CommuniGate Pro v5.4リリース(正式Android対応)

■CommuniGate Pro v5.4リリース(正式Android対応)
 5ユーザまで無償利用可能な統合メッセージングサーバ CommuniGate Proがv5.4のリリースで正式にAndroid対応したので、動作検証したメモ。これまでもExchange ActiveSyncアカウントを設定することでメールや連絡先の同期が利用できたが、今回からカレンダーやAndroid専用アプリPronto!が提供されるなど、Android対応の範囲が拡大した。アップデートに伴い既存Androidユーザは注意が必要なので以下に説明をする。

■CommuniGate Proのアップデート
 最新バージョンはv5.4となるが、アップデートする場合にはv5.3の最新版であるv5.3.14に一旦アップデート後、v5.4にアップデートすることをオススメする。必須とはされていないようだが、過去経験上その方が問題が少ないと思われる。以下CentOS i386版でのバージョンアップ手順。メジャーバージョンアップなので後者をオススメ。

手抜き版
# cd ~/download
# wget http://www.communigate.com/pub/CGatePro/5.4/CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# rpm -Uvh CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# service CommuniGate stop
# service CommuniGate start

慎重版(サービス停止してバックアップ取得後v5.4へ入れ替え)
# cd ~/download
# wget http://www.communigate.com/pub/CGatePro/5.4/CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# service CommuniGate stop
# tar zcvf CGPBK.tar.gz /var/CommuniGate/
# rpm -e CGatePro-Linux
# rpm -ivh CGatePro-Linux-5.4-0.i386.rpm
# service CommuniGate start

■v5.4の主な変更点
・Flash UIのPronto!がバージョン4にアップデート UIデザイン刷新
・専用アプリPronto! for Android 1.0b11が新規追加(XIMSS接続なので注意)
・AirSyncプロトコルが最新になりAndroidに正式対応
・MAPI Connector version 1.54.0.3へアップデート
・リバースチェックでIPv6のDNSレコードに対応
・XMPPがSSL/TLSに対応
・AESの暗号化に対応
・CalDAV/FileDAV/CardDAVに幅広く対応
・SMSの送受信に対応(SMPPの新規追加)
・STUNに対応 などなど

■Androidに関わるv5.4アップデートの注意点

・Android端末でAirSync接続をしていた場合、アカウントを作り直すこと
 Exchange Activesync設定を一旦削除し、再度作成し直すことが必須
 作り直さないとMailアプリが強制終了したりする
 Android対応で変更された仕様の影響と思われる
 iPhone/iPadでもアカウントの再設定が必要のようです
 →iPhone/iPadでは端末再起動で問題が解消されるケースもあるようです

・Android用専用アプリPronto!はまだベータなので注意
 サーバ接続にはXIMSSを利用するのでサーバ側でport 11024(標準)が
 利用可能になっていること(11024は平文なので注意)
 SSLが利用可能な場合にはこちらを参考にport11025でSSL接続をオープンにする
 利用可能な機能はIP電話・IM・連絡先となる(メール等は同期設定で利用)

 001HTではアカウントを作成し直すことでメール・連絡先・カレンダー全て問題なく同期できた。またPronto!アプリも問題なく動作しているように見える。ただPronto!は明示的に終了させる方法がアプリに用意されていないため、電池の消費がやや気になる。ちなみにVersion情報がアプリ上では1.0b10となっていた(リリース文ではb11なのに)。リモートワイプは未実験だがHTC端末については5.3.11でもワイプ可能だったので問題なく利用可能と推測する。

 WhisperCore0.4(Android2.3.4)をインストールしたNexusOneでもメール・連絡・カレンダーが問題なく同期されることを確認。ワイプ機能は同期アカウント設定時に変わらず「デバイス管理者」の設定通知が来ないため動作せず。正式にAndroid対応と言っているのにこれはまずい気がする…。どうもこれまでの経緯的にCGS社はHTC端末でしか動作確認していないように見える。

■その他の気になったこと
・管理画面のレスポンスが向上した気がする
・管理画面のメニュータブが結構増えて項目位置変更も多く把握が大変
・Pronto!はv4とv3を選択的に利用可能
・Windows版/MacOSX版のアプリもダウンロード可能になっている
・Linux用はAirアプリがダウンロード利用可能
・AirSync利用時は端末側で再設定が必須になるというのが微妙

随時追記の予定

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■SNS用超低消費電力高C/Pサーバの構築
 夏に向けて節電も兼ねて超低消費電力且つ高C/Pのサーバを構築する。停電対策として現在の環境にはUPSを導入してはいるものの、消費する電力は少ないに越したことはない(UPSで稼働可能な時間も延長できる)ので、コンパクトで静音という条件も加えて検討した。最終的に以下の構成でFix。

■構成パーツ
ケース
 岡谷 MX1203-BK Mini-ITX 200W SFX電源付き ¥5,980
CPU
 Intel Core i5 i5-2500 BOX ¥17,480
CPUクーラー
 サイズ 薄型CPUクーラー KOZUTI ¥3,000
マザー
 ASRock H67M-ITX ¥8,898
SFX電源
 SilverStone SST-ST45SF 80PLUS Bronze対応 ¥7,880
メモリー
  CFD Elixir DDR3 SDRAM PC3-10600 4Gx2 ¥6,436(合計8G)
HDD
 Hitachi Z7K-320 ¥4,270(2.5インチ 7mm 320G)
SSD
 Micron C300 MTFDDAC064MAG-1G1 ¥8,980(2.5インチ 64G)
VGA
 オンボード
HDD4台用5インチベイラック
 CVS CV-EB6400-BK ¥4,980
SATA 20cmケーブル
 Owltech OWL-CBSATA-SS20(SL) ¥720×4

合計金額 70,744円

■組立上で気にした(なった)こと
・MX1203-BKに追加されたサイドファンは低速ではとても静か
・H67M-ITXのファンコントロール機能で調整可能なので便利
・むしろ電源の方がMX1202-BKよりも煩い(ロットによる?)
・KOZUTIはMX1203-BKにぴったり!ただし2600回転越えると煩い
・H67M-ITXはCPU周辺に背の高いパーツがないのでKOZUTIでもOK
・ただしPCI Expressスロットは干渉して利用できない
・H67M-ITXはメモリの相性にシビアらしいがElixirは問題なく起動した
・ディスクを4つ詰める5インチベイラックを導入したのはI/O分散のため
・マザボはRAID対応だがSATA 3Gx2 SATA 6Gx2という構成
・3GをHDDに、6GをSSDに割当て長期的なI/O分散を意識
・サーバ交換後既存サーバのディスクを時期を見て追加予定
・CV-EB6400-BKは低価格&ファン付きで冷却が良さそうなので購入
・ファンは静かで問題なしだがトレイが樹脂製なのでHDDよりはSSD向き
・7mmのZ7K-320を選択したのはやはり冷却を意識して
・SSDは4kランダムの性能を重視して価格バランスを見て選択
・電源は安定出力と低消費電力&静音のバランスを見て80Plusからを選択
・MX1203-BKの大きさの制約上奥行き10cmのSST-ST45SFで決定
・SST-ST45SFはめちゃくちゃ静か!排気効率もいい!
・CPUはクロックとコストのバランスでi5-2500を選択
・現i7 860に対してスレッド数は半分になるがクロックが上がるので相殺
・ロードアベレージが高くないので1タスクの処理時間短縮を狙う(検索とか)

■消費電力と静音性
 Ubuntuでの動作実験では起動からアイドル状態になるまでの消費電力は、現在のサーバがピーク93W・アイドル32Wのところ、この構成のサーバではピーク56W・アイドル21Wで安定しており、約3割の消費電力削減に成功した。静音に関してはCPUクーラーのKOZUTIが最大の騒音原因になるが、H67M-ITXのBIOS上でのファンコントロール機能で通常レベル3に設定することで2400回転程度で動作、CPUのアイドル状態の温度は約41度安定(室温26度)という感じで、僅かに音は感じるがほとんど気にならないレベルに抑えることができている。現状のCore i7 860でCPU Usageが200%をめったに越えず、load avarageも平均で0.7、最大でも16程度なので、控えめなファン回転数でも十分対応可能と推測する。

■まとめ
 この構成は約7万でコンパクト且つ静音、そして超低消費電力且つ高C/Pとおよそ目標を果たせたと思う。とりあえず約3割の消費電力削減が可能になったが、夏場に向けて温度変化を確認するための長時間稼働試験などが必要になると思っている。MX1203-BKは容積が小さいため、排気がうまくいかないと熱がこもりやすく障害につながることが容易に推測されるので、実際のサーバ設定などを入れてある程度の負荷試験を行い、内部温度変化などをチェックする必要があると思われる。設置スペースの関係で小さなケースを選択したが、Linuxサーバとしては非常にコンパクト且つ高スペックになっているので、この構成でうまく行くと非常に嬉しい。サーバOSとしてはこれまでのCentOSに変えてScientific Linux 6を導入予定なので、こちらの設定記事も安定したら書こうと思う。

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■Ubuntu 11.04 にMiro 4をインストールしたメモ
 Android連携・DAAPサーバ機能を備えてそろそろOSS版iTunesと言ってもいい感じに進化してきたMiro 4をUbuntu 11.04にインストールしたメモ。

 Miro – Free, open-source music and video player.
 http://www.getmiro.com/

 Miro 4はプレイヤー部のインターフェースなどが大きくデザイン変更されており、なかなかいい感じに仕上がっている。今回一番大きく変更されたのはDAAPサーバ機能とAndroid関連機能の追加という感じ。DAAPサーバとしてはMiro4同士やiTunesとコンテンツの共有再生が可能になったり、今後登場予定のMiro for iPadでのコンテンツ共有再生が可能。Android関連ではコンテンツの同期やWeb版Android MarketやAmazon App MarketなどがMiroから参照でき、自端末へのアプリインストールなどが可能になっている。Windows/Mac/Linuxで利用可能なAndroidコンテンツ同期アプリとしてヒットしそう。

■インストール
 Ubuntuで提供されているMiroは3.5.2なのでPPAから最新版を導入。
 $ sudo apt-add-repository ppa:pcf/miro-releases

 ドックからSynapticを起動
 miro で検索
 miro とmiro-data にインストール指定して適用
 以上w

■アプリDAAPサーバ共有設定
 ターミナルから $ miro
 もしくはアプリケーションの検索でmiroを検索して Miro Internet TVをクリック起動
 起動時に言語選択が出るので japaneseを指定
 画面左 Connect メニューをクリック
 Miro 共有をオンにすると自動で共有が開始される
 これだけで他のWindowsやMacのMiro 4やiTunesにサーバ名が表示される

■Android端末とのコンテンツ同期設定
 Miro 4を起動した状態で Android端末をマスストレージモードでUSB接続する
 画面左 Connect メニューの下にデバイスが表示されるのでクリックで選択する
 デバイスの種類を選択する
 すると端末内のコンテンツが表示される
 この状態でMiroのコンテンツをドラッグで移動したりMiroにコンテンツを移動する
 もしくはMiro 4上でプレイリストを作成しておく
 表示されたデバイスをクリックしてプレイリストのタブをクリック
 Sync Playlistsにチェックして同期したいプレイリスト名にチェックをする
 画面下部のSync Nowボタンをい押すとデバイスと同期が行われる
 デバイス名の表示やコンテンツパス指定は設定タブから行う

■再生試験
 いつものファイルで再生試験。

ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

1)Miro Ubuntu ローカル再生
 全てのファイルが再生可能 Bのみコマオチ

2)Miro Mac ローカル再生
 N,O以外のファイルが再生可能 N,Oはビデオコンテンツとして認識されず

3)Miro Ubuntu → Miro Mac
 全てのファイルが再生可能 A,Bのみ画像再生速い wmvも再生できた

4)Miro Mac → Miro Ubuntu
 N,Oを除く全てのファイルが再生可能 B,Mでかなりコマオチ
 UbuntuがUL20AでCPUが非力なため動きの速い場面でコマオチ目立つ
 Mac側で認識されていないためwmvのN,Oはリストに出てこない

4)Miro Ubuntu → iTunes 10共有再生
 mp4は全て再生可能 それ以外はリスト表示にはあるがビデオとして認識されず

 アプリの使い勝手はMac版もLinux版もほぼ同様で非常に快適になっている。Linux上でのDAAPによるリモートコンテンツ再生も非常に容易で、CPUとGPUが適切なパフォーマンスのものであれば再生もかなり快適になると思われる。あまり国内で注目されていないように感じるMiroだが、Android連携を実現することで有力なコンテンツツールとして人気が出てくるかもしれないと思った。Android用appも検討されているようなので期待したい。

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■MacBookにScientific Linux 6をインストールしたメモ
 CentOSの先行きが怪しい感じになってきたので、乗換えを画策しScientific Linux 6を試してみた。UbuntuでなくCentOSと同じRH系のScientific Linuxを選択したのは、既存環境をスムーズに移行させることを前提とすることと、CommuniGate Proがdeb形式のインストーラで提供されていないため。仕事の面からもRH互換なのは何かと便利。

 Scientific Linux 6
 http://www.scientificlinux.org/

■インストール
 上記URLから32bitもしくは64bitのisoをダウンロードしてDVDに焼く。MacBookにDVDを挿入してオプションキーを押しながら起動して、DVD選択して起動。そのままHD全部使ってGUIに従ってインストールすればOK。簡単。再起動後もすんなり起動しちゃって、むしろ簡単過ぎてびっくり。便利になったなぁ。

 試験用途だけだしと、最初Pemtium MのDell D600に32bit版をインストールしようと思って試したら、32bit版なのにCPUがpae対応してないからと言われてインストールできなかった…orz。もはやPemtium Mですらインストールさせてくれないようになったのね…。

■インストールの際ケアすることは以下
・Scientific Linuxのftpはそんなに速くないので当初DVD構成のみでインストール
・起動後、/etc/yum.repo.d/でリポジトリを近くのミラーサイトに手作業で修正
・yum-plugin-fastestmirrorは標準導入されていないしインストールしてもリスト少ない
・ミラーリストは以下
 http://www.scientificlinux.org/download/mirrors
・ミラー直接指定するなら国内ではjaist辺りがオススメ。
 http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/scientific/
・rikenはupdate以下が4月中旬以降更新されていないので注意

 CentOSが最新で5.6のところ、Scientific Linuxは6.0でRH6.x系に対応済み+科学技術用途のため、起動しているデーモンなど細かいところで差異があるようなのでこれから調査。このblogサーバも含めて6月には移行実験を行って、本命マシンを8月移行できるように調整していく予定。

【追記】
 その後結局MacBookはLion試験用に。Dell D520を試験用に購入し現在試験中。そちらの記事は以下。

 D520にScientific Linux 5.6をインストールしたメモ
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1281
 Scientific Linux 5.6でSNSサーバを構築するメモ
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1289
 Scientific Linux 5.6にphp5.2.xを導入するメモ
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1299
 Scientific Linux 5.6でrootkitチェック
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1318

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CommuniGate ProにStartSSLの証明書を複数使うメモ

■CommuniGate ProにStartSSLの証明書を複数使うメモ
 さっと覚書程度。無償SSL証明書の入手 【5/11追記】 で追記したのは、こちらの確認をしていたため。最後にTLS接続のブラウザ挙動の試験結果も軽く記載。

■試験前提
 ドメイン:example.com
 サーバ名:mail.example.com
 a) user01はuser01@mail.example.comとuser01@example.comの両方を受信可能にする
 b) user02はuser02@sub.example.comで利用する
 c) user01はsub.example.comでは受信しない
 d) user02はmail.example.comでもexample.comでも受信しない
 e) CommuniGate Proで利用するプロトコルは以下
  SMTP/SMTPS/POP/POPS/IMAP/IMAPS/HTTP/HTTPS
 f) example.com, mail.example.com, sub.example.comのIPアドレスは同一

■CommuniGate Proの設定
 ここでは過去にCentOS5向けに高パフォーマンス環境のインストール記事があるので、そのリンクを紹介しておく。こちらの記事のプロセス1〜6までがおよそのインストール手順となる。

 カスタム版MyNETSとCentOS5で1万人規模のSNSを構築する
 http://blog.isnext.net/issy/archives/384

 ここではCommuniGate Proの管理画面で
[code]  Mail Domain Name : mail.example.com
  Langage : Japanese
  Preferred Charactor Set : UTF8
  Time Zone : (+0900) Japan_Koria
  interface : expert[/code]
 としてスタートする

1)user01の設定を行う
 管理画面>アカウント>ドメイン>mail.example.com>オブジェクトにて
 アカウント作成 に user01 と入力してアカウント作成ボタンを押す
 管理画面>アカウント>ドメイン>mail.example.com>ドメイン設定にて
 画面一番下、ドメインエイリアスに example.com と入力して更新ボタン

2)user02の設定を行う
 管理画面>アカウント>ドメインにて
 ドメインを作成 に sub.example.com と入力してドメインを作成ボタンを押す
 一覧に作成されたsub.example.comのリンクをクリック
 アカウント作成 に user02 と入力してアカウント作成ボタンを押す

 ここまででa-dの条件は完了

■SSL証明書をインストールする
 StartSSLの証明書に関してはこちら参照。ここでは別途作成済みの秘密鍵と証明書をインストールする手順を紹介。

3)mail.example.comの証明書をインストール
 管理画面>アカウント>ドメイン>mail.example.com>セキュリティ>SSL/TLSにて
 鍵のサイズでインポートを選択して、鍵の生成ボタンを押す
 カスタムPEM符号化鍵の入力の入力フィールドが表示される
 そこにmail.example.comの秘密鍵をペーストして鍵の生成ボタンを押す
 PEM符号化証明書の入力フィールドが表示される
 そこにmail.example.comの証明書をペーストして証明書の組み込みボタンを押す
 StartSSLから中間証明sub.class1.server.ca.pemを取得する
 認証局チェーン (オプション)にsub.class1.server.ca.pemの値をペーストして
 認証チェーンの組み込みボタンを押す
 StartSSLのCA証明はCommuniGate Pro標準で組み込み済みなので不要
 最後にSSL/TLSタブ下のPKIサービスをオンにする

 StartSSLの証明書はドメインのみ+指定ホスト名の2つのURLを証明してくれるので、これでexample.comとmail.example.comの2つ分の証明書が組み込まれたことになる。

4)sub.example.comの証明書をインストール(3とほぼ同じ)
 管理画面>アカウント>ドメイン>sub.example.com>セキュリティ>SSL/TLSにて
 鍵のサイズでインポートを選択して、鍵の生成ボタンを押す
 カスタムPEM符号化鍵の入力の入力フィールドが表示される
 そこにsub.example.comの秘密鍵をペーストして鍵の生成ボタンを押す
 PEM符号化証明書の入力フィールドが表示される
 そこにsub.example.comの証明書をペーストして証明書の組み込みボタンを押す
 認証局チェーン (オプション)にsub.class1.server.ca.pemの値をペーストして
 認証チェーンの組み込みボタンを押す
 最後にSSL/TLSタブ下のPKIサービスをオンにする

 これでsub.example.comの証明書も組み込み完了。

5)ユーザがアクセスするHTTPポートを変更する
 管理画面>設定>サービス>HTTPUから画面右側のリスナーのリンクをクリック
 以下の設定を追加して更新ボタンを押す(1行1回)
  80, 全てのアドレス, オフ, なし
  443, 全てのアドレス, オン, なし

 これでHTTP:80とHTTPS:443でユーザがサーバにアクセスできるようになる。証明書の組み込み手順はここまで。

■ブラウザ毎のTLSの動作結果
 CommuniGate ProサーバにHTTPSでアクセスした場合に、TLS1.0の接続が正しく行われて同一IPでmail.example.comとsub.example.comの証明書が適切に選択されるブラウザはGoogle Chrome11とFireFox4だけで、IE8やSafari5はメインドメインになっているmail.example.comの証明書が優先的に適用され、sub.example.comにアクセスした場合証明書が正しくない旨のダイアログが表示されてしまう。ブラウザの仕様によって動作に差があることが確認できた。
 CommuniGate Pro本体で複数の証明書を取り扱う場合には上記に配慮し、ブラウザの選択に注意する必要がある。

…5ユーザまで無償のCommuniGate Proと無償のStartSSL証明書の組み合わせって個人で運用できる最強にセキュアなメッセージングサーバになるんじゃないかという気がする。

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■Ubuntu用DLNAクライアント動画再生比較検証
 Ubuntu 11.04がリリースされたので、こちらでもDLNAクライアントの動画再生検証を行ってみる。インストールした環境とクライアントソフト4種は以下を参照。

 UL20Aに Ubuntu 11.04 日本語remix をインストールしたメモ
 http://blog.isnext.net/issy/archives/1046

 これまで動画検証した環境を少し変更して、サーバを2種類、ファイルを15種類にしてみた。MP4ファイルについてはプロファイルを複数用意し、全て前日記で記述したWeb Optimizedなファイルになっている。構成は以下。結果は先頭の略号で表記。MediaTombについてはコンフィグでGUIを利用可能にしファイルパスを設定したのみで、後の設定はインストールデフォルト。クライアントのUL20Aとサーバ間は有線による接続。

 サーバ:
  PB)Playback 1.7.4 (MacOSX 10.6.7)
  MT)MediaTomb 0.12.1 (Ubuntu 11.04)

 ファイル:
  A) AVI DivX502 mp3 640×480.avi
  B) AVI H264 mp3 640×480.avi
  C) AVI Xvid Mp3 640×480.avi
  D) MKV 1280×720 x264 AAC.mkv
  E) MKV 1280×720 x264 AC3.mkv
  F) MP4 w BP3 480×270 H264 AAC.mp4
  G) MP4 w BP3.1 640×480 H264 AAC.mp4
  H) MP4 w BP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  I) MP4 w BP3.1 1920×1080 H264 AAC.mp4
  J) MP4 w MP3.1 1280×720 H264 AAC.mp4
  K) MP4 w HP3 640×480 H264 AAC.mp4
  L) MP4 w HP3.1 1280×720 AAC.mp4
  M) MP4 w HP4 1920×1080 H264 AAC.mp4
  N) WMV 24fps 640×480.wmv
  O) WMV 60fps 640×480.wmv
 ※mp4の略号 BP=Baseline Profile MP=Main Profile HP= High Profile 数字はLevel

■VLC 1.1.9
 VLCではメニューからツール>設定>設定の表示(すべて)>プレイリスト>サービスの検出>ユニバーサルプラグ&プレイ にチェックすることで、メニューの表示>プレイリスト>ローカルネットワーク>ユニバーサルプラグ&プレイから UPnPサーバを表示することが可能。

 しかしながら手元の環境ではサーバ名は表示できてもコンテンツが表示できず。再生試験ができなかった。ちなみにOSX版のVLC1.1.9ではファイル>サービスを検出>Universal Plug&Playでプレイリストにサーバが表示される。PBはサーバ名のみ表示でコンテンツ表示できず、MT経由では適切に表示され全ファイルが再生可能。Ubuntu版もMac版もこの設定をすると終了時にアプリがフリーズするので注意。

■Totem(動画プレイヤー)
 Synapticsでtotem-plugins-exttaをインストールした後、メニューから編集>プラグイン>コヒーレンス DLNA/UPnPクライアントを有効にする。再生画面のサイドバーを開いて、サイドバー上部プルダウンメニューから「コヒーレンス DLNA/UPnPクライアント」を選択するとDLNAサーバが表示される。

 PB/MT共にA,B,Cのaviファイル以外はすべて再生可能。日本語ファイル名も表示OK。

■Moovida Media Center
 Elisa Media Centerが改名。起動してDEVICES & SHARESからOther Computersを指定するとDLNAサーバが表示される。MTは問題なく利用可能だったが、PBはサーバ上のフォルダは正しくリストされるもののコンテンツは各フォルダ1つしか表示できず試験できず。以下の結果はMTのもの。

 Bがコマ落ちするものの、全ファイル再生可能。日本語ファイル名も表示OK。

■XBMC
 11.04へのインストール方法及び日本語化はこちらを参照。日本語化した上で、ビデオ>ファイル>Add Video>参照>UPnP DevicesでDLNAサーバを表示し、ディレクトリまで指定する。「コンテンツを設定」画面で映画とかTV番組とか指定できるが無しを選択でOK。ファイル選択画面に戻るので保存した名前を選択すると動画の一覧が表示される。

 全ファイル再生可能。日本語一部(カタカナ濁点など)文字化けするものの表示は可能。

■まとめ
 Ubuntu環境においては MediaTombとの組み合わせではMoovida Media Centerが最強。Playbackだと日本語の文字化けさえ無視すればXBMCがオススメ。XBMCはWeb Optimizeされていないmp4も問題なく再生できるので、再生能力だけなら最強と言える。ただいろんなDLNA環境での再生可能性を考えるとWeb Optimizeされたmp4を作成しておくことが望ましい。

 Linux上のDLNAサーバとして定評のあるMediaTombだが、確かに軽快で再生リスト表示が速かったり、再生までにかかる時間が短いなどメリットも多い。設定でトランスコードも自由にできるので柔軟性も高い。Ubuntu環境ではインストールデフォルトで必要になりそうな基本的なコンフィグができており、パラメータをnoからyesに変えるだけで使えるようにしてあるなど、配慮がされているので使いやすいと思われる。とりえあず当面Playbackと併用して動作試験環境として利用していく予定。

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■Ubuntu 11.04でUnity-2Dを使う
 Ubuntu 11.04で採用されたUnityは3D性能を必要とするので Parallels 5などVM環境では正しく動作せず、利用することができない。その場合、以下の手順で2D版のUnityを利用する。

$ sudo apt-get install unity-2d

インストール後再度ログインするとUnityが使えない環境では自動でUnity-2Dが動作する。Unityが利用できる環境でもUnity-2Dをインストールして、ログイン時に選択してログインすることが可能。

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■UL20Aに Ubuntu 11.04 日本語remix をインストールしたメモ
 本日5/1ということでUbuntu 11.04 日本語remixがリリースされたので、早速UL20Aの中身を入れ替えてみた。※午前4:50現在はまだ各ミラーサイトに配信されているのみで、サイトのコンテンツは10.10のまま。ダウンロードしたい場合にはこちらからどうぞ。

■やったこと
・まずは前回と同じこと
・フォルダ表記を英語に変更
 $ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
・端末(Terminal)とかSynapticをランチャーに登録
 起動してランチャー上で右クリック→常にランチャーに常に表示にチェック
・コマンドラインからsshの導入
 $ sudo apt-get install ssh
・DLNA環境の設定
 クライアントして以下のソフトウェアをUbuntuソフトウェアセンターから導入
  VLC
  Moovida Media Center
 標準動画プレイヤーTotemにDLNA拡張を導入するためSynapticで以下をインストール
  totem-plugins-extra
 XBMCをコマンドラインからインストール
  $ sudo add-apt-repository ppa:team-xbmc
  $ sudo vi /etc/apt/sources.list.d/team-xbmc-ppa-natty.list
   deb http://ppa.launchpad.net/team-xbmc/unstable/ubuntu natty main
   deb-src http://ppa.launchpad.net/team-xbmc/unstable/ubuntu natty main
  のように修正
  $ sudo apt-get update
  $ sudo apt-get install xbmc
  $ xbmc &
  XBMCが起動したらSystem>appearance>skin>font をArial Basedに変更
  System>appearance>international>languageで Japaneseに変更
 サーバとしてMediaTombをUbuntuソフトウェアセンターから検索インストール
  GUIの設定を有効にするため以下を編集
  /etc/mediatomb/config.xml の7行目 ui enabled=”no” をyesに修正
  $ sudo service mediatomb restart で再起動(細かい変更はいずれ)
・Google Chromeのインストール
 FirefoxでUbuntu用Chromeをダウンロード(debファイル)
  $ dpkg -i google-chrome-stable_current_i386.deb
  Ubuntuソフトウェアセンター経由ではうまくいかないのでコマンドラインで実行
 ランチャーに登録してみたがうまく起動できず…後で調査

 とりあえず常用できそうなレベル。Ubuntu 11.04は32bit版でもちゃんとPAEカーネルになっているようで4Gメモリをちゃんと認識してくれた。いつから標準でPAEになったんだろ?なかなかいい感じに安定しているので、これからDLNAのチェックなどを行ってみる予定。

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■Ubuntu11.04でパーソナルファイル共有を使うメモ
 Ubuntuの標準機能というかGNOMEの標準機能「パーソナルファイル共有(WebDAV)」を設定してみたメモ。現状限定的な使い方しか出来ていないorz

■設定方法
 まずは使えるようにするためのUbuntuソフトウェアセンターでパーソナルファイル共有を検索し、アドオンの2つ(ApacheとZeroconf)にチェックを付けて「変更を適用」し、インストールする。

 システムの設定>インターネットとネットワーク>パーソナルファイル共有 から「ネットワーク越しにファイルを共有する」にチェックが付けられるようになっているので、チェックする。

 ここからが問題。

 本来パスワードの要求を設定すべきだが、パスワードを設定した場合なぜかアクセスがうまくいかない。通常はパーソナルファイル共有したアカウント名と設定したパスワードでいいはずなのだが(もしかしてここが間違ってる?)、ユーザかパスワードが違うと言われ、MacOSXから接続できない。書き込み時のみorパスワード無しの場合にはアクセスが可能(書き込み時のみの場合、書き込む時エラーになる)。

 また困ったことにmdnsが有効になっているはずなのに、OSXのFinderからは見えないため、Ubuntu上で lsof -i を叩くことでApacheがリスンしているポートを確認の上、サーバ接続のためにhttp://サーバ:ポート/ と明示的にアクセスしないといけない。

 avahi-daemonも起動しておりmdnsはリスンしている上、ufwも無効なのになぜ見えないのか謎orz OSX側のFiirewallがonでもoffでも変わらず。LAN内の他のMacは見えているので、Ubuntuとの相性の問題か?何か考慮漏れしてるのか?

解決したら追記の予定。

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とりあえず付けておく無駄ではなかったなまぁまぁ読めたちょっと役に立ったかなかなり良かったかも (まだ評価されていません)
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■UL20Aに Ubuntu 11.04 をインストールしたメモ
 11.04がリリースされたのでインストールしたメモ。以前の記事の10.04LTSを消してクリーンインストール。

■ダウンロード
 http://www.ubuntu.com/download/ubuntu/download
 今回64bit版で導入。recommendedがついてないのが残念。
 10.04の「スタートアップディスクを作成」にて起動用USBメモリを作成。
 USBメモリからインストール。簡単。

■やったこと
・VLゴシックの導入
 今回はttfファイルを/usr/share/fonts/truetype/以下に配置するだけでは自動でフォント変更されなかったので、上部メニューバー右端の電源マークのメニュー項目>システムの設定>ユーザ向け>外観の設定>フォントから「Ubuntu→VL Pゴシック」に変更。固定幅フォントもVLゴシックに。
・アンチウイルスの導入
 AVG Free 8.5 for Linuxが11.04ではパッケージがuidやらなんやら不適切ということでインストールには強制適用するしかなくなっていたので、導入は見送り。代わりに画面左に新しく追加されたドックから「Ubuntuソフトウェアセンター」を開いて、「ウィルススキャナ」を導入。ClamAVのフロントエンドでローカルファイルの検知が可能。せめてhttpのリアルタイムスキャンはしたいので、追加でHTTP Anti Virus Proxy 「havp」をインストール。標準で8080ポートを使って起動するので、システムの設定>インターネットとネットワーク>ネットワークプロキシの設定>マニュアルでプロキシの設定を行う で127.0.0.1 8080の設定を追加して「システム全体に適用」してやる。Firefoxでは編集>設定>詳細>接続設定>システムのプロキシ設定を利用する にチェックし、eicarのサイトでテストウイルスファイルにアクセスした時にhavpの警告画面が出ればOK。簡単。

■気になったこと
・GUIが刷新されてアプリケーションのメニュー表示位置がMacライクに。Mac使いとしてはあまり違和感はないけど、ポインタをやるまでメニュー内容が見えないのは微妙。
・アプリケーションのウインドウ上部のバーをダブルクリックで全画面になった際の画面効率が非常にいい感じで個人的に嬉しい。
・起動時間が10.04LTSに比べて少し遅くなった。20秒だったのが23秒くらいに。終了は4秒。
・アプリケーションの動作は全体的にそれなりに機敏な感じ。
・Thunderbirdを追加インストールしてみたら英語ロケールのまま起動したorz
・ちなみにMac上の仮想環境Parallels Desktop5で起動したらVRAMに256M割り当ててもサポートされていないということでUnityがフルファンクションでは利用できなかったorz これはFedora+GNOME3でも同じだったorz
・ドック>アプリケーション検索の画面で日本語が入力できない…?orz

適宜追加するかも。

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