旬ということで変更の通知は来ていないが地震の影響で遅れる可能性はあるとのことでした。興味がないので知らなかったのですが、実際G11が発売予定日過ぎても関東で発売できていないとのことでしたので、少しずれ込むことは覚悟しておいた方がいいのかもしれません。こればかりは仕方ないので発売まで楽しみに待つとしましょう。

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■NEC LifeTouch NOTE レビュー
 MEDIASの印象が良く、期待値が高かったので正直レビューを書くか悩むほど個人的にはがっかりしました。発売日当日ヨドバシ横浜店で、またそれ以降にヨドバシ秋葉原店でも触ってきたのですが、こうしてレビューを書こうと冷静になるまで1週間かかってしまいました。業務利用などであれ?ということのないよう簡単にレビューをしておこうと思います。(展示機と実機は異なる可能性がありますのでご注意ください)

■ハードウェア
 やや厚ぼったいnetbookという印象。厚みがあるからかやや重めに感じます。液晶はWVGA7インチで感圧式タッチスクリーンということもあり、最近のnetbookより断然品質は低いと言わざるを得ません。決してひどく見にくいというほどではないのですが、品質を比べれば日本通信のLight Tabの方が少し上ではないかと感じました。タッチの応答性もLight Tabよりもやや低く、心持ちスクリーンに指を押し込みながら操作しないとうまく反応してくれません。この操作感のためか本体液晶スクリーン側も厚くヒンジも堅めに作ってあるように思います。この液晶はベゼル部分に囲まれて少し凹んで設置されているため、通知バーを指タッチ操作で引き出そうとするとうまくいきません。通知バーを引き出すキー操作があるのかと試しましたが、それもわかりませんでした。ホームアプリでも、ADW.Launcherのように画面のどこか(アイコンやWidgetのない場所)を下にスライド操作すれば通知バーが出てくるようなカスタマイズはされていないようで、ちょっと使いにくく感じました。

 キーボードもnetbookレベルで普通という感じ。実際打ってみた第一印象はEeePCみたいだなと思いました。もちろんAndroid端末として特徴的なキーが追加されており、キーボード右最上段に「Menu、検索、ホーム、戻る」がInsertやDeleteと並んで鎮座しています。またMenuキーだけはキーボードのAキーの左(通常CapsかControlキーがあるところ)にもあり、設定で機能切替ができるようになっています。キーボード操作は慣れが一番重要になると思いますが、個人的には非常に良く使うホームや戻るキーが右上最上段でやや遠くキーが小さい配置というのに若干違和感を覚えました。dynabook AZの時もそうでしたが、ノートPCにもAndroid端末にもなり切れない微妙さ加減が違和感の原因なのかもしれません。ポインティングデバイスはタッチ式で、HTCの光学ポインタみたいな感じでの操作になります。AZのように画面上マウスポインタは表示されませんので、選択可能領域が動いていくという感じです。ここも使う人次第ではありますが、ノートのような形なのにポインタがなく、どこを選択しようとしているかわかりにくい操作感はとても微妙だと思いました。ただタッチスクリーンに比べればこちらの方が、慣れればスムーズに操作が可能になると思います。

 起動時間については以下のような感じになっていました。
 電源オン→7秒→NECロゴ表示→6秒→NVIDIA TEGRAロゴ表示→12秒→
 ドロイド君表示→10秒→ホーム画面(約35秒)

 起動時間は快速です。demo版のファームだからという可能性はありますが、電源ONから35秒で使えるようになります。Tegraの高速性がこの点では活かされているようです。ちなみにQuadrantは1866でTegra搭載端末として妥当なスコアでした。

■ソフトウェア
 NECは展示機には専用のdemoバージョンのOSを稼働させており、実機にインストールされているバージョンと微妙に異なっているようです。ストレージの認識量が少ないとか端末の初期化機能が無効になっているなど、いくつかわかる部分もありましたが、NECの説明員さんも「全く」把握してなかったようで細かく確認することができませんでした。一応店頭展示機のAndroidバージョンは2.2、カーネルバージョン 2.6.32.9 nec@Maia #1、ビルド番号 A1.01.demoとなっていました。実機ではビルド番号がA1.01になっているそうです。日本語入力はATOK Ver.1.0.6となっています。実際の日本語入力と変換はATOKだけに十分快適と言えると思いますが、キー操作にはやや慣れが必要な気がします。Wi-Fiモデルですがマーケットに対応しているので、アプリのインストールなどは安心できます。

 個人的に最も印象深かったのは、Android2.2にも関わらず「アカウントと同期」メニューのアカウントの追加から、Exchange同期設定(コーポレート設定)が排除されていることでした。Googleのアカウントしか同期用に設定できないようになっています。電子メールアカウントの設定追加画面からもBIGLOBEメールアカウントか、他のPOP/IMAPメールアカウントしか設定できません。Exchange連携を前提に業務利用する場合注意が必要です。さすがにこれにはびっくりしたので、NECの説明員さんに実機でもそうなのか技術担当に確認してもらいましたが、やはりExchange同期機能は排除されているそうです。当然Exchange同期を使ったリモートワイプなどもできませんので、端末の安全確保には別の手段を導入検討する必要があります。

■まとめ
 NECブランドを期待して購入するとがっかりすると思います…。少なくとも業務利用法人利用は慎重な検討をした方がいいと思いました。全体的な印象はマイナーブランドのnetbookよりも下で、折角の高速なTegraをほとんど活かせていないと思います。タッチパネルもポインティングデバイスもTegra+Androidの応答性俊敏性をスポイルしてしまっているし、動画再生能力も品質の低い液晶パネルで活かしきれません。テキスト入力を中心に利用するなら、netbookの方がはるかにマシだと思いました。LifeTouch NOTEはdynabook AZで東芝が得たであろう教訓を全く参考にしていない(むしろ悪化させた)ように感じます。実際ヨドバシ店頭でも発売直後からほぼ放置状態のように見え、SHARP説明員さんがGALAPAGOSを声を張り上げて一所懸命販促しているのと対照的に、この端末に興味を持って触っている人が何人いてもNECの説明員さんは誰も声をかけてきません。こちらから質問したいのでとヨドバシ店員さんに声をかけてやっとどこかからNECの説明員さんがやってくるという感じです。発売直後なのに…。タイミングが悪かったということもあるかもしれませんが、ちょっとNECのこの端末の扱いに疑念が生じてしまいます。端末としてはサイズや重量、稼働時間、マーケット対応、ATOKによる日本語入力などアドバンテージになる部分はないわけではありませんが、あまり積極的にオススメできる端末ではないと思いました。同価格帯には十分長時間稼働可能なnetbookもありますので、用途をしっかり検討して選んだ方がいいのではないかと思います。

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■緊急時の携帯電話接続成功度合いのメモ
 東北地方太平洋沖地震の当日、都内日本橋浜町近辺にて被災。浜町公園にて退避中に音声通話が可能だったのはWillcom同士のみだった。仕事先の方々の他社携帯電話が全く音声通話できない中、Willcom同士だけがほぼ問題なく通話できたことで、かなりの方が家族のためにWillcomの契約を検討しようと言うことになった。以下に3月11日の地震発生以降の携帯電話会社間の接続成功度合いをメモしておく。

■音声通話可能
・Willcom(移動)→Willcom(横浜)
 日本橋浜町から横浜へ徒歩帰宅する都合約12時間(休憩含む)、30分に一度3分程度通話して1度のみ通話規制対象に。
 Willcom 9の電源は朝満充電で帰宅までフルゲージ表示のまま。バッテリー良好。
 ヘリが近いとノイズや切断が発生するものの、概ね快適に通話可能だった。ライトメールも同様。
・Willcom(横浜)→Willcom(移動)
 着信も問題なく接続できていた。ライトメールも同様。
・Willcom(移動)→固定電話(静岡)
・Willcom(移動)→au(静岡)
・Willcom(横浜)→Willcom(京都)

■音声通話不可能(発信は全て都内)
・Willcom→docomo(都内、茨城)
・Willcom→固定電話(都内、茨城)
・docomo→docomo(都内、茨城)SMSは送信可能
・docomo→固定電話(都内、茨城)
・Softbank→docomo(都内、茨城)
・Softbank→固定電話(都内、茨城)

■所感
 携帯電話の規制地域であってもWillcomの通話には問題のないことがとても周りに驚かれていた。電話機を貸し他社の携帯にかけても繋がらなかったのだが、他のWillcom利用者もWillcom同士の間では通話できており、停電さえしていなければWillcomの音声通話が非常に災害に強いということが認識されていたようだ。週末に早速Willcomに契約に行くという方もおり、期せずしてWillcom株アップの機会になった。同時に所持していたiPhone3GSは朝満充電だったが、音声通話はぜすGPSマップを時々利用した程度で徒歩帰宅途中午後11時過ぎに電力低下で外部バッテリーを接続しなければ事実上利用できなくなった。PHSの省電力性と接続性の良さ(地域によるとは思うが)を改めて認識することになった。正直なところ電話回線の整理をすることも想定していたが、今回の事象からWillcomの契約はメインで継続することを決意。東海地震に備えて実家にもWillcom回線を提供することを追加検討しようと思った。メールが繋がることも嬉しいが、やはり音声で繋がるのはとても有り難い。Willcomにはとても感謝している。

 ちなみにVoIPは未確認。ここ数日Viberの検索でこのblogにアクセスが増えており、調べてみてAppleが「災害対策アプリケーション(iTunesが開きます)」としてViberをリストしていることを知った。どうやらパケット通信を利用するViberであれば被災地との音声通話ができる率が高かったようだ。現時点でViberはv1.1であり通信時の暗号化対応がなされていない状態なので手放しでオススメはできないが、リスクを承知した上でなら被災地との連絡確保のため利用することを否定するものではない。連絡先の情報(名前、電話番号)が平文でネットを流れるということに対して、連絡先を必要分に減らし利用することが望ましいとは思う。月内にはv2.0にアップデートされ、暗号化がサポートされる予定なので、早めにアップデートが提供されることを期待したい。

 ※Willcomの契約を検討される方はこちらのサイトが参考になると思います。
 ウィルコム機種変更感想データベース
 http://www5f.biglobe.ne.jp/%7Efet/index.html

 ※結局willcomのもう1台無料キャンペーンを利用して実家用にPHSを1台送りました。auより切れないし音がいいと喜ばれましたw

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■docomo Xperia arc SO-01C 更新ビルド レビュー
 ドコモスマートフォンラウンジのXperia arcのビルドが更新されているということで確認をしてきました。Androidバージョンは2.3.2、カーネルバージョン 2.6.32.9-pref SEMCUser@SEMCHost #1、ベースバンドバージョン 7X30A-AAABQMAZM-1290_12-05、ビルド番号は3.0.D.2.79となっていました。前回記事からAndroidバージョンも上がり、ビルド番号もリリース版と噂されているD系になっています。オープン時間からほどなく訪問したので、店内は人も少なくじっくり触るとともに後述しますが、ラウンジ担当のエンジニアの方ともゆっくりお話することができ、楽しい時間を過ごすことができました。今回は前回記事との差分という感じになります。

■ハードウェア
 特に変更があったわけではありませんが、少し追加確認したことを書いておきます。前回も軽い印象だったことを書いていますが、実は銀座ソニーショールームでもXperia arcを触ってみて、展示方法の違いから更に軽さを実感することができました。スマートフォンラウンジでは盗難防止+充電の専用ケーブルが結構しっかり堅めのものを使用していることで、本体は軽いのにケーブルの重さと堅さのため実際のものよりやや重く感じます。対してソニーショールームでは軽量なワイヤになっているため、実機自体の軽さをストレートに実感できました。重さを重視される方はソニーショールームで確認されることをオススメします。改めて本当に軽いと実感できました。

 今回EVOで試したのと同じ方法でイヤホンジャックの音質も確認してみました。使用したヘッドホンは今回もVictorのHA-FXC71-Bです。比較対象はiPhone3GSになりますが、Xperia arcは良く言えば軽め明るめの音場の広い音になっています。悪く言えば足が地に着かない浮ついた音です。高音はきれいに感じますし、ボーカルもしっかり出てきますが、低音が低くなり切れずやや軽めにブーミーな感じで鳴ってしまいますので、ソースによってはかなり残念な再生になってしまいそうです。低音重視の方はヘッドホンとの相性を気にする必要があるかもしれません。残念ながら個人的には好みの音ではなかったので、この端末を選択する積極的な理由がまたひとつ減ってしまいました…。

 起動時間については以下のような感じになっていました。
 電源オン→9秒→ソニエリロゴ動画→18秒→docomoロゴ表示→27秒→ロック画面(約54秒)。

 結果は微妙に早くなっているかな、という感じ。ロック画面の解除自体は51秒くらいで可能になっているので前回よりは少し(10%くらい?)良くなっていると言えそうです。ソニエリロゴとdocomoロゴの表示時間配分が変わっただけで、ずいぶん印象が違って見えたようにも思います。時間計測したら改善は僅かでしたが、体感では結構早くなった?と感じていました。

■ソフトウェア
 Androidバージョンが上がり、ほぼリリース版と言われているバージョンになったことで、前回英語のまま残されていたメニューなどは問題なく日本語化されており、ホーム画面のフリック等の動作も更に快適な印象になっていました。本当にサクサクで気持ちいい操作感です。特に操作感が上がったと思ったのは、カメラの部分で撮影から保存して再度撮影可能になるまでの時間がとても短く、とても使い勝手が良くなった印象を受けました。保存スピードが向上したように感じます。スマホのカメラは反応があまり良くないというイメージを改めて覆されました。もともとカメラ部分はセールスポイントであるわけですが、スマホとしては本当に快適だと思います。画質そのものはやはり端末上で比べても分かりにくいのですが、ラウンジのエンジニアさんによると「暗所撮影をしようとした時に、液晶画面に映る画像を見るだけで他との違いが確認できますよ」とのことでした。暗所に強いというのは室内撮影が多い方に嬉しいですね。

 今回改めて確認したところ、前回ラウンジで説明されたLiveWareマネージャーのプリインストールはないということが判りました。ソニエリのソフトウェアなのでプリインストールされていてもおかしくはないと思うのですが、ソニーショールームでも諸元表にないのでプリインストールはありませんと説明を受けたので、前回の内容は訂正いたします。これがあるということは国内のLiveView提供も近いのではないかと期待していたのですが、どうもそういうことにはならなそうな印象です。一応LiveViewも持って行ってたのですが、試すのは止めてしまいました…。

 セキュリティ面でちょっと気になることがあったので、説明員さんにお願いしてラウンジのエンジニアさん立ち会いでExchange設定を行いリモートワイプの実験もさせていただきました。利用したのはこちらの記事のCodenameのアカウントです。初代XperiaではMoxierが導入されていたこともありMoxierデータしか初期化できませんでしたが、Xperia ArcではNexusOne同様端末自体の初期化が行われ、SDカード以外は初期状態に戻せることを確認しました。これはビジネス利用でも少し安心できる材料です。

■まとめ
 改めて今回確認してみてXperia arcは初代から大きく変わって、シングルコア世代の最強機のひとつになったと感じました。ハードの持ちやすさ快適さ、ソフトウェアの操作の快適さのバランスがとても良くできていると思います。予約が殺到するのも理解できます。個人的にはメイン機として利用するには音質が好みでないことと、現時点ではWiMAXの件もあり春に購入するのはEVOで決まりかなと考えていますが、LiveView持ちとしては非常に魅力的な端末でもあるので、資金に余裕があればいずれ入手したいとも思います。ぜひともdocomoには、こうした高品質なグローバルモデルをどんどん展開してAndroid市場を面白くしてもらえればと思います。

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CodenameでAndroid端末をリモートワイプ

■CodenameでAndroid端末をリモートワイプ
 前記事で紹介した無料のExchangeサービスCodenameを使ってNexusOneをリモートワイプしてみるテスト。

■Codenameアカウントの作成
 以下のリンクからアカウントを作成する
 チェックはOutlook Web Access & Exchange ActiveSync(25MB)につける
 http://codename.win1.jp/account/default.aspx

 今回はサンプルとして アカウント名を「astest」で設定する
 登録後指定したメールアドレスにcodename@win1.jpから通知が来る
 通知されたOWAのURLにアクセスしてアカウントの有効確認をする
 (ADへの登録に時間がかかることがあるので気長に待つ)
 https://ex.codename.win1.jp/owa/

■Codenameアカウントの設定(ActiveSync設定)
 OWAでアカウント有効確認ができたらAndroid端末に設定を追加する
 ※¥マークは実際にはバックスラッシュで入力

 設定>アカウントの同期>アカウントを追加>コーポレート
 メールアドレス:codename¥astest@codename.win1.jp
 パスワード:登録パスワード
 次へ

 ドメイン¥ユーザー名:codename¥astest
 パスワード:登録パスワード
 サーバー:ex.codename.win1.jp
 安全な接続(SSL)を使用する にチェック
 次へ

 セキュリティのリモート管理 ダイアログにOK
 アカウントのオプションを適宜設定して次へ

 メールアカウントの登録で名前を付けて完了
 デバイス管理者を有効にしますか?で内容確認の上「有効にする」

■OWAからリモートワイプを実行する
 OWAのURLへアクセスしてログインする
 右上の「オプション」をクリック
 左メニューの「モバイル機器」をクリック
 ActiveSync設定のされているデバイスのリストが表示されるので
 「最終同期時刻」の表示されているデバイスからワイプ対象を選択
 「デバイス上のすべてのデータの消去を実行…」をクリック

 ワイプ完了後OWAに完了通知が届くので確認する
 確認したらモバイル機器からワイプされたデバイスを選択して
 「デバイスを一覧から削除… 」をクリック
 ※この削除を行わないと同じ機器を再接続できないので注意

■リモートワイプ実行結果
 NexusOne(CyanogenMod7 RC2)ではデバイス管理者の権限がメールと
 なっていたが、リモートワイプ実行で端末が初期化された。
 ワイプコマンド受信後再起動し、起動後は初期アカウントの設定画面になる
 ただしSDカードの中身は初期化されずそのままだった

 おそらく端末実装等によりAndroid端末によりどこまで初期化されるかが
 異なると推測されるので要実機検証。

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■Android/iPhoneで無償利用可能なExchangeサービス
 iPhoneやAndroid端末でActiveSyncやリモートワイプの試験ができる環境を調べたメモ。完全無料はCodenameのみ。後はトライアルにて期間限定で無料利用が可能。法人契約前提のサービスも多いので要確認。料金はActiveSync/リモートワイプが可能な契約内容の料金とした。2010/3/8現在の調査結果。

■Codename(Exchange2007 無料 3ヶ月毎に継続手続き必須)
 サービス:ActiveSync可/リモートワイプ可
 初期設定:0円
 月額料金:0円(1ユーザからOK)
 容量:25M
 http://codename.win1.jp/default.aspx
 ※ワイプはOWAでアクセスして実行する

■アイル Exchange (Exchange2003? 14日無料トライアル可能)
 サービス:ActiveSync可/リモートワイプ可
 初期設定:1575円
 月額料金:890円(1ユーザからOK)
 容量:3G
 http://home.isle.ne.jp/service/apps/exchange/support/trial.html
 http://home.isle.ne.jp/service/apps/exchange/index.html

■Livestyle Exchange2007 E-standard(Exchange2007 30日間無料トライアル可能)
 サービス:ActiveSync可/リモートワイプ可
 初期設定:1680円
 月額料金:1680円/ユーザ(1ユーザからOK)
 容量:1G/ユーザ
 http://www.live-style.jp/price/Pages/default.aspx
 http://www.live-style.jp/exchange/Pages/default.aspx

■KDDI Business Outlook (Exchange2007 14日間無料トライアル可能)
 サービス:ActiveSync可/リモートワイプ不明
 初期設定:0円
 月額料金:980円/ユーザ(1ユーザからOK)
 容量:1G/ユーザ
 http://www.kddi.com/pub/outlook/application/free.html
 http://www.kddi.com/pub/outlook/index.html

■Microsoft Exchange Online Standard(Exchange2007 30日間無料トライアル可能)
 サービス:ActiveSync可/リモートワイプ不明
 初期設定:0円
 月額料金:522円/ユーザ(5ユーザから契約可能)
 容量:25G/ユーザ
 http://www.microsoft.com/japan/online/trial.mspx
 http://www.microsoft.com/online/ja-jp/exchange-online.mspx

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■b-mobile Light Tab 簡易レビュー
 昨日から発売になった日本通信のZTE製7インチAndroid2.2タブレットLight Tabを、ヨドバシ秋葉原店で見てきましたので、簡単にレビューしたいと思います。土曜だったこともありかなり店内は混雑していましたが、IDEOSの時のように順番を待つことはなく、比較的余裕を持って見ることができました。日本通信の説明員の方もIDEOSの時よりもとても慣れていらっしゃっていろいろとお話を伺うことができました。

 ハードウェアはGalaxyTabとかなり近似したサイズで横幅が1cm小さく気持ち厚い感じ。重さもあまり変わらず幅が小さいのでGalaxyTabより少し持ちやすい印象です。一番気になっていた液晶ディスプレイ部は抵抗膜方式にしては思ったより見やすい印象です。E7001のように明らかに抵抗膜のためヤワになって前面がタッチした部分でへこむようなことはなく、一見した印象は静電方式かのようにしっかりした堅めのスクリーン表面になっていて品質的には悪くありません。タッチパネルの精度はシングルタップもダブルタップもフリックも思った以上に良好でした。Android2.2ということもあるのか、非常に操作は快適に感じました。使っていて抵抗膜方式であることを忘れてついピンチズーム操作をしてしまうようなことが度々ありました。もちろんマルチタッチには対応していないので、ピンチズーム操作はできません。7インチで800×480の画素数だけに少し粗い印象はありますし、液晶品質自体もそれほど高くは感じませんが、実用には十分だと思われました。むしろ導入されている標準日本語フォントが丸ゴシックになっており、ブラウザやメニューなど日本語がとても読みやすくなっているため、液晶の粗さをうまくカバーしてくれていると思いました。

 Light Tabはバッテリーが交換できるようになっており裏ぶたを開けることができます。最初起動前に必ず裏ぶたを開けて保護シートを外す必要があるので、購入したら誰でも一度は裏ぶたを外すことになるのですが、最初はかなり開けにくいので注意をする必要があるそうです。SIMやMicroSDはバッテリーを外したところに挿入口があり、SIMはかなり取り外しがしにくい仕様になっているので、セロテープなどで引っ張り出す必要があるとのことでした。実際に作業を見せていただきましたが、慣れている説明員さんでも結構裏ぶたを開けるのが大変そうでした。この辺の使い勝手は低価格製品ぽさを醸し出しているようです。

 一応起動時間も測定したので乗せておきます。
 電源押し→2秒→ZTE中興ロゴ→7秒→ドロイド君画像→15秒→
 アンドロイドロゴ→16秒→ロック画面(合計約40秒)

 結構起動が早くびっくりしました。ロック画面表示前に一部ホームアイコンが表示される間があってからロック画面になります。ロック画面解除はすぐに動作できる状態になっているようです。最初に大きく表示されるZTE中興と言う社名ロゴがなかなかポイントになりそうかなと感じたのですが、説明員さんによるとやや引く人もいるようですが、一部の方はむしろワクワクすると言って楽しんでくれているとのことで、ちょっと面白いなぁと思いましたw

 導入されているAndroidバージョンは2.2、カーネルバージョン 2.6.32.9-pref zte-kernel@Zdroid-SMT、ベースバンドバージョン V9B01、ビルド番号は FRY_JCI_V9V1.0.0B01でした。カーネルはSoftBank Libero 003Zと同一です。試用機は実際に販売されているのと同一とのことでした。日本語入力はiWnn IMEでバージョンが iWnnIME Ver.2.0.2.jp-ZTE-01となっていました。ホーム画面は一応ZTEによるカスタマイズ版になっていますが、あまり凝ったものでなくかなり素のAndroid2.2に近いものだと思いました。抵抗膜方式でもうまく動作するように調整がされているのか、意外と快適に操作することができました。003Zでも感じましたが、ZTEはCPUスペックは決して高くないマシンでもうまく動作するようチューニングをする技術に長けているように思います。公式ページによるとCPUはARM V6 600Mhzとのことですが、それほど遅いようには感じられませんでした。リソース表示画面でメモリが合計420.55Mと表示されていたので、実質512M搭載されているようです。これが快適さの理由かもしれません。

 実際にb-mobile U300を入れた状態でブラウザ等の動作を確認させていただきましたが、テキスト系中心のサイトではとても快適にブラウズ可能です。画像などのデータが多いところは少し待つことはあります。GoogleMapなどはやはり画像のロードに時間がかかるようでやや待たされ感があるという感じでしょうか。この辺りは速度上限の影響を受けますね。このタブレットには3G対応ということもあり、ちゃんとマーケットアプリが導入されているので、アプリケーションの導入は容易です。ちなみに試用機には3rdPartyアプリは入っていない素の状態でした。

 説明員さんによると、IDEOSほど爆発的に売れてはいないが、ビジネスマンの方が複数台まとめて購入されることも多く、バッテリー稼働時間が長い(連続3Gデータ通信時間10時間!)ことからカバンに入れてテザリング利用のための機体として売れているようだとのことでした。確かにSIMフリーで3G接続10時間はなかなかのスペックです。交換バッテリーの単体発売はまだ未定のようですが、それも入手できるようになれば稼働時間は更に容易に延ばせるようになりますし、これはなるほどと思いました。Androidタブレットとして39800円は少し厳しい値段かなと感じましたが、そういう観点であればアリかなとも思います。個人的には実際に使ってみて、スペック表から受ける印象とは大きく異なり、用途を絞ればかなり使える端末という評価に大きく変わりました。それでも自分で購入することを考えると39800円の価格設定は微妙…29800円ならヒット、24800円なら大ヒットかなと思います。GalaxyTabが安くなっていたり、iPadが安くなっている時期だけに価格設定はかなり難しいところですね…。

 b-mobile U300は販売開始当初からNexusOneで利用しましたが、日本通信は本当に面白い試みをしてくれます。今回のタブレットも最初はなんでこんなスペックのものを今更…とか思っていましたが実機を触ってみると意外にも好印象でした。GalaxyTabを持っているので今回は購入検討対象ではないのですが、こうした面白い製品をこれからもぜひがんばってリリースして欲しいと思います。

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■au htc EVO WiMAX ISW11HT 簡易レビュー 改訂版
 KDDIデザイニングスタジオで触ってきたEVOのタッチパネルがあまりに酷かった件について、充電ケーブルを外して操作すると問題が解決するという情報をいただいたので、本日3/3昼過ぎに速攻で再レビューのためデザイニングスタジオに行ってきました。そして実際に充電ケーブルを挿している間だけ問題が発生し、抜いた時点で解消することを確認しましたので、先のレビューを全面的に改定したいと思います。この事象についてはデザイニングスタジオの説明員の方に説明し、展示上「操作時は充電ケーブルを抜いてお試しください」など注意書きを置いてもらう等改善の依頼をしました。早速検討しますと言っていただけたので、近日何かしらの対応がされると思います。充電ケーブル接続中にタッチパネル動作が不安定になるのは試作バージョンだからかもしれないとおっしゃっていました。リリース版では改善される可能性はありそうです。

 3/27 EVOの新ビルドを確認したのでレビューを追加しました。
 充電ケーブルに関するタッチ不具合が改善されていることを確認しています。合わせてご確認いただければと思います。
 au HTC EVO WiMAX ISW11HT 更新ビルド レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/907

 4/6 EVOの製品版ビルドと思われるバージョンを確認したのでレビューを追加しました。
 au HTC EVO WiMAX ISW11HT 製品版ビルド? レビュー
 http://blog.isnext.net/issy/archives/953

 ということで、改めて充電ケーブルを抜いた上でのレビューを先の内容と合わせて修正したレビューをいたします。旧バージョンは本文の修正をしないまま、続きを読む以下に掲載しておきます。

 デザイニングスタジオでは入口入って右奥のカウンターのところに4台のEVOが展示されていました。どれもEVOの最大の特徴であるWiMAXで接続されており、いくつかはWiMAXテザリングがonの設定になっている状況でした。WiMAX接続時には通知バーにWXという文字にアンテナ感度を示すWi-Fiと同じような扇型のアイコンが重なるように表示されて、一目でWiMAX接続中だとわかるようになっています。WiMAXテザリングの場合にはWXの文字に横に広がる波形のアイコンが表示されます。たしかにブラウザ等の読込み自体はかなり高速でWiMAXの快適さがよくわかります。またテザリング中にWiMAX接続をオフにすると、テザ接続中の端末がいる場合自動で3Gテザリングに切り替えて接続し直す様子が通知バーで確認できます。これは素晴らしい機能だと思いました。EVOではWiMAXはKDDIがUQのMVNOとして自動的に契約先となるため、他のWiMAXプロバイダのアカウントは利用できないようです。説明員さんも確定かどうかわからないとされていましたが、現時点では他社のアカウントを利用可能とは説明されていないそうです。設定メニューの「無線とネットワーク」には「WiMAX設定」という項目があり、「タップするとWiMAXサービス」というアカウントを設定できそうな項目はあるのですが、WiMAXがオンでもオフでもグレー表示でクリックしても何も反応せず、KDDI以外のWiMAXプロバイダを選択することができませんでした。これは少し残念でした。

 せっかくなので手持ちのNEC製WM3500R/UQ契約の接続と速度の比較をしてみました。NexusOneをWiFiでテザリング接続して、Xtremelabs Speedtestで「EVOで2回WM3500Rで2回計測」を2回繰り返して、その平均値を取ったところ以下のような結果になりました。

 WM3500R:Down 2331.4Kbit/s MAX 2338.2Kbit/s :Up 1915.0Kbit/s MAX 2140.6Kbit/s
 EVO WiMAX:Down 2706.7Kbit/s MAX 2709.4Kbit/s :Up 1997.8Kbit/s MAX 2193.0Kbit/s

 ダウンロードはEVOの方が約15%、アップロードも4%ほど速いという結果になりました。テストでは3つの機器を同じ展示卓上に置いてテストをしています。EVOは満充電状態で、WM3500Rはファームが1.0.2で充電が1/3以下くらいの状態(帰宅途中でバッテリ切れになったため)でのテストです。WiFiのn/g/bのいずれで接続していたのかはわかりません…。NexusOneでリストされたアクセスポイントを指定してお任せで接続しています。一応EVOの方がCPUが強力なためか少し速かったようです。少なくともUQ契約とKDDIのMVNOで速度的な差はなさそうということがわかります。これでUQ解約してEVOにするか悩む要素が少し減りました。

 ハード面では4.3インチWVGAの液晶はDesire HDと比較しても遜色なく、発色はやや大人しい印象があるものの、十分に精細感のあるキレイな液晶だと思います。タッチスクリーンは充電ケーブルを繋いだ状態では、ダブルタップやフリックの操作を無視するなどとても動作が不安定で使い物にならないのですが、一旦充電ケーブルを抜いて使ったところ、タッチミスもほとんどなく、サクサク快適に操作することができました。その快適さはNexusOneの2.2を上回る追従性応答性であると感じられました。念のため再度充電ケーブルを繋ぐとまたタッチミスが頻発するので、現状これは不具合と認識すべきものだと思いました。EVOを試用する際には必ず充電ケーブルを抜いた状態でお試しされることを強くオススメします。

 液晶下部にあるタッチ式ボタンは左から「ホーム・メニュー・戻る・検索」となっており、どれもタッチ無視等はなく快適に操作することができました。端子類はとてもシンプルで左側面には何もなし、右側面にはボリュームキーのみ、下部にはHDMIとMicroUSB、上部にはイヤホンジャックと電源ボタンとなっています。背面カバーはマットな手触りで非常に持ちやすく好感触です。スクリーンが大きいことで本体幅も大きく厚み重さもそれなりにあるのですが、持ちやすさという点では片手親指でできることはやや限定的ですが、成人男性であればあまり大きな問題はないのではないかと思います。

 起動時間は以下のような感じでした。
 電源オン→7秒→Android auロゴ→19秒→htcロゴ→20秒→ロック画面(合計約46秒)

比較的速い数値ではありますが、ロック画面表示後壁紙表示に更に4秒、HTC Senceはロック解除後更に読込みで10秒ほどかかるため、実際には1分近くかかると考えた方が適切だと思います。こういう点ではDesire HDの高速起動の解決アプローチはとても有効な方法なんだなと実感します。

 Androidのバージョンは2.2.1、カーネルバージョン 2.6.32.17-g5b49f89 htc-kernel@and18-2 #2、ベースバンドバージョン 2.15.00.02.18、ビルド番号 1.02.970.1 CL337213 test-keys、htc独自項目としてソフトウェアの番号 1.02.970.1、ブラウザバージョン Webkit 3.1、PRIバージョン 2.10_01C、PRLバージョン 01001となっています。HTC Senceのバージョンは1.6になるそうです(Desire HDは2.0)。案の定htc版のAndroid2.2は設定にデバイス管理者の項目がなくなっていたり、項目の配置が標準と相当異なっていたりと、かなりカスタマイズされていることが確認できます。日本語入力は iWnn IME for HTC Ver.1.40-HTC43i-09とこちらもHTC用にカスタムされていることがわかります。

 充電ケーブルを抜いた状態で利用するブラウザはとても快適で、WiMAXでの接続と合わせてページのロードはとても速いと思います。複雑なレイアウトのページはさすがにやや重く感じますが、ピンチズーム等の操作もテキスト再配列の一拍はありますが、NexusOneの2.2よりも快速でキビキビとした動作に感じます。Flashの再生にも対応していますが、WiMAXのおかげで読込みが速いため、あまり待ち感がありません。それでも大きなFlashデータはブラウザの全体動作に影響するので、基本は設定でオンデマンドにしておくことをおすすめします。

 今回充電ケーブルの接続状態で動作に大きな差があることがわかったことで、適切な状態で試用してみることができました。最初に情報くださったタカヒロさんや、追加情報をくださった多くの皆さんに感謝いたします。EVOは手持ちのNexusOneと比較しても大画面で見やすく非常にレスポンスのよい端末なので、国内独自サービスが必要でない場合には十分オススメできる端末だと思います。au ICカードに対応していないのでガラケと差し替えで利用できないというデメリットはありますが、それを補って余りあるWiMAX/3Gのテザリング対応という魅力もありますので、対応エリアの方にはコスト面からもお得でいいのではないでしょうか。

 個人的にHTC Senceを導入した端末が必要になっていたことと、NexusOneをソフトウェア動作検証専用にしたいと思っていたので、WiMAXの既存契約部分をよく検討してコスト面の調整をした上で、EVOの購入を積極的に進めようと思います。EVOは電池持ちも心配されていますが、既に常にモバイルバッテリーを持ち歩いているので、こちらはあまり心配はしていません。WiMAXの契約がKDDIオンリーでなくUQアカウントが使えたらいいなぁと言うところがやはり残念に感じます。WM3500Rが死蔵されてしまうのはもったいない…。ともかく、まずはEVOのリリースを楽しみに待ちたいと思います。

 個人的にメイン端末にする可能性もあるので、念のためイヤホンジャックの音質も確認しておきました。普段スマホで使っているのはVictorのHA-FXC71-Bで、量販店で6000円以下という価格の割に遮音性も高く音漏れも少なく、1万円以上するヘッドホン並にとてもいい音で鳴ってくれます。小さい音量ではやや痩せた音に感じますが、ある程度音量を上げるととたんに化ける面白い製品です。これでiPhone3GS、NexusOne、GalaxyTab、EVOと比較してみました。確認方法は普段良く聴く曲を自サイトにmp3でアップロードしておき、端末からブラウザでアクセスして同じ音源を再生するというやり方をしてみました。個人的にはEVOは十分音楽プレイヤーとしても楽しめる品質だと思いました。ヘッドホンとの相性や音質には好みもあるので試聴感覚の個人差は大きいと思いますし、うまく伝えられるものでもないとは思いますが一応参考までに違いを表現しておきます。

 iPhone3GS:華やかで全体にバランスのいい音。女性ボーカルがいい。iPhone向けにチューンされてる?
 NexusOne:高音が抑えられ低音にウェイトのある落ち着いた音。華やかさが失われる。
 GalaxyTab:全体に奥まったようになり音圧が低い印象。音場も狭くなりギュっと詰まった感じ。
 EVO:iPhoneより華やかさが減るが音場広く音の線が少し太く力強くなる印象。ボーカルが気持ちいい。

 以上で現時点のEVOのレビューは全てになります。
 たくさんの方にご覧いただき本当にありがとうございます。

 旧バージョンのレビューではお騒がせしてしまい申し訳ありませんでした。基本的にネガキャンするつもりはなく、自身の体感した事実を書いたのですが、もう少し事象の検証と回避方法の検討を考慮すべきだったと思いました。以下に自戒を込めて旧バージョンを残しておきます。

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■au IS05 KDDIデザイニングスタジオ版 レビュー
 KDDIデザイニングスタジオで1月の終わりから展示されていたIS05にやっと触ってくることができたので、今更感はあるかもしれませんがレビューしておこうと思います。昨日までは2Fで展示されていたそうですが、本日からHTC EVOやXOOMが展示されるのに合わせて1Fのメイン展示へと昇格?したということで、スタジオの正面入口から入ると真正面にIS05とIS04の展示コーナーがどどんとお出迎えしてくれます。2Fも合わせて台数もかなり出ているので、ゆっくり触ることができる状況でした。今日は雨だったこともあり来客も少なく複数台で動作確認することも容易でした。

■ハードウェア
 IS03をスリムにしたような形で、既にモック自体は確かめたことがあったのですが、改めて実機を触ってみて本当に日本人サイズで持ちやすい端末だなと思いました。電源が入りっぱなしの展示機体はさらりとした手触りでほんのりと暖かく、これまた好感触に一役買っていたように思います(夏場は微妙かもですが)。コンパクトな筐体ですが厚みはそれなりにありちょうど気持ちよく手の中に収まる感覚でホールドすることができます。小さめ3.5インチWVGA液晶スクリーンも品質は十分で精細感もあり、スクリーンに合わせて表示やアイコンもやや小さめになるため、持ち替えしなくても指で操作可能な範囲が広く使い勝手はいいように感じました。

 液晶下のタッチ式ボタンは左から「メニュー・ホーム・戻る・検索」となっていて、液晶からやや離れているものの、使い勝手は悪くないと思いました。本体右側面には上から電源ボタン、ボリュームキー、シャッターボタンがあります。電源ボタンは小さくやや押しにくい感じですが、他のボタンはそれほど違和感はありませんでした。シャッターボタンは半押しフォーカス、全押しシャッターということでデジカメと同じように使え、反応もよい感じでした。本体上面にはイヤホンジャックとワンセグアンテナ(アンテナの先端パーツが壊れている端末もありました…弱いのかも)があります。本体左側面にはMicroUSBとHDMI端子があるのですが、MicroUSBが比較的上についているので、ケーブルを挿して充電しながら操作してもあまり邪魔にならない位置でした。これは結構重要な気がします。

 起動時間も測定してみました。
 電源オン→4秒→Android auロゴ→37秒→IS05ロゴ→17秒
 →au ICカード読み込み表示→5秒→ロック画面(合計約63秒)

 ISシリーズ共通な感じでAndroid auロゴの時間が長く感じます。残念ながら展示機のCPUクロックが800MHzなのか1GHzなのか確認するのを忘れてしまいました。動作の印象では800MHzぽい感じがしますが、あくまで印象ということで。ロック解除は最初ややぎこちない動きをしますが、すぐに安定して動作するようになります。

■ソフトウェア
 Androidバージョンは2.2.1、カーネルバージョンは2.6.32.9-pref nbproj@TG712205 #2、ベースバンドバージョン 00.01.00、ビルド番号R1145.00.01.00となっています。IS03に比較するとAndroidバージョンからしてもかなり変わってきていますので、全体的な動作のスムーズさが向上していることが実感できると思います。設定関連メニューの構成はIS03とほぼ同じ(テザリングも当然なし)ですが、ワイヤレスネットワーク設定に「DLNAサーバー設定」が追加されており、DLNAのサーバとして動作するようになっています。残念ながらDLNAクライアントアプリはインストールされていないようです。

 ホームは相変わらずOcean UIですが、2.2になってずいぶん反応自体はよくなっていると思いました。タスクの一覧の操作感も遅くて使えないというほどではなくなっています。タッチパネルのフリックの応答性や追従性は悪くないのですが、やはりUIの動作の仕方でもっさりに見えてしまっているのが残念なところです。IS05でもホームアプリは変更した方がいいと思いました。アプリケーションの起動などの動作自体は爆速とは行きませんが、十分快適だと感じました。

■まとめ
 正直なところIS03からソフトウェア的にはバージョンアップしているものの、動作の快適さなどの向上面が主で新しい要素というのはあまり感じることはできませんでした。IS05の特徴としてはやはり日本人サイズの横方向のコンパクトさに尽きるような気がします。NECのMEDIAS N-04Cもコンパクトではありましたが、薄さ軽さに特化したのであって端末前面の面積は決して小さくありません。IS05はおそらく高校生の女の子でもちょうど持ちやすい使いやすいサイズと感じられ、狙い通り女性ターゲットでかなりヒットする端末になるのではないかと思いました。横幅の持ちやすさという意味では現状オンリーワン端末になっていると思います。端末の厚みが結構あるのでビジネスマン向けには微妙かもしれませんが、若年層や女性層には相当訴求できる端末だと感じました。Android端末はこうした個性がいろいろ出てくるのが面白いところですね。価格的にはコンパクトさ故にIS03よりもやや下げて欲しい感じではありますが、端末の完成度は高いと思うので同程度で出してきてもおかしくないような気がします。ユーザの層を広げるという意味でもauにはぜひ価格面でがんばっていただきたいなぁと思います。

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■Viber v1.1の現状とv2.0のリリース予定

 最新の記事
 Viber 2.1遂に連絡先平文送信を変更
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1610

 久しぶりにViberの記事追加です。1月に約束通りv1.1がリリースされていたこと、約束された変更が行われたことは確認していましたが、記事にしていませんでした。例のblogにViber社CEOのTalmon Marco氏が2/20のコメントでv2.0について言及していたので、思い出して今更ですが記事にしておこうと思いました。

■v1.1の現状
 v1.1では以前の記事で取り上げた内容の内、以下の3つの約束が実行されています。

 ・アドレス帳へのアクセスに関する通知については1月のリリースで変更する
 ・同様に1月にプライバシーポリシーへのリンクを最初の画面に追加する
 ・Viberを買収や合併しようとする場合、強制的に自分達のプライバシーポリシーを受け入れる必要があることを明記する

1)現在通知は以下のようになっています。

The Viber service needs to access your address book.
Viberサービスはあなたのアドレス帳にアクセスする必要があります。

 Don’t Allowを選んだ場合以下の説明が表示され、確認後再度通知が行われるようになっています。

Access to your address book is required to determine which of your contacts are on Viber.
あなたのアドレス帳にアクセスするのは、あなたの連絡先の内誰がVibarを使っているか確定するために必要だからです。

 Viberサービスがアクセスするという言い方は微妙なところですが、アプリがアクセスするという表現よりは、サービスとして必要としていると言う説明と合わせて、それなりに合理性はあるように感じます。

2)ポリシーへのリンクについては以下の箇所で追加されていることを確認しています。
 ・インストール直後に表示されるWelcome to ViberのタイトルページのContinueボタン直下
 ・起動後moreメニューの中にPrivasy Polisy項目を追加

3)ポリシーへの追記事項についてはプライバシーポリシーの 5. Business Transitions の項目に同内容が追記されています。

■v2.0のリリース予定
 以前の記事で取り上げた内容の内残る約束は2つでそれはおそらく数週間以内にリリースされる予定のViber v2.0で実現されると推測されます。内容は以下の2つです。

 ・暗号化対応
 ・個人データの削除リンクの追加

 コメント内でTalmon Marco氏は「Viber 2.0 should be around in a couple of weeks.」と述べていますので、2/20から起算して長くても3週間程度、3月中旬にはv2.0がリリースされると考えられます。以前の記事でも太字で記載しましたが、当時Viberの問題点は2つあり、1つはユーザの了解のないところでアドレス帳データをサーバに送信していること、もう1つはデータ送信が平文で送られていること、だと考えています。v2.0のリリースが果たされることで問題は解決されると期待できます。リリースされたら、またキャプチャして検証した上で記事を起こしたいと思います。

※Viber 2.0自体ではSMS機能が目玉として追加される予定です。またこれまで明らかにされているリリーススケジュールから推測するとAndroidバージョンが同時リリースされる可能性があります。Android版のベータテスターには応募していたのですが、タイミングが遅かったこともあり結局連絡来ずで残念という感じでしょうか。

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