■SoftBank 001HT (Desire HD) 動画再生 レビュー
 ISW11HTの発売日に様子を見に行って、001HTを購入してきてしまいました。あれ?w 決め手になったのはドスパラの001HT新規一括9980円が再入荷していたことと、ヨドバシでWiMAX端末WM3500R(AT)が年間パスポート契約で1円になっていたこと。性能と維持コストのバランスが圧倒的に001HTの方が高いと判断したからです。(詳細は後述)

 ということで001HTを購入したので、動画再生やDLNAの再生テストを行ってみました。ちなみに001HTは前回発売直後にレビューしたのと同じビルド番号でした。root化+S-OFF+SIMロック解除+フォント変更は既に完了した状態でのテストとなっていますが、動画再生などに3rdパーティ製アプリなどは利用していません。全てデフォルトインストールのソフトで試しています。

 再生対象フォーマットはこれまで通り以下のものになります。
 A) 1280×720 H.264 AAC mp4
 B) 1920×1080 H.264 AAC mp4
 C) 640×480 H.264 mp3 avi
 D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv
 E) 640×480 DivX mp3 avi
 F) 640×480 Xvid mp3 avi
 G) 1280×720 x264 AAC mkv
 H) 480×272 H.264 AAC mp4
 I) 426×320 H.264 AAC mp4

 まずはギャラリーアプリからMicroSDにコピーした動画を再生した場合、A,B,G以外が再生可能でした。Eは再生可能なものの音ズレしてしまいました。DLNA経由での再生検証では、DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.7.4を利用して実験しました。001HTでは端末標準でDLNAクライアントとして動作するようになっており、動画はギャラリーアプリから、音楽は音楽アプリから直接DLNAサーバのコンテンツが参照再生可能になっています。DLNA経由ではH,Iのみ再生可能で他のコンテンツは再生できませんでした。GalaxyTabと同様にローカル再生可能なフォーマットもDLNA経由ではうまくいかないようで残念な結果となりました。また720p/24FPSのmp4でもファイルによってローカル再生はうまくいかず、こちらも期待していたのですが残念な結果となりました。※PermuteのMP4やAppleTV2設定で変換した720p/24FPSのmp4はローカル/DLNA経由のどちらでも再生可能だったので、ファイルに依存する問題のようです。

 動画の再生品質ですが、001HTの液晶が若干青っぽい傾向を持っているためか輝度が低い状態では、赤系の発色が大人しく少し寒い印象がしてしまいます。輝度を最大にすると気にならなくなります。再生フォーマットによっては音ズレこそしないもののコマ落ち感を感じる場合もあり、wmvでその傾向を顕著に感じました。

 ちなみに音楽再生ではmp3に加えて著作権保護のないm4aが再生可能でした。ただし.m4aでもAppleロスレスは再生リストに表示されるものの再生はNGです。.flacはリストに表示すらされないという感じでした。またVictorのHA-FXC71-Bで確認したところ、001HTはEVO同様に若干華やかさは抑えられるものの、音場が広く解像度が高い少し硬めの音という印象で、低音域が非常にしっかり出てくることと合わせて、イヤフォン向けのチューニングになっておりかなり聴きやすいと感じました。再生時にドルビーとSRSも選択可能ですがHA-FXC71-Bではブーミーになりすぎてしまって聴くに耐えません。エフェクト無しが一番いい感じでした。個人的にはHA-FXC71-Bと001HTの組み合わせはオススメできると思います。(購入直後のHA-FXC71-Bはかなり音が硬いため、24時間〜36時間程度ホワイトノイズによるエージングをすると再生音がとてもよくなると思います。)

 ということで、何で今更と思われるかもしれませんが、001HTを購入した理由ですが…

 今回の001HTのコストは 本体9980円+事務手数料2835円、ランニングコストがホワイトプラン980円+S!ベーシックパック315円+パケットし放題S for スマートフォン390円ー月々割980円(加入時条件のWホワイトと安心パックは即解約可能。基本料金は割引対象外なので月額合計は980円になる)x24ヶ月。初月のWホワイトと安心パック分を入れても、2年間運用コストは4万円弱となります。これにWiMAXコストを追加しても3880円/月x24ヶ月で9万3120円。一方ISW11HTは、新規一括68250円+事務手数料2835円、ランニングコストはプランEシンプル780円+IS NET315円+ISフラット5460円+WiMAX525円ー月々割2000円で5080円/月x24ヶ月、合計は19万3005円。実際には既にWiMAXをUQ契約で利用中なので、WiMAXは追加費用にはならないことを考えると、001HTは圧倒的にコストが低いことになります。ISW11HTでもWiMAX契約を切り替えることを考えればランニングをより低く見積もることが可能ですが、ISW11HTのWiMAXテザリングの実稼働時間が2.5時間程度であるらしいことを考えると、WM3500Rを追加購入(ヨドバシで購入即解約で事務手数料+解約金で約8000円)してUQ契約のメリットである現契約への追加機器登録を行うことで、WM3500R2台体制で実利用可能時間を延長させる方が運用上のメリットが大きいと考えたわけです。

 正直001HTがたった半年でここまで値段が安くなるとは思わなかったのでびっくりです。3月後半から同様の条件が出ていたことは知っていたのですが、ISW11HTの発売に合わせて同条件で再入荷するとは…。001HTというかDesire HDは既にいろいろな情報が公開されていて、CyanogenMod7などのカスタムROMも提供されているので、そういう点でもEVOよりも活用可能性が広いというのが魅力でした。EVOはWiMAXビルトインが魅力的で最後まで悩んだのですが、結局は長く使うことを考えると001HTの方が低コストでいろいろ楽しめるなぁということですね。とてもいい買い物になったと思っています。

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■Thunderbird機能拡張のメモ
 気になった機能拡張のメモ。未検証。

キーワードハイライト表示
http://mozilla-remix.seesaa.net/article/35143503.html

指定時間メール送信
http://mozilla-remix.seesaa.net/article/41397425.html
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/send-later-3/

送信宛先確認
http://mozilla-remix.seesaa.net/article/48612163.html
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/confirm-address-5582/

削除メールの復活
http://mozilla-remix.seesaa.net/article/171297217.html

送信メッセージへのフィルタ適用
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/send-filter/

宛先表示名確認
http://hogi.sakura.ne.jp/ja/cas/cas.rhtml

カラムの表示をカスタマイズ
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/extra-folder-columns/

IMAP Quotaの視覚化
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/display-quota/

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■muninで複数mysqldを監視する設定メモ
 CentOS環境で同一ホスト内に設定された複数mysqld自体やデータベースサイズの監視をmuninで行う設定のメモ。epelリポジトリが必要。munin設定ができている前提。複数mysqldの起動設定メモはこちら

■複数mysqld自体の監視

1)必要なモジュールをインストールする
# yum install perl-Cache perl-Cache-Cache perl-DBD-MySQL

2)監視ファイルがサポートしているパラメータの参照
/usr/share/munin/plugins/mysql_ のファイルを利用する
以下のコマンドで出てきたリストのパラメータが取得可能

# /usr/share/munin/plugins/mysql_ suggest
mysql_bin_relay_log
mysql_commands
mysql_connections
mysql_files_tables
mysql_innodb_bpool
mysql_innodb_bpool_act
mysql_innodb_insert_buf
mysql_innodb_io
mysql_innodb_io_pend
mysql_innodb_log
mysql_innodb_rows
mysql_innodb_semaphores
mysql_innodb_tnx
mysql_myisam_indexes
mysql_network_traffic
mysql_qcache
mysql_qcache_mem
mysql_replication
mysql_select_types
mysql_slow
mysql_sorts
mysql_table_locks
mysql_tmp_tables

3)複数mysqldの分をコピーで作成し必要な編集を行う

# cp /usr/share/munin/plugins/mysql_ /usr/share/munin/plugins/mysql01_
# vi /usr/share/munin/plugins/mysql01_

132行目からデータソースを指定
my %config = (
‘dsn’ => $ENV{‘mysqlconnection’} || ‘DBI:mysql:mysql;host=localhost;mysql_socket=/path/to/mysql01/mysql.sock’,
‘user’ => $ENV{‘mysqluser’} || ‘dbuser’,
‘password’ => $ENV{‘mysqlpassword’} || ‘password’,
);

145行目でキャッシュネームを指定
‘namespace’ => ‘munin_mysql01’,

690行目で接頭値を指定
my $graph = substr(basename($0), length(‘mysql01_’));

814行目でmunin上で表示するカテゴリ名を指定
print “graph_category mysql01\n”;

これをmysqldの数だけ値を変えて作成

4)監視したいパラメータのリンクを貼る

# cd /etc/munin/plugins/
# ln -s /usr/share/munin/plugins/mysql01_ mysql01_commands
# ln -s /usr/share/munin/plugins/mysql01_ mysql01_qcache
# ln -s /usr/share/munin/plugins/mysql01_ mysql01_qcache_mem
# ln -s /usr/share/munin/plugins/mysql01_ mysql01_slow

5)値が取得できているか確認
ここでエラーが出ているようだと設定にミスがある

# /usr/sbin/munin-run –servicedir /etc/munin/plugins mysql01_commands
# /usr/sbin/munin-run –servicedir /etc/munin/plugins mysql01_qcache
# /usr/sbin/munin-run –servicedir /etc/munin/plugins mysql01_qcache_mem
# /usr/sbin/munin-run –servicedir /etc/munin/plugins mysql01_slow

■複数mysqld内のデータベースサイズを監視

1)プラグインを入手して設置する
http://exchange.munin-monitoring.org/plugins/mysql_size_/details からプラグインダウンロード
/usr/share/munin/plugins/ にmysql01_size_ 等番号を付けて必要分配置する

42行目
unless ($0 =~ /mysql_size(?:_([^_]+)|)_(.+)\s*$/)

48行目
my $MYSQLADMIN = $ENV{mysqladmin} || “mysql”;

を設定や環境に合わせて修正
例えば

unless ($0 =~ /mysql01_size(?:_([^_]+)|)_(.+)\s*$/)
my $MYSQLADMIN = “/usr/bin/mysql”;

2)munin-nodeに必要なパラメータを設定する

# vi /etc/munin/plugin-conf.d/munin-node

[mysql01_*]
env.mysqlopts -uroot -ppassword –socket=/path/to/mysql01/mysql.sockk
env.mysqladmin /usr/bin/mysqladmin

[mysql02_*]
env.mysqlopts -uroot -ppassword –socket=/path/to/mysql02/mysql.sock
env.mysqladmin /usr/bin/mysqladmin

など

3)監視したいDBのリンクを設定する

# cd /etc/munin/plugins/
# ln -s /usr/share/munin/plugins/mysql01_size_ mysql01_size_dbname01
# ln -s /usr/share/munin/plugins/mysql01_size_ mysql01_size_dbname02
# ln -s /usr/share/munin/plugins/mysql02_size_ mysql02_size_dbname03

4)値が取得できているか確認
ここでエラーが出ているようだと設定にミスがある

# /usr/sbin/munin-run –servicedir /etc/munin/plugins mysql01_size_dbname01
# /usr/sbin/munin-run –servicedir /etc/munin/plugins mysql01_size_dbname02
# /usr/sbin/munin-run –servicedir /etc/munin/plugins mysql02_size_dbname03

■動作が確認できたら設定を反映する

# /sbin/service munin-node restart

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■au htc EVO WiMAX ISW11HT 製品版ビルド? レビュー
 本日秋葉原SofmapにてISW11HTの更新ビルドを触ってきましたので、簡単にレビューしておきます。4月15日発売ということで後述するビルド番号からもほぼ製品版ビルドと思われますが、前回レビューから短い期間に2つバージョンが上がっているようなので、まだ修正は入るかもしれません。ざっと確認して気になったことだけを書いていきます。

■更新ビルド 1.05.970.1 CL339957 release-keys
 Androidバージョンは2.2.1で変更なし。前回のレビューと異なってビルド番号にreleaseの文字列が見えますので、おそらくこれが製品版で間違いないと思われます。ソフトウェアの番号 1.05.970.1、ベースバンドバージョン 2.15.00.03.04 ということで、カーネルやhtc独自項目についての番号に変更はありません。メニュー等をざっと一通り見てみましたがこれまでに比べて特に大きな変更などは行われていないようでした。

 今回試用した展示機も充電ケーブルを挿したままでも抜いても、タッチパネルはとても快適に操作することができました。当初Kスタの展示機で確認された問題は完全に解決されていると思われます。また今回のビルドではタッチパネル操作感が更に向上しているように感じられ、ホーム画面でのスクロールやフリック操作では、iPad2と比較しても遜色のない応答性追従性になっていると感じました。一応再起動して起動時間も計測しましたが46秒でほぼ変わらず。起動時間の改善はないようです。Quadtantの数字も3Gのみ有効の時に1158、Wi-FiやWiMAX有効の時には990〜1111と低くなる傾向も変わらずという感じです。今回はテザリングは有効になっていない状態だったため、デザリングではなくネット接続方式でスコアが変わるようでした。

 唯一気になったのはカメラの応答性です。NexusOneもシャッターラグ(撮影ボタンを押した時と実際に撮影された写真の時間のズレ)を感じる方ですが、ISW11HTはかなり遅く1秒近くラグがあるようです。静止物を撮影する場合にはあまり影響しませんが、歩いている人や動いている物を撮影しようとすると、とてもタイミングが難しいことになります。いろいろ設定を変更して試してみましたが、撮影サイズ、オートフォーカスのon/off、顔認識のon/offなどいろいろ負荷がかかりそうな設定を解除しても、全く改善しませんでした。これまでも遅いなとは思っていたのですが、製品版までに改善されるだろうと漠然と考えていました。しかし、これはISW11HTのカメラの仕様のようです。個人的にはカメラは重視していないのであまり影響はないのですが、カメラがポイントになる方は実機の確認をされることをお勧めします。Xperia arcのカメラの俊敏さを知っている方だと、耐えられないくらい遅く感じてしまうかもしれません…。

 発売が近くなり価格も新規68,250円、月々割2,000円x24ヶ月(auショップ伊勢佐木モールさん参照)ということで、最初の一括分は大きいものの、月約5,000円でテザリングし放題というのはなかなか魅力的ではあります。ただ、当初月々割1500円とされていたのに増額された背景を考えると夏モデルの発表を待つのもちょっとありかなと思ってしまいましたw MNPでは月々割が2,000円x24ヶ月は変わらず、本体が57,750円と更に10,500円下がりますのでより魅力的になります。決して安い本体価格設定ではないのですが、維持費やネットワーク性能を考えると悩ましいですね。とりあえず急いで切り替える理由はないので、発売日の動向を見ていつ購入するか検討しようと思います。

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■iPad2でDLNAクライアント動画再生比較検証
 英HandtecからiPad2 16GB Wi-Fiモデルが到着したので、DLNAクライアントの動作について確認してみる。基本的にできることは前回の検証と変わらないはずだが、検証するiOSのバージョンが上がって環境が大きく変わっていたり、CPUパワーが向上したりアプリのアップデートがあったりで変化があることに期待して確認を行ってみることにした。今回 iOSは4.3.1,DLNAサーバはMacOSX上のPlayback1.7.4を利用。環境の紹介はこちらを参照。複数の動画フォルダを共有した状態で検証。

最新の記事はこちら
 iPad2でDLNAクライアント動画再生比較検証2
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1072

■iPad用DLNAクライアントを比較して試す
 今回試用したのは以下の7アプリ。4/4時点の最新版。

 ・Media Link Player Lite for iPad
 ・DiXiM DMC
 ・AirPlayer
 ・BUZZ Player HD
 ・LivingMediaPlayer
 ・EyeconTroller
 ・SmaertStor Fusion Stream DLNA Digital Media App

 再生対象フォーマットはAndroidの検証と同様に以下の9つ。
 A) 1280×720 H.264 AAC mp4
 B) 1920×1080 H.264 AAC mp4
 C) 640×480 H.264 mp3 avi
 D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv
 E) 640×480 DivX mp3 avi
 F) 640×480 Xvid mp3 avi
 G) 1280×720 x264 AAC mkv
 H) 480×272 H.264 AAC mp4
 I) 426×320 H.264 AAC mp4

1)Media Link Player Lite for iPad
 再生可能:A,B,H,I 日本語ファイル名OK

2)DiXiM DMC
 サーバ上のフォルダ自体が表示できず

3)AirPlayer
 再生可能:全ファイル 日本語ファイル名OK
 ただしGは音ズレ有り

4)BUZZ Player HD
 サーバ上のフォルダがリスト表示されるものの選択できず

5)LivingMediaPlayer
 サーバ上のフォルダやファイルが表示されるものの全て再生不可表示

6)EyeconTroller
 再生可能:A,H,I 日本語ファイル名OK

7)SmaertStor Fusion Stream DLNA Digital Media App
 サーバ上のフォルダが表示されるものの各フォルダ1つしかファイルが表示されない
 Hのファイルがリストされたが再生はエラーでできず

■所感
 改めてDLNA/UPnP関連ソフトウェアの互換性の問題を痛感。iOSが4.3.xになった時点で一部製品と非互換が発生していたが、更にサーバの設定状況で表示や再生できる内容が大きく変わってしまうことが判った。DLNA/UPnP関係は十分な情報収集と検証が必要。現状では再生対応フォーマット数やサーバ対応の柔軟性からiPad環境では、AirPlayerが最善の選択肢ではないかと思われる。iPadと比較してiPad2でCPU関連がパワーアップしたことにより、QTプラグインを使わない設定時のGファイルの音ズレも少なくなっていることが実感でき、avi系のファイルの再生も非常に安定した印象となっている。現在の価格は600円だが十分に価値のある値段だと思われる。

 ※ちなみに英からの輸入版iPad2でも「設定>一般>情報>認証」で技適マークの表示が可能です。

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Android用DLNAクライアント動画再生比較検証4

■Android用DLNAクライアント動画再生比較検証4
 発表から期間が空き長らく登場が待たれていたDLNA対応アプリ、ACCESS社のNetfront Life Connectがリリースされたので動作確認を行った。残念ながらDTCP-IP対応という記述は公式ページFAQには無いようなので、著作権保護されたコンテンツの閲覧はできない模様。ということでこれまで通りの試験環境での検証となる。今回もNexusOne(CyanogenMod7 RC4)とGalaxyTab((Froyo XXJK5)の結果を併記。DLNAクライアントとしてNetfront Life Connectを、DLNAサーバはMacOSX上のPlaybackを利用。

 最新の記事はこちら
 Android用DLNAクライアント動画再生比較検証5
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1077

・Netfront Life Connect
 https://market.android.com/search?q=pname:com.access_company.android.nflifeconnect

再生検証に利用したファイルは前回同様以下。
 A) 1280×720 H.264 AAC mp4
 B) 1920×1080 H.264 AAC mp4
 C) 640×480 H.264 mp3 avi
 D) 640×480 WMV9 WMA2 wmv
 E) 640×480 DivX mp3 avi
 F) 640×480 Xvid mp3 avi
 G) 1280×720 x264 AAC mkv
 H) 480×272 H.264 AAC mp4
 I) 426×320 H.264 AAC mp4

■Netfront Life Connect で再生(動画プレイヤーアプリ選択不可)
 NexusOne:HIのみ再生可能
 GalaxyTab:ABのみ再生可能

 Netfront Life Connectは起動時にネットワーク内にある全てのDLNAサーバの共有フォルダを検索し、1階層目にある動画ファイルを全てフラットにリストする仕様になっているようで、環境によっては再生可能になるまで少し時間がかかることがあるようだ。サーバ側でフォルダ分けをしている場合、2階層目より下にあるファイルはリストされない(フォルダはそもそもリストに出てこない)ため、再生することはできない。リストされた動画ファイルもmp4以外再生不可マークが付いている上に、動画を再生するアプリも選択不可能なので事実上mp4以外は利用できない。国産ということで若干期待していたのだが、日本語表示であること以外何らメリットがないため、DLNAを利用するなら現状はやはりskifta+任意の動画プレイヤーを利用する方が対応が広くていいのではないかと思われる。

 ただ、Netfront Life ConnectはTwonky Mobile同様動画再生時に全画面再生にならず、上部メニューバーが残存しアイコンや通知が確認できる仕様となっているため、そのような使い方をしたい場合にはメリットはあるかもしれない。Twonky Mobileと異なり動画のアスペクト比は維持されるので、ヘンに伸びたような画面にならない点も安心できる。動画再生時にメニューバーを表示しておきたいという要望がどれくらいあるかはわからないが、それが可能で実用になる唯一の選択肢ではある。とはいえ、おそらく多くのユーザがNetfront Life Connectに期待するのはDTCP-IP対応だと思われるので、ぜひとも実現してもらいたいと思う。今後のアップデートに期待したい。

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■Viber 2.0の暗号化対応は限定的
 待望のViber 2.0がリリースされたので、暗号化対応について確認してみました。検証方法はここと同じです。動作を確認したViberのバージョンは2.0.1です。結論から言うと確かに一部通信はHTTPSに対応しており暗号化対応されているものの、肝心の連絡先の情報を送信するプロセスはこれまで通りで平文のまま、掛電時の相手先番号及び新機能のテキストメッセージも平文であることが確認されました。
 また登録時にSMSが受け取れない場合「no code」ボタンから遷移するブラウザ画面へ引き渡されるURL中に電話番号がそのまま引数として設定されており、結果的に同ページで設定されているGoogleAnalyticsのURLにまでrefererとして電話番号が表示されている状況が確認されました。こちらもWebアプリの造り的にあまり望ましいものではないと思いました。現状を整理すると以下のようになります。

 最新の記事
 Viber 2.1遂に連絡先平文送信を変更
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1610

■暗号化されたことが確認できたもの(https://secure.viber.com: Thawteの証明書を利用)
・登録プロセスの一部(暗号化しないこともあり?)
・Deactivate accountのリンク(登録情報削除の機能)

■暗号化されていなかったもの
・連絡先情報の送信内容
・掛電時の電話番号
・テキストメッセージの内容
・no codeボタンで開くURLの画面

 確かに2.0のリリース文には新機能としても変更点としても、暗号化について触れられていません。重要な部分が暗号化されていないことから、一部対応してはいるものの誤解を招かないよう表記しなかったのかもしれません。念のためキャプチャしながら複数回登録をやり直してみたのですが、同じ登録方法は短時間に繰り返せない仕様になっているようで、SMSが届かなかったり電話がかかってこなかったりとテスト状況が完全に同じプロセスを踏んでいないため、実際に動作が一部異なっているように見えたりと十分な検証とはいいにくいところはありますが、期待とは異なる結果になってしまったことは間違いないと思われます。

 正式にViber社より暗号化対応の発表があるまでは、個人利用者の方については「Viberは通信時の暗号化対応が適切になされていない状態なので手放しでオススメはできないが、連絡先の情報を最小限にしてViber利用者に絞るなどリスクを覚悟して使う必要がある」と言うことになると思われます。ちなみに暗号化対応がされたとしても、もしPマーク等の個人情報保護体制認定プログラムの適用事業者に勤務している場合には、業務上利用しているiPhoneにViberはインストールしてはいけないということに変わりはありません。アドレス帳に取引先や従業員情報が入っていた場合、法人としてViber社と適切な契約状況になければ情報漏えいに該当すると判断される可能性が否定できないからです。

 残念ながらQ1末までに期待した暗号化対応は果たされなかったわけですが、暗号化に対応する姿勢は実装にも現れているので、もうしばらく動勢を見てみようと思います。

 ※一部に誤解があるようですが、Viber社の掲示するプライバシーポリシーに記載されている第3者提供の条項はとても全うなものです。過去の記事にもあるようにViber社は現時点において説明通りであれば事業に必要な第3者と情報を共有しているに過ぎません。日本国内のPマーク事業者でもここまでまともなポリシーの記載と情報開示をしている企業はあまり例がないと思います。このblogで現在取り上げているリスクは、通信が暗号化されていないこと&クラウド環境にサーバがあることから、Viber利用者及びViber社以外の第3者が通信を盗聴することにより、何らかの被害が起きうる可能性に対しての問題提起であるとご理解いただければと思います。

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