■iPad2でDLNAクライアント動画再生比較検証2
 DLNAの動画再生検証環境を更新したので、こちらのコンテンツも更新。サーバが違うと再生できる状況が変化することがわかる。QuickTimeのおかげかiPadではmp4ファイルは大抵再生可能なのである意味便利。

■iPad用DLNAクライアント
 今回試用したのは以下の7アプリ。5/2時点の最新版。
 ・Media Link Player Lite for iPad
 ・DiXiM DMC
 ・AirPlayer
 ・BUZZ Player HD
 ・LivingMediaPlayer
 ・EyeconTroller
 ・SmaertStor Fusion Stream DLNA Digital Media App

■再生対象
 Ubuntuの検証と同様。サーバ2種類、ファイル15種類。MP4ファイルについてはプロファイルを複数用意し、全てWeb Optimizedなファイル。結果は先頭の略号で表記。MediaTombについてはコンフィグでGUIを利用可能にしファイルパスを設定したのみで、後の設定はインストールデフォルト。

 サーバ:
  PB)Playback 1.7.4 (MacOSX 10.6.7)
  MT)MediaTomb 0.12.1 (Ubuntu 11.04)

 ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

■結果
1)Media Link Player Lite for iPad
 PB/MT共にmp4ファイルは全て再生可能。それ以外はNG。 日本語ファイル名OK。

2)DiXiM DMC
 PBはサーバ上のフォルダ自体が表示できず。
 MTはmp4ファイルは全て再生可能。それ以外はNG。 日本語ファイル名OK。

3)AirPlayer(mp4はQTプラグインon、それ以外はoff)
 PB/MT共に全ファイル再生可能。日本語ファイル名OK。
 PB/MT共にD,E,Oは音ズレコマ落ち有り(MTは音ズレコマ落ち少ない)

4)BUZZ Player HD
 PBはサーバ上のフォルダがリスト表示されるものの選択できず
 MTでは全ファイル再生可能。日本語ファイル名OK。D,E,N,O音ズレコマ落ちあり。

5)LivingMediaPlayer
 PBではサーバ上のフォルダやファイルが表示されるものの全て再生不可表示
 MTではmp4ファイルは全て再生可能。それ以外はNG。 日本語ファイル名OK。

6)EyeconTroller
 PB/MT共にmp4ファイルはI,M以外再生可能。avi,mkv,wmvはNG。 日本語ファイル名OK。

7)SmaertStor Fusion Stream DLNA Digital Media App
 PBはサーバ上のフォルダが表示されるものの各フォルダ1つしかファイルが表示されない。
 リストされたファイルも再生はエラーでできず。
 MTはmp4ファイルは全て再生可能。それ以外はNG。 日本語ファイル名OK。
 ただしサーバが表示されるまで非常に時間がかかり、動画の読込みも遅い。

■所感
 DLNAサーバとしてMediaTombの互換性の高さが伺える。Playbackでは再生に進めないものも複数あった。サーバの管理はPlaybackの方が簡単だが、互換性と軽さを重視するならLinuxでMediaTombを動作させるのがオススメということに。改めてAirPlayerの柔軟性の高さは素晴らしいと思う。MTをサーバにした場合BUZZ Playerもかなり再生できたが、多機能故に操作自体がやや煩雑になるため多少慣れが必要かもしれない。やはり今のところお勧めはAirPlayerという感じ。ちなみにiPadではmp4ファイルがWeb Optimizedであってもなくても関係なく再生可能だった。EyeconTrollerで1080pのmp4が再生できなかったのはアプリ上制限されているだけのように感じる。

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とりあえず付けておく無駄ではなかったなまぁまぁ読めたちょっと役に立ったかなかなり良かったかも (まだ評価されていません)
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■Ubuntu用DLNAクライアント動画再生比較検証
 Ubuntu 11.04がリリースされたので、こちらでもDLNAクライアントの動画再生検証を行ってみる。インストールした環境とクライアントソフト4種は以下を参照。

 UL20Aに Ubuntu 11.04 日本語remix をインストールしたメモ
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1046

 これまで動画検証した環境を少し変更して、サーバを2種類、ファイルを15種類にしてみた。MP4ファイルについてはプロファイルを複数用意し、全て前日記で記述したWeb Optimizedなファイルになっている。構成は以下。結果は先頭の略号で表記。MediaTombについてはコンフィグでGUIを利用可能にしファイルパスを設定したのみで、後の設定はインストールデフォルト。クライアントのUL20Aとサーバ間は有線による接続。

 サーバ:
  PB)Playback 1.7.4 (MacOSX 10.6.7)
  MT)MediaTomb 0.12.1 (Ubuntu 11.04)

 ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

■VLC 1.1.9
 VLCではメニューからツール>設定>設定の表示(すべて)>プレイリスト>サービスの検出>ユニバーサルプラグ&プレイ にチェックすることで、メニューの表示>プレイリスト>ローカルネットワーク>ユニバーサルプラグ&プレイから UPnPサーバを表示することが可能。

 しかしながら手元の環境ではサーバ名は表示できてもコンテンツが表示できず。再生試験ができなかった。ちなみにOSX版のVLC1.1.9ではファイル>サービスを検出>Universal Plug&Playでプレイリストにサーバが表示される。PBはサーバ名のみ表示でコンテンツ表示できず、MT経由では適切に表示され全ファイルが再生可能。Ubuntu版もMac版もこの設定をすると終了時にアプリがフリーズするので注意。

■Totem(動画プレイヤー)
 Synapticsでtotem-plugins-exttaをインストールした後、メニューから編集>プラグイン>コヒーレンス DLNA/UPnPクライアントを有効にする。再生画面のサイドバーを開いて、サイドバー上部プルダウンメニューから「コヒーレンス DLNA/UPnPクライアント」を選択するとDLNAサーバが表示される。

 PB/MT共にA,B,Cのaviファイル以外はすべて再生可能。日本語ファイル名も表示OK。

■Moovida Media Center
 Elisa Media Centerが改名。起動してDEVICES & SHARESからOther Computersを指定するとDLNAサーバが表示される。MTは問題なく利用可能だったが、PBはサーバ上のフォルダは正しくリストされるもののコンテンツは各フォルダ1つしか表示できず試験できず。以下の結果はMTのもの。

 Bがコマ落ちするものの、全ファイル再生可能。日本語ファイル名も表示OK。

■XBMC
 11.04へのインストール方法及び日本語化はこちらを参照。日本語化した上で、ビデオ>ファイル>Add Video>参照>UPnP DevicesでDLNAサーバを表示し、ディレクトリまで指定する。「コンテンツを設定」画面で映画とかTV番組とか指定できるが無しを選択でOK。ファイル選択画面に戻るので保存した名前を選択すると動画の一覧が表示される。

 全ファイル再生可能。日本語一部(カタカナ濁点など)文字化けするものの表示は可能。

■まとめ
 Ubuntu環境においては MediaTombとの組み合わせではMoovida Media Centerが最強。Playbackだと日本語の文字化けさえ無視すればXBMCがオススメ。XBMCはWeb Optimizeされていないmp4も問題なく再生できるので、再生能力だけなら最強と言える。ただいろんなDLNA環境での再生可能性を考えるとWeb Optimizeされたmp4を作成しておくことが望ましい。

 Linux上のDLNAサーバとして定評のあるMediaTombだが、確かに軽快で再生リスト表示が速かったり、再生までにかかる時間が短いなどメリットも多い。設定でトランスコードも自由にできるので柔軟性も高い。Ubuntu環境ではインストールデフォルトで必要になりそうな基本的なコンフィグができており、パラメータをnoからyesに変えるだけで使えるようにしてあるなど、配慮がされているので使いやすいと思われる。とりえあず当面Playbackと併用して動作試験環境として利用していく予定。

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■Ubuntu 11.04でUnity-2Dを使う
 Ubuntu 11.04で採用されたUnityは3D性能を必要とするので Parallels 5などVM環境では正しく動作せず、利用することができない。その場合、以下の手順で2D版のUnityを利用する。

$ sudo apt-get install unity-2d

インストール後再度ログインするとUnityが使えない環境では自動でUnity-2Dが動作する。Unityが利用できる環境でもUnity-2Dをインストールして、ログイン時に選択してログインすることが可能。

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■DLNAで再生可能性が高いmp4を作成するメモ
 AndroidやUbuntuのDLNA環境で再生不可能なmp4が多い(seek情報がないとかストリーミングに最適化されてないとかエラーが出る)ため、なんとか再生できないかと試行錯誤したメモ。(作成実験したのはMac環境)結果としては成功。GalaxyTabやXBMCで再生可能なmp4が増えた。

■MP4Boxでの調査
 再生ができるmp4と再生できないmp4をいろいろと比較してみたが、QTやVLCのインフォメーションから見える情報では判別がつかないので、mp4系のツールでよく利用されるMP4Boxで調べてみる。MP4BoxはWindows用バイナリが有名だが、Mac OSX 10.5以降用に開発版が提供されているので、以下のURLからダウンロードして利用する。

 GPAC and Mac OS X
 http://perso.telecom-paristech.fr/~lefeuvre/GPAC/OSX/

 dmgファイルをダウンロードして中身のOsmo4をアプリケーションフォルダにコピーする。ターミナルから以下のコマンドを実行する。
 $ sudo mkdir /opt
 $ sudo mkdir /opt/local/
 $ sudo mkdir /opt/local/lib
 $ sudo cp /Applications/Osmo4.app/Contents/MacOS/lib/libjs.dylib /opt/local/lib/
 $ cd /Applications/Osmo4.app/Contents/MacOS/
 $ ./MP4Box -info /path/to/調べたいmp4ファイル.mp4

 MP4Boxの使い方は他のページを参照してもらうとして、このツールでも再生可能なものとそうでないものの違いが明確にはわからなかった。

■HandBrake Web Optimizedにチェック
 エラーの内容から見て、DSSなどで昔ストリーミングに必要と言われていたヒントトラックが足りないのかと思ったがそうではないらしい。他に思いついたのが、普段mp4変換で利用しているHandBrakeの「Web Optimized」のチェックボタン。ひょっとしてこれが使えるかもと思って、再生できないmp4を「Web Optimized」チェック付きで変換。それをDLNAサーバ経由(Playback1.7.4)で再生実験したところ、以前GalaxyTabの標準プレイヤーで再生できなかった「H) 480×272 H.264 AAC mp4」と「I) 426×320 H.264 AAC mp4」のファイルも再生できるようになった。またUbuntuでもXBMCやTotemで再生できなかったmp4が再生できるようになった(これはまた別途記事にする予定)。どうやら、この設定が当りらしい。

■Permuteで確認
 常用しているPermuteにはMP4変換時に「Web Optimized」に当る設定がないため、念のため改めて変換して試したところやはりエラーになって再生ができない。そもそもWeb Optimizeに対応していないのかと思ったら、変換設定自体に「Web Optimization」という項目があり、動画の再エンコード無しに「Web Optimization」が行われるらしい。そこで再生できなかったmp4ファイルに「Web Optimization」設定での変換を実行してみると極短時間で元ファイルと同じサイズのファイルが生成され、そのファイルはDLNA経由で適切に再生することができるようになった。

■まとめ
 結論としてはmp4ファイルについては必ずWeb Optimizedで作成すること。付いていないファイルはPermuteで「Web Optimization」設定の変換を行う。これでAndroidやUbuntu環境でのDLNA再生が高い確率で可能になる。(再生アプリやDLNAサーバによって差異がありそうなので、敢えて可能性が高いという表現にしています)

※Web Optimizedは、ファイルのMETAデータを含むMOOV Atomという本来ファイルの最後にある情報を、ファイルの先頭に置くための処理だそうです。このMETAデータが読めるまで再生ができないため、ファイルの最後のあるままだと多くの場合エラーになってしまうようです。ソースはこちら。今回はPermuteを使っていますが、QTIndexSwapperというAIRアプリでも同様の処理ができるようです(未検証)。

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■UL20Aに Ubuntu 11.04 日本語remix をインストールしたメモ
 本日5/1ということでUbuntu 11.04 日本語remixがリリースされたので、早速UL20Aの中身を入れ替えてみた。※午前4:50現在はまだ各ミラーサイトに配信されているのみで、サイトのコンテンツは10.10のまま。ダウンロードしたい場合にはこちらからどうぞ。

■やったこと
・まずは前回と同じこと
・フォルダ表記を英語に変更
 $ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
・端末(Terminal)とかSynapticをランチャーに登録
 起動してランチャー上で右クリック→常にランチャーに常に表示にチェック
・コマンドラインからsshの導入
 $ sudo apt-get install ssh
・DLNA環境の設定
 クライアントして以下のソフトウェアをUbuntuソフトウェアセンターから導入
  VLC
  Moovida Media Center
 標準動画プレイヤーTotemにDLNA拡張を導入するためSynapticで以下をインストール
  totem-plugins-extra
 XBMCをコマンドラインからインストール
  $ sudo add-apt-repository ppa:team-xbmc
  $ sudo vi /etc/apt/sources.list.d/team-xbmc-ppa-natty.list
   deb http://ppa.launchpad.net/team-xbmc/unstable/ubuntu natty main
   deb-src http://ppa.launchpad.net/team-xbmc/unstable/ubuntu natty main
  のように修正
  $ sudo apt-get update
  $ sudo apt-get install xbmc
  $ xbmc &
  XBMCが起動したらSystem>appearance>skin>font をArial Basedに変更
  System>appearance>international>languageで Japaneseに変更
 サーバとしてMediaTombをUbuntuソフトウェアセンターから検索インストール
  GUIの設定を有効にするため以下を編集
  /etc/mediatomb/config.xml の7行目 ui enabled=”no” をyesに修正
  $ sudo service mediatomb restart で再起動(細かい変更はいずれ)
・Google Chromeのインストール
 FirefoxでUbuntu用Chromeをダウンロード(debファイル)
  $ dpkg -i google-chrome-stable_current_i386.deb
  Ubuntuソフトウェアセンター経由ではうまくいかないのでコマンドラインで実行
 ランチャーに登録してみたがうまく起動できず…後で調査

 とりあえず常用できそうなレベル。Ubuntu 11.04は32bit版でもちゃんとPAEカーネルになっているようで4Gメモリをちゃんと認識してくれた。いつから標準でPAEになったんだろ?なかなかいい感じに安定しているので、これからDLNAのチェックなどを行ってみる予定。

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